2010年度 塾内進学: 成瀬啓祐

学部:経済学部
出身校:慶應義塾ニューヨーク学院

<入部動機>

私が、慶應義塾体育会バスケットボール部に入部を決めたのは、11~12月にかけてでした。私達ニューヨーク学院生は、日本の高校生とは違い6月に卒業するため、大学に入学するまで約10ヶ月間あります。
そのため、入部についてたくさん考える時間があるため、焦らず検討することをお勧めします。私の場合、中学・高校とアメリカで生活していたため、日本のバスケットボールに触れる機会が全くなく、入部を決めるにあたって試合を積極的に見にいきました。
そこで私が目にしたのは、アメリカで見たことのない、流れるようなトランジションバスケ、チームの一体感、そして観客を魅了する大学界最高峰のプレーがそこにはありました。それを見たとき、私はこのチームで日本一のバスケットボールを学び、自分を高めたいと決意しました。

<入部までの時間の使い方と準備>

塾内進学の最大の利点といえば、大学受験がないことです。それが、ニューヨーク学院ともなれば、卒業後から約10ヶ月、引退後からは約1年もの時間の猶予があります。私は卒業後、車の免許の取得・アルバイトなどをし、その後ランニング、ウエイトトレーニングと体力をつけるために時間を費やしました。
入部を視野に入れている人は、積極的にウエイトトレーニング等を行い、フィジカル面で負けない体をあらかじめ作っておくことをお勧めします。
また、私は塾内進学生の利点を生かし、入部前から大学の練習に参加し、日本のバスケ、大学のバスケに慣れるようにしました。私たちニューヨーク学院生にとなっては、早めに練習に参加することで他との差を縮めることができるすばらしい機会です。積極的に参加することをお勧めします。

<バスケットボール部について>

慶應義塾体育会バスケットボール部は、海を挟んだ遠く離れたアメリカの地でも耳にするほど強く、そして憧れる部です。そして、誰よりもそのバスケットボール部に近いのが我々塾内進学生だと思います。
高校に入学したときから「慶應義塾大学に入学すること」が決まっているため、「塾の伝統」を外部入学者に伝えていけるのは我々だけでしょう。そのため、塾内進学生という自覚をもち、練習でも常に声をだし、部を盛り上げるのも、また我々に課されている使命だと思います。
練習は、2~3時間と短時間に集中して行い、常に緊張感をもちながら練習に取り組むことができます。また、高校とは違い時間の使い方も個人の自由のため、自主練習、ウエイトトレーニングも積極的に行うことができます。
ONとOFFがはっきりしていて、やるときは全力でやり、練習中は厳しい先輩方も練習後は優しく接してくださり、部を通してとても雰囲気の良いものとなっています。
是非、高校引退後・卒業後の過ごし方を無駄にせず、どんな形でも良いのでバスケットボール部に関わって頂けたらと思います。