開催日:2017年6月24日(土)
会場: 国立代々木競技場第二体育館

早慶戦ポスター・プログラム表紙
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ポスター・プログラム表紙

<プログラム>

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(男子主将対談/女子主将・副将対談/4年男子対談)

《 男 子 》

1st 2nd 3rd 4th Total
本塾 24 12 15 19 70
早稲田大学 17 15 22 34 88

通算 37勝38敗

◆男子戦の写真・動画

写真:[ギャラリー]-[フォトギャラリー]-[第75回早慶戦]
動画:[ギャラリー]-[ムービー]

からご覧ください。

◆戦評

第75回早慶バスケットボール定期戦は、37勝37敗のイーブンの状態で迎えることとなった。
本塾は、「覚伍」というスローガンを掲げ、26年ぶりの「早慶戦勝ち越し」、61年ぶりの「早慶戦4連覇」を掴み取る覚悟を持ち、厳しい練習も重ねてきた。
先輩たちの思いも受け取り臨んだ一戦であり、その火蓋が切って落とされた。

本塾のスターティングメンバーは、類まれな強いハートを持つ主将#4トカチョフ、優れた身体能力でリバウンドをもぎ取る#7木村、圧倒的なフィジカルで攻守共に要となる#8鳥羽、高確率な長距離砲を持つ司令塔#9原、どこからでも得点ができるオールラウンダー#14髙田。
対する早稲田のスターティングメンバーは、#7石原、#18森井、#26富田、#27濱田、#41小室である。

<1P>本塾 24-17 早稲田

昨年に続き、満員の代々木第二体育館で「勝ち越し」を狙う本塾と、それを阻止しようとする早稲田、両者の想いがコートに向けられている中で本塾ボールから試合が始まった。
本塾#7木村のバスケットカウントから流れを作り、後に続くように#9原の連続スリーポイントシュート、交代出場#5高橋のジャンプシュート、#8鳥羽のフィジカルを活かしたドライブなどで、1Pの主導権を握ったかのように思われたが、早稲田の激しいオールコートプレスにはまり、同点にまで詰められてしまう。
最後は、#14髙田・#11澤近等が得点を重ね、本塾24-17早稲田で第1ピリオドを終えた。

<2P>本塾 36(12)-(15)32 早稲田

早稲田ボールから第2ピリオドは開始。
序盤、流れを引き寄せたい本塾は、#14髙田のドライブ、#8鳥羽のドライブで得点し、#9原のスリーポイントシュートとトリッキーなダブルクラッチシュートで、14点差にまでリードを広げた。しかし、ここから本塾の得点が止まってしまう。
一方、早稲田はリバウンドからの得点を重ねて一時は3点差にまで詰められる。
前半は、その後#5高橋、#8鳥羽が得点し、本塾36-32早稲田で本塾がリードを保ち後半を迎えることとなった。

<3P>本塾 51(15)-(22)54早稲田

ハーフタイムで落ち着きを取り戻し迎えた第3ピリオド、本塾ボールからのスタート。
#8鳥羽の2ポイントシュート、#9原のスリーポイントシュートとリードを広げるために積極的に仕掛けていくが、早稲田も離されまいと得点を重ねる。
それでも本塾は、#5高橋のインサイド、#4トカチョフの気迫あふれるリバウンドからのシュートなどで4年生が引っ張る展開となった。
しかし、ここでまた早稲田のオールコートプレスにはまってしまう。#5高橋がファールをもらうプレーを見せるが、早稲田にもスリーポイントを決められ、流れが早稲田に傾き本塾49-50早稲田とこの試合初の逆転を許す。
#4トカチョフの速攻などで4年生が躍動を見せ、もう一度本塾が逆転するが、最終的には本塾51-54早稲田となり、早稲田を追う展開で最終ピリオドを迎えることとなった。

<4P>本塾 70(19)-(34)88 早稲田

「勝ちたい気持ちが強い方が勝つ」。ある先輩が現役に向けて言われた、この言葉を胸に迎えた最終ピリオドは、早稲田ボールからスタート。
序盤から早稲田にペースを握られてしまい7点差まで広がった時、#4トカチョフが流れを引き寄せようと果敢に攻める。しかし、早稲田の勢いは止まらず15点差まで広げられてしまう。
#4トカチョフ、#5木村の得点、#6堂本のグッドディフェンス、#9原の6本目となるスリーポイントシュートなどで逆転を試みるが、早稲田に引き離され続け本塾70-88早稲田で試合終了を迎えた。

この結果、37勝38敗。
本塾の現役部員は、全員が初めて経験する敗戦となった。シーズンが始まってから、「勝ち越し」に向けて社会人スタッフを始め、多くのOB・OGの諸先輩方、保護者の方々、塾生の仲間に多大なサポート頂き、まず心より御礼申し上げたい。
その上で、思いに応えられなかったことについては、ミーティング等を通して解決していき、まずは秋のリーグ戦にて「関東1部リーグ昇格」という目標を成し遂げるために、努力していく。
そして、来年にはこの悔しさをバネに勝利を収め、再来年には28年ぶりの勝ち越しを成し遂げたいと思う。

今後もご支援、ご声援のほど宜しくお願い申し上げます。

(慶應義塾體育會バスケットボール部3年学生トレーナー 小川翔平)

◆ボックススコア

慶應義塾大学
慶應義塾大学ボックススコア
早稲田大学
早稲田大学ボックススコア

 

《 女 子 》

1st 2nd 3rd 4th Total
本塾 13 4 9 7 33
早稲田大学 30 33 31 37 131

通算 26勝35敗

◆戦評

昨年度に引き続き、荘司ヘッドコーチを始めとする強力なスタッフ陣の下で、新チームが始動した。
掲げたスローガンは、「慎始敬終」。最初から最後まで気を抜かず手抜きもせず、リバウンドやルーズボールまで凡事徹底するという意味が込められている。
新学期になり、新入生を加え、切磋琢磨しながら日々の練習に取り組んできた。
対する早稲田は関東1位、誰もがその洗練されたプレーに息をのむ。圧倒的な実力を持つ強豪校相手に、どれだけ自分達のバスケットができるか?日頃の成果が試される時である。
その本塾スターティングメンバーは、#4光田・#5村井・#7豊村・#9森川・#11井ノ本。

<1P>本塾 13-30 早稲田

早稲田ボールから始まった早慶戦、序盤から連続して早稲田に得点を重ねられる。そんな中、主将#4光田が、本塾初の得点を決めチームを牽引する。早稲田の速いパス回し、粘り強いディフェンスに苦しむ本塾であったが、#7豊村の献身的なリバウンドや#5村井の最後まで諦めずにルーズボールを追う姿がチームを鼓舞する。
1P後半、#4光田・#11井ノ本が連続して3Pを決め、本塾に流れを引き寄せる。その後も、#9森川がガッツ溢れるドライブによりファウルをもらうと2本ともフリースローを決め、確実に得点を重ねる。
しかし、残り1分を切ったところで、早稲田のオールコートディフェンスに苦しみ、立て続けにシュートを決められ、本塾13—30早稲田で第1Pを終えた。

<2P>本塾 17(4)-(33)63 早稲田

ディフェンスから立て直し、点差を縮めていきたい本塾であったが、早稲田にディフェンスの隙をつかれ3Pを決められてしまう。それに対し本塾は、#11井ノ本のアシストからの#4光田のゴール下シュート、#9森川と#21小福川のピック、#16梅木のパスからの#8高瀬のミドルシュートと、オフェンスでは果敢に攻めていき得点を狙うも、第1Pから続く、早稲田の強いプレッシャー・ディフェンスによりなかなか得点を決めきることができない。
しかし、#17頃末の強気のディフェンス、長い手足を生かした#13山崎のカットボールでチャンスを生み、2P後半には#9森川のアシストから#7豊村が得たフリースローを2本とも沈める。
さらには、#11井ノ本のアシストから#7豊村がゴール下シュートを決め、前半を本塾17—63早稲田で終える。

<3P>本塾 26(9)-(31)94 早稲田

早稲田の猛攻を抑えたい本塾は、序盤より一層気迫のあるディフェンスを見せる。
その迫力は早稲田を圧倒しシュートミスを誘い、すかさず#4光田・#5村井がリバウンドで貢献する。
さらに粘り強いディフェンスで本塾にチャンスをもたらし、全員が積極的にゴールに向かっていく。#11井ノ本がドライブからジャンプシュート、本日2本目となる3Pを決め、#5村井のアシストから#7豊村がゴール下シュートを沈める。
また、#5村井のパスカットから#4光田が見事な速攻でレイアップを決める。
しかし、本塾のミスや早稲田に連続したオフェンスリバウンドを許してしまったことで得点を重ねられてしまい、本塾26—94早稲田で最終ピリオドへ臨むこととなった。

<4P>本塾 33(7)-(37)131 早稲田

序盤、早稲田に連続得点を許してしまう。本塾は、ディフェンスからチャンスを作り出そうと奮闘し、ようやく#13山崎が強気のドライブからフリースローを得る。#12和田、#8高瀬も早稲田の隙を窺い、虎視眈眈とシュートを狙っていく。#7豊村はハイポストからシュートを、#4光田は華麗な3Pを決め主将の意地を見せつける。
その後はパスミスが続き、早稲田に速攻で点を決められてしまうが、#6磯部を筆頭に粘り強いディフェンスで早稲田を追い込んでいく。そんな中、#4光田の早稲田ディフェンスの隙をついたアシストにより、#7豊村がゴール下シュートを決める好プレーを見せる。
さらに新戦力である2年・1年が出場し会場を盛り上げる。#18白藤は積極的に3Pを狙い、#19梅田・#22須藤は果敢にリバウンドに飛び込む。#15重増・#20足立を筆頭に攻め気のディフェンスを仕掛けていくが、本塾33—131早稲田と大きく点差を離されて試合終了となった。

今年度、本塾はディフェンス・ルーズ・リバウンドを泥臭くやり続けることを目標としてきた。そして迎えた早慶戦でチームが一体化し、全員でその目標を体現することに成功した。
序盤は、強気のディフェンスに加え、早稲田との体格差を恐れない果敢なプレーからシュートがよく決まり、得点で早稲田に食らいつく意地を見せる。
しかし、早稲田が対抗して仕掛けたオールコートプレスにより苦戦し、得点を大きく離されてしまうも、本塾は会場中の大きな声援を受けて泥臭い部分で全員が最大限の力を発揮した。
さらに技術的な面においても、春から練習してきたセットオフェンスや当たりの強いプレスに対する素早いボール運びなど、大きな収穫を得ることができた。
また今年度の早慶戦では、改修工事前最後となる代々木の舞台に怪我で無念の離脱となった1名を除いてチーム全員が立つことができたことが例年にはない特徴であった。
早稲田の速いスピード・技術の高さなど身をもって個人が体感できたこと、また慶應義塾體育會大学女子バスケットボール部の一員として多くの観客の前でプレーができたことは、これまでにない大きな財産となった。
この貴重な一戦は、「3部残留」という目標を果たすべく、これから立ち向かっていくリーグ戦に向けて「全員がチームの一員なのだ」という自覚・責任感を持ち、チームが一つになって成長していくための第1歩になったに違いない。

◆ボックススコア

慶應義塾大学
慶應義塾大学ボックススコア
早稲田大学
早稲田大学ボックススコア