入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 一般受験
2016年度 一般入試:片桐俊哉
学部:経済学部
出身校:松本秀峰中等教育学校
<志望動機>
私には、「スポーツを通じて、その素晴らしさを世界中に広めたい」という夢があります。そう思うようになったのは小学生の頃、父親の仕事の関係で海外へ行きインターナショナルスクールに通ったことがきっかけです。
全く言葉の通じない環境に入りなかなか周りの人と馴染めない中、体育のサッカーを機に少しずつ仲良くなれた経験から、「スポーツには、言語や育った環境の違いという壁を壊す大きな力」があることを実感しました。また、「スポーツには仲間と協力すること」「目標を達成するために、厳しい練習に耐え自分を高めてくれる力」があります。
こういった素晴らしさを世界に伝えていくためには、まず世界の公用語である英語力を磨く必要があると考えました。また、世界を舞台に仕事をするためには、グローバルに通用する高い教養を身に着ける必要もあります。これらを体得するためには英語に力を入れ、多くの分野で高いレベルの授業を展開する、日本一の私学である本塾がもっとも適していると考え志望しました。
また、本塾の體育會バスケットボール部は、非常にレベルの高い関東リーグ1部(2016年当時)に位置し、高校では中途半端に終わってしまった文武両道を目指すことができることも本塾を志望した大きな動機の一つです。
<受験準備>
本塾の経済学部の配点は、英語200点・数学150点・小論文70点です。従って英語は、経済学部の受験科目の中で鍵となる科目です。英語には比較的自信があったのですが、語彙力に弱点があったため、少しでも意味が分からないものは単語帳を作り、常に持ち歩き授業の合間などの時間に勉強しました。この勉強法により、単語がわからなくて躓くことが少なくなりました。
数学は、高校1・2年の基礎を固めるため、3年の1学期は問題集で公式や解法を完璧に覚えることに専念しました。夏休みからは赤本の問題を繰り返し解き、覚えたことを自在に応用できるように心掛けました。また、赤本の問題集は、実際の試験時間より短い時間を自ら設定し、実際の試験での緊張感を想定して解きました。そして、念のため他の大学の赤本も目を通し、試験で傾向が変わった時でも対応できるよう準備しました。
最後に、小論文は私が最も労力を費やした科目でした。元々文章を書くことに苦手意識があり、最初は書き出しから躓いていました。そこで、日本や世界で起きている出来事を新聞や本で読み、それぞれの問題に対する自分の考えをもつことから始めました。そして、小論文の型やよく使う用法を覚え、それに自分の考えを当てはめていく練習をしました。こうした対策を繰り返すことで、かなり苦手意識を取り除くことが出来たと思います。
とにかく、受験勉強は量をこなしてパターンを覚えることが重要だと思います。私は、量をこなすこと、同じ問題を何度も繰り返し解くことを心掛けました。また、自習室や図書館に頻繁に行き、勉強に集中できる環境作りも積極的に行いました。
上記の勉強法は、あくまで私に合ったやり方ですので、皆さんは自分に合った勉強方法を見つけ、周りに流されずに受験勉強に取り組んでほしいと思います。まとまった時間をとることを気にしすぎず、細切れの空いた時間でどう勉強するかがポイントのような気がします。
少しでも参考になれば幸いです。皆さん是非頑張ってください。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、「日本一」という目標に向かって日々練習に励んでいます。関東リーグ1部に所属している他大学とは異なり、入部試験などはなく塾生であれば入部することが出来ます。そのため内部進学・AO入学・推薦入学・一般受験入学など様々なタイプの部員がいます。
また、オンとオフの切り替えがしっかりとしている部活です。部員全員がストイックに練習を行いますが、普段は先輩と気軽に話せるようなとても良い雰囲気です。
2016年度 一般受験:重増 志保
学部:環境情報学部
出身校:玉川聖学院高等学校
<志望動機>
私の大学選択の条件は、幅広い専門分野が学べること、語学教育が充実していること、体育会の部活動が盛んで初心者でも入部可能な部があることでした。その条件が揃っていたのが、慶應義塾大学のSFCでした。
私は準理系選択でしたが、農業・医療・国際・建築など様々な分野に興味があり、高校3年生になってもどれを専門としたいか、どの学部を受けるのか決めることができませんでした。しかし、一つの分野に限定することなく、自由に授業選択をすることで様々な分野の知識や技術を内在した、自分だけの専門を作ることのできるSFC独自のカリキュラムと自由で開放的なキャンパスに惹かれ、SFCを第一志望に決めました。
SFCは講義だけではなく、ワークショップ・ディスカッション・実習などの参加型で多彩な授業形態にも興味を持ちました。
<受験準備>
受験勉強は、高校3年生の4月から始めました。SFCの受験科目は、得意な英語と決めていました。予備校では、数学とSFC小論文の授業をとっていました。
SFC小論文は特殊なので、予備校に通って良かったと思いました。SFCの小論文は平均的に5つ前後の資料から、問題点や解決策の提示を要求されます。単に問題点を指摘するだけでなく、自分なりに解決策を生み出す必要があります。
また、そのテーマは政治・経済・社会問題・科学など様々です。小論文対策は、夏休みまでは予備校の授業と授業内で実施されるテストのみで、他は週に5・6回写経をしていました。
後期からは、2回に1回のペースで実施される予備校のテストを、満足がいくまで何回も書き直し先生に添削してもらいました。テストは、毎回テーマが異なっており、入試で出題されると思われる幅広いテーマが、1年間の授業を通して網羅されるようになっていました。
テストが終わるごとにそのテーマの知識を深め、関連した新聞記事などをまとめるようにし、そのテーマを与えられたら問題点や自分の考える改善点を書けるようにしました。
小論文は、問いが全て関連しているため、全ての問いで答える論点を簡単に整理してから書くようにしました。結論は先に決めるようにし、何となく書き始めないように気をつけました。
小論文は、どれだけ数を書いたかが勝負になると思います。一度書いた答案はきちんと見直し、知識が足りないなら調べてから何回も書き直すことが大切です。
最初は苦しいと思いますが、必ず成果は実感できるようになります。
SFCの英語は超長文で、1文が3行にも及ぶ文があります。全体的に文法問題は少なく、内容理解と語彙問題が半分以上を占めています。
長文は、1文が長くても一つ一つ構文をとっている時間はないので、毎日音読をして速読を身に付ける必要があります。SFCの英語過去問を、すらすら読めるようになるまで音読を繰り返します。音読は、入試前日まで続けました。リズム良く読めるようになり、長い文でも構文をとらずに読めるようになります。難しい単語や慣用表現、イディオムも音読をしながら文の中で覚えました。
単語帳1冊と総合政策学部・環境情報学部それぞれ5年分の過去問の文章・文法・単語・表現を、辞書を使わずに全て完璧に理解できるようにしました。
英語対策は、なるべく早く始めることをお勧めします。過去問は早めに解いて、自分に何が足りないのか把握することが大切です。
<バスケットボール部について>
私は、体育会の部活に入りたいとは思っていましたが、バスケットボール部はチームのレベルについていけないと思い、諦めていました。しかし、練習を見に行った時に高校で満足できなかった悔しさを思い出し、入部を決意しました。真剣にバスケットボールに打ち込む姿や明るいチームの雰囲気にも惹かれました。
バスケットボール部は、全員が常に目標と問題意識を持ち、少しでも強くなるために日々練習しています。練習時間外はコートを自由に使えるため自主練習をすることもできますので、その人次第で成長できる環境が整っています。
部活に入れば他の大学生より自由な時間は少なくなりますが、他にはない充実した大学生活とかけがえのない仲間を得ることができると思います。
2016年度 一般受験:山崎 多絵
学部:法学部政治学科
出身校:都立日比谷高等学校
<志望動機>
私が通っていた高校は、大半の人が国公立大学を志望するのですが、私は私立大学を志望していました。なぜなら、私立大学は生徒数が多く、且つ様々な受験方法を経て合格するため、多種多様な人生を送ってきた人々、自分とは異なる考え方をもった人々に出会うことができ、自分の視野を広げることができるのではないか?と思ったからです。
そして、私立大学の中でも日本に留まらず世界から優秀な学生が集まる「私学の雄」とも呼ばれる、慶應義塾大学を志望するようになりました。
また、3歳上の姉が慶應義塾大学に通っており、大学に入学してからの活き活きとした姉の生活を見ているうちに、私も同じ大学に入学したいと強く思うようになりました。
<受験準備>
高校の部活を引退するまでは勉強すると言っても、日々の予習復習・定期テストに向けた勉強だけで手一杯だったため、私が本格的に受験勉強を始めたのは部活を引退してからです。
しかし、私の高校ではバスケットボール部の引退時期は、他の部活に比べると半年ほど遅く、私が部活を引退した時には周囲の人とは大きな学力の差ができていました。その差を埋めるべく、部活を引退してからの約8ヶ月間は一心不乱に勉強しました。
どこの大学を受験するにおいても、一番重要な科目は英語です。私も英語を得意科目にするため、1日の勉強時間の大半を英語に割きました。
英単語の本は、2週間で1冊を覚えるようなペースで繰り返し、長文は、読み終わるまでのタイムを計り速読の力をつけていきました。そのおかげで、英語は受験期直前には、その他の科目の勉強不足をカバーしてくれるほどの得意科目になりました。
慶應義塾大学の入試問題の特徴ともいえる小論文は、実際にどのように採点しているのかは公表されていません。また、過去問では小論文がたとえ0点でも、他の2科目で合格最低点に達していたので、小論文で点数を採ろうとは考えずに過去問を数年分解くだけに留めました。
<バスケットボール部について>
入学当初、大学4年間を通して何か心から打ち込めるものが欲しいと思っていましたが、女子バスケットボール部に入ろうとは思っていませんでした。
しかし、練習を見学させてもらった際、自らで厳しい練習環境を作り上げ切磋琢磨している先輩方の姿を見て、「私もこの部活の一員になりたい」と思うようになりました。
入部してから毎日が反省の繰り返しですが、同じ目標を目指しお互いを高め合える仲間との日々はとても充実しています。
2015年度 一般受験: 高瀬華琳
学部:経済学部
出身校:広尾学園
<志望動機>
私が慶應義塾大学を志望した理由は、体育会のバスケットボール部があり、かつ日本を代表する伝統ある学び舎である為、高校時代より実践してきた「文武両道」の姿勢がより高いレベルで実践できると考えたからです。
私の母校では部活動が盛んではなく、不完全燃焼のまま引退を迎えたため、大学では整った環境の中でバスケを続けたいという強い想いがありました。そこで慶應義塾体育会バスケットボール部の存在を知り、伝統あるチームの一員になりたいと思うようになりました。
また、慶應義塾大学は、全国から集まった優秀な学生と様々な教養をもった多くの塾内進学生が一緒に学問に取り組むため、たくさんの貴重な出会いがあると感じていました。中でも経済学部では、経済学を一つの軸とする教養を備えながら、変化する社会を適切に認識する能力を養うことができ、一社会人として実用的な視点を学ぶことが可能な点が魅力的でした。
<受験準備>
本塾に限らず、入試において鍵になる科目は英語だと思い、比較的早い時期から対策を始めました。高校1年生時には単語と英文法を中心に勉強し、2年生時には難易度の高い英文を精読する勉強をし、文意がとれない構文が無いようにしました。3年生では、英語力が鈍らないように毎日必ず入試レベルの長文を一題解いて音読し、CD音声を用いてシャドーイングをしました。
さらに慶應義塾大学経済学部で出題される英作文の対策として、エッセイでよく使う言い回しを覚えたり、書いた英作文を学校の先生に添削してもらいました。経済学部の英語は、前半の長文問題の点数のみで足切りがあると言われており、後半の英作文に十分な時間をかけられるよう、長文問題を速く正確に解くという能力が求められます。そのためには、英語を日本語に訳さず英語のまま理解することが必要なので、その点においてシャドーイング・音読という勉強方法はとても有効だと思います。
また、慶應義塾大学の入試の特徴でもある小論文試験は、他の受験生と差がつけづらく、勉強効率も悪いと感じたため、小論文の書き方を学校の授業で教わり一度過去問を解いて添削してもらうだけにとどめました。
それよりは、もう一つの受験科目である世界史の勉強に時間を割り振ったほうが得策です。学校の授業で通史が終わってからは、用語集の内容を隅から隅まで覚えてインプットし、一問一答でアウトプットするという作業を繰り返しました。ど忘れが起こりやすい科目なので、こまめに復習するサイクルを作ることが大切だと思います。また、経済学部の世界史では、年代順がよく問われるので歴史事項の年号も意識的に覚えるように努めました。さらに数題出題される小論述の対策としては、60~100字程度の論述問題の模範解答を数多く覚えてストックしました。 受験勉強において何より大事にしたのは、「計画を立てる」ということです。受験本番までにやるべきことを計算し、そこから逆算して1ヶ月・1週間・1日で「何をどれだけの量を勉強するか?」を全て計画してから実際に机に向かいました。もちろん計画通りに進まないことも多々ありましたが、模試の結果などを加味して修正しながら、自分の計画を信じてやり続けました。計画に沿って毎日やることを、一つずつ消していく作業のように勉強することで、受験勉強はゲームのようでした。
成績の上下など、メンタルを揺さぶられる出来事に動じず、淡々と目の前のやるべき事をこなしていくことがとても重要だと思います。
<バスケットボール部について>
高校まで真剣にバスケットボールをやっていた人でも、受験勉強で一度バスケットから離れ、「大学では何かに拘束されずに遊びたい」「新しいことを始めたい」などの理由で、大学では部活動として続けない人も多いと思います。
確かに体育会に所属すると、日々厳しい練習に打ち込み、時にはやりたい事も我慢しなければなりません。しかし、一つだけ確実に言えることは、ここで得られるものはそれらの犠牲を遥かに超えるものであるということです。
常に喜怒哀楽を共有するチームメイトは家族同然の存在であり、オン・オフを上手く切り替えながら日々切磋琢磨し練習に取り組んでいます。
2015年度 一般受験: 和田かおる
学部:理工学部
出身校:東邦大附属東邦高等学校
<志望動機>
私は将来、医薬品の開発など、化学・生物に関係する分野に携わる仕事をしたいと考えています。私は、当初学費が安いという理由で国立大学を志望していましたが、慶應義塾大学理工学部にもそのような分野において最先端の知識を学ぶことができる環境があると考え、志望しました。
また、慶應義塾大学には様々な学部があり、自分とは異なる考え方を持つ人々と関わり、視野を広げることができる点も魅力だと感じました。
現在、自分の夢の為に必要な勉強ができていると確信すると同時に、様々な科目を学ぶことで日々新しい発見があり、刺激的な毎日を過ごすことができています。
<受験準備>
英語は、長文に力を入れていました。一度触れた文章を繰り返し読み、文の構造や単語の意味が“目を通す”とすぐに頭に入るようにしました。試験本番では時間が限られているので、一度読むだけで内容が理解できるような読み方の練習が大切だと思います。そのため、単語や熟語の暗記にはそれほど力を入れず、長文を読む中で頻出の単語やフレーズを覚えるようにしました。
数学は、沢山の問題を解き、自分の中で解法の引き出しを増やしていくことが大切だと思います。一度間違えた問題は、あやふやなところがなくなるまで理解し、しばらく経ってからまた解き直すことを繰り返していました。試験本番ではすべての問題を解こうとせず、出来るところをしっかりと得点することを意識しました。
化学・物理は、問題集一冊を繰り返し解き、解き方を頭にインプットする作業を行いました。その中で自分の不得意を見つけ、苦手な分野は他の教材を使い、より多くの問題を解きました。化学は、なぜそうなるのか?という原理を理解すると、暗記が必要な分野もそれほど苦ではなくなると思います。
<バスケットボール部について>
私は入学当初、何らかの形でバスケットボールは続けたいとは思っていましたが、体育会に所属しようという考えはありませんでした。しかし、練習を見学させて頂いた際の「練習の雰囲気がとても良く」、「自分もこのチームの一員になりたい」と強く思いました。
高校までのレベルに関係なく、全員が一生懸命に練習を行っており、体育会に所属することは負担が大きく辛いこともありますが、他に変えることのできない充実感を味わうことができます。
2014年度 一般受験: 亀田葉月
学部:文学部
出身校:雙葉高等学校
<志望動機>
私は、受験準備をしている際に、大学で学びたい分野として心理学に興味をいだいていましたが、それも曖昧で、将来やりたいことも決まっていませんでした。そこで、1年次には専攻を決めずに一般教養として幅広い知識を学んでから専攻を決めることができる、本塾の文学部を志望しました。
現在、幅広い知識を勉強し、今まで興味もなかった科目が想像した以上に面白かったり、想像していたものと違ったりと、大変充実した学生生活を送ることができています。
<受験準備>
英語は、特に長文に力を入れて勉強しました。本塾の英語は、単に英語を和訳できる力だけでなく、文章の流れを論理的に理解する力が必要です。そのため、私は英語を勉強する際に、「同じ文章をひたすら音読すること」「単語は単語帳ではなく文中で覚えること」に気を付けました。
音読をすると、さかのぼって読み直すことができないため、英語を日本語で理解するのではなく、構文を意識せずに英語のまま内容を把握できるようになります。また、単語を文中で覚えることで、その単語のニュアンスや使い方の特徴も覚えることができます。受験直前期には、文法演習はほとんどやらず、毎日読む量を決めて必ず音読をするようにしていました。
世界史は、通史をやったあとに「自分が苦手な部分を地域史や文化史」など、他の方面からまとめて勉強しました。私は世界史が一番苦手で、最後の模試でも6~7割しかできませんでした。そのため、たくさんの知識を覚えることよりも的を絞って勉強しました。
世界史は、特に直前まで伸ばせる科目なので、直前期は世界史に時間を多く割き、受験中は安定した点数を取ることができました。
小論文は、週に2~3回小論文を書き予備校の先生に採点してもらい、継続的に準備しました。小論文に十分な時間が割けないときには、ニュースや新聞からジャンルを問わずにテーマを選び、「問題を提起して解決策を提案する」ということを箇条書きでやっていました。
次第に、どのジャンルからでも同じ解決策につなげられるようになり、「受験期には自分なりの結論」をいくつか持っていました。あらかじめ結論をもっていると、圧倒的に考える時間が少なくなり、文章構成に時間を使うことができます。
受験は、勉強しすぎるということはありません。勉強すればするほど、それは自分の自信につながります。絶対に合格するという強い意志と、自分が志望校に通うイメージをもって、最後まで頑張ってください。
<バスケットボール部について>
私は、高校の部活を2年生の11月で引退したため、バスケットをもっと続けたいと思っていました。食事会や練習会の雰囲気はとても良く、入部したいという気持ちが強くなりました。もちろん、練習時間が長く負担が大きいのではないかという不安もありましたが、部活で得られる充実感は他では得られないと思い、入部を決意しました。
慶應義塾体育会女子バスケットボール部は、現在3部復帰という目標を掲げ、練習に取り組んでいます。人数は多くありませんが、少ないからこそお互いに切磋琢磨しながら日々の練習をこなすことができていると思います。
2014年度 一般受験一浪: 服部信太朗
学部:商学部
出身校:巣鴨高等学校
<志望動機>
私は1年間の浪人生活を経て本塾に進学しました。私は、現役の時に本塾を受験しましたが、不合格という結果に終わりました。しかし、高校が進学校だったこともあり、周囲の友人も難関校に進学していたので、私も諦めきれられずに浪人を決意しました。
実は、私は現役・浪人時代共に国立志望でした。理由は単純で、「国立は私立よりも学費が安い」からです。しかし、私は国立志望も私立志望も大きな差はないと考え、その理由は、そもそも大学とは学問を追究する場所であるからです。この「学問」は、高校までの「学習」とは訳が違います。高校までは、「答えのある問いを解く」のに対し、大学では「答えのない問い」を解いていくのであります。明確な答えがないため、最適な「答え」、すなわち真理を追究するのです。
私は、最適な環境で学問を追究したいと考えました。したがってレベルの高いと謳われる難関校であれば、国立・私立は関係なく受験しようと思いました。本塾は、他大学と比べても留学生の数が多く、国際的交流を視野に入れた留学プログラムが充実しています。
また、各学部には充実した学習カリキュラムが組まれており、各分野の基礎から学ぶことが可能であるため、しっかり理解しながら勉強していくことが可能です。
そのため、私は本塾も学問を修めていくためには最適な場であると考え、本塾を志望しました。
<受験準備>
上記にも書いたように私は国立志望であったため、英語・数学・国語・世界史・地理・地学の6科目を学習しました。
私は商学部A方式を受験したので、試験科目は英語・数学・世界史の3科目でした。受験生時代のことを大雑把にまとめると、直前期の前までは国立の勉強をしながら本塾の受験科目である3科目の勉強をし、直前期は本塾の過去問を5年分解き、問題の出題傾向をつかみました。
科目別にアドバイスをします。英語はワード数が多いため、速読力が必要となります。しかし注意してほしいのが、あまりに速く読もうとして内容の読解が不十分になることです。試験時間は、何度も読み返しているほどの時間が用意されていないため、1回で読み取るための精読力も必要となります。この速読力と精読力の両方が要求されるため、本塾の英語は難しいと評価されます。
これらの力をつけるために、まず私は、1回で文章が確実に読み取れるようになるために遅いスピードで読むように心掛け、精読力を養いました。精読力がついてきたと感じると、次は徐々に読むスピードを速くし、速読力を養いました。単語に関しては、読解力が上がると、わからない単語が出てきたときも文脈から意味をある程度推測することが可能になるので、難しい単語を単語帳で無理に覚える必要はないと思います。
基本単語は単語帳でマスターし、難単語は文章で出てくるたびに単語ノートにメモしておき、少しずつ覚えていく方が効率的であると思います。
とにかく、まずは精読力と速読力をつけてください。
数学は、基本的な公式が命となります。公式に不安がある人は、問題集の例題を暗記するほど繰り返してください。なぜなら、ほとんどの受験数学は、公式が使えるように問題ができているからです。公式の定着に穴がない人は、とにかく問題をこなし問題の解き方のパターンをつかんでください。これらの問題の復習は、あまり重視しなくていいと思います。それよりは、公式の復習に時間を当ててください。
世界史は、国立の論述問題を解くことをお勧めします。論述問題では、ある歴史の経緯を記述するので歴史の流れを理解しやすく、暗記の手助けとなります。一問一答は断片的な知識しか得られなく、暗記がしにくいので私はお勧めしません 。
<バスケットボール部について>
チームの方針として学業優先という考えがあり、バスケットボールだけをするのではなく、学問にも目を向けられる環境が整っていることが素晴らしいと思います。
他大学のバスケットボール部では、「バスケットボールだけで大学生活が終わってしまうこと事」が少なくなく、その点に関しては本塾では、「貴重な大学4年間を多方面で充実させること」ができるのは魅力であると考えます。
また、本塾のバスケットボール部の部員は、お互いを尊重し、それぞれの役割を全うしているところも魅力であります。プレイヤーはプレイヤーとして、スタッフはスタッフとして、どのようにすればチームにとってプラスになるのかということを日々考えています。
学年の壁を越えて部員同士がお互いに刺激をし合い、肉体的にも精神的にも成長できる環境が整っています。
スポーツ推薦がない本塾は、「限られた人材で、どのように工夫すれば最大の効果を発揮することができるのか?」を考えています。
本年度は、関東1部リーグで強豪校と対戦するにあたり、身体のサイズの小さい本塾は部員全員が協力して戦いに勝ちに行こうとしています。
私達と共に戦いたい人に、ぜひ入部して頂きたいと思います 。
2013年度 一般受験一浪: 中村美里
学部:文学部
出身校:八雲学園高等学校
<志望動機>
私には、「世界史が好き」という理由から、将来は社会科の教師になるという夢があります。特に私は、ヨーロッパの歴史や文化について関心を持っているので、大学では主に西洋史を学びたいと思っていました。
本塾の文学部は、2年次から自分の志望する専攻に分かれるため、1年次は総合教育科目として、様々な分野の学問について学ぶことができます。今まで勉強したことのなかった倫理学・心理学や教育学など、自分にとって新しい学問に触れることで、自分の学問に対する視野を広げ、教師という将来の夢に生かすことができると感じたため、本塾の文学部を志望しました。
<受験準備>
私は当初、国公立大学を志望していました。しかし、学習塾に通い受験勉強を始めたのは8月の終わりからで、それまでの高校生活は毎日部活動に打ち込んでいました。
「家に帰ったら、必ず最低一時間は机に向かって勉強しよう」と決め、取り組んではいたものの、結局高校の定期試験に間に合わせる程度の勉強にとどまっていました。英語・国語・世界史の主要三科目の基礎さえも儘ならなかったので、もちろん政経・数学・生物などの他の科目に手を出せるはずもなく、現役での受験は苦い結果に終わってしまい、1年間浪人することに決めました。浪人してからは、本塾を第一志望校として掲げ、私立受験だけにしぼりました。
浪人してからの一年間は、特に英語に力を入れて勉強しました。というのも、本塾の文学部入試問題では英語の配点が一番高く、また英語の試験時間が120分もあり、内容も含蓄のある論説文が出題されるため、高度な英文の読解力と忍耐力が必要とされるからです。
本塾の英語に立ち向かうためには、まず前提として無ければならないのは単語力です。文学部の試験では辞書の持ち込みが可能ですが、試験中に分からない単語をいちいち調べている余裕はありません。そのためにも、日々の勉強で新しい単語に出会ったら、「その時に覚える」といった気持ちで単語に向き合うべきです。そして、英文和訳では、単純に文構造をとって和訳できる問題と、そのまま直訳するのではなく、文章のテーマと流れに即して意訳をしなければならない問題があります。難しいのは後者で、いかに出題者の意図を読み取り、上手い訳をとれるかが鍵となります。
世界史は、自分の一番勉強しやすい参考書やノートを使って、毎日反復して暗記を進めることが大事だと思います。また、本塾の過去問を解くことはもちろんですが、本塾以外の大学入試問題も多く解くことを薦めます。たくさんの問題をこなすことで、自分の弱点が発見でき、新しい用語を覚えることができるからです。
小論文は、出題されやすいテーマやキーワードについて、あらかじめ知識を入れておくと良いと思います。小論文のテーマは様々なジャンルから出題されるため予想がつきませんが、受験勉強で現代文を学ぶと同時に読んだ文章の内容を頭に入れておけば、その知識が小論文を書く際に役立つことがあります。そして自分が書いた文章は、必ず学校の先生や塾の先生に添削してもらい、見直しをすることが大事です。最初は、制限時間内で書くことができなくても、毎週毎週書いていれば書き方も自然と身に付き必ず書けるようになります。
本塾の入試問題は、数ある大学の中でもトップレベルの難易度ですが、私が受験を通して思ったことは、それに対して怖気づく必要は全くないということです。日々の勉強を「当たり前にやる」という単純なことが、一番大切だと感じました。もちろん難問はありますが、なにも満点をとる必要はないのです。合格点をしっかりとれればいいのだと思います。
最後に、受験とは常に自分との闘いであり、自分次第で結果を変えることができる一つの試練です。自分を成長させることのできる“最高のチャンス”というように、前向きに捉えてほしいと思います。私が受験生の皆さんに一番伝えたいことは、「自信を持つ」ことです。自信を持って試験を受けられるように、最後まで根気強く受験生活を送り、たまには息抜きも入れながらも、諦めずに頑張ってください。
<バスケットボール部について>
私は、大学でも何らかの形でバスケットボールを続けたいとは思っていましたが、体育会に入部し今までのように自分を追い込んでまで続けるつもりはありませんでした。しかし、入学前に練習を見学させて頂いたときや、入学後の食事会や練習会のときの雰囲気が、自分にとって心地良いと感じ、また「文武両道」をモットーしているところに魅力を感じたため入部することに決めました。
さらにバスケットボールプレイヤーとして、「再び代々木第2体育館で試合をすることができる機会を、逃すわけにはいかない」と思ったのも入部するきっかけとなりました。
慶應義塾体育会女子バスケットボール部は、三部復帰という目標のためにお互いに刺激し合いながら、日々の練習に取り組んでいます。人数は少ないですが、その中でも皆で常にひたむきに頑張ることは、たとえ辛いことがあったとしてもその何倍もやりがいを感じられると思います。