開催日:2017年6月29日(木)
会場: 延世大学校

1st 2nd 3rd 4th Total
本塾 17 6 21 25 69
延世大学校 19 24 11 15 69

通算 1勝8敗1分け

◆動画

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◆戦評

昨年の慶延定期戦は、強豪延世大学校を日吉記念館に招いて行われた。中盤で点差を離されたものの、終盤に怒涛の追い上げを見せたが、惜しくも敗れてしまった。
今年は記念すべき10回目の慶延定期戦となり、春シーズンの締めくくりとして韓国に赴き、延世大学校に挑んだ。
本塾のスターティングメンバーは、強いハートで本塾を引っ張る#4トカチョフ、本塾の大黒柱である#5高橋、どこからでもゴールを射貫く司令塔#9原、類いまれなセンスを光らす#13山﨑、泰然自若なオールラウンダー#14髙田。
対する延世大学校は、#3Kim Moo Sung (金務成)、#11An Young Jun (安英俊)、#13Kim Jin Yong (金珍鏞)、#14Kim Kyung Won (金暻源)、#21Yang Jae Hyuk (梁宰赫)。

<1P>本塾 17-19 延世大学校

延世大学校ボールから始まった試合は、延世大学校の高さを生かしたディフェンスからの速攻で先制を許して幕を開けた。サイズで劣る本塾は、なかなか攻められない中でも、24秒ギリギリに放った#9原の3Pシュートや、#13山﨑の3Pシュートをはじめとしたアウトサイドシュートでなんとか得点する。
対する延世大学校は、身長200cmの#13 Kim Jin Yong (金珍鏞)、198cmの#14Kim Kyung Won (金暻源)ら高さを生かしたインサイド陣の1on1や、そこに合わせたアウトサイドシュートからこのピリオドだけで12得点をたたき出した#11An Young Jun (安英俊)の活躍により安定して得点を重ねる。
延世大学校に点差を離されそうになったところを#5高橋のバスケットカウント、途中出場の#6堂本のシュートにより何とか食らいつき、第1ピリオドを本塾17-19延世大学校で終える。

<2P>本塾 23(6)-(24)43 延世大学校

逆転をはかりたい第2ピリオドであるが、開始早々から両者の激しいディフェンスが光り、開始2分間両者とも無得点となる。
そんな均衡を破ったのは、#10 Chun Jae Min (千宰旻)のアウトサイドシュート。この得点から延世大学校の良さが光り始める。
本塾は、ディフェンスで何とか前線からプレッシャーをかけて速攻を狙うも、速攻の出始めに延世大学校にファウルされ、なかなか流れに乗れない。そんな中、#14Kim Kyung Won (金暻源)に立て続けにオフェンスリバウンドから得点を奪われ、残り6分で本塾19-27延世大学校となり、本塾は前半最初のタイムアウトを取る。
タイムアウト明け、なんとか追いつきたい本塾だが、延世大学校のオールコートプレスにはまってしまい点差を離され、残り4分本塾21-33延世大学校となったところでたまらず前半2度目のタイムアウトを取る。
このタイムアウトが明け、#5高橋のゴール下や#14髙田のシュートでなんとか得点するも、このピリオド僅か6得点に抑えられてしまい、第2ピリオドを本塾23-43延世大学校で終える。

<3P>本塾 44(21)-(11)54 延世大学校

両者ともスターティングメンバーに戻して始まった第3ピリオドは、#4トカチョフのオフェンスリバウンドからの得点で先制に成功。この得点を機に勢いに乗りたい本塾だが、延世大学校インサイド陣とアウトサイド陣のバランスの取れた攻撃によりなかなか点差が詰まらない。
中盤に本塾は、オールコートディフェンスを仕掛けてミスを誘い得点を重ね、また、延世大学校に支配されていたリバウンドも徐々に取れはじめ、#5高橋、#17工藤らゴール下でのシュートにより徐々に点差を詰めていく。
しかし、残り3分、本塾36-53延世大学校の場面で、#9原が接触により鼻を痛めてしまい、負傷交代。延世大学校がタイムアウトを取り一時試合が止まる。
不安の残る中タイムアウトが明けたが、そんな不安を見せず本塾は激しいディフェンスを敷いて延世大学校に得点を許さず、ディフェンスリバウンドからの速攻、そして#9原の代わりに入った#13山﨑の1on1からインサイド陣の合わせが機能し、第3ピリオドを本塾44-54延世大学校で終える。

<4P>本塾 69(25)-(15)69 延世大学校

第3ピリオドの勢いのまま逆転をはかりたい本塾は、#5高橋のジャンプシュートを皮切りにオールコートディフェンスで延世大学校のミスを誘う。
このディフェンスが功を奏し、なおチーム全員でリバウンドをもぎ取り、#11澤近の速攻からの得点もあり、開始早々一気に本塾49-54延世大学校まで詰め寄る。
だが、#14Kim Kyung Won (金暻源)のオフェンスリバウンドからの得点や本塾のミスによる失点で残り7分で本塾49-58延世大学校となり、本塾は後半初めてのタイムアウトを取る。
タイムアウトが明け、#13山﨑の思い切りのある攻撃と、#4トカチョフを中心とした激しいディフェンスがふたたび功を奏し、延世大学校のターンオーバーが重なる。
そんな中、#14Kim Kyung Won (金暻源)がフィジカルを生かした1on1を仕掛け何とか得点するが、#4トカチョフもジャンプシュートを決めて両者一歩も引かず、気づけば残り2分本塾57-60延世大学校となっていた。
しかし、残り1分半となったところで、ファウルの混んでいた#4トカチョフが#14Kim Kyung Won (金暻源)のシュート時にファウルを犯し、これが5つ目のファウルとなり退場してしまう。このファウルで得たフリースローを#14Kim Kyung Won (金暻源)が落ち着いて決め、その後本塾のミスから速攻による得点で残り1分11秒本塾57-64延世大学校と離され、本塾は後半2度目のタイムアウトを取る。
そのタイムアウト明け早々、#14髙田が3Pシュートとフリースローを2本落ち着いて沈め、さらにその後のオールコートディフェンスで延世大学校のミスを誘うことに成功し、速攻から#13山﨑の得点により残り44.1秒で本塾64-64延世大学校の同点とする。
しかし、その後のオールコートディフェンスがあだとなり#14Kim Kyung Won (金暻源)の得点で残り25.3秒本塾64-66延世大学校となり、本塾は後半最後のタイムアウトを取る。
本塾は#13山﨑にボールを託し、時間を使って攻める。そして、その期待に応えるかのように残り11.6秒で、#13山﨑がスクリーンを使って3Pシュートを沈め逆転に成功。延世大学校は、すかさず後半2度目のタイムアウトを取る。
タイムアウト後の延世大学校は、#14Kim Kyung Won (金暻源)にボールを託すも、シュートは外れ、そのリバウンドを#5高橋がしっかりと取り、ファウルをされフリースローとなるも2本とも沈め、残り3.8秒本塾69-66延世大学校で延世大学校後半最後のタイムアウトを取る。
何としても追いつきたい延世大学校は、スクリーンを巧みに使い#21Yang Jae Hyuk (梁宰赫)にボールを預ける。その#21Yang Jae Hyuk (梁宰赫)の放った3Pシュートがゴールを射貫き、残り0.2秒で本塾69-69延世大学校の同点となる。
急いでボールをコートに出すも、得点するにはあまりにも時間がなく、ここでタイムアップ。
記念すべき10回目の慶延定期戦は初の引き分けで幕を閉じた。

去年の敗戦リベンジを試みた本塾であったが、勝利まではあと一歩届かなかった。また、早慶戦では敗れてしまったが、今後大事なリーグ戦を控える我々は、今回の延世定期戦での収穫を活かし、更にレベルアップを図ることで、リーグ戦で多くの勝利を収め、絶対に果たさなければならない目標である「1部復帰」に向け、これから日々練習に取り組んでいく。
今後とも、ご支援ご声援のほど宜しくお願い申し上げます。

慶應義塾體育會バスケットボール部2年 鈴木慧

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