入試合格・内部進学体験記
2021年度 一般受験:橋本和隆
学部:文学部
出身高校:麻布高等学校
〈志望動機〉
私が慶應を志望した理由としては、部活動と学業を双方とも高いレベルで両立できること、これにつきます。体育会として個々人がそれぞれ目的を持ち、お互いに高め合いながら目標を達成しようとすることは、慶應で部活動をする大きな魅力と言えます。また学業の面でも研究を含め、多くの選択肢がある大学であり、漠然とした将来像しか持っていない自分にとっては最良の環境だと感じました。
〈各教科の勉強〉
・受験学部…文学部、法学部法律学科、商学部B方式
・受験科目…英語、世界史、小論文
国公立大学受験も視野に入れて考えていたこともあり、浪人の冬までに行なっていた慶應対策は十分とは言えませんでした。そのため12月以降は過去問を解いて問題形式に慣れること、時間配分の調整を行うとともに、これまで習得してきた知識を確実にするための勉強を中心に行いました。
・英語
浪人してもなお最後まで思うようにいかなかった科目です。読解スピードが遅く、商学部の受験ではそれがおそらく致命傷となってしまいました。読解スピードを上げようと色々なことを12月まで試しましたが、最終的には単語力の問題も大きいということに気づきました。それからは受験までは過去問をとくのを控えめにし、これまでやっていた単語帳(システム英単語)の復習ばかりをしていました。文学部受験では得意であった和訳がある、そして辞書を使えるということでなんとか間に合いましたが、万人におすすめできる方法ではないかもしれません。
・世界史
現役時、浪人時と通史はかなりやっていたので、ある程度は得意科目でした。しかし、用語にかなり抜けがあったため、12月から直前までは他大学、センター試験も含めた過去問で抜けを確認しつつ、一問一答の繰り返しを中心に勉強しました。結果として慶應の過去問を多くこなすことはしませんでしたが、知識はかなり定着したと思います。またただ暗記するだけではなく、簡単な図や年表を作成して自分なりに関連付けて覚えたことは役に立ったと思います。
・小論文
12月になるまでほとんど対策をしておらず、冬季講習で本格的に対策を始めました。そのため直前までひたすら過去問をこなし、小論文として書くことに慣れるようにしました。文学部、法学部ともに小論文といっても要約が大事になってくるので、もし時間に余裕があるようなのであれば、これまで現代文で扱った文章の要約や、難関国立大学の現代文に挑戦してみるのも意味があるかも知れません。
〈受験に向けて〉
自習室で勉強することを忌避してきた私ですが、12月以降は周りに人がいる環境の方が良いと思い、自習室で勉強しました。また受験はなるべく朝型の勉強スタイルにした方が良いと言われておりますが、夜型の勉強スタイルが最後まで抜け切らなかった身としてはセオリーに従った方が良いなと思いつつも、人それぞれで良いのではないかとも思います。
〈最後に〉
慶應義塾大学、そしてバスケットボール部は私が志望動機として上で書いたことをそのまま実現できる場所だと思います。この文章を読んで参考になったと思ってくださる方がいれば幸いですし、皆さんの努力が報われることを心よりお祈り申し上げます。
2021年度 一般受験:菊地康月
学部:総合政策学部
出身高校:洛星高等学校
<志望動機>
私が慶應義塾大学を志望した理由は2つあります。1つ目は、京都出身である私にとって関東の大学は非常に憧れで、そんな関東でも最難関のレベルで知られる慶應義塾大学で学んでみたいという単純な好奇心でした。2つ目は高校時代、コロナの影響で引退試合がなくなり、歯切れの悪い自分のバスケット人生を大学でもう1度やり通してみたかったからです。慶應義塾体育会バスケットボール部はスポーツ推薦制度がないにも関わらず非常に高いレベルで戦っていることに魅力を感じ、入学してバスケットをするなら慶應義塾大学しかないと決めました。
<受験準備>
私が受験したのは経済学部A方式・商学部A方式・法学部政治学科・総合政策学部の4つです。使った科目は英語・数学・世界史・小論文で、国公立や滑り止めも考えていなかったため全ての勉強時間を慶應義塾大学の受験に注いでいました。私は長いスパンで予定をガッチリ決めてしまうとズレてしまった時が大変なので、あえて1日の中でその日やるべきことを優先順位で並べてそれを毎日達成していくという形で予定を立てていました。ただ、予定の組み立て方は人それぞれなのでなるべく多くの人の意見を聞いて自分に合うものを見つけるべきだと思います。全体的に見ると、英語・数学・世界史の過去問は夏休みから解き始め、小論文は直前の1,2ヶ月前から一気に解きました。
<科目別対策>
まず英語は最も力を注ぐ必要のある科目で、自学習では参考書を夏までにひたすら解き続けました。順番としては、まず単語や文法、そのあと英文解釈、そして英作文を終えた後に長文という流れがオススメです。単語帳は基本的なもの1冊を3周ほどしてから、慶應義塾大学特有のマニアックな語彙が載っているものを2冊目として選び、その2冊を直前まで使い続けました。文法は、選択形式のものを数冊と1冊の文法書を用意し、問題集を解きながら文法書を辞書のように使いました。英文解釈や長文については私は2周したら次々と新しいものを用意していました。また、長文は既に解いて知っているその文章を自己採点した後に音読するということを心がけると、特有の超長文の速読の練習になるので是非やってみてください。学校や予備校の授業やその復習と並行して、これらの分野を夏までに終わらせておくと、かなりの力がつくと思います。夏以降の過去問の解き方ですが、慶應義塾大学の英語は分量が多く、時間配分を間違えると最後まで解ききれないということも起こります。初めは時間をオーバーして良いので集中力を切らさずじっくり問題と向き合うべきです。上記の自学習がきちんと出来ていれば解いているうちに自ずとスピードは上がってきます。そして過去問は点数ではなく復習が大事です。私は長文をコピーして段落ごとにノートに切り貼りして英文を解釈し、難しい単語や文章をその都度書き出して意味や構文を調べ上げました。このような過去問ノートを作って、本試験が始まる直前まで読み込んでいました。
次に数学ですが、これに関しては私立用の対策ではなく一般の国公立向けの勉強をするのが良いと思います。慶應義塾大学は数学もマーク形式でトリッキーな問題も多いですが、実際に問われているのはきちんとした基本的な数学力なので、総合模試や教科書、さらには共通テストなどの問題でも全てが練習になると思います。英語同様、数学も夏までに基礎・標準問題をやり込み、それなりのパターンを頭に入れた上で、夏休みから過去問を解きました。数学も時間配分が肝心で、私は過去問を大問ごとに分割し、1つ1つ時間を計測しながら解きました。その中で意識したのは、15分間手が止まってしまったら解答を見て復習に移るということでした。いわゆる捨て問の可能性もあるからです。直前期は1つの試験丸々を時間計測し、解き進めますが、大事なのは手が止まった問題に時間を割くよりも他の問題に移行すること、そしてページをめくって1番最初に解くべき簡単な問題を見極めることです。数学の復習は模試や教科書、過去問で分からなかったものを解法とともに公式や自身のコメントなどを、ノートにまとめ、試験に持っていきました。
世界史に関しては、私は学校の授業で学んだ通史をノートにまとめ、模試や過去問で新しい情報があるとそこにどんどん書き込んでいくという形式で勉強していました。しかしやはり慶應義塾大学の問題は情報量が多く、通常の模試や一問一答の問題集ではなかなかカバーができません。そこで重視すべきは過去問と用語集です。世界史の問題は分野が同じ場合、似たような形式で出題されるということもあり得るので、同レベルの他大学の過去問も含めてしっかり活用するべきです。そして用語集は、過去問の復習のための辞書としてしっかり使ってください。教科書にも載っていない予備知識が豊富なので、それを覚えるのではなくじっくり読み込んでください。また現代史も細かく聞かれるので日々の世界情勢にアンテナを張っておくことも大切です。
最後に小論文については、私は社会問題についてニュースでも新聞でも良いので見識を深めることが1番の対策になると思います。特に自分が受ける学部に関わる事柄は親や周りの大人に説明することができるくらいの知識があると有利だと思います。過去問ももちろん大切ですが、この科目は直前まで自分で色々と調べ続けることが重要です。また、小論文において最難関となるSFCの問題については、前置きの文章を時間を気にせず読み込んでください。SFCの小論文には非常に長い文章や数多くの図が初めに用意されています。しかしその中に、後の問題で発想のヒントとなるキーワードが必ずあるので、時間がないからと読み飛ばすことは禁物となります。
<直前期>
まず直前になって大事になってくるのはメンタルです。模試での判定がA判定でも落ちることはあるし、逆にE判定でも合格することはあります。後のことは考えず、今まで自分がきちんとやってきたという自覚があれば、どっしり構えていればいいと思います。試験当日は朝が早いので、朝早く起きて勉強し、夜は遅くならないうちに切り上げて寝るという生活スタイルに変える必要があります。勉強する場所については、私は直前期は自宅にこもって勉強していましたが、どうしても集中しきれないところがあったので結局最後の方は予備校の自習室に通ったりもしていました。1人でやっていても不安で、一緒に勉強している友達の顔を見て安心した覚えがあります。さらには試験慣れというのも必要かと思います。練習で共通テストだったり慶應より試験日程が早い他大学を受験してみるのも1つの手です。また過去問に関しては、私は新しい年の問題にチャレンジするのではなく今まで解いた過去問をもう1度解き直していました。それで解けるようになっているのであれば自信に繋がるし、解けなければ「こんな問題みんなどうせ解けへん」とある意味開き直っていました。試験直前については、私が予備校でお世話になった先生は「試験中は緊張をほぐせた人から合格していく」と仰っていました。どこの大学でも、受験を意識して勉強している以上、直前期を迎えるほとんどの受験生のレベルにあまり差はないと考えてください。全員が緊張している中、そこから脱した人が合格するのであって、賢さだけの勝負ではないということです。もちろん集中することは必須ですがあくまで体が固まらないようなマインドに自分をもっていくための期間が直前期だと考えてください。そのためには友達と話したり、外に出て散歩したり体を動かしたりするのも効果的だと思います。以上が私が直前期に実践していた過ごし方と考え方です。少しでも受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。
<バスケットボール部について>
最後になりますが、本塾のバスケットボール部を少し紹介させていただきます。ここでは1人1人がチームに対する強い貢献意識を抱いて日々練習に励んでいます。選手もスタッフもひたすらチームの勝利に向かって一丸となって戦っており、その結束力が慶應バスケットボール部の大きな武器です。自分がどうしたら貢献できるのか、そういった存在意義を常に考えながら自身と向き合うことができるので、ハードな環境ではありますが充実した毎日を過ごしています。このような素晴らしい環境でバスケットをさせていただいていることに感謝しつつ、今の経験が今後の自分の人生の大きな糧となることを確信しています。
拙い文章ではありますが、これを読んで慶應義塾大学、さらには慶應義塾体育会バスケットボール部に少しでも関心をもっていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
2021年度 一般入試:石倉史菜
学部:文学部
出身校:都立国立高校
<志望動機>
私はもともと私立文系を志望しており、その中でできるだけ上を目指して頑張りたいという思いから慶應大学を受験することにしました。文学部を志望した理由としては、将来やりたいことが具体的に決まっておらず、この学部なら様々な選択肢を広げられると思ったからです。文学部は、2年次の専攻選択に向けて1年生の時は色々な分野の授業を受けられるため、将来何をしたいのか明確に決まっていない人にはとても合っていると思います。実際にここまで授業を受けてきた私も、専攻選択に向けて少しずつやりたいことが定まってきたと感じています。私は、志望校を決める上で知り合いの先輩や塾の先生など沢山の方に相談したことがとても良かったと感じているので、これから決める人は色々な人の意見を聞いた方が良いと思います。
<受験勉強>
勉強法については人それぞれだと思うので、参考程度に読んでいただけると幸いです。受験勉強を終えた私が一番大切だと感じることは、基礎固めです。私は夏休みまでに基礎固めを終わらせることを意識して、日々の勉強スケジュールを立てました。私は、「システム英単語」(単語)、「頻出英文法・語法問題1000」(文法)、「ポレポレ英文読解プロセス50」(精読)などを英語の基礎固めとして使っていました。色々な参考書に手を出して中途半端になるよりも、これと決めた参考書を一つ完璧にする方がいいと思います。国語は、夏までに古文、漢文の単語や文法をしっかり覚えることがとても大切です。正直使う参考書は何でも良いと思いますが、私は学校で配られた教材を使って覚えていました。世界史は、まず教科書などを何度も読んでインプットし、夏休みくらいからアウトプットを始めました。アウトプットとして使っていたのが東進の一問一答で、これは基礎から応用まで一冊にまとまっていて勉強しやすいためオススメです。歴史科目は、単語の丸暗記ではなく、因果関係を頭に入れて「流れ」で覚えることが一番重要だと思います。受験勉強をしていると、周りの人が難しい参考書を使っていたりして焦ることもあると思いますが、基礎があってこその応用です。基礎固めを早めに終わらせて、+αの参考書や過去問演習に時間を使えるといいと思います。
<バスケ部について>
私は小学校から高校までバスケをやっていて、別のスポーツをしてみたいという思いもあったため、大学で体育会のバスケ部に入ろうとは考えていませんでした。ですが、同じ高校のシキさんから誘って頂いて練習体験に行ったり、どういう大学生活を送りたいのかを考えたりしたときに、やっぱりこの体育会でバスケを続けたいなと思うようになりました。最初は不安などもありましたが、今はレベルの高い環境の中でバスケをすることに楽しさを感じています。そして何より、本気でバスケと向き合い、目標に向かってひたむきに努力する一生の仲間と出会えたことをとても嬉しく思います。慶應義塾體育会女子バスケットボール部という、様々な面で自分を成長させてくれるこの環境で、仲間と切磋琢磨し合いながら充実した4年間を送りたいです。
2021年度 AO受験(夏AO):島谷姫らら
学部: 環境情報学部
出身校 :富山国際大学付属高等学校
<志望動機>
私はテクノロジーを使ったスポーツアナリティクスを一般にまで拡大し、日本で認知率が低い身体 不活動の問題に取り組みたいと考え、慶應義塾大学SFCの受験を決めました。
私は高校在学時、プロ選手のアナリストから最前線のスポーツアナリティクスを学びました。その技術を一般向けへと改良し、姿勢推定の人工知能OpenPoseなどを使い、ラジオ体操、バスケットボールなどで個別最適化された運動の指導ができるパーソナルAIトレーナーのプロトタイプを 開発してきました。私は将来、AIトレーナーを活用して適切な運動を継続しながら、スポーツを通 したヘルスケアを向上させる手段を提供したいです。また、地域スポーツで分析を行うアナリストになり、データを使ったスポーツを社会に浸透させ、スポーツの楽しさを多くの人に伝えながら、 現在約14億人いる身体不活動者の解消に貢献したいという目標があり、この目標を達成するた めの学び場がSFCだと考えました。
SFCはスポーツを科学・工学の両面から学べるだけでなく、ヘルスケアやゲーミフィケーションなど幅広い知識を得ることができます。さらに、スポーツから健康までの幅広い領域で、科学に基づきながらデータ分析や、身体不活動をテーマに運動の理論やデータ分析を学ぶことができる、 正にSFCは私にとって理想的な学部でした。
<受験勉強>
私がSFCの受験を決めたのは高校2年次の3月頃でした。コロナ禍の自粛期間に自分と真剣に向き合い自分ののやりたいことを考えた時、SFCに行かないと自分の学びたいことを全て学ぶこ とできないと気づきました。そこからSFCの受験に関して先生などに相談し、私が本格的に受験準備に取り掛かり始めたのは4月に入ってからでした。非常に出だしが遅かったため、残る3ヶ月 間で必死に資料制作にあたりました。
1次試験で意識したことは、「なぜSFCなのか」ということです。自分がSFCで何がしたくて、SFC に行くことで自分の将来にどう繋がるのかということを提出資料の中で詳細に説明しました。例えば、志望理由書には、「1年次は〜するために、〜を学び、〜に取り組む。2年次は〜、3年次 は〜、4年次は〜、卒業後は〜」といったように、より具体的に、達成したい目標に対しての計画 を立て、実現可能であるということを伝えるよう意識しました。任意提出書類はあくまで任意です が、私は提出可能な10ファイル分全て提出し、計A4用紙100枚分以上に及びました。合格した友 人の中には、任意提出書類は出していない人もいたので、あくまで任意ということを忘れず、必須 書類を優先した方が良いと思います。また、添削やアドバイスなどは、私はAO受験のための塾 に通ったりはしていなかったため、学校の先生やSFCに合格した先輩、友人などに見てもらって いました。
2次試験は、私が受験した年は、COVID-19の影響で面接は無くなり、その代わりに1次試験に自己アピール動画の提出が必須でした。そのため、面接練習はしていません。
<バスケ部について>
私は小学生時からずっとバスケをしていて、高校最後の試合で思うような結果を残せず、大学で もう一度本気でバスケをしたいという思いが強かった為、入学前からバスケ部に入ることを心の中で決めていました。入学前に女子バスケ部の体験に参加しました。そこで私は、「慶應女子バ スケ部でバスケがしたい」と心の底から思ったのを鮮明に覚えています。練習前、始めて体育館 に行った私に対して優しく声をかけてくださっていた先輩方は、練習が始まるとガラリと雰囲気を 変え、選手1人1人が真剣な眼差しで練習に取り組み、選手同士では厳しく指摘をしあっている姿 がありました。私はこの姿にすごく惹かれました。また、私が1番魅力に感じたのは、選手主体の バスケです。監督コーチに頼りきりの、受け身のバスケではなく、選手一人一人が思考しながら プレーするバスケを実践していました。このような環境で4年間全力でバスケに打ち込みたいと思いました。
そして、2021シーズンを終えた今、過去を振り返れば、慣れない環境の中で辛い思いも多くあり ましたが、新たな仲間に出会えて、素晴らしい環境下で毎日大好きなバスケに打ち込むことができて、本当に女子バスケ部を選んで良かったと思っています。この女子バスケ部で、全力でバスケをする限り、私の大学生活は有意義なものになると確信しています。
2021年度 FIT入試(B方式):新城ほのか
学部:法学部法律学科
出身校:横浜隼人高校
<志望理由>
私自身、南米にルーツがあることや幼い頃から様々な人種の中で育った影響で、国際的な事柄や日本と外国との関係に関心がありました。そのため、国際法・ラテンアメリカ法を深く専門的に学びたく、慶應義塾大学法学部への進学を決めました。さらに、生徒会活動などのフィールドワークによる課外活動をしていたので、そういった経験を存分に活かすことができるFIT入試で受験しました。
私の関心に合った学習プログラムが組める環境に期待し、社会的に注目されている法現象に関連した科目などの世界情勢に密接した法律が受講できることに心が引き付けられました。また、副専攻制度を利用して、法律だけでなく、客観的で多角的な視点から様々な立場の人を説得できる論理的な思考を養う場があるというのも魅力的でした。
「人間交際」「社中協力」の下、FIT入試によって、知的好奇心、個性溢れる学生との対話を通し、総合的な人間力を培うことができると考えています。あらゆる分野での社会問題に対して関心があり、異なる価値観を持つ仲間との議論は、知識を超えた経験になります。これらの学びを活かして、世界をフィールドとして活躍するスペシャリスト兼ジェネラリストへ成長を遂げられると期待できたので、法学部法律学科を志望しました。
<受験勉強>
私は高校1年時から一般入試を受験することは考えず、推薦入試での大学進学を志していました。そのため、推薦入試で重要視される平均評定向上を目指し、塾には通わず家や図書館を活用して勉強に励んでいました。
高校2年の1月頃、友人の誘いで推薦入試に特化した塾に通い始めました。そこでは、進路先の決定や推薦入試で必要となる提出資料の作成などを行いました。文章の書き方から情報収集の方法、様々な分野の情報を学び、それを文章・言葉で的確に表現することに注力していました。
先述した通り、南米と日本の関係に強い関心を持っていたので、南米地域の大使館や国際機構に取材を行いました。インターネットや本には掲載されていない情報や、専門的知識を持った方々と出会うことができました。このフィールドワークでの成果は、推薦入試の資料に活用でき、面接での自己アピールにも繫りました。加えて、文章力向上を目指して小論文コンテストや、詩や短歌等の「言葉」に関わるプログラムに片っ端から参加しました。その際も、徹底的な情報収集で自分が専門としていないジャンルの知識が身に付き、とても楽しかったことを覚えています。勉強の中での息抜きを見つけられたのも、大学合格につながったと考えています。
<バスケ部について>
姉の影響で小学5年時にバスケを始め、中学まで続けていました。高校入学と同時に留学に重点を置いたため、バスケ部には入部しませんでした。しかし、勉強には集中できたものの、バスケがない生活に物足りなさ、自分にとってバスケがいかに大切かを実感しました。留学を終え、2年生への進級に合わせてバスケ部に入部しました。そこで出会った同期は今でも連絡を取り合うような、かけがえのない同志です。
部活動は学生時代しか味わえない貴重な経験だと思っていたので、大学でもバスケ部の練習を見学させてもらいました。見学していて、先輩と後輩の繋がりや雰囲気に惹かれ、私も女子バスケ部の一員になりたいと強く思いました。さらに、慶應義塾體育會という場を通して、人間的成長をしたいと感じました。
2021年度 塾内進学(女子高):伊熊そら
学部:文学部
出身校:慶應義塾女子高校
<志望動機>
高校の現役時代、大学で體育會に入るという選択肢はほとんど視野に入れておらず、ただ漠 然と、自分は高校まででバスケを辞めるのだろうなと考えていました。私が體育會バスケ部 に入る決断をしたのに、何か大きなきっかけがあったわけではありません。ただ、引退して から同じような毎日を繰り返す中で、良くも悪くもバスケに頭を支配されていた現役時代 が、自分にとってどれほど幸せだったのか気づかされました。決して楽しいだけの現役生活 ではなく、むしろ苦しいことの方が多かった日々でしたが、引退してバスケに関する一切の 悩みや葛藤から解放された平坦な日々より、ずっと充実していたのだと感じたことが、私の 主な志望動機です。 もちろん、自分のバスケスキルが大学で通用するのかという不安はありました。劣等感を抱 え、常に壁にぶつかり続ける 4 年間になるだろうという確信もありました。しかし、そうい った悩みと葛藤することも含めて全て、自分はバスケが好きであり、バスケと向き合うこと が好きなのだと気づき、體育會バスケ部に入部することを決意しました。
<入部までの時間の過ごし方>
入部を決意するまでは、特に何をしていたわけでもありません。受験のない私は引退してか ら時間が山のようにあったために、却って何をしたら良いのかがわからなかったというの が、正直なところです。何かをしなければという義務感からアルバイトを始めたり、興味の ある分野の勉学に励んだり、時間ができればふらっと体育館に足を運んだり、そんな特に語 るべくもない生活をしていました。結果的にはバスケとちょうどいい距離感の生活をして いたのが入部決断に繋がったと言えますが、この期間に特に何をした方が良い、というのは ないと思いますし、決断を焦る必要も全くないと思います。
私の場合は高校 3 年の初冬に入部を決意したため、それからの 3~4 か月程は自分でトレー ニングに励んだり、體育會バスケ部のことについて OG の方々に伺ったりしました。つい 先程決断を焦る必要はないと述べましたが、一度決意してしまえば、行動を起こせる時間や 話を聞ける OG などの人脈があるのが内部生の強みだと思うので、強い意志がある人は是 非活用してほしいと思います。実際私も進むべき道が決まり、目指すべき目標が決まると随 分と気持ちが楽になり、高校生活最後の数か月は実りある期間になったかと思っています。
<バスケ部について>
私は體育會がサークルやその他の学生活動より優れているとは思いません。大切なのは「ど こで」成し遂げるかではなく「何を」成し遂げるかであり、環境はあくまでその補助にしか 成り得ないからです。その前提の上でなお、體育會女子バスケ部は 4 年間という限られた 学生生活の中で、自分が成長し目標を達成するための最高の環境だと自信を持って言うこ とができます。 私は正直、弊部に入部する前は體育會に所属したことを後悔する時が来ることも覚悟して いました。しかし入部して 1 年が経とうとしている今まで、そのような感情を抱いたこと は全くなく、むしろ入部を決断した 1 年前の自分に手放しで拍手を贈りたいと思っていま す。 全員が意志と目標を持って日々精進すること、チームという集団のために個の自分が精一 杯努めること、共に活動するチームメイトのことを深く理解し合っていくこと、バスケとい う競技を愉しむこと。どれも弊部で活動する上で求められることであり、身に付くことです が、学生の誰にでも経験できることではありません。かけがえのない 4 年間、どんな道を選 んでも自分次第で如何様にも充実させることができると思いますが、體育會女子バスケ部 は確かにそれを叶えてくれる環境だと、1 年目ながらに確信しています。
2021年度 塾内進学(女子高):山﨑日向
学部:経済学部
出身高校:慶應義塾女子高校
<志望動機>
私が内部進学者として體育會女子バスケットボール部に入部するきっかけとなった出来事は二つあります。
一つ目は、體育會バスケットボール部と合同練習や練習試合、見学などをさせていただいたことです。学生主体で行われているということは先に知ってはいましたが、実際に大学2年生の方が練習を止めて全体に注意をしている姿は、小学生のころから指導者の存在が当たり前であった自分にはとても印象的でした。また、中等部のころからバスケットボールフェスティバルや早慶戦などで男女ともに何度も試合の姿を見させていただいておりました。
二つ目は、體育會で学生コーチをされていた絢子さんから試合や練習の動画を共有していただいたことです。リーグ戦の試合や早慶戦だけでなく練習内のプレー動画まで、見学ができない中でも體育會の雰囲気を知ることができました。また、引退をして「本気で試合や練習に挑む」という機会から遠ざかってしまっていた中で見ることができたため、より一層先輩方の姿に惹かれました。
どちらのきっかけも当初は「かっこいい」という憧れの気持ちのみを持っていましたが、大学生になってもどこかの場所でバスケを上手くなりたいという気持ちがあった私の中でだんだんと「慶應の體育會で上手くなりたい」と入部を考えるようになりました。
<入部までの時間の過ごし方〉
コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響から、高校2年生の2月を区切りに部活動が停止となりました。停止となった高校2年生の終わりから高校3年生の1年間は、学校ではなく公園で学外の友達とバスケをしたり、学部選択に大きく関わる学期末テストや実力テストの勉強に取り組みました。それまで「文武両道」を体現できていなかった私は、学校での対面授業や部活動が無くなってしまった分、自宅での時間を有効に使おうと試みました。また、大学入試がない分、それまでは部活だった放課後にクラスの友達とだらだらと教室で過ごすことを楽しむことができましました。コロナウイルスによって例年の女子高3年生のようにいろいろなところに行って遊ぶことはできませんでしたが、部活をしていたころは少なくなってしまいがちであった家族と過ごす時間が増えたこと、地元の公園でバスケをすることで新たな出会いがあったことなど、コロナ禍でもすごく大切な時間だったと感じています。その他にも、自動車教習所に通って免許を取得したり、ランニングやトレーニング、趣味に没頭するなどと、それまで過ごしたことのなかった一人の時間も楽しみました。
また、OB・OGの方々とのつながりを持たせていただいたということもあり、大学生活について入学前からお話しすることができました。私が大学にスムーズに馴染むことができたのは早い時期に先輩方から教えていただけたためであると感じます。
<バスケットボール部について>
慶應義塾體育會バスケットボール部はたくさんのスタッフの方々、OG・OBの方々のもと、学生が主体となって活動しております。「学生主体」という初めての環境に当初困惑も感じていましたが、同時にすごく魅力的な環境だと思い、入部しました。実際に練習メニューを学生内で組み、指示を待つのではなく全て能動的に一人一人が行動しています。だからこそ学年関係なく発信しあえる環境が成り立っていると感じ、4学年全員で一つのチームであるという感覚を抱けることは、この體育會バスケットボール部の魅力の一つです。「全員で」一つとなって戦うと同時に「一人一人が」切磋琢磨しあって日々の練習に取り組んでいます。私にとって日々努力し続けるこのチームメイト全員が「格上」であり、そのチームメイトたちと共にさらに格上を目指すというこの素晴らしい環境は、成長せざるを得ないとまでいえるでしょう。
個人としてもチームとしても、プレー面においても人間性においても、ここ體育會バスケットボール部で大きく成長できる4年間とできるよう、大好きなバスケットボールを努めて、愉しんでいきたいと感じています。
2020年度 一般受験:熊野俊介
学部:理工学部 物理情報工学化
出身高校:湘南高等学校
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、慶應義塾体育会バスケットボール部所属、理工学部物理情報工学科2年の熊野俊介と申します。体育会バスケットボール部では選手として活動させていただいております。何卒宜しくお願い致します。
はじめに、困難な世の中であるにも関わらず我々部員が日々練習に励むことができるのは、慶應義塾体育会バスケットボール部を支援してくださる多くの皆様による手厚いご支援の賜物です。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、私は神奈川県藤沢市にある県立湘南高校から1年間の浪人を経て一般受験で慶應義塾大学理工学部に入学しました。現在は、横浜市にある実家から電車で通学しています。
このブログでは、私の受験生の頃の夏の1日と現在の慶應義塾体育会バスケットボール部の部員としての夏の1日を紹介します。
<志望動機>
私が慶應を受験した理由は、家から通える範囲で高いレベルの教育を受けられる大学であったためです。関東圏で理工学を十分に学べる環境が整っている大学は多くなく、慶應はその大学の中でも様々な点で優れていると感じたため受験しました。理工学部では1年次では学科が決められておらず、1年間学んだ上で成績に応じて自分の興味のある分野の学科に進級できる制度があり、その制度も自分にとって魅力的でした。
<受験生の頃の夏の1日>
正直なところ、受験生に楽しい夏休みはありません。受験生にとって夏休みはひとつの山場です。冬の入試に向けてまとまった時間が取れる期間なので、朝から晩まで勉強に励みます。つまらないかもしれませんが、そんな夏休みの1日を紹介します。
・6:30 起床。朝食をとり、身支度を済ませます。
・7:30 家を出発。電車で予備校に向かいます。電車では英単語などの紙とペンがなくてもできる勉強をします。
・8:15 予備校到着。その日にやることを大まかに決め、勉強を開始します。夏休みは主に前期の復習、模試に向けた勉強を行っていました。夏期講習がある日もあるので、その予習・復習などもしながら計画的に勉強を進めます。
・13:00 昼食。予備校には同じ高校からの友人が多くいたので、彼らと志望校の話や世間話などをしながら昼食をとります。息抜きも大切なので、予備校の周りを散歩したりもしていました。
・14:00 勉強再開。1日で最も眠い時間帯ですが、眠気に負けず勉強します。負けることも多々ありましたが。
・18:00 軽食。1日の終わりに向けて、もう1度スイッチを入れなおします。
・21:00 予備校を出発。
・21:45 帰宅。夕食を取ります。私は高校3年生の受験のときに、好きなものを食べすぎて10kg近く太ってしまったので、浪人中の夕食はサラダとプロテインのみでした。毎日この時間に30分ほど筋トレも行っていたので、受験後には少しいい身体になっていました。
・22:45 日中にやり切れなかった部分や暗記物などを寝る前に済ませます。
・24:00 就寝。寝不足は次の日の集中力などにも影響するので、6時間以上は寝るように心がけていました。
受験生の頃のノートは今でも大切にとってあります。
<現在の練習がある夏の1日>
浪人の夏休みとは打って変わって、今ではバスケの練習に励む夏を送っています。そんな夏休みの1日を紹介します。
・5:00 起床。朝食を取り、身支度を済ませます。
・5:35 家を出発。電車で日吉に向かいます。
・6:20 体育館到着。着替えを済ませて、ストレッチを行います。
・6:45 全体練習開始。
・8:30 全体練習終了。
・9:00 着替えを済ませて、同期とご飯を食べます。
・10:00 午後の練習まで時間があるときは帰宅しますが、あまり時間がないときは日吉生の同期の家で時間をつぶします。仮眠を取ったり、趣味に時間を費やします。この時間にウェイトトレーニングを行うこともあります。
・13:00 昼食。
・17:00 午後練開始。午後は主にシューティングなどの個人練習やセットの確認などを行います。
・19:00 午後練終了。
・20:00 帰宅。夕食を取ります。
・21:00 練習のビデオを見たり、ストレッチを行うなど次の日に向けて自分の時間を過ごします。
・23:00 就寝。次の日も早いので、少し早めに寝るように心がけています。
日によって、全体練習が午前中のみの日や午後のみの日もあります。練習時間はその時々によって変化するので、それにあわせて上手く自分の時間を作ってリフレッシュしています。
練習風景
<オフの日の過ごし方>
オフの日は練習の疲れを取りながら、リフレッシュすることを心がけています。家で趣味に時間を使うこともあれば、同期とドライブに出かけたり、高校や地元の友人と遊びに行くこともあります。オフを有意義に使うことは、練習でのパフォーマンスを上げることにもつながるので、大事に利用しています。
同期と海に行ったときの写真。時間があるときはよく海まで車を飛ばします。
<最後に>
いかがだったでしょうか?
受験生の頃と現在では、全く異なる生活を送っています。ですが、受験生のときに入試に向けてコツコツと勉強を頑張れた経験は今でも活きていると痛感しますし、これからの人生においても大きな財産となると確信しています。現在大学進学に向けて日々勉強に励んでいる学生も、その努力はいつか大きくなって自分に返ってくると信じて努力し続けてほしいと思います。
また、慶應義塾体育会バスケットボール部では、バスケットボール部の部員である前にまず慶應義塾大学の学生であるという理念のもと、部活の前に学業、そして自分がやりたいことも上手く時間を作って行うことができます。ハードな毎日ではありますが、充実感を得ながら日々成長を感じています。
拙い文章ではありましたが、このブログを読んで少しでも慶應義塾体育会バスケットボール部に興味を持ってくださった人がいれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。