2011年度 AO受験1期: 伊藤良太

学部:環境情報学部
出身校:洛南高等学校

<志望動機>

私は、スポーツで、特にバスケットボールで日本が世界で渡り合える方策を探るために、SFCの環境情報学部で学びたいと考えました。
世界レベルで互角に戦うことができるようになれば、そのスポーツの人気が高まり、すそ野も広がり、日本のそのスポーツの発展・強化につながると考えたからです。そのようなスポーツの発展・強化のために目指す私自身の将来像は、身体面と技術面だけでなく、心理面でもアスリートをサポートできるスポーツトレーナーです。
なぜ、そのようなスポーツトレーナーになりたいと考えたかというと、高校時代に韓国の一番強いチームと試合をした時、身体能力では劣るものの組織力と精神力で競り勝つことができたという経験があったからです。
SFCでは、スポーツトレーナーとして、身体面・技術面だけでなく精神面・組織面でも、アスリートの能力向上に取り組むにあたっての環境が充実しています。また、学業で学んだ知識を体育会の活動を通じて実践的に活かし、かつ、その活動をSFCでの研究に活かすため、体育会バスケットボールで活動し、日本一を目指したいと考えました。

<受験準備>

一次審査用の書類を作成するにあたって、最も重要なのは「志望理由書」であり、そこには「将来の具体的な目標」「その目標を達成するための過程(将来の夢をかなえるために慶應で何を学び、何をしなければならないか)」を、特に力を入れて書く必要があります。そのため、「早い段階で自分の将来の目標を明確にしておく」ことが、最初の準備でありながら、最も重要な準備でもあります。
また、志望理由書を作成する上で、慶應義塾に入りたいのはその自分の夢を実現し、「日本・世界をリードする先導者になりたい」からであることを強調すべきです。
私の夢は、日本のスポーツの発展・強化につながるようなスポーツトレーナーです。日本にも数多くのスポーツトレーナーがおられます。しかし、身体面をサポートするトレーナーは多く存在しますが、心理面・組織面でサポートするスポーツトレーナーの存在はあまり例がないと考え、身体面と技術面だけでなく、心理面でもアスリートをサポートできるスポーツトレーナーを自分の最終目標としました。
自分の目指す姿が決まったら、その職業について自分なりの調査をしました。スポーツトレーナーに関する書物、インターネットを通じた情報収集を行い、その職業の現状をまず理解し、自分なりに「どのようにその現状を変えていきたいか?」を考えました。小中高と私も少なからずスポーツトレーナーの方々にお世話になってきましたが、その方々の素晴らしいところも参考にしながら、自分なりの理想像を心に描きました。
次に、その理想像を実現するために、「どのような研究を行わなければいけないか?」を、SFCのカリキュラムを見ながら考えました。私の場合、身体面のみならず心理面・組織面でサポートするトレーナー像を描いておりましたので、環境情報学部のスポーツ科学・心理学のみならず、総合政策学部系の組織論についても学びたいと考えました。このように様々な視点から学べるところも、文理が融合したSFCの特徴です。
AO受験は一次の書類審査を通ると、次は二次の面接試験です。面接試験での質問は、「主に志望理由書の内容」からなので、先ず「提出した志望理由書を隅々まで把握・理解する」ことが基本です。そして、志望理由書の内容を要約し丸暗記ではなく、「何も見ないで話せるようにしておく」ことが重要です。というのも、本番では、「志望理由を簡単に説明してください」という質問から始まることが多く、それをミスしないで言いきることは、面接官が良い印象を持つことはもちろん、自分の緊張も少し和らげることができるからです。
そして、志望理由書以外からの質問としては、時事問題も出題されることが想定されますので、受験を志した段階から主要な時事問題には関心を持ち、「自分なりの考えをまとめる」ようにしました。また、それ以外の一般的なAO入試に出題される質問に関しても、答えをまとめておきました。「この問いがきたら、答えるポイントは3つ」といった感じで、ポイントをまとめておくと良いと思います。
面接練習は、ひたすら数をこなすことが重要です。学校でも、いろんな先生に面接練習をしてもらいましょう。 面接では、上手く答えられなくても、「最後まで答えきるという姿勢」を見せることが重要です。答えられずに黙り込んでしまうと、面接官に大変悪い印象を与えてしまいます。

<バスケットボール部について>

体育会バスケットボール部は、全国でもトップレベルの実力を持っています。個々人が自分の役割を認識し、練習に励み、チーム力、組織力で日本一を目指すチームです。また、学業優先のため、勉強も疎かになることはないので、文武両道を実践でき、人間的にも成長できる素晴らしい環境だと思います。