2012年度 AO受験1期A方式: 黒木 亮

学部:環境情報学部
出身校:延岡学園高等学校

<志望動機>

私が慶應義塾を受験した理由は、まずこれまでやってきたバスケットボール競技を通じて、「将来、マスコミ・スポーツ情報関連の仕事をしたい」という目標を持つようになったからです。私は、スポーツを通じて心に響く表現で情報を発信できるようなスポーツジャーナリストになりたいと思っています。
なぜ、スポーツジャーナリストなのか?というと、私達は、インターハイ等の大会で優勝すると、新聞・テレビ・雑誌などのメディアに取り上げられます。ですがバスケットボールは、野球やサッカー等の他スポーツと比べてみると、扱いが明らかに小さいと思いました。
このとき私は、このバスケットボールに対してのメディア論によるマイナースポーツからの脱却を図りたいと思いました。ジャーナリストとして、バスケットボールの良さを世の中に伝えることができれば、競技人口を増やすこともできるし、健全な青少年の育成などの、バスケットを通じた人間性の構築もできます。
こうして、バスケットボールをメジャーにしていくことによって、スポーツを通じて社会に貢献していきたいと考え、スポーツジャーナリストになりたいという目標を持つようになりました。
この目標を達成するために、SFCにある環境情報学部で様々な方々と接するためのコミュニケーション法や、世の中のメディアの実情や有用性を学び、積極的に行動する力を身につけていきたいと思いました。
また、情報技術・語学・メディアといった様々な分野を統合的に、幅広く、そして深く学べる大学は慶應義塾だけだと思います。そして、環境情報学部の最大の特徴である「文系・理系の区別なく、学びたいことはなんでも学ぶことができる」というシステムにも強く惹かれました。
私は、これらをしっかりと学ぶことによって自分の目標達成に近づけたいと思います。
この私自身の最大の目標を、「文武両道」で実現するために慶應義塾が最も適していると考え、受験を決意しました。

<受験準備>

AO受験準備の内容としては、なるべく早く準備しておくことを薦めます。
一番重要なのが、「なぜ慶應義塾に入りたいのか?」「慶應義塾で何を学びたいのか?」「なぜ慶應義塾でなくてはならないのか?」ということを、明確にすることだと思います。
その次に自分自身の将来の夢を、これまで以上に考える必要があります。その自分の夢を実現させるために、SFCで学ぶということを結びつけていけば良いと思います。
一次試験の書類審査では、「志望理由書」を含む大量の書類を作成します。私自身の場合、「志望理由書」を作成する期間が、インターハイ開催期間と重なってしまいとても苦労しましたが、限られた時間を有効活用し、空いた時間があれば志望理由を考えたり、これまでの試合の賞状をコピーしたり、活動報告書を作成しました。書類提出最終日(郵送)が、インターハイ決勝当日だったため、インターハイ決勝を終えたその日に志望理由書を書き終え、郵送しました。 そのくらい時間に追われ、最後の最後まで、自分自身の志望理由書を作成する覚悟が必要だと思います。
二次試験では、30分程度の面接が行われます。面接は、何といっても練習回数をこなすことが重要であり、一次試験で書いた志望理由書の内容をしっかりと把握する必要があります。これが言えなければ、「何をやりにきたのか?」ということになるので、志望理由を言えるようにし、何を質問されても最後まで答えられるように準備しておきましょう。
質問されたことに対して、何も答えられず黙り込んでしまうと面接者に「この人は理解していない」「考えていない」と思われてしまうので、そのようなことがないように、質問されたら焦らず、自分の意見を素直に伝えることが大事だと思います。だからといって、その質問されたことに対して違った回答をしてしまうというようなことがないようにしましょう。また、志望理由以外に様々な想定質問を考えておくと良いでしょう。時事問題や社会情勢、福澤諭吉先生のことも頭に入れておくと良いと思います。
面接では、いかに自分のペースで自分の土俵に持っていけるかが、鍵だと思います。面接者が興味を持って自分自身の話にくいついて質問してくれたら、それについて話せば良いし、面接時間もあっという間に過ぎていくでしょう。練習回数をこなし、諦めず、是非頑張ってください。

<バスケットボール部について>

本塾のバスケットボール部は、チーム全員の勝利に対する意識と、個人が成すべき役割意識がとても高く、他の大学と比べてかなり団結力があり、日々充実した練習を行うことができております。
練習においては、一人一人が細かいことを見逃さず、ゲームライクに取り組み、本番の試合でその成果が出せるよう工夫してあるので、各個人が技術的にも精神的にも、そして人間的にも成長できると思います。
現在私は、このような素晴らしいチームで、大好きなバスケットボールができることにとても幸せを感じます。そのバスケットボールができるのもスタッフやトレーナー、OBの方々の支えがあるからです。その支援してくださる方々のためにも、プレーと結果で恩返しできるよう奮起していきます。