2012年度 一般受験: 周東彩菜

学部:文学部
出身校:日比谷高等学校

<志望動機>

私は大学受験の際に、「大学で何を学びたいか?」、また「将来どのような職業に就きたいのか?」といったことが明確には決まっていませんでした。そこで、1年次に一般教養として幅広い分野の授業をとりながら、じっくりと専攻を考えることのできる本塾の文学部への進学を志望しました。文学部でありながら、生物や化学・数学といった理系の自然科学科目を学べる点は、慶應義塾大学の文学部の特長であり、志望する決め手となりました。
そして、本塾は半学半教という教えがあり、教える者と学ぶ者が互いに教え学びあう仕組みがあります。先輩と後輩、あるいは教授と学生の間で、自由に意見を述べ合うことができます。このような環境で学ぶことで自分を高めていきたいと考え、慶應義塾で学びたいと思いました。
また、文系理系を問わず様々な学部があり、4年間の学生生活の中で、自分とは異なる価値観を持った様々な人に出会うことができる点も、私にとって大変魅力的でした。そして実際に入学し、クラス内でも様々な専攻を志望している人に出会い話を聞くことができ、とても刺激になっています。
慶應義塾の目的で福澤先生が望まれたことに、「気品の泉源、智徳の模範」となり、かつ「全社会の先導者」となることがあります。将来どのような職に就いたとしても、その社会の模範となりリーダーとなれるような人間になりたいと考え、入学することを決めました。

<受験準備>

英語は、色々な教材に手をだすのではなく、学校や予備校で一度学習したものを何度も読んでいました。繰り返し読み直すことで、「単語が身についているか?」「確実に構文がとれるか?」といったことを、確認することができるからです。特に主語・動詞、文型を意識しながら読むことがポイントです。受験までに授業や予備校で学習したものを合わせて100回以上は読んだと思います。
受験直前には、英語に割ける時間があまりないので、一日一つでも、確認として英語の長文を読むことを習慣とするのがいいと思います。私は、予備校に通い始めた高校3年のときから英語の読み込みを始めましたが、早いうちから「一度やったものは確実にできるようにする」という習慣をつけた方が良いでしょう。
世界史は、まずは教科書を読み、出てきた用語を用語集で調べ、さらに資料集で図を見ることで少しずつ知識を増やしていきました。用語集を見れば、教科書には載っていない関連用語も掲載されているので、そこで同時に関連用語も読んで覚えてしまう方が良いでしょう。
また、自分の苦手な地域や単元ごとに年表を作って何度も見返すことも、有効な手段であると思います。世界史は、日本史に比べ覚えることが多く大変だと言われますが、私は「興味をもって勉強できるのは世界史だ」と思い、世界史を選択しました。受験に有利かどうかよりも、学びたいと思えるかどうかが、選択の決め手でした。
小論文は、突然書けるようにはならないので、週に1、2回の頻度で小論文を書いて、学校や予備校の先生に見てもらうと良いと思います。私は、要約が特に苦手だったので、過去問の要約の部分だけを解いて、先生たちに見て頂くこともありました。過去問に関しては6年分を解き、他には予備校での課題に取り組みました。そして、添削していただいたものはそのままにするのではなく、添削をもとに書き直しをすることが大切です。小論文の対策の上で重要なのは、とにかく書くことだと思います。
受験する年(1月以降)には、英語と世界史は毎日、小論文は少なくとも週に2回という割合で勉強していました。世界史は、深くやろうと思えばいくらでもできるので、一度始めると世界史ばかりとなってしまっていました。しかし、英語は読まない日があると内容がすぐに頭に入りづらくなってしまったので、とにかく毎日英文を読むということにこだわりました。
具体的に、「今日はここまで」「明日はここまで」など計画をたて1週間単位で調整日をつくると、無理せずしかも効率的に勉強をすすめることができると思います。

<バスケットボール部について>

女子バスケットボール部は、週5回3時間程度練習を行っています。私は入学前、大学の部活でバスケットボールをするのは、練習時間も長く負担が大きいだろうと考えていました。しかし、新入生向けに開かれていた練習会の雰囲気がとても良く、また、チームメイトたちと一緒に、バスケットボールを通して心身ともに成長したいと強く思ったので、入部を決意しました。
慶應義塾大学の女子バスケットボール部では、バスケットボールが好きで、上手くなりたいと思っている人が、中学・高校でのレベルに関わらず一生懸命に練習しています。また「文武両道」が慶應義塾大学のモットーである通り、授業は優先であるので、限られた練習時間の中で、個々が高い意識を持ち、切磋琢磨しながら、質の高い練習をしています。
今年度のチームの目標は「結果を出す」ということで、一人ひとりが練習の中の細かい部分から結果にこだわり、最終的にチームの勝利につなげられるよう日々頑張っています。