2012年度 AO受験1期B方式: 山崎 哲

学部:環境情報学部
出身校:秋田高等学校

<志望動機>

私は以前から建築系の職に就きたいと考えていましたが、高校3年の時に父の知り合いの建築家の方と話をして「まちづくり」というものに興味をもちました。しかし、まちづくりを進めるうえでは、建築学だけではなく、経済学・語学や環境学など様々な分野を学ぶ必要がありました。また、高校での部活の引退と同時に、高いレベルでバスケットボールも続けたいと思うようになりましたが、その希望をどちらも叶えることができるのが慶應義塾大学の環境情報学部でした。
私は、もともと東北大学の工学部を志望していました。そこでは、深く専門的に建築や、まちづくりについて勉強することはできたと思います。対して環境情報学部のある慶應義塾SFCは、ほかの大学・学部とは異なり、理系や文系などの区分はほぼありません。またSFCの特徴として、非常にITの分野に特化しています。
加えて、様々な学問について同時に専門的に学ぶことができるので、建築についての勉強しながらITについても学ぶことが可能となり、私の将来取り組みたいと思っているスマートシティなどの「最先端技術を応用した環境配慮に優れたまちづくり」について、効率的に勉強することが可能です。 このSFCは、「意欲さえあればなんでもできる」という、私にとって大変魅力的なキャンパスでした。したがって、最終的に私は慶應義塾大学の環境情報学部を志望しました。
そして、部員全員が将来のために勉強をつづけながら、文武両道を達成し、高い意識を持ちながら練習に取り組んでいるバスケットボール部で活動したいと思い、私は慶應義塾大学を志望しました。

<受験準備>

私は、B方式でのAO受験だったので高校時代の成績が重要視されました。志望理由や面接に直接の関連はないものの、受験資格には高校3年間の成績が関わってきます。成績に関しては、基本的に定期試験や授業に真摯に取り組み、提出物や課題を真面目にこなすことでクリア可能だと思います。
幸いにも私はもともと東北大志望でしたので、学力的には大きな問題がありませんでした。しかし、職業や最近の世間の話題に関する知識が不足していたので勉強の合間にはできるだけ新聞を読んだり、読書をしたりするようにして知識の輪を広げるようにしました。
また、私は受験準備として、私が将来やりたいとを思っているまちづくりをすでに取り組んでいる現役の建築士の方に、文献からではわからないような実際の取り組みのなかでの苦労や、現在のトレンドなど様々なお話を直接伺いました。同様に実際にまちづくりを進めている地域に行ってみて、自分の目で「どこに工夫がなされているか?」「どんな取り組みがあったのか?」ということを調べに行きました。そうして、知識を自分のものへと昇華して、知識の引き出しを増やすようにしました。
AO入試で何より大切なことは“志望理由”です。まず、「将来どんな自分になりたいのか?」「そのために何が必要なのか?」「そのために慶應義塾で何が学びたいのか?」、これらを明確化することが必要です。
そして、慶應を卒業したその後について、考えておくとなお良いでしょう。それらを簡潔にわかりやすくまとめて、1次試験のために志望理由書を作成することになります。
続いて2次試験の面接ですが、こちらも“志望理由”が大切になります。今度は面接なので自分の書いた志望理由書が本当であること、そして真に熱意を持っていることをアピールすることが重要です。面接者の質問の多くは志望理由書からなので、志望理由はしっかり自分のものにしましょう。
そして、面接だとほとんどの受験生の場合、不慣れであると思うので面接練習はしっかりと何度も取り組みましょう。きちんと繰り返していくうちに、自分の意見をしっかり口にできるようになりますし、ある程度緊張にも抵抗ができると思います。
最後になりますが、志望理由書作りでも面接練習でも決して手を抜いてはいけません。細かいところまで気を配って、最後まで努力を続けて受験を迎えましょう。

<バスケットボール部について>

慶應義塾のバスケットボール部は、個人の力に依存する他大学と異なり、皆が努力し、チームの総合力で戦うバスケットを目的としています。
そのために、チーム全員が高い目標と共通の理解を持ち、それぞれが自分の役割をもち練習に取り組んでいます。だかといって重苦しい雰囲気があるわけではなく、明るく前向きなチームです。
また、学業優先であるので、勉強がおろそかになることも基本的にはないので文武両道を求める人にも良い環境であると思います。