2015年度 一般受験: 高瀬華琳

学部:経済学部
出身校:広尾学園

<志望動機>

私が慶應義塾大学を志望した理由は、体育会のバスケットボール部があり、かつ日本を代表する伝統ある学び舎である為、高校時代より実践してきた「文武両道」の姿勢がより高いレベルで実践できると考えたからです。
私の母校では部活動が盛んではなく、不完全燃焼のまま引退を迎えたため、大学では整った環境の中でバスケを続けたいという強い想いがありました。そこで慶應義塾体育会バスケットボール部の存在を知り、伝統あるチームの一員になりたいと思うようになりました。
また、慶應義塾大学は、全国から集まった優秀な学生と様々な教養をもった多くの塾内進学生が一緒に学問に取り組むため、たくさんの貴重な出会いがあると感じていました。中でも経済学部では、経済学を一つの軸とする教養を備えながら、変化する社会を適切に認識する能力を養うことができ、一社会人として実用的な視点を学ぶことが可能な点が魅力的でした。

<受験準備>

本塾に限らず、入試において鍵になる科目は英語だと思い、比較的早い時期から対策を始めました。高校1年生時には単語と英文法を中心に勉強し、2年生時には難易度の高い英文を精読する勉強をし、文意がとれない構文が無いようにしました。3年生では、英語力が鈍らないように毎日必ず入試レベルの長文を一題解いて音読し、CD音声を用いてシャドーイングをしました。
さらに慶應義塾大学経済学部で出題される英作文の対策として、エッセイでよく使う言い回しを覚えたり、書いた英作文を学校の先生に添削してもらいました。経済学部の英語は、前半の長文問題の点数のみで足切りがあると言われており、後半の英作文に十分な時間をかけられるよう、長文問題を速く正確に解くという能力が求められます。そのためには、英語を日本語に訳さず英語のまま理解することが必要なので、その点においてシャドーイング・音読という勉強方法はとても有効だと思います。
また、慶應義塾大学の入試の特徴でもある小論文試験は、他の受験生と差がつけづらく、勉強効率も悪いと感じたため、小論文の書き方を学校の授業で教わり一度過去問を解いて添削してもらうだけにとどめました。
それよりは、もう一つの受験科目である世界史の勉強に時間を割り振ったほうが得策です。学校の授業で通史が終わってからは、用語集の内容を隅から隅まで覚えてインプットし、一問一答でアウトプットするという作業を繰り返しました。ど忘れが起こりやすい科目なので、こまめに復習するサイクルを作ることが大切だと思います。また、経済学部の世界史では、年代順がよく問われるので歴史事項の年号も意識的に覚えるように努めました。さらに数題出題される小論述の対策としては、60~100字程度の論述問題の模範解答を数多く覚えてストックしました。 受験勉強において何より大事にしたのは、「計画を立てる」ということです。受験本番までにやるべきことを計算し、そこから逆算して1ヶ月・1週間・1日で「何をどれだけの量を勉強するか?」を全て計画してから実際に机に向かいました。もちろん計画通りに進まないことも多々ありましたが、模試の結果などを加味して修正しながら、自分の計画を信じてやり続けました。計画に沿って毎日やることを、一つずつ消していく作業のように勉強することで、受験勉強はゲームのようでした。
成績の上下など、メンタルを揺さぶられる出来事に動じず、淡々と目の前のやるべき事をこなしていくことがとても重要だと思います。

<バスケットボール部について>

高校まで真剣にバスケットボールをやっていた人でも、受験勉強で一度バスケットから離れ、「大学では何かに拘束されずに遊びたい」「新しいことを始めたい」などの理由で、大学では部活動として続けない人も多いと思います。
確かに体育会に所属すると、日々厳しい練習に打ち込み、時にはやりたい事も我慢しなければなりません。しかし、一つだけ確実に言えることは、ここで得られるものはそれらの犠牲を遥かに超えるものであるということです。
常に喜怒哀楽を共有するチームメイトは家族同然の存在であり、オン・オフを上手く切り替えながら日々切磋琢磨し練習に取り組んでいます。