2016年度 一般受験:重増 志保

学部:環境情報学部
出身校:玉川聖学院高等学校

<志望動機>

私の大学選択の条件は、幅広い専門分野が学べること、語学教育が充実していること、体育会の部活動が盛んで初心者でも入部可能な部があることでした。その条件が揃っていたのが、慶應義塾大学のSFCでした。
私は準理系選択でしたが、農業・医療・国際・建築など様々な分野に興味があり、高校3年生になってもどれを専門としたいか、どの学部を受けるのか決めることができませんでした。しかし、一つの分野に限定することなく、自由に授業選択をすることで様々な分野の知識や技術を内在した、自分だけの専門を作ることのできるSFC独自のカリキュラムと自由で開放的なキャンパスに惹かれ、SFCを第一志望に決めました。
SFCは講義だけではなく、ワークショップ・ディスカッション・実習などの参加型で多彩な授業形態にも興味を持ちました。

<受験準備>

受験勉強は、高校3年生の4月から始めました。SFCの受験科目は、得意な英語と決めていました。予備校では、数学とSFC小論文の授業をとっていました。
SFC小論文は特殊なので、予備校に通って良かったと思いました。SFCの小論文は平均的に5つ前後の資料から、問題点や解決策の提示を要求されます。単に問題点を指摘するだけでなく、自分なりに解決策を生み出す必要があります。
また、そのテーマは政治・経済・社会問題・科学など様々です。小論文対策は、夏休みまでは予備校の授業と授業内で実施されるテストのみで、他は週に5・6回写経をしていました。
後期からは、2回に1回のペースで実施される予備校のテストを、満足がいくまで何回も書き直し先生に添削してもらいました。テストは、毎回テーマが異なっており、入試で出題されると思われる幅広いテーマが、1年間の授業を通して網羅されるようになっていました。
テストが終わるごとにそのテーマの知識を深め、関連した新聞記事などをまとめるようにし、そのテーマを与えられたら問題点や自分の考える改善点を書けるようにしました。
小論文は、問いが全て関連しているため、全ての問いで答える論点を簡単に整理してから書くようにしました。結論は先に決めるようにし、何となく書き始めないように気をつけました。
小論文は、どれだけ数を書いたかが勝負になると思います。一度書いた答案はきちんと見直し、知識が足りないなら調べてから何回も書き直すことが大切です。
最初は苦しいと思いますが、必ず成果は実感できるようになります。
SFCの英語は超長文で、1文が3行にも及ぶ文があります。全体的に文法問題は少なく、内容理解と語彙問題が半分以上を占めています。
長文は、1文が長くても一つ一つ構文をとっている時間はないので、毎日音読をして速読を身に付ける必要があります。SFCの英語過去問を、すらすら読めるようになるまで音読を繰り返します。音読は、入試前日まで続けました。リズム良く読めるようになり、長い文でも構文をとらずに読めるようになります。難しい単語や慣用表現、イディオムも音読をしながら文の中で覚えました。
単語帳1冊と総合政策学部・環境情報学部それぞれ5年分の過去問の文章・文法・単語・表現を、辞書を使わずに全て完璧に理解できるようにしました。
英語対策は、なるべく早く始めることをお勧めします。過去問は早めに解いて、自分に何が足りないのか把握することが大切です。

<バスケットボール部について>

 私は、体育会の部活に入りたいとは思っていましたが、バスケットボール部はチームのレベルについていけないと思い、諦めていました。しかし、練習を見に行った時に高校で満足できなかった悔しさを思い出し、入部を決意しました。真剣にバスケットボールに打ち込む姿や明るいチームの雰囲気にも惹かれました。
 バスケットボール部は、全員が常に目標と問題意識を持ち、少しでも強くなるために日々練習しています。練習時間外はコートを自由に使えるため自主練習をすることもできますので、その人次第で成長できる環境が整っています。
部活に入れば他の大学生より自由な時間は少なくなりますが、他にはない充実した大学生活とかけがえのない仲間を得ることができると思います。