学部:法学部法律学科
出身校:聖心女子学院高等学校
<志望動機>
私が、慶應義塾大学の受験を決めたのは、「社中協力」という理念に強く感銘を受けたからです。家族・親族に塾員が多数いた私は、幼い頃から慶應という環境に馴染みがありました。その中で、卒業から何十年が経過しても何かあれば学年・学部の壁を超えて互いに連絡を取り合う「社中協力」の精神を目の当たりにし、その繋がりの強さに魅力を感じました。
そこで、私自身も今後の人生を大きく左右するであろう4年間の大学生活を、このような強固な人間関係の中で過ごしたいと感じ、本塾の受験を決意しました。
そして、法学部法律学科を志望したのは、法律に強い関心を持っていたためです。私は、以前より「ことば」に興味があり、ことばと人間の関係について考えている中で、いわゆる成文法と言われる「ことばを用いた文章の形態で定められる法律」に関心を抱くようになりました。
ことばを使って明確にするからこそ、その意味内容がわかりやすくなる一方で、ことばにはやはり一定の限界があり、かえって指し示す範囲が曖昧になり、様々な解釈上の問題が現れます。この難しさについて、私は強く関心を持ちました。
そして、人間社会のあらゆる規則・規範となっている法律こそ、ことばと人間の関係を強く表しているのではないかと考えるようになり、ことばを用いて定められるが故に法律が抱える問題や奥深さについて深く知りたいと感じ、本学科を志望しました。
<受験勉強>
私は、最終的には指定校推薦で入学しましたが、FIT入試・一般入試も視野に入れていたため、その勉強も同時に進めていました。
FIT入試の勉強としては、主に小論文の過去問を解いていました。その過程で、問題のテーマに関連する時事問題や日本史・世界史の知識を身につけ、2次試験の面接やディスカッションの対策も進めるよう努めていました。
また、一般入試に向けた勉強は、英語にも力を入れていました。英語の語学試験を定期的に受けることでモチベーションを高めながら、自分で計画を立てて単語の暗記や長文読解演習を行っていました。
そして、指定校推薦のためには学校内での学業成績が重要なので、学校での勉強を疎かにしないよう日々授業の予習復習を欠かさずに行っていました。
私の高校では、部活の引退が高校3年生の8月末と遅かったため、部活動と勉強の両立は容易ではありませんでしたが、登下校中などの隙間時間を利用して勉強を進めていました。
<バスケットボール部について>
私は、中高6年間バスケットボールに打ち込んできた中で、チームスポーツでしか味わえない、仲間と互いのミスをフォローし合い、共に勝利を目指す楽しさを強く感じました。
また、バスケットを続けるなら遊び・趣味程度ではなく、本気の仲間と共に本気でバスケットに取り組みたいと感じていたため、伝統ある慶應義塾體育會のバスケットボール部への所属を検討していました。
しかし、私の通っていた高校では練習が週に2回しか出来ず、決して客観的に見て強いといえるチームではなかったため、體育會の厳しい練習についていくことができるか?正直とても不安でした。
そのように悩んでいた折に、大学の練習を見学・体験させていただき、バスケットに真摯に向き合う先輩方の姿に強く感銘を受けました。練習中には学年の壁を超えて互いに厳しく指摘し合うことでより良いチームを目指しつつ、練習外の時間にはとてもアットホームな雰囲気で和気藹々とコミュニケーションをとる合う姿に、非常に魅力を感じました。
そこで、やはり私もこのような充実した環境、本気でバスケットに取り組む仲間の元でバスケットを続けたいと強く感じ、入部を決意しました。
中には、「大学生のうちにしかできないこと」としてアルバイトや留学・遊びなどを満喫するべきだと考える方もいらっしゃると思います。しかし、私は同じ志を持つ仲間とともに勝利を目指して必死にスポーツに取り組むという経験こそ、学生のうちにしか体験できないことではないかと感じています。
もちろん、一定程度の時間的拘束はあるかもしれませんが、バスケットボール部で過ごす4年間は、きっと卒業後社会に出てからの私自身の糧になりうる、とても充実したものになると信じています。