学部:法学部政治学科
出身校:常総学院高等学校
<志望動機>
今から4年前、茨城県常総市の鬼怒川が氾濫しました。32名の死傷者を出した大水害です。常住人口は約1000人減少し、4年経った今でも未だ多くの人が他地域での避難生活を余儀なくされています。そして私もその災害の被災者です。自分の目で見た洪水の恐ろしさ、瓦礫撤去や炊き出しを手伝った際に感じた市民の絶望、様々な出来事の中で災害の恐ろしさを痛感しました。自然災害は事前に防ぐことができないため、私たちは常に受け身です。私はこの経験から、国民1人ひとりに自分自身で命を守ることを考えさせ、その上で市民と行政の連携を潤滑に行うことが災害大国と呼ばれるこの日本で重要な鍵を握っていると考えるようになりました。行政の立場で市民の意識改革も含め災害対策に取り組みたい。そのために、本塾法学部政治学科への進学を志望しました。国家や行政側の視点から見た研究ではなく、生活者側の視点で政治学を学べるという本塾の特徴にも惹かれました。今後待ち受けるどんな大災害にも負けない日本をつくるべく、しっかり法学部政治学科で4年間学んでいく所存です。本塾は全国から優秀な学生が集まるため、価値観やバックグラウンドが自分と全く違う人と出会うことができます。自分の可能性の幅を広げ、そして卒業後の多方面で活躍する友人たちとの交流も非常に刺激的な環境であると期待しています。
<受験勉強>
毎朝2時間バスに揺られて登校し、午後6時に授業が終わって夜まで部活。私の高校生活は少し変わっていたと思います。家でペンを持つことはほとんどありませんでした。高校から家が遠いという関係もあり、勉強するのは高校3年間ほぼ移動時間でした。英語の単語などはその中で毎日コツコツと覚え、基礎を固めて資格を取りました。FIT入試では直接英語の技能を問う試験がないため、英検やTOEIC等のスコアを提出します。また、出願資格に評定平均の規定があったため、学校内の試験も怠りませんでした。FIT入試を受けようと決意したのは高3の頃ですが、高校時代ずっと続けてきた移動時間内でのこまめな勉強が大きく役に立ったと確信しています。FIT入試には2つの論文問題があり、私は塾に通いながら過去問を徹底的に分析したり、論文を書くにあたって文章構造から根本的に見直しました。また、グラフを読み取る力やどんな問題にも対応できる知識が必要だったため、私は特に世界史と日本史に力を入れました。たくさん本を読んで知識を増やし、万が一、本番で憲法が出ても解答できるよう、日本国憲法もひと通り覚えました。面接は、もともと私が得意とする分野だったので、自分が慶應義塾への進学を強く希望する理由を明確にして臨みました。
<バスケットボール部について>
私は8歳からバスケットボールを続けていますが、高3で部活を引退した時はもうバスケはやらないと決めていました。当初は他の部活でマネージャーをしようと考えていたのですが、どうしてもバスケをしたいという気持ちから離れることができず、また高校時代の悔しさをこのまま不完全燃焼で終わらせるわけにはいかないと思い、意を決して練習を見学しに行きました。そこで、部員1人ひとりが真剣に練習に取り組む姿やチームの雰囲気の良さに胸を打たれました。私も絶対ここでバスケがしたい!見学当日、入部を即決しました。
体育会に所属するということは、大学生活の大半を部活に捧げるということです。私は、その覚悟を持って大好きなバスケットボールと真剣に向き合っていきます。もちろん、辛くて投げ出したくなることもあると思いますが、お互いを高め合いながら一丸となって勝利を目指す仲間や、そのような環境でバスケができることに感謝し、学生時代しかできないことを悔いのないよう思いっきり楽しんでいきたいです。