学部:経済学部
出身高校:慶應義塾女子高校
<志望動機>
私が内部進学者として體育會女子バスケットボール部に入部するきっかけとなった出来事は二つあります。
一つ目は、體育會バスケットボール部と合同練習や練習試合、見学などをさせていただいたことです。学生主体で行われているということは先に知ってはいましたが、実際に大学2年生の方が練習を止めて全体に注意をしている姿は、小学生のころから指導者の存在が当たり前であった自分にはとても印象的でした。また、中等部のころからバスケットボールフェスティバルや早慶戦などで男女ともに何度も試合の姿を見させていただいておりました。
二つ目は、體育會で学生コーチをされていた絢子さんから試合や練習の動画を共有していただいたことです。リーグ戦の試合や早慶戦だけでなく練習内のプレー動画まで、見学ができない中でも體育會の雰囲気を知ることができました。また、引退をして「本気で試合や練習に挑む」という機会から遠ざかってしまっていた中で見ることができたため、より一層先輩方の姿に惹かれました。
どちらのきっかけも当初は「かっこいい」という憧れの気持ちのみを持っていましたが、大学生になってもどこかの場所でバスケを上手くなりたいという気持ちがあった私の中でだんだんと「慶應の體育會で上手くなりたい」と入部を考えるようになりました。
<入部までの時間の過ごし方〉
コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響から、高校2年生の2月を区切りに部活動が停止となりました。停止となった高校2年生の終わりから高校3年生の1年間は、学校ではなく公園で学外の友達とバスケをしたり、学部選択に大きく関わる学期末テストや実力テストの勉強に取り組みました。それまで「文武両道」を体現できていなかった私は、学校での対面授業や部活動が無くなってしまった分、自宅での時間を有効に使おうと試みました。また、大学入試がない分、それまでは部活だった放課後にクラスの友達とだらだらと教室で過ごすことを楽しむことができましました。コロナウイルスによって例年の女子高3年生のようにいろいろなところに行って遊ぶことはできませんでしたが、部活をしていたころは少なくなってしまいがちであった家族と過ごす時間が増えたこと、地元の公園でバスケをすることで新たな出会いがあったことなど、コロナ禍でもすごく大切な時間だったと感じています。その他にも、自動車教習所に通って免許を取得したり、ランニングやトレーニング、趣味に没頭するなどと、それまで過ごしたことのなかった一人の時間も楽しみました。
また、OB・OGの方々とのつながりを持たせていただいたということもあり、大学生活について入学前からお話しすることができました。私が大学にスムーズに馴染むことができたのは早い時期に先輩方から教えていただけたためであると感じます。
<バスケットボール部について>
慶應義塾體育會バスケットボール部はたくさんのスタッフの方々、OG・OBの方々のもと、学生が主体となって活動しております。「学生主体」という初めての環境に当初困惑も感じていましたが、同時にすごく魅力的な環境だと思い、入部しました。実際に練習メニューを学生内で組み、指示を待つのではなく全て能動的に一人一人が行動しています。だからこそ学年関係なく発信しあえる環境が成り立っていると感じ、4学年全員で一つのチームであるという感覚を抱けることは、この體育會バスケットボール部の魅力の一つです。「全員で」一つとなって戦うと同時に「一人一人が」切磋琢磨しあって日々の練習に取り組んでいます。私にとって日々努力し続けるこのチームメイト全員が「格上」であり、そのチームメイトたちと共にさらに格上を目指すというこの素晴らしい環境は、成長せざるを得ないとまでいえるでしょう。
個人としてもチームとしても、プレー面においても人間性においても、ここ體育會バスケットボール部で大きく成長できる4年間とできるよう、大好きなバスケットボールを努めて、愉しんでいきたいと感じています。