学部:文学部
出身校:慶應義塾女子高校
<志望動機>
高校の現役時代、大学で體育會に入るという選択肢はほとんど視野に入れておらず、ただ漠 然と、自分は高校まででバスケを辞めるのだろうなと考えていました。私が體育會バスケ部 に入る決断をしたのに、何か大きなきっかけがあったわけではありません。ただ、引退して から同じような毎日を繰り返す中で、良くも悪くもバスケに頭を支配されていた現役時代 が、自分にとってどれほど幸せだったのか気づかされました。決して楽しいだけの現役生活 ではなく、むしろ苦しいことの方が多かった日々でしたが、引退してバスケに関する一切の 悩みや葛藤から解放された平坦な日々より、ずっと充実していたのだと感じたことが、私の 主な志望動機です。 もちろん、自分のバスケスキルが大学で通用するのかという不安はありました。劣等感を抱 え、常に壁にぶつかり続ける 4 年間になるだろうという確信もありました。しかし、そうい った悩みと葛藤することも含めて全て、自分はバスケが好きであり、バスケと向き合うこと が好きなのだと気づき、體育會バスケ部に入部することを決意しました。
<入部までの時間の過ごし方>
入部を決意するまでは、特に何をしていたわけでもありません。受験のない私は引退してか ら時間が山のようにあったために、却って何をしたら良いのかがわからなかったというの が、正直なところです。何かをしなければという義務感からアルバイトを始めたり、興味の ある分野の勉学に励んだり、時間ができればふらっと体育館に足を運んだり、そんな特に語 るべくもない生活をしていました。結果的にはバスケとちょうどいい距離感の生活をして いたのが入部決断に繋がったと言えますが、この期間に特に何をした方が良い、というのは ないと思いますし、決断を焦る必要も全くないと思います。
私の場合は高校 3 年の初冬に入部を決意したため、それからの 3~4 か月程は自分でトレー ニングに励んだり、體育會バスケ部のことについて OG の方々に伺ったりしました。つい 先程決断を焦る必要はないと述べましたが、一度決意してしまえば、行動を起こせる時間や 話を聞ける OG などの人脈があるのが内部生の強みだと思うので、強い意志がある人は是 非活用してほしいと思います。実際私も進むべき道が決まり、目指すべき目標が決まると随 分と気持ちが楽になり、高校生活最後の数か月は実りある期間になったかと思っています。
<バスケ部について>
私は體育會がサークルやその他の学生活動より優れているとは思いません。大切なのは「ど こで」成し遂げるかではなく「何を」成し遂げるかであり、環境はあくまでその補助にしか 成り得ないからです。その前提の上でなお、體育會女子バスケ部は 4 年間という限られた 学生生活の中で、自分が成長し目標を達成するための最高の環境だと自信を持って言うこ とができます。 私は正直、弊部に入部する前は體育會に所属したことを後悔する時が来ることも覚悟して いました。しかし入部して 1 年が経とうとしている今まで、そのような感情を抱いたこと は全くなく、むしろ入部を決断した 1 年前の自分に手放しで拍手を贈りたいと思っていま す。 全員が意志と目標を持って日々精進すること、チームという集団のために個の自分が精一 杯努めること、共に活動するチームメイトのことを深く理解し合っていくこと、バスケとい う競技を愉しむこと。どれも弊部で活動する上で求められることであり、身に付くことです が、学生の誰にでも経験できることではありません。かけがえのない 4 年間、どんな道を選 んでも自分次第で如何様にも充実させることができると思いますが、體育會女子バスケ部 は確かにそれを叶えてくれる環境だと、1 年目ながらに確信しています。