2022年度 帰国生入試:網野梨加

学部:環境情報

高校:Irvine High School

<志望理由>

私は父の仕事の関係で、小学校から高校までほとんどの期間を海外で過ごしてきました。日本の学校に通ったのは小学1年生の1学期と小学5年生の2学期から中学1年生の1学期までの約2年間でした。高校まで日本とは違うカリキュラムで勉強をしてきて、アメリカの大学に進む選択肢もあったのですが、日本の学校にあまり通えなかった分、大学は日本で通いたいという気持ちがありました。ただ、今まで日本の教育課程とは無縁だった私が普通に日本の大学を受験しても到底受からないと思い、帰国生入試制度があり、選考方法に筆記試験の無い学校を探しました。

大学で学びたい事は漠然としていましたが、祖母と母の影響で食や栄養に興味がありました。栄養士になる方向で行きたい学校を探していた時期もありましたが、その後もう少し視野を広げてやりたいことを探してみてもいいのではないかと思い、食を取り巻く社会問題や心身の健康、スポーツも学部を探す際の対象に入れました。

SFCは栄養や健康といったテーマだけでなく、文理融合で幅広く学びの場が用意されていて、正に自分の探している学部だと感じました。大学に入って色々な勉強をしながら専門分野を見つけたいと思い、選択肢が広いSFCを第1志望に決めました。

<受験勉強>

SFCの帰国生入試は1次試験と2次試験の2段階です。書類審査となる1次試験は、アメリカの標準テストSATとTOEFL iBTの成績が主に重視されます。当時SATは英語と数学のReasoning testと科目別のSubject testと両方受ける必要があったので、日本の高校2年生に当たる11年生の時にSubject testの受験を始め、その後Reasoning testを複数回受験、TOEFL iBTも合間を縫って複数回受験しました。

点数を上げるためにするべきことは人それぞれだと思いますが、私は過去問をひたすら解き続けました。SATはCollege Boardが出している過去問集、そしてTOEFL iBTはETSが出している過去問集を使いました。SATもTOEFLも私にとっての課題はリーディングで、限られた時間の中でいかに早く文章を読み、設問に取り組むかに苦戦しました。線を引きながら読んだり、単語に注目する問題だったら、まず最初に文章中のその単語を全部丸をつけておいて、それから全体を読むといった工夫もしました。

自分に合うやり方を探すこと、問題慣れすることが大事、というのが私の実感です。最後の2ヶ月間は家庭教師のサポートも受けて点数アップを図りました。

アメリカの高校を6月の初めに卒業し、その後受験日までの2ヶ月間は日本で予備校に通いました。そこで願書の内容を見てもらったり、2次試験の小論文と面接の練習をして本番に備えましたが、新型コロナウイルスの影響で小論文と面接は中止になり、1次試験のみの選考で無事合格することができました。

<バスケ部について>

私は小学1年生の時にアメリカで友達に誘われてバスケに出会い、日本に戻った後、小学6年生から本気でバスケに打ち込んできました。中高を過ごしたドイツとアメリカでもバスケを続けて、日本とは全く違うスタイルのバスケを経験しました。日本でバスケの基礎をしっかり教わったことで、ドイツやアメリカでも十分通用すると感じましたが、自分より大きく、フィジカルが強い人がどんどんぶつかってくるので、青あざの絶えない日々でした。パワーに頼らず、スピード感があり、5人全員連携して攻守を行う日本のチームプレイに憧れました。日本に戻っても大学でバスケを続けたいと思い、入学前から何回か体験に参加させていただき、優しい先輩方の下、良い雰囲気、日吉記念館という素晴らしい環境でバスケがしたいという思いが一層強まりました。

練習についていけるかどうか不安もありましたが、6人の良い同期にも恵まれ、先輩の皆様とも学年関係なく仲良くしていただいています。日々、部員同士が切磋琢磨しながら心技体を高め合っていく姿に刺激を受けながら、自分にとっても成長につながる4年間にしたいと思います。