2022年度 一般受験:島本海丸

学部:総合政策学部

出身高校:正智深谷高等学校

 

<はじめに>

初めまして。現在、慶應義塾大学総合政策学部1年、並びに体育会バスケットボール部所属の島本海丸です。慶應義塾大学を受験する受験生の皆さんに、何らかの形で力になれればと思い、今回合格体験記を執筆させて頂きました。拙文ではありますが、最後まで読んで頂いて、受験生の皆さんに参考にしてもらえれば幸いです。

 

<志望動機>

私が慶應義塾大学への入学を志望した理由は2つあります。

1つ目は、総合政策学部・環境情報学部(以下SFC)の好きなことをとことん追求することができるカリキュラムや、先進的な内容を扱う授業に魅力を感じたからです。特に、それぞれの分野の第一線で活躍する教授たちのユニークな授業は、SFCでしか学べないことです。この先進的かつユニークな学習内容は、変わり物好きな私にとって大きな魅力に感じました。

2つ目は勉強に加え、小学校3年生から続けてきたバスケットボールに大学でも全力で取り組みたいと考えたからです。文武両道を高いレベルで体現する慶應義塾の体育会バスケットボールはそんな私の憧れであり、そこで活躍したいという気持ちから、慶應義塾大学の志望に至りました。

 

<各教科の勉強>

・受験学部…総合政策学部、環境情報学部

・受験科目…英語、小論文

 

現役での合格に至らなかった私は仮面浪人という形で、他の大学に在籍しながら1年間受験勉強に励みました。SFCを専願していたため受験科目は英語と小論文のみでした。現役の受験を終えた4月から塾に通い、英語・小論文共に、基礎の基礎から勉強しました。とにかく基礎を固めることを意識したため、過去問を解き始めたのは小論文で8月、英語は9月からでした。

 

・英語

SFCの英語は受験英語の中でもかなりレベルが高いです。海外の論文や新聞記事、教科書から直接文章が引用されるため、単語・文法ともに見慣れないものが多く、対策は必須でした。前述した通り、私は4月から塾に通いはじめ、8月までは文法の復習・定着に時間を割きました。その後9月からは過去問に取り掛かり、単語の学習も始めました。私は過去問に出てくる単語をベースに勉強しましたが、レベルとしては英検準1級レベルの単語を受験までに覚えておくと良いと思います。過去問は両学部7年分をそれぞれ3回ずつ解きました。1周目は実力を試し、2周目、3周目はわからない単語や表現をノートに書き記したのち、連続で9割を超えることを意識して、解いていました。復習は日を空けてやりがちですが、私はその日に解いた問題はその日にやることを意識していました。

 

・小論文

SFCの小論文はポイントを押さえながら、過去問をしっかりと学習することが必要不可欠です。特にSFCを第一志望にしている受験生は、小論文の対策は必須事項であり、出来るだけ早く対策を始めることが合格への鍵だと思います。私は英語同様に4月から文章を論理的に書く、論理的に読むという基礎から勉強しました。その後夏休みに過去問を一通り解き、SFC小論文の概要を掴み、出題に慣れることをしました。9月からは、SFCの理念である問題発見・解決やその他の適正について更に詳しく掘り下げ、過去問を行うことでスキルを磨きました。冬休みからは塾の合格答案を作成することと、比較的出題頻度の低いタイプの問題を解くことを並行して行いました。最終的には過去問を両学部約10年分解き、合格答案を10個作成しました。何年度の問題がどのような問題であったかを覚えてしまうほど問題を読み込んでいました。また自分なりに答案チェックシートを作成したりもし、あくまで論理的に回答していくことを心がけていました。

(直前期は1週間の予定を作成し、曜日ごとに回して勉強していました。)

 

<受験に向けて>

私が自身の経験から受験生の皆様にお伝えしたいことは3つあります。

まず1つ目は、志望校・志望学部をなるべく早く決めるということです。というのも私は、現役時に志望校を決めるまでに時間がかかってしまい十分な対策が行えなかった経験があります。特に部活動をやっていると、受験について考えることが、どうしても遅くなってしまいがちです。しかし、早い段階で志望校・志望学部を決め、それにあった対策・計画を定めることが合格への第一歩だと感じています。

2つ目は基礎を大切にして欲しいということです。私は自分が思っていたよりも基礎が伴っていないことに、塾に通い始めて気が付きました。そしてつまらないと思いながらも、半年間基礎を固め続けた結果、自分に自信が持て流ようになりました。また、そのお陰で点数が伸びていることも、後から実感できました。バスケットボールと同じく、地道にコツコツ、着実にやり続けることが最終的には大きな何かを成し遂げると、受験を通じて改めて体感しました。

3つ目は信用できる対策を、自分で選択することです。特にSFCの受験のように、内容が特殊な場合、様々な塾やサイト、YouTuberが全く根拠のない情報を、あたかも有益な情報のように語っていることが多々あります。私自身、ネットの受験情報を鵜呑みにしてしまい、失敗した経験もあります。それが本当に正しい情報かを見極めることは難しいことです。両親や信頼できる人に相談したり、体験授業に参加してみることで自分に合った対策なのか、本当に信頼できる対策なのかを判断してほしいと思います。

(基礎を大切に地道にコツコツ、着実に勉強することが受験において最も重要でした。)

 

<最後に>

拙い文章ではありましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。この記事を読んで慶應義塾大学、また体育会バスケットボール部に興味を持ち、入学・入部したいと思う受験生が増えてくれれば幸いです。最後にはなりますが、皆様の努力が報われることを心より祈っております。