受験方式:一般(A方式)
学部:経済学部
出身校:豊島岡女子学園高等学校
<志望動機>
私は小学6年生の頃に映画「ビリギャル」(偏差値の低かった女子高校生が塾の講師と二人三脚で慶應義塾大学の合格を目指すノンフィクション映画)と出会い、当時受験生であった自分と照らし合わせ、大きな感銘を受けました。そこで初めて、慶應という存在を認識したと思います。中学は公立中高一貫校に入学したのですが、より高い環境で大学受験の準備をするため、高校は外部を受験することを中学校に入学してすぐ決めました。そして、中学3年生で慶應に附属高校があることも知り、慶應義塾女子高等学校を目指して頑張りましたが叶わず、豊島岡女子学園高等学校に入学しました。以上の経験から、私の中でいつの間にか慶應という存在は憧れになっており、慶應義塾大学に入学したいという思いが膨らんでいきました。高校2年生からは、生物が好きで興味があったため、理系を選択しました。しかし、数学と化学が苦手な自分には合わないと気がつき、高校3年生になる直前に文系に転向しました。特定の学部でコレを学びたい!と言う具体的なものはなく、ただ慶應という大学に進学したいという想いが強かったため、英語・数学・国語で受験可能な経済学部、総合政策学部、環境情報学部の受験を決めました。その中でも、家から通学しやすいキャンパスにある経済学部を第1志望にしました。
<受験勉強>
私はA方式で受験したため、英語200点、数学150点、小論文70点の内訳でした。そしてSFCには英語200点と小論文200点の方式で受験しました。
(英語)
経済学部の英語の最大の特徴は、200語ほどの英作文が出題されることです。それの占める配点が高かったため、直前期は毎日取り組んだ英作文を塾の採点サービスに提出して、添削されたものを書き直してまた提出をする、と言うサイクルを繰り返していました。10年分を2周くらいやったと思います。時間内に書き切る事が厳しかったため、添削前は時間を計って解き、添削が返ってきた後は内容を重視して書き直していました。
SFCの英語は難易度も高く、分量も多かったため、速読の練習としてもとても役に立ちました。
語彙力も大切になるため単語帳も3冊ほど覚え、熟語帳も分厚い1冊を完璧にしました。
(数学)
数学はとても苦手だったのですが、学校で基礎を特に大事にするよう言われていたので、苦手な単元の青チャート(参考書)を周回したり、学校で配られたプリントをやり込みました。直前期は過去問を解き、赤本の解説で理解できないところは、学校の先生に質問したり、YouTubeで解説動画を調べたりしました。実際本番では、過去問と同じような解き方をする問題が出たのを覚えています。なので傾向を掴むためにも、過去問に力を入れるべきだと思います。しかし、経済学部の数学は、時間も厳しく難問も多いので、完璧を目指さないことが大切だと感じました。足切りのあるマークに時間をかけ、記述は自分がわかる問題だけを解きました。いわゆる時間をかけるべきではないほどの難問を見抜くのも大切です。
(小論文)
経済学部の小論文はあまり差がつかないという評判を耳にしていたので、小論文対策は特にしていません。1、2年分の過去問をざっと解いて、赤本の解答例を読みました。
SFCの小論文も数年分解きましたが、時間を測ったことがなかったので、本番はどのくらいのペースで書けば良いか分かりませんでした。また、苦手な分野だったこともあり、1日目の総合政策学部の試験では書き終えることができませんでした。2日目の環境情報学部では前日の反省を生かし、とにかく書き切る事を意識しました。また興味があり、自分でもよく調べる分野からの出題だったので、書き切る事ができました。内容ももちろん大切ですが、書き切り、自分の意見を伝え切ることが何より重要だと思います。やはり、すばやく自分の意見をまとめるために、普段からいろいろなことにアンテナを張り、引き出しを増やしておくと有利だと感じました。
受験勉強で大切なのは、メンタルブレイクを防ぎ、自分に合う勉強スタイルを見つけることだと思います。私は3教科だけで短期集中型だったので、長時間勉強することよりも、日中の効率を上げるために睡眠時間を確保することに重きを置いていました。また、学校を信用すると決めてからは、塾は自習室としてしかほとんど使っていません。朝型である私は受験直前期も、10時から空く近所の塾ではなく、7時前に家を出て学校に自習しに行っていました。周りと比べず、志望校の過去問をやり込み、最後まで諦めなかったことが合格へ繋がったのかなと思います。気分が落ち込んだら、友達と三田祭へ行ったり、母親と日吉キャンパスを訪れたり、合格祈願に行ったりして気分を入れ替えていました。私は、憧れを動機にして努力できるタイプなので強い憧れこそがモチベーションを保ってくれたのだと強く思います。
〈大学での学業、バスケ部での生活について〉
入学前は体育会の存在すら知りませんでした。大学に入学してからは毎日が本当に楽しくて、クラスの人たちとお昼ご飯を食べたり、遊びに行ったりしていました。アルバイトを頑張ったり、時にはサークルに参加したりして、それなりに充実した生活を送っていたと思います。しかし、8月頃に自分は今何も頑張っていないのではないか?と物足りなさを感じるようになり、大学生活で本気で頑張れるものを探し始めました。そして体育会女子バスケットボール部に辿り着き、すぐに連絡して見学させてもらいました。自分が過ごした中学、高校の部活とは比べ物にならないレベルの高さに圧倒されましたが、それ以上に輝くチームメイトのかっこよさに憧れ、その日のうちに入部を決めました。中学、高校では全ての公式戦で1回戦敗退というようなチームで過ごしました。そのため私は毎回の練習について行くだけで必死になり、不安に押し潰されそうになることもあります。しかし、しっかり者の同期や優しく熱く声をかけてくださる先輩方との練習後は、必ず達成感に満ち溢れます。この達成感を約4年間積み重ねられることを今からとても誇りに思いますし、部活をやり切った自分の姿が楽しみです。