学部:総合政策学部
出身高校:国学院大学久我山高等学校
〈はじめに〉
初めまして初めまして。現在、慶應義塾大学総合政策学部二年、並びに体育会バスケットボール部所属の鈴木汰空です。少しでも受験生の皆様の力になれればと思い、執筆させていただきました。拙文ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
〈志望動機〉
私が慶應義塾大学総合政策学部(以下sfc)を志望した大きな理由は、sfcの魅力に強く惹かれたからです。
その魅力に、「多すぎると言っても過言ではないほど多様な研究分野を扱っている」ということが一つあります。sfcにはありとあらゆる分野を最先端で研究している教授や学生が在籍しています。
では、なぜ多様な研究分野を扱っている方がいいのか?また、研究分野は少ない方がいいのでは?と感じる人もいると思います。しかし現代の社会問題はさまざま人々、さまざまな要因が絡み合っていて複雑なものになっています。そのためそのような問題を少しでも解決に向かって前進させるには、あらゆる分野からのアプローチをして問題の本質を見極める必要があると私は考えます。このような考えから既存の問題を解決する知識を得るには、sfcしかないと強く実感しました。
私自身は「在日外国人の医療」をテーマに志望理由書を提出しました。親戚に日本語のわからない在日外国人の方がいて、言語の壁により日本の医療にアクセスできていない問題に気づき、以上のテーマにしました。この問題に関わっている在日外国人、病院、厚生労働省や地方自治体地域コミュニティなどに話を伺う中で自分なりの「誰にとってどのような問題なのか」を探求していき、自分が何を学ばなければならないのかを明確にしていきました。そして明確にした時にsfcでなければならないと感じたため、受験を決意しました。
以上が私がsfcを志望した理由になります。
〈受験準備〉
私が総合選抜型入試を受けることを決めたのは高校二年生の一月です。高校が同じで現在も先輩である椎橋遼生さん(現在三年生)からの紹介で総合選抜型入試について知りました。部活をやりながら受験できる方法を模索している時に、両立のできる総合選抜型入試について教えていただいたのでこの入試方法を選択しました。決めてからは総合型選抜入試を専門に教えている塾に通い、志望理由書の作成に力を入れました。
志望理由書を作成するにあたって、まずテーマ設定を行いました。自分の興味のあることや自分のバックグラウンドから生まれた問題意識をテーマに落とし込みます。志望動機の部分でも書きましたが、私はバックグラウンドから自分なりのテーマを設定しました。テーマを設定してからは、自らが解決したい問題の深掘りをしていきます。その問題が誰の問題なのか、その問題がどのような問題なのかを自分の言葉で語れるぐらいに深掘りをしていきます。私はこの「問題の深掘り」をするために、自身が解決したい問題に関わるアクターに話を伺いにいきました。それぞれの立場から、自身が解決したい問題がどう見えているのか、何に問題意識を持っているのかを明らかにしていきました。これらの活動を経て、問題のボトルネックに気づくことができました。
ボトルネックに気づけてからは、sfcでどのようなことを学ばなければいけないのかを考えました。この段階では大学四年間の大まかなスケジュールを考えます。またいつ、どの研究会に所属するのかや誰のどの講義を受講するのかまでもシラバスを見て考えます。ここでさらにsfcでなければならないと強く実感しsfcを志望するようになりました。
〈バスケ部について〉
私は体育会バスケットボール部に所属することで、「チームとは何か」について考えることが増えてきたと感じます。まだまだ自分の中ではこの問いの答えは出ていませんが、この部活ではただ純粋にバスケットボールをやるだけではなく、チームとして組織として自分たちはどうあるべきなのかを考えることが重要だと思います。この問いを四年間通して考え続けられるのがこの部活の魅力の一つだと私は思います。これという明確な答えはないと思いますが、四年間通して自分なりの答えが出せれば四年間この部活に所属した意味が生まれるのではないでしょうか。それぞれ違う価値観や考えを持つ人が集まったこの体育会バスケットボール部で、ぜひ一緒に大学四年間を過ごしてみませんか?
〈最後に〉
拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。慶應義塾大学を目指す皆様の努力が報われることを心より祈っております。