受験方式:一般受験
学部:薬学部薬学科
出身高校:國學院大學久我山高等学校
〈志望動機〉
私が慶應義塾大学を志望した理由は三つあります。
一つ目は、私は小学生の時から医療系に進みたいと漠然と思っていました。高校2年生の1月に母親が脳梗塞になり入院しました。もし発見が少し遅ければ、左半身麻痺などの後遺症が残ってしまう可能性があったと言われました。その時に薬剤師・医師になり医療機関に入って、身近な人の命を救いたいと強く思いました。受験をするなら私学薬学部トップの大学にいきたいと思い、本塾を志望しました。
二つ目は、本塾がさまざまな学部の人達と出会える総合大学だったためです。総合大学では、自分とは違う学問を学んでいる人達とコミュニケーションを取る機会があり、自分の考えの幅を広げられ、いろいろなことに興味を持てるようになると思います。
三つ目は、化学の配点が150点だったためです。私は英語が本当に苦手だったため、化学数学で合格点をとりきるという気持ちで受験に臨みました。正直なところ、化学の配点が100点だったら合格は厳しかったと思います。得意な科目が一番配点が高いということが、私の支えでした。
〈受験勉強〉
一般受験は、英語100点、数学100点、化学150点の配点でした。以下、私が取った科目ごとの勉強法を簡単に説明させていただきます。少しでも皆様の参考になると幸いです。
〇英語
英語は、苦手科目であったため学力を上げるのに時間がかかり苦労しました。高3の春、英語の大変さに気づき焦り始め、長文を毎日解くようにしていました。しかしそれでは全くといっていいほど、学力は伸びませんでした。学校や塾の先生に相談をしたら、長文の前に英単語・英熟語をやりなさいといわれたため、朝と夜に単語帳・熟語帳で勉強しました。共通テストでも点が取れない程にできていなかったため、受験間近になっても過去問をやるのではなく基礎的な文章や医療分野の単語を頭に入れることをやっていました。受験当日まで英語の学力は上がらず、自分の中で設定した英語の目標点数は3割でした。
〇数学
数学は、夏までに基礎的な問題集を2、3周終わらせて、秋頃には少しレベルの高い問題を解き始めました。共通テスト対策は学校がやってくれていたため、自分では授業でミスした問題の復習だけをしていました。
〇化学
化学を本格的に勉強し始めたのは、高3の春休みです。高2の学年末テストで過去最低点数の20点台を取ってしまい、これでは化学の配点が高い薬学部には合格できないと思い、本気で勉強をしました。毎日学校から出される添削課題を10枚以上解き、始業1時間前に学校へ行って先生のところに質問をしに行きました。他にも、重要問題集という化学の参考書を受験までに4周やりこみ、反復演習を行いました。
全ての教科で言える大切なことは、同様の問題を反復することだと思います。私は、本塾の受験日まで滑り止めの大学しか受かっていない状況でした。その時は、辛い、逃げ出したいと思ってしまうこともありました。しかし中学の頃から夢みていた大学に入りたいという強い思いで、最後まで諦めずに他大学の過去問を分析し、どの分野が出る可能性が大きいかを予測しました。その結果、英語2、3割、数学6割、化学8割以上の点数を取ることができました。
受験に大事なことは、最後まで良いメンタルを維持して頑張ることです。辛い時、やればできる!と自分に言い聞かせると少し心が軽くなるかもしれません。やってみてください。
〈大学での学業、バスケ部での生活について〉
大学は春学期に薬局見学や病院見学、秋学期に週に一度の頻度で実験があり、薬学部ならではのカリキュラムが多く設置されています。また来年からは実習の頻度があがり、さらにハードなスケジュールになります。今でさえ学業との両立が大変なので、来年はどう1日を過ごしたら良いのかはまだわかりませんが、重要なのはどれだけ無駄な時間をなくせるかだと春・秋学期を通して感じました。自分は無駄な時間を過ごすことが多く、スケジュール通りに動くことが苦手なのですが、自分がやりたいこと、好きなことを全て全力でやるために苦手なことでも努力してやりきりたいです。体育会バスケ部に入部し、同じ目標を持った仲間達と切磋琢磨する毎日、これは絶対に今しかやれないことだと思います。13年間バスケをしてきて、大学が最後のバスケになります。1回の練習を大事にして、人生最後のバスケを最大限に楽しみ、また目標に向かって本気で頑張っていきたいです。