学部:法学部政治学科
出身校:立教女学院高等学校
<志望動機>
私は、大学の付属校に通っていたため、そのまま受験せず進学することも可能でした。しかし、自分自身が学びたい研究を行っている大学に通いたいと思い、他大学を受験しようと思うようになりました。私の場合は「自分の将来像を実現できる大学」という至ってシンプルな価値観を軸に置いて大学を選択しました。慶應法学部を選んだ点は、法学や政治学にとどまらず人文科学や社会学などの教養を身につけられる専門的かつ多角的に学問を学べる点。私の目標は、住民の声なき声を政治に反映させ、住民の生活が守られる社会の実現に寄与する人間になることです。そのために、地域に根差した地方自治の在り方や住民の地方政治への参加方法を模索していく必要があり、その基盤となる歴史や文化、倫理、社会学的方法など法律とは関わりのない分野の学びも必要不可欠でした。「地方自治は民主主義の学校である」と表されますが、実際、日本の多くの地域ではグローバル化に伴う価値観の多様化が進む中で、住民と自治体の間に深い溝ができている現状があります。私は、そうした地域の現場に足を運び、歴史的文化的背景から見える住民の政治に対する関心、人員と財政の制約や中央政府と住民の板挟みになっている自治体の難しさ、地域社会特有の血縁や地縁で繋がる住民の影響力の上で成り立つ固定化された政治を目の当たりにしてきました。日本の地域政策において、埋もれゆく声にどれだけ地方政治が寄り添えるか。現地で多くの声に耳を傾けてきたからこそ住民の無声の叫びを政治に響かせ、住民の生活が守られる社会の実現に少しでも役に立てるようになりたいです。
<受験勉強について>
私は総合型選抜入試での受験を、高校2年の春ごろに決めました。指定校推薦の選択肢もありましたがそれを選択できるほどの評定平均がありませんでした。そこで、数値化された学力だけでは判断しない受験方式であるFIT入試を選択しました。FIT入試の一次試験では、書類選考が行われます。ここでは、高校生活における課外活動や研究、実績などをもとに、大学で学びたいこと、将来の夢を書類で表現します。私はこの機会を通じて、自分自身と向き合い、どういった大人になりたいのか、どんな社会を実現したいのかを高校生のうちから考えるきっかけとなりました。そして、自分への理解や社会問題に関する興味関心を深めながら中央省庁や自治体の職員、政治家、起業家など様々な方々と出会い、議論を重ねたり政策立案をしたりして課題解決に向けた活動を行っていました。
二次試験では小論文と面接があります。過去に出題された小論文対策を解き、出題傾向や時間配分に慣れるよう対策しました。また、面接対策として現代社会で山積しているあらゆる社会問題に関する入門書や論文を読み、法学的視点を養いながら教授と議論できる対策をしていました。こうした対策は、慶應の理念を理解し、受験勉強にとどまらない幅広い教養が身についたと思います。FIT入試はいかに法学的視点が養えるか、それをいかに楽しんで学び言語化できるかが肝になってくるのではないかと個人的に思っています。
<バスケ部について>
私は小学生からバスケに関心があり、中高6年間の学生生活の中心にも常にバスケがありました。そのため大学でも続けようと思っていましたが、プレイヤーとしては慢性的な怪我を持っていることから難しくなりました。そんな中、慶應大学に進学が決まった際、塾でお世話になっていた椎橋さん(3年・政治・國學院久我山)から男子部マネージャーを紹介していただき六大学リーグにも見に行きました。そこで初めて大学バスケを目の前にし、高校バスケとのプレーの迫力の違い、そして学生が主体的に大会運営からチーム形成をしている姿に感銘を受けました。私は、大好きなバスケと関わりながらこうした環境下で人間的成長をしたいと思い入部を決意しました。
男子部で数年ぶりの女子マネージャーとして、自分はチームに対して何を貢献できるのか。これが入部当初に直面した問いでした。春シーズンが終わった今、様々な仕事をやらせていただき少しずつですが、自分の存在価値を高めながら成長できていると実感しています。まだまだ未熟で失敗も多い私を受け入れてくださった先輩方や同期、監督をはじめとした社会人スタッフの方々、OBOGの皆様には日々感謝をしています。このような恵まれた環境にいることに感謝しつつ、4年間を自分にとって悔いのないものにし、挑戦を怠ることなく常に前進していきたいと思っています。