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ラストブログ 野田遼太朗
2019年12月13日 8:00| Comment : 0
スポーツが与える3つの宝

はじめに
誠に僭越ながら自己紹介をさせていただきます。
私今年度、慶應義塾大学法学部政治学科4年ならびに慶應義塾体育会バスケットボール部で主務を務めさせていただいております、野田遼太朗と申します。
今回のラストブログでは4年間のバスケ部での生活を振り返って感じたことを書かせていただきます。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
一貫校生活
大学のバスケ部に入るきっかけとなった中学〜高校までの一貫校生活について少し振り返ってみたいと思います。
私がそもそもバスケを始めたのは小学5年生でした。
理由は単純で「背が高かった」からです。
小学6年生の頃には身長が170cm近くあり、余った給食を全て食べる、絵に描いたような食いしん坊でした。
その後、中学受験のためスポーツとは遠ざかったものの、慶應義塾中等部に入学後バスケ部に入部しました。
慶應義塾高等学校でもバスケ部に入部し、1年生の夏から試合に絡めるようになりましたが、ベンチメンバーだった工藤(4年・政治)や藤井(3年・政治)がプレイタイムを伸ばし始め、なかなか試合の出場機会に恵まれない時期もありました。(今となっては自分が彼らのシューティングでリバウンドをさせてもらえたのも感慨深いです。)
悔しい気持ちはありましたが、同期や後輩が試合に出れずともチームの勝利に貢献しようとする姿を見て、自分もできることを一生懸命やろうと考え、行動し続けました。
結果、再びプレイタイムを増やしてもらえるようになりました。

中高の6年間で得た、「チームの為に何ができるか?」を考えて行動するという姿勢は大学のバスケ部においての土台となったと思います。
スポーツが与える3つの宝
これからは大学のバスケ部を通じて感じたことを紹介させていただきます。
みなさんは「スポーツが与える3つの宝」という言葉をご存知ですか?
これは慶應義塾の元塾長であり体育会庭球部の部長も務めた小泉信三先生の残した言葉です。
その3つの宝とは
- 「練習は不可能を可能にするという体験」
- 「フェアプレーの精神」
- 「友」
です。
「練習は不可能を可能にするという体験」という言葉は耳にしたことがある方も多いかもしれません。
この3つの宝のうち、これだけが一人歩きしていて残りの2つはあまり知られていないことが多いそうです。
ここからは大学のバスケ部を通じて特に感じた「練習は不可能を可能にするという体験」と「友」について紹介させていただきます。
「練習は不可能を可能にするという体験」
この言葉の意味をご存知でしょうか?
これは「練習をすれば何でもできるようになる」という意味ではありません。
それもそのはずです。
どれだけ明確に目標に向かって努力して逆算できるかのイメージが必要であるかということを4年間で感じました。
もしその言葉通りであれば、皆ダンクシュートができるし、3ポイントシュートをコートの端から打っても全て入るスーパースターだらけになってしまいます。
この言葉の意味は「スポーツにおいて練習を通じて、できなかったことができるようになる体験が大切」ということです。
自分に置き換えて考えてみると、早慶戦が最も当てはまります。
スタッフの自分には早慶戦の勝利はもちろん、個人的な目標がありました。
それは「バスケットボール早慶戦を学生バスケットボールで日本一の大会にすること」です。
この目標に向かって「どうやったら人が集まるのか。観客の満足度を上げられるのか。お金をどうやって集めるのか」と様々な方向から考え、たくさんの人に協力していただきました。
結果、日本一と呼べるかはわかりませんが、あの超満員の会場で応援をしてもらえた独特の雰囲気は最高でした。
このような結果は多くの方のご協力のお陰ですが、困難なことを達成できた経験は自信になりました。

「友」
次に紹介する宝は「友」です。
これは「何でも言い合える友達、何を言い合っても誤解されない友達、喜びも苦しみも分かち合える友達、そして生涯の友達」を指します。
私の主務という立場は他の部員よりも渉外活動や他部とのやりとりをする役割のため、多くの友を得られたように思います。
早慶戦をはじめとして、高い壁にぶつかった時、苦しい時に自分たちの部活の経験から相談相手になってもらえたことや、実際に試合に応援に来て勝利を後押ししてくれる友達ができたことはスポーツを通じて得た宝物です。
自分はシーズンが終わってから、他部の早慶戦や引退試合の応援に多く行っていますが、やはり競技は違えども同じ慶應義塾の仲間として頑張っている友達の姿はとてもかっこいいです。

最後に
こうして4年間支えてくださった社会人スタッフの皆さん。OB・OGの皆さん。慶應義塾体育会のみんな。部員がお世話になっている下田寮近くにある飲食店の「さつまダイニングあんず」の皆さん。
ここでは書ききれないけれどスポーツを通じて関わったすべての人にこの場を借りて感謝申し上げます。
あの時、背が高いからという理由で始めたバスケがここまで自分を豊かにしてくれるものとは思ってもいませんでした。
自分は慶應でスポーツができて本当に幸せです。バスケが大好きです。
そして、この4年間を通じて得られた一番の宝は「バスケ部の同期」です。
どんなに辛い時も、同期のおかげで頑張れました。本当にありがとう。

今後も何らかの形で自分を成長させてくれたバスケには関わっていきたいと思います。
長文となってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。
次回は鈴木慧(4年生)です!乞うご期待ください!
ブログリレー 野田遼太朗
2019年10月9日 19:00| Comment : 0

コートの外から見える景色
はじめに
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、本年度慶應義塾大学法学部政治学科4年ならびに体育会バスケットボール部で主務を務めさせていただいております。野田遼太朗と申します。
今後に卒業ブログも控えていることを考えるとネタ切れになってしまうのではないかと悩んだ結果、本ブログでは、主務という立場で感じたことを述べさせていただきます。
拙い文章ではございますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
恩返し
私が弊部に入部を志した理由は、中高の6年間(慶應義塾中等部-慶應義塾高等学校)を一貫校のバスケット部で過ごしたことから、お世話になった慶應義塾のバスケットに恩返しをしたいと考えたからです。
ただ当時は選手として代々木第二体育館のコートに立つことを夢見ていました。
しかしながら、高校の卒業式の日に阪口さん(現大学H・コーチ)から「大学のバスケット部に入部してマネージャーをやらないか?」とお誘いをいただきました。
つまり大学入学前に選手としての引退宣告を受けたのです笑
理由としては「4月から入学が決まっている同期には高校界のスーパースターがいるから。」です。
当時の私は、正直なところ完全に納得はできませんでした。
「なぜチャレンジもしていないのに決めつけるんだ?」
さらに入学式後に一般入試や内部進学の同期が選手として入部をし、練習に参加する姿にはもどかしさも感じました。
インターハイにも出場していなければ国体にも選ばれない程度の実力を客観視できていなかったんだと思います。
しかしながらミーティングを”何度も何度も何度も何度も何度も何度も”繰り返したり、死ぬ物狂いで自主練習に励む同期の背中を見て、「本気でみんながバスケットに集中できる環境を作ってあげたい」という思いへと変わっていきました。
今年の早慶戦で1年次に同じくスタッフとして入部し、シーズン途中で選手へ転向した泉(4年・経済学部)がシュートを決めた瞬間の喜びは忘れられません。

自分にできること-大好きなチームのために-
スタッフの自分は、他の選手のように試合に出てシュートを決めたり、リバウンドをもぎ取ったり、ルーズボールに飛び込むなどチームの勝利に直接貢献することはできません。
形に現れるものが少ないことから、自分がやっていることがチームの勝利につながる実感が得にくく、「果たしてチームに貢献できているのか?」と悩む時期もありました。
同期の山﨑(4年・総合政策学部)、髙田(4年・環境情報学部)が下級生の頃から試合に出て活躍していたことで、よりその思いを感じていました。
それでも同期や先輩からかけて頂いた何気ない「ありがとう」という言葉がそんな思いを拭ってくれました。
主務として自分ができることは”選手が集中してバスケットに取り組むための土台作り”です。
脆い土台には物を高く積み上げることはできません。
選手は「試合で活躍する土台作り」として何千本とシュートを打ち、重りを何百回とあげて鍛えた体で試合に臨みます。
それと同じように自分も「チームが当たり前に練習をできて試合に出場する土台作り」として何千枚と書類を提出し、何百回と会議に参加して円滑に活動するための準備を整えて試合に臨みます。
つまり選手とスタッフも勝利に向かって、役割は違えど、土台作りという面では同じ方向を向いているのです。
ただ、選手と自分の違いは結果にスポットライトが当たるか否かですが、それでも自分たちで築いた土台の上で選手が輝いたり、大好きなチームが勝てるのであれば満足です。
~支える立場の自分を支えてくれる方々~
主務としての立場上、渉外活動などを通じてチームを代表して表に立つ機会が多いです。
そのため、普段自分やチームを支えてくださっている方々にこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。
○家族
いつでも自分の意思を尊重してくれて、応援してくれる両親には頭が上がりません。
祖父母は農家のため、住んでいる下田寮学生寮へお米や野菜を送ってくれます。この前も新米30kgを送ってくれました。寮生の部員もお世話になっています。本当にありがとう。
○社会人スタッフ・OBの皆さん
学生主体としてチームを運営させてもらっていますが、アドバイスを頂いたり、様々なチャレンジを応援してくださっています。試合会場ではご声援をいただいたり、資金面で援助をいただき不自由なく遠征や合宿へ行かせていただいています。ありがとうございます。
○学連(一般社団法人関東大学バスケットボール連盟)の皆さん。
トーナメント、リーグ戦、インカレなどの数々の大会に参加させていただいております。
2部リーグはマネージャー中心で運営しているため、大会当日しかお手伝いしか出来ておりませんが円滑な運営を可能にしている準備の大変さは計り知れません。ありがとうございます。
○体育会生のみんな
早慶戦やリーグ戦にたくさんの方が応援に来てくれています。競技は違えどスポーツを通じて同じ目標へ向う財産に出会えました。これからも他部の応援に行きたいと思います。いつもありがとう!

○地域の皆さん
リーグ戦のhome gameや早慶戦では多大なご支援をいただいております。
普段も日吉の商店街の飲食店で「試合頑張れ!」とか「今日勝ったんだね!」などお声掛けいただいて嬉しいです。

まだまだ感謝を伝えたい人は山ほどいますが字数の関係でまたの機会にさせていただきます。ありがとうございます!
ここまで長々と偉そうにチームを支えるとか語らせていただきましたが、そんな支えるはずの立場である自分も多くの人に支えられています。
もしかしたら、支える立場の人もきっと誰かに支えられていて、自分も知らないところで誰かの力になっているかもしれないです。(多分)
そう考えると主務の立場の自分にできることはすべての人に真摯に向き合うことだと思います。
それが回り回ってチームのためかもしれませんから。
最後に
リーグ戦も折り返しに入りましたが、チームのみんなを信じて自分もできることを全うしたいと思います。
最後にもう一度こんな笑顔で終われるように。

お読みいただきありがとうございました。
今後ともご声援のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
次回は山﨑純(4年生)です!乞うご期待ください!