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ラストブログ 岩片悠馬
2021年3月1日 14:45| Comment : 0

はじめに
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、本年度慶應義塾大学環境情報学部4年ならびに、体育会バスケットボール部所属の岩片悠馬と申します。
卒業ブログを書くにあたって、私は常に環境に恵まれていたなぁとつくづく思いましたので、そのことに触れながら自分のバスケ人生について振り返っていきたいと思います。
2019年の早慶戦後にもブログを書かせていただいているので、少々重複する部分もございますが、どうぞ最後までお付き合いください。
高さ
私が大学バスケで選手を続けてこられたのは、元をたどれば身長と少しだけジャンプ力が高かったことにあります。私は身長が188センチで大学バスケではそれほど高い方ではなく、むしろ平均くらいだと思います。
私が一年生で入部した当時、私の身長は188センチでした。下級生の中では私が最長身でしたが、当時のバスケ部には、4年生に190センチを超える選手が3人いらっしゃいました。従って、次の年にはその3人が卒業してしまい、私がチームで最も身長の高い選手になってしまうわけです。
実は私が初めて試合に出してもらったのは1年目の5月末で、同期の中では一番早かったような気がします。他の同期に比べ、技術も経験も劣る自分が、第4ピリオド残り少ないタイミングで試合に出ることができたのは、ただ高さによるものだと思います。
実際に4年生が卒業してから少しずつ試合に出していただける機会が増えましたが、どんな時も私の役割は高さを生かしたリバウンドでした。
メンタル面での問題が多かった自分が、選手としてチームに所属できていたのは、たまたま高さがあったからであり、同期はもちろんですが特に先輩方には迷惑をかけっぱなしだったと思います。
新型コロナウイルス
環境に恵まれたという話をする上で、コロナについて取り上げるのは少々不謹慎かもしれませんが、コロナがあったからこそできたことが、多々あったのも事実です。
2020年の試合数が減ってしまったこと、体育館で仲間と会って練習する回数が極端に減ってしまったことは残念でした。しかし外出や練習ができない分、ミーティングやチームについて考える時間に多くの時間を費やすことができました。
今年のチームにはスター選手がおらず、よりチーム力が必要とされるチームでした。
もちろんその認識は全員にあり、コロナで練習ができなくなるまでの練習では全員がとにかく頑張っていました。しかし、ただ練習の場で頑張るだけでそれぞれが考え必死に取り組んでいるわけではないので、どこか空回りしていました。
もしコロナがなかったらその状況が長く続いてしまっていたと思います。最終的に誰一人欠けることなく全員がそれぞれの役割に「徹」するチームが出来上がったのはコロナ禍でそれぞれが考え直すのに、十分すぎる時間ができたことにあると思います。
今年のチームにとってコロナがマイナスではなくプラスであったのは間違いないと思いますし、そう言い切れるくらいに後輩たちも必死についてきてくれていたと思います。
2020年の早慶戦は結果を悔しいものになってしまいましたが、それぞれが役割に「徹」した間違いなく最高の試合でした。
この最高の早慶戦が引退試合になったのもコロナがあったからこそです。
人
私のバスケ人生は本当に「人」に恵まれていたと思います。バスケを始めるきっかけを作ってくれた小中学校時代の仲間や、私のわがままに真剣に向き合ってくれた高校時代の仲間も素晴らしい人ばかりでしたが、ここでは大学バスケ部で出会った「人」について書かせていただきます。
〜先輩〜
他の人のブログを読んだ方ならもうご存知かもしれませんが、慶應のバスケットボール部は、常にチームのことにチームにいる意味ついて考えることが当たり前であり、それぞれが強い意志も持って活動しています。それを自分よりも早く始め、長く経験している先輩方が偉大であることは疑いようもなく、毎日が学ぶことばかりでした。
それに加え本塾バスケ部の先輩方は、後輩を気にかけてくれる先輩ばかりでした。プライベートでも本当にお世話になりましたが、問題ばかりだった私を見捨てず自分事のように向き合い、アドバイスや注意をくださる方ばかりで何度も助けていただきました。時には厳しい言葉もいただきました。
その中でも私が2年の時に当時4年生だった小川さんと鳥羽さん(共に2019年卒)に部室でお叱りを受けたときのことは良く覚えています。トレーニング中に問題を起こしたことについての注意をきっかけに、私の部に対する姿勢についてまで話が広がりました。その際に、今のまま成長したところで、引退後もお前のことを応援したいとは思わないといったご指摘をいただきました。
この言葉が私の考え方、姿勢が変わるきっかけになりました。この時、同期の津野地も一緒だったのですが、先日津野地とあった際もこの時の話をしました。それほど印象的な出来事だったわけで、改めてそういった注意をいただける先輩方と出会えたことのありがたみを感じました。

〜後輩〜
強い意志と最上級生すら引っ張っていきそうな勢いを持った3年生、爆発力に加え高さもあり、能力者揃いの2年生、コロナで秋からの入部であったのにも関わらず、見事にチームに足りなかったピースを埋めてってくれた1年生、後輩には本当に恵まれていました。
今年のチームは責任感の大きい仕事を後輩に任せることも本当に多かったと思います。
特にスタッフが少なく、学生コーチやトレーナー、主務などの重要な役割や仕事も下級生に頼っていました。
チームを作る上で重要な仕事が多かったので、下級生に任せていいのかわからず、ミーティングも何度もしましたが、今では任せてよかったと思っています。
プレー面でも、今年の走るバスケを40分間100%で続けることができたのは、全員が試合に出ることの出来る体力、走力に加えそれぞれの武器を磨き、層の厚いチームになったからです。
長いプレータイムと責任に悩んだ人、少ないプレータイムで力を出し切りチームのために「徹」してくれた人、それぞれに多くのことを求めてきました。もちろん選手スタッフ問わず何があっても責任は4年がとるから思い切ってやって欲しいとはいっていましたが、それぞれにかかっているプレッシャーは相当なものだったと思います。
1年間ついてきてくれてありがとうございました。引退後も応援し続けたいチームです。

〜同期〜
同期として一緒に活動してきた仲間は個性豊かで素晴らしい人ばかりでした。特に最後まで一緒に走り続けてきた9人は大学生活で得た最も大切な宝です。杉田もブログに書いていましたが、本当に家族のような存在です。気を使わずなんでも言い合える関係にある友が、たった4年間で9人も増えることなんて今後の人生では起こらないと思います。それだけ充実した4年間をともにした同期には感謝しかありません。
ブログを読んでいただく方にはそれだけ大切な仲間に恵まれたことが伝われば十分なので、それぞれに対する思いはここでは伏せておきます。気になったら直接話す機会に聞いてください。答えるかはわかりませんが(笑)。

最後に
引退してからもう2ヶ月以上が経ちました。今は、中学からバスケを始めて以来、久しぶりにバスケから少し距離を置いた生活をしています。バスケのある生活、常に成長できる環境に置かれたバスケ人生が、どれだけ充実したものだったのかを実感しています。しつこいようですが本当に環境に恵まれていました。
もちろん、背が低かったら、コロナがなかったら、周りの人が違う人たちだったら、今恵まれていたと思っている環境と異なる環境に置かれていたとしても、それはそれで、自分が置かれた環境を恵まれていると思うかもしれません。「背が低かったから〇〇できた」や「1年間体育館での練習が続けられたから〇〇できた」と感じ、もしかしたらそっちの方がうまく行ったこともあるのかもしれません。
それでも、実際に振り返ってみて、この環境が間違いなく一番だったと思えるような経験ができたという事実が最も重要なのだと思います。
そう思うことができれば、すべてのことに感謝ができると思いますし、その後にどんなことが起きたとしてもそれをプラスにとらえる、成長のきっかけにすることだってきます。
素晴らしいバスケ人生、大学生活を送ることができました。
本当にありがとうございました。
そして、これからも慶應義塾体育会バスケットボール部への応援をよろしくお願い致します。
部員の一日 岩片悠馬(選手)
2020年8月24日 16:00| Comment : 0

〇はじめに
こんにちは!
慶應義塾大学環境情報学部4年の岩片悠馬と申します。
新型コロナウイルスの影響で学校生活や部活動など生活環境が制限される日々が続いています。
コロナの影響がある中、バスケットボール部は制限された環境の中で何ができるのか、試行錯誤しながら活動に取り組んでいます。
このブログでは、コロナ期間中の僕の1日のスケジュールを紹介します。
僕のスケジュールを参考に、コロナ期間にバスケットボール部がどのように活動に取り組んできたのか知って頂けたら嬉しいです。
※ここで紹介する一日の過ごし方はあくまで一例であり、部員たちは大学生活を充実したものにすべく、それぞれが工夫して時間の使い方を決めています。また、オフの使い方も、新型コロナウイルスの影響で制限はありますが、それぞれ趣味に使ったり、友人と遊んだり千差万別です。
これからも様々な部員の一日の使い方を紹介していくので、是非参考にしてみてください!
○オンライン授業のある日の1日
・6:00 [起床]
・7:00 [オンライントレーニング] コロナ期間中は週に3回、練習再開時に怪我をしない体を作ることを目的として、オンラインでのトレーニングを行いました。平日に行う場合は、生活リズムが崩れないようにするため、早朝にトレーニングを行いました。
・8:00 [オンライントレーニング終了]
・8:30 [朝食] オンライントレーニング前に食べることもありますが、基本的にはこの時間に朝食を取ります。
・9:25 [オンライン授業開始(一限)] 今学期、慶應義塾大学では、すべての授業がオンラインで行われました。
・16:15 [オンライン授業終了(四限)] 昼食は授業の合間に時間を見つけて食べます。環境情報学部には昼休みがないため、授業中の食事が許可されてる場合が多いため、時間がなかった場合は授業中に食べることもあります。
・16:15~19:00 コロナ期間は移動時間が少ない分自由に使える時間が普段より多くあります。過去の練習動画を見返したり、授業の課題や就職活動をしたりしました。
・19:00 [夕食]
・20:00 [ランニング] 体力をできる限り落とさないよう、感染予防は徹底しつつ毎日ランニングを行いました。
・21:00 [ミーティング] コロナ期間中だからこそできるミーティングを頻繁に行いました。バスケットボールの勉強に時間をかけたり、これからの活動や、バスケットボール部のあり方などについて話す時間を多く作りました。
・~24:00 [就寝] 生活リズムを崩さないために、なるべく24時までに寝るようにしました。
○オンライン授業のない日の1日
・7:00 [起床]
・11:00 [オンライントレーニング(土曜日)] コロナ期間中は、毎週土曜日にトレーナーの方に指導していただきながらオンライントレーニングを行いました。平日のトレーニングは、少人数に別れて行いますが、土曜日は、部員全員で同時に行います。
・21:00 [ミーティング] 部のことについて話すミーティングだけではなく、縦割りのグループなどで世間話をしたりもします。
・~24:00 [就寝] 朝食、昼食、夕食に加え、毎日行うランニングや個別でのトレーニングを行う時間以外は特に決まったことはありません。過去の練習動画を見返したり、授業の課題や就職活動をしたりします。
○夏休み期間中の1日
7月中旬から体育館が使用できるようになり、全体練習再開に向けて徐々に体育館でのシューティングやトレーニングが始まりました。
・6:30 [起床]7時までに朝食を取ります。
・7:00 [出発]
・8:00 [日吉キャンパス到着]
・8:30 [練習開始] 練習では選手とマスクが苦しくなる程度の運動が必要になるスタッフ以外はマスクを着用しています。こまめな手指消毒、ボールやストレッチに使うマットの消毒など、感染予防はできる限りの事を徹底しながら練習に取り組んでいます。
・10:00 [練習終了] 今は、全体を3グループに分けて1時間半づつ練習を行っています。

・11:00 [練習振り返り] 13時からシューティングができるので、昼食の前の空き時間で練習の動画を見直しています。
・12:00 [昼食] 感染予防のため、大人数での食事はできませんが、マスクを外しての会話を避けるなど、注意をしつつ食事しています。
・13:00 [シューティング] 体育館が空いていれば、シューテングすることが可能です。各々、課題を見つけて練習したり、ポジション別での練習を行ったりします。
・14:30 [シューティング終了]
・17:00 [帰宅]
・19:00 [夕食]
・~24:00 [就寝]
○おわりに
新型コロナウイルスの影響で、部活動の取り組み方や時間の使い方が大きく変化しました。そんな中で何ができるのか、また、この状況だからこそ何ができるのか考え生活してきました。
もちろん自由に使える時間が増えた分、趣味や普段できなかったことにも手を伸ばせる期間だったと思います。
コロナの影響が今後いつまで続いていくのかわかりませんが、バスケットボール部に興味のある方、入部を考えている方は、是非参考にしてみてください。
ブログリレー 岩片悠馬
2019年7月11日 19:00| Comment : 0
挑戦

はじめに
こんにちは
慶應義塾体育会バスケットボール部3年の岩片悠馬です。
今回ブログを書くにあたって、書きたいことは多くあったのですが、ブログリレーも回数を重ね、内容がかぶってしまいそうなので、できるだけ私にしかできない話ができればと思っています。
私は文章を書くことが苦手なので、これまでの人ほど立派な文章にはならないと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
早慶戦
慶應のバスケットボール部について語る上で欠かすことのできないイベントが早慶戦です。
私が早慶戦の存在を知ったのは、幼い頃に親に連れて行ってもらった野球の早慶戦がきっかけです。
当時私はサッカーをしていたのですが、その時から、スポーツに取り組む者として早慶戦は憧れになりました。
どのスポーツの早慶戦についても言えることだと思いますが、あれほど熱狂的な雰囲気の中で行われる大学スポーツの試合はなかなかないと思います。
一般の方も含め、どちらの大学にも同じくらいの人数の学生やOB・OGの方々など、多くの人が応援に駆けつけるので、他にはない盛り上がりを見せます。
今年はその大舞台で早慶戦優勝という目標を果たす事が出来ました。
私はありがたいことにスタートから試合に出させていただいたのですが、早慶戦のコートに立つことは初めてだったので、本当に緊張しました。
今までにも2度、早慶戦のベンチには入ったのですが、やはりコートに立った時の緊張感は異常でした。
現在早稲田は1部リーグに所属しており、強力な選手も揃っているのに対し、慶應は2部で、全国を経験した選手も少ないです。
しかし、試合は常にどちらが勝つかわからない接戦でした。
今年の試合展開は、いかに慶應の「気持ち」が早稲田を上回っているかを表していたものだと思います。

挑戦
さて、ここからは私の少し特殊なバスケットボール人生について、お話をしたいと思います。
私がバスケットボールに出会ったのは小学校6年生になる前だったと思います。
当時仲良くしていた友達数名と一緒に昼休みに遊びで始めたのがきっかけです。
小中高一貫の学校であった為、中学に入学した後は友達に誘われるがまま、バスケットボール部に入りました。
学校では「文武両道」とよく言われていましたが、競技レベルを上げることに力を入れているわけではなかったため、練習時間も少なく、週3日で1時間から2時間ほどしか練習が行えませんでした。
ほとんど遊びの延長のようなもので、大会も予選の1回戦か2回戦で負けてしまうため強い学校と試合する機会もありませんでした。
1度だけ運良く強豪校と呼ばれる京北中学と試合をする機会があったのですが、レイアップだけで100点近く取られボコボコにされた記憶があります。
高校に入学してからは徐々に受験について考えるようになりました。
父親の影響で小さい頃から慶應義塾大学に対する憧れが強かったため、志望校は常に慶應でした。
高校でもバスケットボールの環境は中学とほとんど変わらず、週3日で朝のシューテングと午後の全体練習があるだけで、結果も地区予選2回戦負け。
個人でも地区選抜に選ばれるわけでもなく、何も目立った成績もなく引退しました。
さて、ここまで大学入学までの私のバスケットボール人生を軽く振り返ってきて、みなさんもなんとなくお気づきかもしれませんが、私がこれまで取り組んできたバスケットボールは大学の体育会ではとても通用するレベルではありません。
しかし、高いレベルでバスケットをすることに対して憧れがあったため、体育会に入ることは高校の頃から決めていました。
ここから私の「挑戦」が始まります。
入部当初は、同期には全国常連の東山高校や洛南高校出身の選手がいたり、内部生も今までの私が体験してきたよりレベルの高い環境でバスケをしていたため、少しでも自分をアピールしなければと思い、跳躍力を活かそうとダンクばかりしていたのを覚えています。
練習がはじまってからはうまくいかないことばかりでした。
私の場合、まず、基礎が全くなっていませんでした。
中学の頃は身長がそれほど高くなく、高校時代も外からのシュートばかり打っていて、ウエイトトレーニングもしていなかったため体が弱く、センタープレーが全然できませんでした。
それに加えディフェンスのつき方やスクリーンの使い方など高校まで特に意味も考えず感覚でプレーしていたため、意味を理解し動けるようにしなければなりませんでした。
そのため、1年生の頃は大学の体育の授業が無い時には自由に体育館が使えたこともあり、授業が終わった後はすぐに体育館に行き、早くみんなに追いつけるよう必死で自主練習をしました。
このブログを読んでいる人の中で、慶應のバスケットボール部に入るか迷っている人がいたら、是非「挑戦」してみてください。
学生生活が充実したものになることは間違いありません。
次の私たちの目標は「一部昇格」です。
今後も目標に向けて全力で取り組むバスケ部を応援し続けていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は泉友樹雄(4年生)です!乞うご期待ください!