ブログリレー 人見 快

憧れの舞台、早慶戦

はじめに

本年度法学部法律学科2年ならびに体育会バスケットボール部所属の人見快と申します。宜しくお願い致します。

今回ブログを書くにあたり、前掲の甲谷さんと同じく何について書こうか本当に迷いました。大学バスケをまだ一年程しか経験しておらず、また昨年はあまり試合に絡むことができませんでした。そのため原点に戻り、私が体育会バスケットボール部に入った理由であり、来る6月22日に開催される早慶戦について書いていこうと思います。

個人的なことを多く書いてしまうと思いますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

初めて感じた熱い早慶戦

私は一貫校である慶應義塾志木高等学校出身です。そのため高校時代から早慶戦を見る機会を与えていただきました。

早慶戦という存在は当時から知っていましたが、慶應と早稲田が試合をする程度の認識しかありませんでした。どっちが勝つのかなと、そんなことを話しながら会場に向かっていたことを覚えています。

そんな私が会場に入ったとき、今まで感じたことのない空気を感じ、衝撃を受けました。当時の会場は大学バスケの聖地といわれる代々木第二体育館で、4000人を超えるキャパシティーを持つ会場の大きさに、それを全て埋め、立ち見がいるほどの観客の人数、そして二階席にまで伝わる選手の熱気、全てが自分には未体験のもので想像していたものをはるかに上回るパワーがありました。

いざ試合が始まると、選手の一つ一つのプレーに目を奪われ、相手のシュートに息を呑み、一点を争う攻防に会場が震えていました。

会場が紺色とえんじ色の半分ににわかれていました。自分は紺色側に座り、慶應の一員であることを感じられ、さっきまではどっちが勝つのだろうと言っていたのに、気が付くと慶應の勝ちを本気で願う自分がいました。

そのような今までの中で最高の試合を見た私は、いつかこのコートに立ちたい、この会場、この雰囲気の中で死ぬ気で戦った末の勝利を感じてみたいと心から思いました。

このような体験から昨年体育会バスケットボール部へ入部を決意しました。

部員として迎えた早慶戦

自分も体育会バスケットボール部の一員となり、観客から部員という立場に変わりました。

そこで最も感じたことは、部として持つ早慶戦に対する気持ちの強さでした。もちろん高校時代から早慶戦に対する思いは強いものなのだろうと思っていましたが、いざ中に入ってみると外から感じるものとは大きく異なりました。

練習前後のミーティングや普段の会話でも早慶戦というワードをこれでもかというほど耳にしました。

私は試合に絡める選手ではなかったので、学生コーチの先輩の指導のもと、早稲田のビデオを見るのはもちろん、セットプレーや選手の特徴などを覚え、仮想早稲田として練習を行い、少しでもチームが良い準備をして試合を迎えられるように努めました。

またチケットを大学内で販売することやポスターを日吉の飲食店に貼らせていただくなど、プレー以外の面でも早慶戦に向けて行いました。スタッフの先輩方の仕事量には程遠く及びませんが、それでもチームの一員として早慶戦に関われている実感がありました。

入部して数ヶ月で迎える早慶戦でしたが、先輩方の本気で勝ちに向かって準備する姿を見て、早慶戦という最高の舞台で最高の勝利を感じたいと本当に思いました。

迎えた7月7日の早慶戦。

大田区総合体育館で行われ、多くの観客に見て頂く中試合を行いました。結果は58対84と敗戦してしまいましたが、強豪早稲田に対し全力を出し尽くす先輩方の姿は本当に格好良かったです。

改めていつかあの場所で最高の勝利を収め、最高の喜びをチームで感じたいと思いました。

多くの観客とともに迎えた昨年の早慶戦

今年度を迎えて

迎えた本年度、昨年の主力であった先輩方が抜けてしまい、試合経験の豊富な選手が少なくなってしまいました。

そのため、春シーズンの前半はひたすらに基礎練習をコツコツと積み上げていく時間で、あまり実戦的な練習をしなかったため、正直試合を迎えることがとても怖かったです。一部や二部の選手とマッチアップした時、手も足も出ず何もできないのではないかという不安が常にありました。

しかし迎えた六大学リーグ戦では、格上のチームにもなんとか食らいつき、敗戦は多かったものの経験とともに多くのものが得られました。

コツコツと積み上げた練習が少しずつ試合に出てくる実感があり、名門と呼ばれる高校から来ている選手ともなんとか戦えるようになりました。

そこから京王電鉄杯やトーナメント、関西大学との定期戦など多くの試合を行い、チームとして、また個人としても少しずつ成長でき、早慶戦に向けて良いものが得られたと思います。

あと1ヶ月程で今年の早慶戦を迎えますが、私が高校時に感じたような熱い気持ちを見た人に感じてもらえるようなプレーをしなければいけないと思っています。

高校時代全国大会には出ていませんし、選抜に選ばれるような名の知れた選手ではありませんが、練習を積み上げることやハッスルする気持ちを忘れなければ、充分戦えるということをこの春シーズンで学びました。

戦うための技術も大切ですが、今まで感じてきた早慶戦に対する気持ちの面では負けないようにしていきたいと思います。

最高の勝利に向けて全力で頑張ります!応援よろしくお願いします!

次回は水谷 祐葵(1年生)です!乞うご期待ください!