慶應を目指した理由
~はじめに~
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
慶應義塾大学総合政策学部4年ならびに体育会バスケットボール部所属の山﨑純と申します。
本年度主将を務めさせていただいております。
早いことに、慶應義塾大学に入学してから3年半が経ち、部活動に関しては残り1ヶ月となりました。
おかげ様でこの3年半、様々な経験をさせていただき、慶應義塾体育会バスケットボール部に入って本当に良かったと思っています。
ただ卒業ブログも控えているようなので、今回はあえて大学生活については触れず、大学生活の原点である、慶應義塾大学を目指した理由について書いてみました。
拙い文章ではございますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
~「バスケ漬け」の6年間~
いきなりですが、「田舎の三年、江戸の昼寝」という言葉を知っていますか。
母が大切にしてきた教育方針の1つということで、私は母から教わりました。
これは司馬遼太郎の著書、『峠』に出てくるたとえ話であり、
「田舎で3年間勉強するより、江戸で半刻昼寝している方が成長できる」という意味だそうです。
とはいえ、どのような環境においても一生懸命努力をすることが、成長するために最も大切なことだと思います。
ただ、「自分の未来をどのように切り開いていきたいか」
そのために、「自分をどのような環境に置くか」はとても大切なことだと思います。
この言葉は、私が慶應義塾大学を目指すきっかけにもなった、大切にしてきた考え方の1つです。
私は3人兄弟の末っ子として、福岡県で生まれました。
父がバスケの指導者、さらに兄二人がバスケをしていたこともあり、私も小学2年生から始めました。
私は、「田舎の三年、江戸の昼寝」という考え方のもと、中学・高校は、いわゆる地元の学校には通わず、より高いバスケットボール環境を求め、文字通り「バスケ漬け」の6年間を過ごしました。
チームメイトや指導者の方々に恵まれ、目標であった全国優勝を達成できましたが、そこでの経験は、結果以上にどれも素晴らしいものばかりで、私の財産となっています。
~慶應義塾大学との出会い~
「背伸びして視野を広げているうち、背が伸びてしまうこともあり得る。それが人生の面白さである。」
これは小説家、城山三郎の言葉です。
「慶應に入りたい!」
そう思い始めたのは高校2年の冬でした。
きっかけは兄です。
当時は文字通り「バスケ漬け」の生活を送っていたので、バスケ以外のことを考える余裕はあまりありませんでした。
しかし、バスケを辞め海外で働く兄の姿を見て、
「自分の知らない世界を見てみたい!」「将来はグローバルに活躍したい!」
という思いを抱くようになりました。
ただ、「大学でもバスケを本気で続けたい!」という思いは変わりませんでした。
これらの思いを叶えるため、「文武両道」を高いレベルで体現できる環境を探した結果、慶應への受験を決めました。
私が慶應に入学したいと考えたのは、大きな「背伸び」だったのかもしれません。
ただ、慶應への受験を決めた時から、勉強のしかたが変わり、今まで読まなかった本を読んだり、改めて自分の夢について考えたりと生活が変化してきました。
私にとっての「江戸」である慶應義塾大学での3年半は、貴重なものばかりでした。
バスケの成績に関して言えば、たしかに中学・高校と比べると劣っているのかもしれません。
かつてのチームメイトが、インカレの舞台で活躍している姿を見て、悔しく思う時も多々ありました。
ただ、2019年6月22日、早慶戦という最高の舞台に立つことができ、最高の仲間とともに、早稲田に勝ったあの感動は一生忘れないですし、今までのバスケ人生で一番嬉しかったです。
なかなか勝てず、苦しい時間の方が長い3年半だったかもしれませんが、慶應義塾体育会バスケットボール部に入って本当に良かったです。
~おわりに~
現在私たちはリーグ戦の真っ只中ですが、チームの負けが込んでおり、非常に苦しい状況です。
ただ、4年生においてはあと一ヶ月で引退です。
こういう時こそ、最高の舞台でバスケができる喜びを噛み締め、最後まで全力で戦い抜きたいと思います。
ぜひ応援よろしくお願い致します!
次回は寺部勇佑(3年生)です!乞うご期待ください!