
鋭いシュートを武器にしている、私たちの自慢である同期の立岩丈からバトンを受け取りました、慶應義塾大学経済学部経済学科1年の金兌桓と申します。今回は2025シーズンを振り返りながら、私の経験や思い出を皆さまと共有できれば幸いです。
私は8月に選手から学生スタッフへ転向しました。そのため、リーグ戦が始まった8月末は、まだ学生スタッフになりたの時期で、スタッフとしての基本的な業務を一つ一つ学んでいました。リーグ戦とはどのような舞台なのか、そして慶應義塾大学バスケットボール部が3部から2部、そして1部へと昇格するために日々努力していることは知っていましたが、1年生でリーグ戦を未経験、かつまだ未熟なスタッフだった私は、「リーグ期間中にミスをしてしまわないだろうか」、「チームに迷惑をかけないだろうか」と不安でいっぱいでした。そんな中、私とチームを応援してくださり、導いてくださった先輩方と同期のおかげで、忙しいリーグ期間を経て多く学び、成長することができたと感じています。今思い返すと、あの時の不安や緊張さえも私にとっては大切な経験でした。すべてが新鮮で胸が高鳴り、毎日が成長の連続であり、小さな業務ひとつにも学びが詰まっていたように思います。
リーグ戦の中でも、個人的に最も楽しく、そして頑張ろうと強く思えたのは試合の撮影でした。より見やすい角度で撮影するため、試合コートの上のスタンド1列目から撮影していました。ゴールにボールが当たった際の振動や、選手たちの表情が間近に感じられ、思っていた以上に選手との距離が近いのだと実感しました。そのおかげで試合に引き込まれ、自然と撮影にも熱が入りました。ある試合では、あまりにも集中していたあまり、味方選手のブザービーターに思わず声を上げてしまい、その声が映像に入ってしまって、少し恥ずかしい気持ちにもなりました。
スタンドから試合を撮影しながら、一つの試合の流れを丁寧に捉え、試合展開の細かな部分を見ることで、バスケットボール自体についても多く学ぶことができました。同じように、試合分析の業務も最初は慣れておらず、時間がかかったり、ミスして最初からやり直したりすることも多くありました。しかし、リーグ戦を重ねるごとに試合の流れを理解できるようになり、分析作業も以前よりスムーズに、そして楽しくできるようになりました。今後、可能であれば、試合映像の管理や分析を専門的に担当してみたいという気持ちも芽生えています。
文章を書いているうちに、リーグ戦で多くの学びをもたらし、成長させてくださった先輩スタッフの皆さんや、同期たちに対して、どうしても感謝の気持ちを伝えたいと思うようになりました。リーグ戦だけでなく、スタッフになってから今日まで、いろいろなことを教えてくださった皆さんに大変な思いをさせてしまったかもしれません。これまできちんと感謝を伝えられていなかった自分が少し恥ずかしいです。そのほかにも感謝したい方々が本当にたくさんいます。心から感謝申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。これからも卒業まで「常に学ぼうとする姿勢」を忘れず、チームに貢献できる部員へと成長していきたいと思います。
次は、いつも力強い声で私たちを鼓舞してくださる、鋼の肉体を持つ先輩、伊藤健仁さんにバトンを渡します。




