最近あった嬉しかったこと:柳澤成誠

 風のように駆け抜けるスピードスター、濱島からバトンを受け取りました。慶應義塾大学法学部政治学科2年の柳澤成誠と申します。今回は、私が最近嬉しかった出来事についてご紹介させていただきます。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

 私が最近嬉しかったことは、同期や後輩の皆とサウナに行ったことです。現在、部活動はオフ期間に入っており、久しぶりに心身をゆっくりと休める時間を持つことができました。日頃は練習や学業に追われて慌ただしい日々を過ごしているため、心を落ち着かせる時間のありがたみを改めて感じることができました。

 私たちが訪れたのは、池袋にある「からまる」というサウナ施設です。館内では会話が禁止されており、それぞれが静寂の中で自分と向き合い、ととのう時間を過ごすことができます。最初はその静けさに戸惑いもありましたが、次第にその環境に落ち着きを感じるようになり、日常の喧騒から離れた穏やかな時間を味わうことができました。中でも印象的だったのは、薪を燃やして熱を生み出す昔ながらのサウナです。非常に高温でありながら、どこか柔らかく包み込むような温もりがあり、熱気の中でじっくりと汗を流しているうちに、シーズン中に蓄積していた疲労や緊張が少しずつほどけていくのを感じました。

 そして、サウナを終えて外気浴をした瞬間は、まさに格別でした。頭の中が一気に澄み渡り、心が軽くなる感覚が広がります。言葉を交わさずとも、同期や後輩と同じ空気を共有していることが、何より嬉しく思えました。仲間と静かな時間を過ごし、それぞれが自分のペースでととのっていく。そんな穏やかなひとときの中に、深い安らぎを覚えました。この経験を通じて、日々の小さな時間の尊さや、人と共に過ごす何気ない瞬間のありがたさを再認識することができました。

 私は、この2年間で長いケガの期間を経験しました。思うように体を動かせず、練習にも参加できない日々は正直つらいものでした。それでも、チームの仲間たちは常に声をかけてくれ、練習の様子を共有してくれたり、リハビリを見守ってくれたりしました。そんな支えがあったからこそ、途中で諦めることなく前を向き続けることができたのだと思います。

 この部で得たものは、バスケの技術や結果だけではなく、何よりも人とのつながりの大切さでした。共に戦う仲間がいることの心強さを改めて感じた2年間だったと思います。これからもその経験を胸に、自分なりの形でチームに貢献していきたいです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。次は、映像センス抜群で、弊部の公式インスタグラムでチームの魅力を発信してくれている、明るく前向きな後輩・和田百花にバトンを渡します。引き続き、慶應義塾体育会バスケットボール部への応援をよろしくお願いいたします。

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