
誠に僭越ながら、自己紹介をさせていただきます。
慶應義塾大学総合政策学部1年の尾原知依と申します。現在、体育会男子バスケットボール部でマネージャーを務めております。本塾屈指のジェントルマン、相楽桃太選手からバトンを受け取りました。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただけますと幸いです。
今回のブログリレーでは、私が最近夢中になっていることについて綴らせていただきます。
私は部活動の拠点である日吉キャンパスとは異なる、湘南藤沢キャンパス(通称SFC)に通っています。SFCには、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まり、それぞれの個性が光る場所です。授業の履修も非常に自由度が高く、自分の興味をとことん追求できる環境が整っています。そんなキャンパスでの私の最近の“夢中”は、授業と課題です。少し地味に聞こえるかもしれませんが、これが今の私にとって最も心を燃やして取り組んでいることなのです。
男子バスケットボール部の活動は週6日あり、特にマネージャーは練習開始1時間前には集合します。リーグ戦期間中は運営のため、毎週末の朝9時に集合し、夜まで慌ただしく過ごす日々でした。
このように多くの時間を部活動に費やしながら、大学での学びと両立することは決して容易ではありません。それでも私は、どちらにも全力で向き合いたいと思っています。SFCの授業は独創的で刺激的であり、課題やディスカッションを通じて得られる気づきが多くあります。学生一人ひとりが主体的で、人前で意見を述べることを当たり前とする姿勢に刺激を受けています。日々そのレベルの高さに驚かされ、私も多角的な視点と豊かな知見を持つ人間になりたいと強く感じています。
先日、「創造システム理論」という授業内で“今頑張っていること”を紹介し合う機会がありました。3Dプリンターで靴を制作している人、アートの視点から環境問題に挑む人、幼児向け防災教育システムを開発しようとしている人。多様な挑戦を耳にし、大きな刺激を受けました。SFCには、頑張る人を笑わず、失敗を恐れず挑戦する文化が根づいていると感じます。それぞれが自分の信じる方向に全力で進んでいるからこそ、互いを尊重し合い、応援できる環境があるのだと思います。この「意識の高さ」を素直に称え合える雰囲気こそが、SFCの最大の魅力です。
そんな環境の中で、私は学業と部活動を相互に作用させながら両立しています。授業で学んだ理論を、実践の場である部活動に落とし込み、検証してみることができる――それが私にとっての理想的な学びのサイクルです。
これまで「創造システム理論」「リーダーシップ論」「戦略的交渉論」「ネットワークコミュニケーション実践」などの授業を通して得た知識を、部活動にどのように活かせるかを常に考えてきました。たとえば、「この行動はサーバントリーダーシップの考え方と一致している」と授業中に気づくこともあれば、部内で同様の考え方を体現している人を探してみることもあります。
SFCと日吉という二つの拠点を持つことを強みに、学びと部活動の双方を高め合うことを意識しています。両立は簡単ではありませんが、その難しさこそが私を夢中にさせる原動力でもあります。今後も人としての厚みと高みを目指し、成長を続けてまいります。
次は、オフコートではユーモアに溢れ、オンコートではゲームを支配するPG、吉田壮一郎選手にバトンを渡します。




