
誠に僭越ながら、自己紹介させていただきます。本塾が誇るハードワーカーの一朗からバトンを受け取りました、慶應義塾大学理工学部3年の市谷颯梧と申します。拙い文章ではございますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。
昨シーズンは、怪我に泣いた一年でした。フィジカルの完成を目標に意気込んで臨んだシーズンでしたが、肉離れから始まり、剥離骨折、そして前十字靭帯(ACL)断裂を経験しました。尊敬する先輩や仲の良い後輩にも経験者がいたことから、どこか身近に感じていた怪我ではありましたが、いざ自分が当事者になってみると、全治9か月という時間の重みには受傷から4か月が経った今でも、まだ慣れることができていません。
今振り返ると、足りなかったのは「フィジカルの解像度」だったと痛感しています。理工学部で学ぶ身として、つい数値を最適化することに没頭してしまいました。体重を増やすことや、ベンチプレスの数値を上げることなど、スペックの向上ばかりに意識が向き、それをコート上の動きへと変換する「実装」のプロセスがおろそかになっていたと感じています。実際、NBAのスター選手を見てみると、必ずしも胸板の厚い選手が活躍しているわけではなく、細身の選手がMVPに選ばれることも少なくありません。
当たり負けしない体を作ることも、もちろん重要です。しかし、それと同じくらい、あるいはそれ以上に、ジャンプした際にバランスを崩さないための体幹を鍛えることや、怪我を防ぐために日々ストレッチを欠かさず行うことが不可欠でした。現在はコートを離れ、ストレッチボールを手に自分の身体と向き合う時間を過ごしていますが、この時間は非常に貴重であり、決して無駄にしてはいけないものだと感じています。
正直なところ、コートに立てないもどかしさや、時間だけが過ぎていくことへの焦りを感じる日も少なくありません。しかし、この期間を「選手としてもう一段成長するためのアップデート期間」と捉え、今自分にできる役割を全うしながら、オフコートからチームを支えられるよう、引き続き努力していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともご声援のほどよろしくお願いします。
次は、本塾のファッションアイコンのたからにバトンを渡します。




