次シーズンに向けて:鈴木汰空

 実はバスケットボール部で唯一の最年長メンバーである市谷くんからバトンを受け取りました。

 誠に僭越ながら、自己紹介をさせていただきます。
私、本年度、慶應義塾大学総合政策学部3年並びに慶應義塾体育会バスケットボール部にて選手を務めております、鈴木汰空と申します。実はバスケットボール部で唯一の最年長メンバーである市谷くんからバトンを受け取りました。今回は「来シーズンに向けて」というテーマでブログを綴らせていただきます。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

 最初に、昨シーズンはOBの皆様、そして保護者の皆様の温かいご支援とご声援に支えられ、最後まで競技に向き合うことができました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

 リーグ戦を終え、私たちの代が最高学年となるシーズンが始まりました。それに伴い、練習への向き合い方やチームへの関わり方も、これまでとは大きく変化していると感じています。とりわけ、勝利に対する責任を自分たちが正面から引き受ける立場になったという意識は、日々の練習の中で強く実感しています。

現在、私たちの学年は4人と少なく、実際にコートに立つのは私1人です。一方で、後輩は約40人います。この状況は単なる人数の問題ではなく、限られたリソースの中で、どのように意思決定を行い、方向性を共有し、勝利につなげていくかという組織としての課題を内包していると感じています。このような状況を考える中で、私は組織論の考え方に立ち返るようになりました。とある経営学者は、組織を「意識的に調整された人々の活動の体系」と定義しています。組織は誰か1人の力によって動くものではなく、個々の考えや行動が調整され続けることではじめて同じ方向に進むことができるのかもしれません。最高学年となった今、その「調整」を通じてチームを勝利へ導くことが私たちの重要な役割だと考えています。

 一方で、個人としても、学生生活最後の1年が始まりました。目標を達成しチームの勝利に貢献するためには、この1年の時間は決して余裕のあるものではありません。1日1日の積み重ねが結果に直結する1年だからこそ、選手としてバスケットボールと真摯に向き合い、悔いの残らないシーズンにしたいと考えています。

 こうした背景から、チームとして私自身が今年最も重視したいのは、意思や認識を継続的にすり合わせていくプロセスです。これはつまり「コミュニケーション」です。勝利という明確な目的があるからこそ、個々の判断や考えを共有し、必要に応じて調整し続けることが不可欠だと考えています。意見の違いや摩擦が生じること自体は避けられませんが、それらを放置せず、対話を通じて整理し直していくことが、最終的にコート上での成果につながると私は信じています。

 正直に申し上げると、最高学年としての正解はまだ明確には見えていません。それでも勝利を最優先に据えた上で、チームが機能し続ける状態を追求し続けることで個人としても、組織の一員としても成長できる1年にしたいと考えています。勝利を目指す姿勢と人としての在り方の両立。その過程を日々の活動を通して示すことでバスケットボールに詳しくない方にも、「このチームを応援したい」と感じていただける存在を目指します。

 新シーズンも温かいご声援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

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