ブログリレー 田中健斗

「1年越しの新入部員」

○はじめに

誠に僭越ながら自己紹介をさせていただきます。私、慶應義塾大学経済学部3年の田中健斗と申します。今シーズンより、副務を務めさせていただいております。至らぬ点も多くあることと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします。

2023年のブログリレーの3人目として、私のことを舐め腐っている、可愛い後輩の廣政より、バトンを受け取りました。

私は3年生ですが、1年生終わりの3月に途中入部したという珍しい経歴を持つ部員であるため、「入部してから今までについて」を中心に「私はどのような活動をしているのか」のブログを書かせていただきます。特に、新入生以外で途中入部を検討している方がいらっしゃいましたら、参考になれば幸いです。拙い文章ではございますが、ぜひ最後までお付き合いください。

○途中入部の経緯

私は慶應義塾普通部(以下、「普通部」)でバスケットボールを始め、進学した慶應義塾高等学校(以下、「塾高」)を卒業するまでの6年間、選手としてバスケットボール漬けの毎日を過ごしていました。この中高6年間では、とても楽しく充実したバスケットボール生活を送ることができました。関わってくださった先生方やコーチの方々、毎日朝早くからお弁当を作ってくれた家族には感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

さて、大学進学にあたり、憧れであった体育会生としてバスケットボール部に入部するか、他の事で大学生活を楽しむか、非常に悩みました。

今思えば、これは「内部進学生あるある」だと思うのですが、体育会に対する憧れが大きくなりすぎるあまり、入部のハードルが高くなっていたのかもしれません。私は母校である普通部の学生コーチとして、中学生にバスケットボールを教えることで、慶應のバスケットボールに関わり続け、恩返しをしようと決めました。

普通部から塾高に進学する際、バスケットボールを部活動で続けたのは私1人でした。それもあり、普通部コーチとして、「長く慶應でバスケットボールを続けてほしい」、そのために、何よりも「バスケットボールを大好きになってほしい」という思いのもと、普通部生と接しています。

普通部では、練習メニューや選手起用まで任せていただいています。

私は、普通部コーチとしても、いち大学生としても、日々充実した生活を送らせていただいていましたが、心の中で少しだけ後悔が残っていました。これは体育会バスケットボール部に入部をしないという決断をしたことに、です。

私は体育会バスケットボール部のファンとして、よく試合観戦に行っており、塾高時代の先輩たちや同学年の選手たちが当時下級生ながら活躍しているのを見て、その後悔やモヤモヤは、より大きくなっていきました。

そんな中、塾高時代の先輩である林駿佑さん(4年・現主務)より、「普通部コーチ兼スタッフとして、入部してみないか」というお誘いをいただき、私は本当に一瞬で入部を決めました。

そして、先述の通り、私は1年生の3月に、普通部コーチ兼スタッフとして入部しました。

長くなりましたが、これが、僕が途中入部をするまでの経緯です。やはり、僕が体育会バスケットボール部に入部したのは、中学生の時から抱いていた「憧れ」が原動力であり、この「憧れ」を今の一貫校生にも抱いてもらえるよう、今度は体育会生として、日々活動しております。

○入部してからの生活

入部を決めてからは、途中入部かつ普通部コーチとの兼任ということもあり、同期や先輩たちに認めてもらえるか?非常に不安でした。しかし、そんな不安は吹き飛ぶほどみんな私を気にかけてくれました。

普通部バスケットボール部は週3〜4回の練習があり、体育会バスケットボール部の週6回の練習やマネージャーとしての活動との両立は少々大変ではありますが、同期をはじめとするみんなの信頼を得るためにも、「可能な限りどちらにもフルコミットすること」は常に心がけています。

同期が誕生日を祝ってくれました。

入部してから、体育会バスケットボール部では、マネージャーとして活動しております。今シーズンからは副務として活動しており、仕事は非常に多岐に渡ります。本当は考えていることや仕事の内容についても書きたいのですが、ブログリレー3人目にして超大作ブログになってしまいそうなので、またの機会とします。

○体育会バスケットボール部の魅力を伝えたい

私は体育会バスケットボール部に入部してから、日々成長させていただいていることを実感しておりますが、ここでは、個人的に特に印象的だったことについて書きたいと思います。

昨年12月11日に、コロナ禍による中止を経て、4年ぶりとなるバスケットボールフェスティバル(以下、「バスフェス」)を開催しました。これは、慶應義塾の小学校から大学までのバスケットボール部全てが参加するイベントで、今年は部員だけでおよそ500人も集まり、バスケットボールを通じて慶應義塾の強みでもある「縦の繋がり」を再認識する良い機会となりました。

一貫校バスケットボール部員の、体育会バスケットボール部への「憧れ」は、早慶戦とバスフェスによって形成されると言っても過言ではなく、とても重要なイベントであると思います。

そんなバスフェスの復活を、入部して1年も経たない私に任せていただきました。そして、毎日、「どうやったらバスフェスが成功し、一貫校生に楽しんでもらえるか」を考え続けました。わからないことや至らぬことが多く、先輩やOBの皆さんにご迷惑もおかけしましたが、体育会の部員や一貫校の大学生コーチの協力もあり、無事バスフェスを成功させ復活させることができました。きっと、小学生〜高校生のみんなも、体育会バスケットボール部に対して、「憧れ」を抱いてくれたのではないかと思います。

バスフェス当日は、一貫校生が大学生のプレーを見て歓声をあげていたり、一貫校生同士が楽しそうにプレーしていたりする姿を見て、今まで味わったことのないような達成感を味わいました。あの日のことを思い出すと、今でも胸が熱くなります。

このような、何にも変えがたい経験を味わうことができるのも、体育会バスケットボール部に入部したからだと思います。

今年の早慶戦の運営は、自分が先導できるよう試行錯誤しながら進めさせていただいております。バスフェスよりも更に規模が大きいですが、この経験を胸に、日々活動してまいります。

来年以降も。

○さいごに

初ブログということもあり、長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

最後になりますが、私たちが日々活動できているのは、日頃より支援してくださっているバスケットボール三田会の皆様、応援してくださっている皆様のおかげです。改めて、この場をお借りして御礼申し上げます。

現在チームは、春は早慶戦優勝、秋は3部リーグ優勝・2部リーグ昇格を目指し、日々練習に励んでおります。今年は必ず結果で恩返しできるよう、部員一同精進してまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。