ブログリレー 山口智大

「”憧れ”を目指して」 〜2年間を振り返って〜

はじめに

真に僭越ながら自己紹介させていただきます。慶應義塾大学文学部2年並びに体育会バスケットボール部所属の山口智大と申します。

はじめに、普段より慶應義塾体育会バスケットボール部のご支援をしてくださる多くの方々に感謝申し上げます。コロナ禍にも関わらず私たちが練習に励むことができるのは、皆様からの手厚いご支援と応援の賜物です。心より感謝し勝利を目指して精進して参りますので、今後とも変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

この度ブログリレーを担当させていただくにあたり、何について書くか色々と悩んだのですが、私が慶應義塾体育会バスケットボール部への入部を志した理由とここまでの2年間の振り返り、について書かせていただきたいと考えました。

拙い文章ではございますが、是非最後までお付き合いください。

慶應義塾体育会バスケットボール部との出会い

 私がこのチームへの入部を目指すきっかけとなったのは、2019年に行われた第77回早慶バスケットボール定期戦を実際に観戦したことでした。大学でもバスケットボールを続けたいという気持ちはありましたが、この試合を観戦する前の時点ではまさか自分が慶應義塾の体育会に入部することになるとは思ってもいませんでした。中学高校と強豪校からは程遠い学校でプレーしていたため、当時関東2部リーグに所属していた慶應義塾は自分にとって雲の上の存在であったためです。

 しかし、この試合は自分を突き動かすには十分過ぎるものでした。一度は名前を聞いたことがあるようなスター選手を多く擁する格上相手に全身全霊ぶつかっていく姿に、私は憧れを抱きました。自分もこのチームの一員としてこのコートに立ちたい、自分もこの偉大な先輩方のようになりたい。この思いが、私が体育会バスケットボール部への入部を目指す一つの大きな動機となりました。

1年目

 なんとか慶應義塾大学文学部への合格を果たした私でしたが、私達新入生を待っていたのは、長期に渡る自粛でした。春学期の間、部としての対面での活動は何もできず、先が見えない中で自主トレーニングを行う毎日でした。モチベーションの維持に苦労したことをよく覚えています。

 季節が夏に変わった頃ようやく対面活動ができるようになり、意気揚々と体育館に向かった私ですが、ここでも私を待ち受けていたのは困難と挫折の連続でした。全国経験者、自分よりもはるかに身体が大きい人、信じられないくらい身体能力が高い人。先述の通り中高とそれほど高くないレベルでプレーしてきた私からすると、あまりにもチームメイトのレベルが高く、ただただ衝撃を受けました。案の定私の実力では全く通用せず、厳しい指導を受けることになります。(あの時の練習のおかげで今の自分があります、スタッフの皆さん、先輩方、ありがとうございました)

 またはじめのうちは、学生生活や新たに始めた一人暮らしに慣れるのにもとても苦労しました。特に、朝早く夜遅い生活の中で金銭面や栄養面にも考慮しながら自炊するのは本当に大変でした。そんな中でも「鶏むね肉はこう調理すると美味しい」「今日はあのスーパーがセールをやっているらしい」といった情報を、同じく下宿生活を送っている同期と共有しなんとかやり繰りしていたのも今ではいい思い出です。

 辛く苦しいことも経験しましたが、やはり憧れの慶應義塾体育会バスケットボール部の一員として活動できて当時の私は幸せでした。年が明けてからも再度活動自粛となってしまったため1年生として過ごした時間はわずかなものでしたが、来年以降よりチームに貢献できるよう努力していこう、と前向きな気持ちでオフシーズンは自主トレーニングに励むことができました。

2年目

 2年目は前年とは異なり、自分のチーム内でのアイデンティティについて考え続けた年になりました。

 同期や後輩が次々とプレイタイムを得ていく中で、私は「どうすればチームに貢献できるのか」を自問自答することになります。ただでさえ実力不足な上に怪我も多かった私には、試合中のプレーでチームに貢献することは叶いませんでした。自分と同じインサイドプレーヤーの人数が少なかったこともあり、幸い試合に出る選手の練習相手をさせてもらうことはできましたが、やはり自らの力の無さに悩むことが多かったと思います。秋のリーグ戦ではチームも負けが続き、試合に出ている選手の皆も苦しんでいたため、「もっと、自分にできることは何か無いだろうか」という気持ちが強くなりました。この「自分のアイデンティティ」という問題は今も日々考え続けています。

 個人としてもチームとしても苦しかったこの年でしたが、非常に充実した1年であったとも思います。思い悩むこともありましたが、同期は勿論、先輩・後輩からの声を力に変えてなんとかやりきることができました。

迎えた3年目

 「気が付いたら」上級生になっていた、という表現が正しいと思います。それほどまでにこの2年間はあっという間に過ぎていきました。裏を返せばそれだけ残りの2年間もすぐに過ぎてしまうということなのでしょう。一回一回の練習に全力を尽くし、後悔の無いよう努力して参りたいと思います。

最後に

 ここまでお読みいただきありがとうございました。未だ蔓延防止等重点措置の下で何かと制限の多い毎日が続いておりますが、そんな中で新人戦や東京六大学リーグ等を行うことができているのは、OBをはじめとする日頃ご支援してくださる方々は勿論、関東大学バスケットボール連盟や各大学の関係者の皆様のおかげです。

 このような状況下でもバスケットボールができることに感謝しつつ、サポートしてくださる皆様に成長した姿を見せることができるよう、日々精進いたします。

 今後とも応援、ご支援の方を何卒宜しくお願い致します。最後までお読みいただきありがとうございました。