チームでの存在意義-眞尾瞳

こんにちは。慶應義塾大学商学部2年ならびに体育会大学女子バスケットボール部の眞尾瞳と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

6/22に第77回バスケットボール早慶定期戦が行われました。たくさんの方に足をはこんでいただき、応援していただき、本当にうれしかったです。ありがとうございました。

格上のチームを相手に果敢に戦った早慶戦。

早慶戦や慶関戦で実力的に格上の相手と対戦して、さらなる技術的な課題が見えましたが、それ以上にチーム力について課題が明確になったと感じております。

テーマは「慶関戦・新人戦・早慶戦を終えて、今想うこと」なので、私が近頃考えている「チームでの存在意義」について綴ろうと想います。

2019年のチームが始動し、これまで練習や試合を重ねてきた中で、昨年と比べて自分の考えることが変化しつつあると感じています。

昨年はとにかく自分が持つ力をプレーで体現することを考えていました。慶関戦や早慶戦も何も知らない状態で思い切りプレーしたという記憶が残っています。もちろんチームの目標である3部昇格のために自分が出来ることを考えて、対戦する相手の特徴を把握して対策を練ったり、プレーの向上のために努力したりはしていました。しかし、チーム自体の課題に目を向けたり、チームメイトの行動や考えに興味を持ったりすることが少なかったです。自分の存在意義を見つけるうえで「自分が直接的にチームの勝利に貢献するためにはどうすればいいか」のみを考えてしまっていたのかもしれません。

後輩もでき、試合に中心として出させていただくことで責任感がついたからでしょうか、最近はバスケットのことを考えたり、話をしたりするときにチームについて話すことが増えました。まずチームの現状や課題を見つめ、チームに必要なことを考える。そして課題解決のために自分ができることを考える。当たり前のこととして、自分が直接的にチームの勝利に貢献するためにできることは考え、行動し続けていきます。と同時にチームがもっと良くなって勝利に近づくため、チームの成長のためにできることを見つけて行動に移すことを意識しています。

具体的にはお互いに切磋琢磨できる練習の雰囲気をつくるために盛り上げる声を出したり、ハイタッチや笑顔を心がけるようにしたりしています。またチームメイトのプレーに対して、良いと思ったら良かったとしっかり伝えるようにしています。そして自分の今までの経験を生かして、他のプレー選択肢を提案することやアドバイスをすることも増やしています。さらにもっと知識をつけるために、本を読んだり、早慶戦や慶関戦の試合のビデオを早稲田や関西大学の目線で見返して上手なプレーを研究したりすることも始めています。

チームに必要なことを考え自分の存在意義を見いだすうちに、課題解決のために必要なことの中に自分にはできないことが存在することに気づきました。自分にはできないことや他の人と一緒にやった方がいいことが見つかったときに他のチームメイトを頼る、巻き込む。その力が今の私には足りないなと実感しています。先日、「チームとはアイデンティティと目的・目標が同じであり、相互依存している集団」という心理学者ザンダーの定義と、相互依存するためにはチームメイトのことをよく知り、適した役割や存在意義をチームメイトに与える必要があることを大学の授業で学びました。私はもっともっとチームメイトとコミュニケーションをとり、全員の良いところ・悪いところ・得意なこと・苦手なことを理解し、また自分のこともチームメイトにもっと理解してもらえるように努めます。無論、自分の存在意義を自ら深く考えることも重要です。それに加えてお互いがお互いに存在意義を与え、依存できるようにたくさんの場面で仲間を頼って、巻き込んでいきます。そして着実にチームとしてステップアップできるように、チームの1人として日々精進して参ります。

今年度は3部の舞台でのリーグ戦を迎える。

最後になりますが、3部リーグは厳しい舞台になるとことと思います。それでも、これからの練習や合宿を通じてチームを完成させていき、今年のチームで必ずグループリーグ4勝、3部3・4位リーグ出場を果たします。今後とも応援よろしくお願いいたします。