バスケ以外の私の一面 -伊熊そら

「本読みの日常」

こんにちは。慶應義塾大学文学部2年並びに体育会女子バスケットボール部の伊熊そら(CN:イト)と申します。よろしくお願い致します。
この度、女子バスケットボール部では全部員が「バスケ以外の私の一面」をテーマにブログを綴っていく企画が始動し、誠に僭越ながら私がトップバッターを務めさせていただくことになりました。どうぞ最後までお付き合いください。

さて、「バスケ以外の」と申しましても、日頃生活の大半をバスケットボールに費やしている私ですから、とても大層なことは書けませんが、今回は趣味の一つである読書について書き綴ってみることにします。
私は文学部、中でも国文学を専攻しており、本や活字が好きなことは間違いないのですが、恥ずかしながら高校時代は部活動で忙しいのを言いわけに、ほとんど読書をしてきませんでした。継続的に本と向き合うようになったのは、ここ1、2年のことです。大学に入ってからも学業に部活動、アルバイトと多忙な生活に変わりはありませんが、何となしにスマホをいじる時間は存外多いものでした。その時間を読書に充てた方が余程私にとっては有意義だと気づいてからは、隙間時間を見つけ、月5冊を目標に細々と読書を続けています(ちなみに好きな作家は葉室麟さんです。読んだことがない方は是非!)。

実用書や自己啓発書はどうも読む気になれず、私が読むのは専ら小説です。読んで何かの役に立つわけではありません。特別文章力が身に付くわけでもないと思っています。ただ、小説を読んで得られた自分の感性にはそれなりに自信を持つことができており、非常に良い点だと感じています。

さらにこの春から、初めて読書ノートを付けることにしました。読了した本のあらすじや感想、印象に残った文などを書き記しています。このノートをつけ始めた理由は、前に読んだ本の内容をすぐに忘れてしまうのが残念で、すぐに思い出せるようにしたかったのが一つと、もう一つ大きな理由は、感情の言語化の練習になると思ったからです。自分が感じたことを言語化するのは、案外難しいものです。今は「やばい」「すごい」「エモい」など何でも簡単に凡庸に表現してしまいがちですが、そういった俗な言葉ではなく、より豊かな語彙で具体的に感情を表現することは、小説の内容を深く噛み締めるとともに、自分自身と向き合うことになります。まだまだ始めたばかりのノートですが、得られるものが多く、大変満足しています。

体育会バスケットボール部員としての「バスケ以外の私」の一面を、感じていただけたでしょうか。これから全22回に渡り、部員たちの新たな一面を感じていただけることと思いますが、当然体育会生としての責任と役割も全うして参ります。今週末には、関東大学女子バスケットボールリーグ戦が開幕予定です。依然として続く新型コロナ感染症の蔓延による混乱の中で練習・試合ができることへの感謝を忘れず、チーム一丸となって「2部昇格」という目標を必ずや達成します。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。
拙い文章になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、法学部政治学科4年の森谷日向子(CN:ダイ)です!お楽しみに!