手術を経て(活動日誌) -野本美佳子

こんにちは。慶應義塾大学総合政策学部2年ならびに体育会女子バスケットボール部の野本美佳子(CN:ユズ)と申します。拙い文章ではありますが最後までお付き合いいただけると幸いです。

「運がいいね」

私は、先生や友達など身近な人からよくこの言葉をかけられます。

父の転勤で引っ越した栃木県でバスケットボールを始め、小中高ともに恵まれた環境でバスケットボールを続けることができました。さらに、大学受験を翌年に控えた春に弊部のリクルート活動からお話があり、入試にあたり手厚い支援をしていただくことになりました。人生の節目節目で訪れるあらゆる選択にどんな時でも私の周りにいる方が良い方向へと導いてくれました。さらに、新たな環境で出会う人は素晴らしい方ばかりで、自分でもうまくいき過ぎているのではないかと思うくらい豊かな人生を送ることができており、感謝しています。

私は大学1年のリーグ直前の9月に左肩を再脱臼し、12月に手術を受けました。手術後、私の体はついこの前までバスケットボールをしていたとは思えないほど、1人で何もできない体になっていました。やっと自分の力で日常生活を送れるようになっても、筋トレもできない、走ることもできない、体の衰えを感じる毎日でした。運で掴み取ったと思っていた環境も努力をしていなければ全て意味がないと痛感しました。

自分がいかに努力を継続してきたからこそ成り立ってきた選手かということを思い知った私は、誰よりも量をこなしました。7ヶ月というリハビリ期間の中で、最後まで取り組む量を減らさずに頑張り続けることができたのは、運の良さから巡り会うことができた素晴らしいチームメイトとこの部のために、強くなってコートに戻ってきたいと思えたからです。まだまだ1人の選手として劣るところはありますが、これからも努力を継続し日々成長していきたいと思います。

最後に、今年は「2部昇格」という大きな目標を掲げて練習に取り組んでいます。このような状況下で活動できていることや今までの出会いに感謝し、支えてくださる全ての方に結果で恩返しできるよう、必ずこの目標を達成してきます。応援宜しくお願い致します。

次回は、文学部1年の石倉史菜(CN:スズ)です。お楽しみに!