慶應義塾大学商学部2年ならびに女子バスケットボール部のビディンガー美亜と申します。 宜しくお願い致します。
今回、慶関戦、早慶戦を終えて感じたこと、また私が一つ上の学年になったことを通して感じたことを書かせていただこうと思います。個人的なことが多くなりますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
慶関戦、早慶戦私は昨年の7月までマネージャーであったため、プレイヤーとして慶関戦と早慶戦を経験するのは初めてでした。プレイヤーに転向した理由の一つに、この大きな舞台に私もプレイヤーとして立ちたい、という気持ちがありました。そのため、いざ試合を迎えるとなると、前回とは違う雰囲気を味わえるのではないかという楽しみと同時に、緊張と空気感に圧倒されてしまうのではという不安も抱いていました。実際、どちらの試合でも、アップのときの普段以上の興奮と体の震えがしたことを鮮明に覚えています。試合はあっという間に終わってしまったように感じました。格上の相手に対してどれだけ自分たちのプレーが通用するのか、相手のプレーに対して自分たちはどう反応してどう対応するか、目標をいかにして達成するかを考え集中していたから、ということもあります。しかし、きっと、目の前で繰り広げられる高度なプレーひとつひとつを必死に目で追っていたら試合が終わっていたのだと思います。相手チームのテクニカルなプレー、速さ、フィジカルの強さ、高いバスケットI.Q.全てに感動し、興奮し、思わず相手のプレーに拍手してしまうことが多々あるほどでした。
早慶戦ではコートに立たせていただいたのですが、やりたいことが何もできないもどかしさと、シンプルなプレーをシンプルにやりきることの難しさを痛感しました。また、チームに個人の力で戦えている人がいる中で、自分のレベルの低さと、格上の相手に勝ちにいくためのチーム力の底上げの必要性を強く感じました。
私たちは、日々の練習の中で、自分たちのなかで上手くいくことの質を高めたり意図的に違うことをしてみたりして、チーム力・個人の力の向上を目指しています。チームの目標である「3部で4勝する」ということについて、実際に実力差がある相手と試合をしたことで、 自分たちに何が足りていなくて何が必要なのか、課題が明確になったように思います。
-新人戦を終えて-
私はプレイヤーになってすぐ怪我をしてしまったため、実際にプレーした期間は短く、12月に新チームになってからもコートから離れていました。二年生になり出来ることも増え、ゲ ーム形式の練習に参加したのは一年生よりも遅かったのですが、慶関戦の頃には完全に練習に戻ることができました。
二年生という立場になり、一年生にいろんなことを教えなくてはいけない、自分のことでいっぱいになってはいけないとは思ってはいましたが、今までコートにいなかった分遠慮してしまい、自分はまずみんなに追いつかなければいけないと考えていたため、自分のことで精一杯になっていたことを正当化していました。しかし自分がどういう状況であれ、一年生から見ても先輩方から見ても私は二年生の一人であり一年生をサポートする立場にあって、やるべきことをきちんとやる責任があることに気がつきました。
それまでは自分を一年生と同じ立場のように考えており、恥ずかしながら周りの指示に従うだけで自分の判断で行動することは少なかったのですが、私は二年生としての自覚を持ち行動しなければならないと考えるようになりました。
それを具体的に身をもって感じたのが、新人戦であったと思います。先輩方がいない状況、つまり自分たちが最高学年であるそのなかでどう動くのか、何が必要とされているのかを常に考え、ひとつひとつの判断に自信と責任を持って行動する必要がありました。今までも常に考え行動してきたつもりではあったのですが、新人戦では改めてその重要性を感じ、また、普段どれだけ先輩方や同期に頼りきりであるかを実感しました。
春シーズンを通して、チーム力とは何かを考えることが多くありました。昨シーズンは、どのようにして自分がチームに貢献するかを直接問われる場面が多く、自分で言葉に表していたのですが他の人から言われることもありました。今シーズンは直接問われていない分、自分の役割は何か、チームから求められていることは何かを自分で見つめ直すようになりました。チームである以上、個人が責任を持ってそれぞれの役割を果たすことが求められており、その積み重ねによって信頼とは築き上げられていくものであると考えております。その役割は人によって違うと思うのですが、良くも悪くもひとりのチームに対する影響力は大きいことからも、役割をこなすのではなく果たすことに意味があることを学んだシーズンであったと個人的に感じました。
3部という舞台の厳しさを私はまだ知りませんが、「3部で4勝する」ということは、個人の力を伸ばすこと、そして何よりチーム力の向上無しには達成できない目標であると思います。チームでのコミュニケーションをとり続け、チームの一員であるという自覚と責任をもち、仲間同士刺激しあって日々精進してまいります。 今後とも応援よろしくお願いいたします。