真似ぶこと(活動日誌) -ビディンガー美亜

慶應義塾大学商学部4年並びに体育会女子バスケットボール部のビディンガー美亜(CN:エマ)と申します。今回の部員の活動日誌の更新も残りわずかとなりました。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

活動日誌を書くにあたり、私は4年間のどのタイミングで成長してきたのかということを考えてみました。体育会に所属していると、競技面も人間力もどちらも大きく成長することができると感じております。今回は競技面に焦点を当てるとすると、大きく2つあると考えました。シーズン開始初期などの基礎を徹底的に磨く期間と、試合期など習得したことを実践する期間の2つです。

基礎を磨く期間では、個人のスキルや連携プレーのスキル向上を目的とし、インプットの要素が多めの練習をしてきました。バスケットボールを何年やっていても基礎力の重要さを痛感しますし、基礎を磨くことが成長に直結すると感じています。

そして、学んだことを実践する機会である「試合期」などが成長する期間であるということについては、例えばチーム力が向上するという点や、試合を通じて経験を積むことができるという点など様々な要因が挙げられると思います。そして私はその中の一つとして、「コピーチームとして練習する」ということがあると思います。
コピーチームというのは言葉の通りで、相手チームのコピーをしたチームのことを指します。試合が近づくと、戦う相手チームの戦術や選手の特徴などを分析します。そして、それをコピーしたチームを作り、試合に主に出る選手らと対戦する形での練習をすることで対策を練っていきます。例えばリーグ戦において7校と対戦する場合、7パターンのコピーチームを作り、対戦練習を通じて準備をし試合に挑みます。

ではなぜ、コピーチームと対戦する側だけでなく、コピーする側が成長するのか。それは、「学ぶ」は「真似ぶ」という言葉があるように、相手チームの特徴、すなわち強みを真似することで学ぶことが多くあると考えているからです。普段は、自分の強みを伸ばしたり、弱みを克服することを目的として練習します。ただ、それは自分のプレースタイルを確立し、固定することでもあると思います。他の選手のコピーをすることで、普段の自分なら選択しないプレーやタイミングをチョイスし、自分のプレーの幅を広げることができます。また、インプットとアウトプットを同時に行うため、多くのことを吸収することができます。これが、私がコピーする側も大きく成長できると考える理由です。

今週末からリーグ戦が始まります。2021年度チームの最大の目標であり、そして個人としても4年間の集大成となります。「2部昇格」に向け、一人一人ができることを最大限に全うし、チーム全員で目標達成したいと思います。今後とも弊部のご指導ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。