4年生インタビュー -小福川莉奈

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!

今回インタビューを行った4年生は、小福川莉奈(ナミ・法法4)です。

昨年のリーグ戦でのプレータイムが長く、プレー面では特に活躍を見せてきました。そんな彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。是非ご一読ください!

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―こんにちは。今回インタビュアーを務めます商学部3年の武藤怜です。それでは早速ですが、自己紹介をお願いします。

法学部法律学科4年の小福川莉奈です。コートネームは「ナミ」です。出身高校は慶應義塾NY学院です。会計とプレイヤーを務めていて、ポジションはセンターです。

―これまでのバスケキャリアについて簡単に教えてください。

中学からバスケを始めました。弱小チームに所属していましたが、楽しくバスケをしていました。高校では慶應NY高でバスケ部に入りましたが、シーズンスポーツであったため1年で3ヶ月間しかバスケに打ち込む期間はありませんでした。期間が短かったので技術を最大限に磨くことはできませんでしたが、大学でいうリーグ戦のような大会もありました。

―慶應義塾NY学院に進学したきっかけは?

理由は大きく2つあって、1つ目は兄弟が通っていたからです。学校の様子もなんとなく感じることができていたので…。2つ目は、英語力を取り戻したいなと思ったからです。私は帰国子女で、小学校の頃はアメリカに住んでいました。当時は英語を話す機会が多かったのですが、日本で中学校生活を送るようになってからは徐々に英語を忘れ始めているなと感じていました。せっかく身につけたものを失うのはもったいないなと思い、本場の英語に触れ合うためにもNY高への進学を決めました。

―NY高ではシーズンスポーツ制だったとのことですが、バスケ以外のスポーツもやっていましたか?

春はラクロス部、秋は女子サッカー部のマネージャー、冬はバスケ部と色々なスポーツを体験しました。そのため、大学入学当初は体育会ラクロス部に入部するか迷いました。

―日本にはない部活動のシステムでとても興味深いです!ラクロス部と迷い、最終的にバスケ部に入部を決めた理由は何ですか?

人柄や環境の良さはどちらの部にも感じました。極端なことを言うと、部の人数で決めました。大所帯の部活だとチームが分かれて練習時間も違うために全員が集まらないこともあるようですが、女子バスケ部はある程度人数はいますが1つのチームで同じ時間に活動しているのが良いなと思いました。

NY高出身メンバーで撮った写真です!

―それでは話題を変えていきたいと思います。ナミさんのバスケはどのようなプレースタイルですか?

個人でガツガツ攻めるより、周りを活かすプレーが好きです。でも周りを活かすには自分が攻めることができないといけないので、それは今後の課題でもあると思っています。

―参考にしている選手、または好きなバスケットボール選手はいますか?

長岡萌映子選手(Wリーグ・トヨタ自動車所属)です。長岡選手が高校生の時の試合からよく見ていて、当時のセンタープレーに特に憧れを持ちました。

―昨シーズンについての振り返りをお願いします。

昨シーズンは大学で過ごしてきて一番辛いシーズンでした。怪我をしてしまった期間もありましたし、技術的にもメンタル的にも個人の課題が見えた1年間でした。去年のチームが好きだったからこそ、当時自分の課題をなかなか克服できないことが辛くもあり、悔しくもありました。また、なかなか周りにもその悩みを打ち明けることができなくて、自分で考え込みすぎてしまったシーズンでした。昨年度の4年生やメイ(眞尾瞳・商3)・ハク(武藤怜・商3)などの3年生が試合で頑張っている状況、自分が試合に出ることで試合に出られない4年生や同期がいる状況のなかで「自分が何も引っ張れていないな」と感じて、多くの悩みや焦りがありました。いま振り返ればもっとできたと悔いが残るシーズンでした。

―昨シーズンでは4年生同期の中でナミさんの試合出場タイムが一番長かったと思います。そのことについてはどのように感じていますか?

同期が出られない分を背負ってプレーをすべきだと考えていました。練習試合などで同期と一緒にプレーする時は本当に楽しくて、普段から頑張っているけど、同期がいるだけで「こんなにも頑張れるんだ!」と思いました。そんなことを考えるとやっぱり同期と試合に出たいなと思うし、その分普段は「ナミになら任せたい!」と思ってもらえる選手を目指しています。

―今シーズンの意気込みについて教えてください。

この自粛期間で、練習ができなかったり試合が中止になったりと、すでに「この1年間を100%駆け抜け切れた!」とは言い切れない状況になってしまいました。だからこそ秋のリーグ戦にかける想いは120%でいきたいです。去年大切にしてきたチーム力の部分を今年も継続していきたいし、今年のチームカラーも存分に出していきたいです。

―思うようなシーズンインにはなりませんでしたが、この自粛期間をどのように捉えていますか?

体育会として試合の結果を求める部分が強いので忘れてしまいがちなことですが、やっぱりバスケが好きでバスケ部に入ったのだなということを再確認することができました。原点に帰ることができたという点では良かったと思います。ふとした時に「バスケしたい!点を取りたい!」と思います(笑)

―今年度スローガン『覚悟』についての想いを教えてください。

スローガンも決まって、さらに昨シーズン個人的に厳しい経験をしてきたからこそ、個人のためだけではなくてチームのためにより努力していきたいと感じました。「学年関係なく頑張る」と言うけれど、私はその言葉は3年生以下のための言葉であると考えていて、最上級生である4年生としての責任や自覚はもって練習や試合に臨んでいきたいです。

―『覚悟』のスローガンのもと始まったシーズンですが、今年のチームの強みは?

全員が持ち味を発揮できる場があるところです。体格、体力、走力など1つのポジションをとっても個人の強みはバラバラだなと。その強みを磨けば磨くほどひとりひとりが活きていくチームになるのではないかなと思います。リーグまでの練習期間が短くなってしまった分、体力を最大限につけることが難しいと思うのでそれぞれの強みを大切にしていきたいです。

学年写真を撮るときは必ずユニークさを出す4年生です(笑)

―ナミさんが考える今年のチームの理想像について教えてください。

去年から大切にしてきたチーム力を重視したいし、試合経験が少ない4年生だからこそ全員で戦う意味を大事にするチームにしたいです。精神的な部分で全員が同じ方向を向いていきたいです。

―ナミさんにとって同期の存在は?  

ソラ(梅田香・環境4)は、高校の時から一緒にプレーしていて、おちゃらけて見えるけど実はひたむきに頑張っているところを尊敬しています。

ヨウ(白藤優果・理工4)は真面目でひたすらにストイックだなと。ソラの言葉でチームに伝える部分とヨウの背中を見せて引っ張っていく部分でうまくバランスが取れているなと思います。

ノア(足立はな・法法4)は、主務という立場を置いておいても、チーム全体を見てひとり残さず全員の背中を押している感じが良いなと思います。運営の面で支えてもらっているだけではなく、チームづくりでも支えてもらっていると感じます。

アコ(柴田祥子・経済4)は常に刺激を貰える存在です。同期が慎重になっている部分を行動力のあるアコが押し進めてくれることがよくあり、助けられています。

―他学年の印象について教えてください。

3年生は全体的に大人な学年です。下級生の時から先輩やOBOGの方々のことまで考えていたり、学年が上がってからは後輩との接し方も考えていたりと、常にチームの中でどういう学年でありたいかを考えて過ごしているなと感じています。

2年生は刺激をもらえるエネルギッシュな学年です。それぞれの個性がしっかりあって良いなと思っています。

1年生は、まだオンライン上の縦割りでしかしっかりと話したことがないので、まだ未知数な部分が多いです(笑)プレー面で今後どう活躍するのかや、時折見せるポテンシャルを掘っていくのが楽しみです!

―今チームの注目選手は誰ですか?

どの学年にも期待大なのですが、その中でも2年生には期待しています。春休みの練習で食らいつこうとする姿を感じることができたのは非常に嬉しかったです。昨シーズン出場時間が少なかったキキ(松下花会子・文2)やシキ(川俣乃英・商2)は特に期待していますが、今後の伸びしろに期待して2年生を箱推ししています!(笑)

―今年のシーズンで自分の心に留めていることはありますか?

この自粛期間で自分が1年生だった時の試合を見る機会がありました。そのなかで、今よりも下手だけどがむしゃらにプレーしている自分を見て、色々と考えさせられることが多かったです。最後のシーズンだからこそ、周りをしっかりと見ることはもちろん、1年生の時の自分のような初心を忘れずにプレーしたいです。

―最後に意気込みをお願いします!

プレー面においては、これまでメインで点を取る選手ではなかったので自分で積極的に点を取っていく姿勢をもちたいです。そして、自粛期間などの波乱万丈なシーズンとなりましたが、後輩たちにとって結果的にこういう年もあって良かったなと思ってもらえるくらいの1年にしたいです。そしてこの期間で強く感じることができたバスケ愛・チーム愛を持って、全員で駆け抜けていきたいなと思います。

―ありがとうございました!ナミさんとのインタビューを通して私も色々と考える良い機会になりました。練習再開後は120%の想いで頑張っていきましょう!

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ご覧いただきありがとうございました。

これまでには、他学年のインタビューや対談も掲載しておりますので、是非併せてご覧ください。

次回は、今年度主務を務める足立はな(ノア・経済4)へのインタビューです。お楽しみに!