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4年生インタビュー -吉岡絢子
2020年9月28日 20:00

4年生一人ひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。
今回インタビューを行った4年生は、7月よりチームに合流し学生コーチを務めている吉岡絢子(商4・慶應女子)です。
今春まで慶應女子高のヘッドコーチとして活動した後に、学生コーチとして体育会大学女子バスケ部への入部を決めた彼女。約2ヶ月という短い期間ではありますが、既にチームに必要不可欠な存在となっています。高校・大学の両方でのコーチング経験を持つ彼女が考えるチームの魅力、そして今シーズンの意気込みとは?
是非ご一読ください!
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―今回インタビュアーを務めます商学部3年の武藤怜です。それでは早速ですが、自己紹介をお願いします。
商学部4年の吉岡絢子です。学生コーチを務めています。コートネームは「アヤコ」です。出身高校は、慶應義塾女子高等学校です。宜しくお願いします。
―早速ですが、これまでのバスケキャリアを教えてください。
バスケを始めたのは小学4年生の時です。出身の幼稚舎でバスケの指導をしっかりと受け、その流れで中高でもバスケ部に所属しました。高校生の時に膝の前十字靭帯を切ってしまって思うように動けない日々が続いたことで、バスケが好きだという気持ちをプレー以外の形で表したいと思い、高校の部活引退後はすぐに慶應女子高のコーチを務めることを決意しました。
これまでの大学生活は慶應女子高のコーチとして活動してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自分がコーチとして参加する最後の大会が中止になってしまいました。そのように不完全燃焼な結果に終わってしまっていたところ、大学女子バスケ部のメンバーに声をかけてもらって、7月から大学で学生コーチを務めることになりました。
―中学時代からエマ(ビディンガー美亜・商3)と関わりがあったと耳にしましたが…
そうなんですよ!エマとは中学校の地区が同じでした。印象深いのは私が中学3年生の時の地区大会の決勝戦です。4Q残り8秒3点負けの状況で私が3Pシュートを打つサイドプレーで同点を目指していた時に、エマにしっかり守られてしまって…結果負けてしまいました。まさか1学年下のエマに守られるとは思わず、今でもその状況を夢に見ます(笑)そう考えると、この大学で一緒に活動しているのは、不思議な巡り合わせだなと思います。
―高校の部活引退後から、長期間にわたって慶應女子高のコーチを務めた感想を聞かせてください。
正直に言うと、孤独が強かったです。チームスポーツであるからこそ、コーチとしてチームを一番上で束ねなければならないし、コーチである私の他に監督がいなかったのでゲームの采配も全て私がやらなければいけませんでした。ただ、途中から1学年下のコーチと二人三脚でやるようになったので、凄くやりがいのある日々を送ることができました。

―今季から大学バスケのコーチとして携わってみて感じた高校バスケとの違いや、それぞれの魅力を教えてください。
1番感じたことは、説明したことをすぐにアウトプットする力が全然違うなと。例えば大学では、パス練習でキャッチの音が大きいと指摘をした次の1週間は、皆がパスの音を立てないようにしていました。自分の言っていることがより高いレベルで明確に伝わるところが大学バスケの魅力だなと思います。
一方で高校は、全員が強い気持ちで体育会に入部する大学とは違って、志をもってバスケ部に入部する人もいれば、部活動の一貫として入部する人もいます。異なる志を持った人たちが一つになることは難しいことでもありますが、それこそが高校バスケの大きな魅力です。
―コーチを始めてから自分が大切にしていることや、心に留めていることはありますか?
半学半教の精神です。これは慶應の理念です。完全に幼稚舎から慶應で培ってきた文化ですね(笑)というのも、自分が1年目から大きな結果を残してきたわけではないなかで、「人に教える」という上の立場に立つので、人に教えると同時に自分も学ぶということは常に大切にしています。
―今シーズン絢子さんと一緒に活動していくなかで努力家という印象を受けました。練習ビデオを一つ一つ詳細に分析したり情報を収集したりと、チームに多くの熱量を注いでくれていると日々感じています。そのような姿勢をもつようになったきっかけはどのようなものですか?
私が高3でヘッドコーチをやるとなった時に、補佐をしてくださった当時大学4年生のコーチが非常に多くの努力を重ねている方でした。そのコーチを見て、「これまでの自分のバスケへの愛情はこんなものだったのか、バスケが好きで自らコーチになった自分にはまだまだ愛が足りていない!」ということを思い知らされ…もっともっと自分のバスケへの愛情を努力という形で磨いていこうと考えるようになりました。

―絢子さんが尊敬している人について教えてください。
幼稚舎で私にバスケを教えてくれた先生です。その先生は元日本代表選手で、当時小学生である私に対しても大人と対等に接してくださり、高いレベルのバスケを教えてくださいました。そこで10歳ながらに考えるバスケットというものを学べたのは、今の自分のバスケットの糧になっています。
―高校に続き大学でも一緒に活動している慶應女子高出身の部員との関係性はどうですか?
高校の時、怪我でコート外から皆のプレーを見ていることが多かったので、皆にアドバイスをしたりコミュニケーションをとったりする関係性は、今も昔も変わらないのかなと思います。
―同期である4年生の印象を教えてください。
本当に努力家だなと。それは、一つ一つのプレーに対する努力もそうですが、このコロナ禍でバスケへの熱が冷めてしまったり、チームがバラバラになってしまったりすることも大いに考えられるなかで、コロナの影響関係なくどんな状況でも、変わらない感情で前を向いているところをとても尊敬しています。
―下級生の印象も聞かせてください。
3年生は良い意味で淡々としていると思います。だからこそ、バスケが上達するのだなと。必要のない感情やごちゃごちゃとした感情をなしにして、コート上では純粋にバスケのことを考えていることが上達に繋がっていると思います。
2年生はにぎやかです!一人ひとりの性格もそうですが、バスケットの観点でもそれぞれ違ったキャラクターがあることが面白く、切磋琢磨しやすい環境にあるので羨ましいです。
1年生は本当にバスケが大好きだという感情がよく伝わってきます。いつも楽しそうだなと。いまの環境は1年生として伸び伸びバスケをやれる環境だと思います。

―チームに途中から加わった絢子さんだからこそ分かる今年のチームの魅力は?
全員の志が同じ方向を向いているところが非常に魅力です。チーム目標といった大きなことから、練習の細かいルールまで、全員が同じ意思をもっていると感じます。大学でバスケを続けることはそれなりの覚悟があると思いますが、そのお互いの覚悟を前提とした関係性がとても心地良いですし、バスケに集中できる環境が整っていると思います。
―このチームで活動することはコーチとしての集大成でもあるのではないかと思っているのですが、絢子さんが最終的に目指している個人像はありますか?
一人ひとりの選択肢を増やせる人でありたいです。チーム全体の方向性をより良いものにすることは勉強すれば誰でもできますが、そのなかで選手1人ひとりの特性を見極めて、その選手がより多くのプレーの選択肢を増やし、自分のベストを選べるような情報を提供できる存在でいられたら良いなと思います。
― 一緒に活動した期間はまだ短いですが、すでに絢子さんからたくさんの情報やアドバイスをいただいています!それでは話題は変わりますが、リーグ戦2試合を終えた感想を教えてください。
苦しい接戦のなかで勝ち切ることができたのは非常に貴重な体験になりました。それは繰り返しになりますが、全員の意志が統一されているからこその結果です。負けている時も、勝っているけれどなかなか上手くいかない時も、皆が同じ気持ちで臨んだからこそ得られた勝利です。課題もさまざま見つかったので、それを解消して次の成長に繋げるのが楽しみです!
―今シーズンは残りのリーグ戦4試合や、今後開催予定の六大学対抗戦・早慶戦(日程未定)と、まだまだ濃くなりそうな予感がしています。最後に、今後の意気込みをお願いします!
学生コーチとして選手に情報をアウトプットしていくのはもちろん、自分自身のインプットや成長を絶対に継続し、もっともっと選手の成長の力になれるように努めたいと思います!
―ありがとうございました。絢子さんの努力に負けないよう私も全力で頑張りたいと思います。まずはリーグ戦を全員で戦い抜いていきましょう!
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ご覧いただきありがとうございました。
新しい戦力を迎え、パワーアップした今シーズンのチーム。先日開幕した第70回記念関東大学女子バスケットボールリーグ戦でも開幕2連勝した勢いそのままに戦い抜いていきます!
引き続き、慶應女子バスケ部の応援を宜しくお願いいたします!
4年生インタビュー -梅田香
2020年9月16日 20:00

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
今回インタビューを行った4年生は、梅田香(ソラ・環境4)です。
今年度、主将としてチームを牽引する彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。これまでの経験も踏まえて熱く語ってくれました。
是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回インタビュアーを務めます法学部政治学科3年の西理奈です。それでは、最初に簡単な自己紹介をお願いします。
環境情報学部4年の梅田香です。コートネームは「ソラ」です。ポジションはセンターで、出身高校は慶應N Y学院です。
―これまでのバスケキャリアについて教えてください。
中学3年生(N Y校の1年目)の時、バスケ部のコーチに誘われてバスケを始めました。それから高校2年生まではテニスをメインやっていましたが、テニスをやめてからはバスケに打ち込んできました。シーズンスポーツ制の慶應NY高では、バスケ部は冬に約2〜3ヶ月の練習を行っていました。高校3年生のときにはキャプテンを務め、N Yの区大会で準優勝しました。
―自分のプレースタイルや得意なプレーについて教えてください。
高身長を活かしたプレーです。ゴール下でフィジカルで押し込みながら貪欲にゴールに向かい、相手の頭上からシュートを打って得点するプレーが得意です。また、プレー中にしっかりと声を出すことも意識しています。

―自分の尊敬している人、目標としている人はいますか?
尊敬している人は、高校時代にチームのトレーナーを務めてくださった先生です。何か問題が生じたときに自分の中で考えるという姿勢を持ち始めたのは、この先生の影響です。自分で答えを探すことに意味があり、答えが出なくても、そのプロセスに意味があるということを学びました。自分で考えることの大切さを教えてもらったことが、今に大きく繋がっています。また、自分が尊敬されるには、周りのことを尊敬できないといけないということも教わりました。大学でチームを作っていく上で、みんなに主体的に動いて欲しいと伝えていることも、その先生から学んだことが大きく影響しています。
―昨シーズンについて個人の振り返りをお願いします。
昨シーズンはこれまでの自分について考える時期でした。入部してから今までの全てを書き出して、3年間を振り返りました。当たり前のことが全力で出来ておらず、このままでは誰にも認められないと思い、当たり前のことに全力で取り組むということを徹底しました。また、自分の得意な事と、チームに求められる事のギャップをどのように両立するかということも考えました。
この振り返りで自分に足りないものに気づくことができました。一時期、チームと同じ方向に向くことが出来ていない自分に劣等感を抱いたことがあります。その時に、周りへのリスペクトが足りないことに気付き、考え方を変えることで、自分の中で周りを認められるようになりました。同時に、自分には自分の強みがあり、その強みを伸ばすことができたら、「必要な時は自分が活躍できる!」という余裕をもつことができました。
昨シーズンは、プレー面での成長以外に多くの学びがあり、チームのために自分がどのようにあるべきか考え続けた結果、チームの一員であるということを心から実感できた1年でした。
―昨シーズンの振り返りを踏まえて、今シーズンへの意気込みはどのようなものでしたか?
まず私自身、主将に選ばれたことに驚きました。また、試合経験の少ない学年がトップに立つ状況はあまりないからこそ、これはチャンスだと思いました。
辛いことが多かったこれまでの3年間ですが、それを生かせる部分と断ち切るべき部分があり、過去を引きずってはいけないと思いました。そのため、今年はとにかく結果を残したいと考えました。結果を残す前提で、最終的にどんな結果でも誇りをもてる、頑張った!と思える1年にしたいです。
また、主将になったことで、これまで関わってくださった多くの方の想いを背負ってバスケをするという責任感をあらためて感じました。私たちを支援してくださるすべてのOGの皆さんに感謝しています。
―今シーズンのスローガンが「覚悟」に決まった流れについて教えてください。
そもそも試合経験が少ない選手が集まった学年が4年生となり、チームを引っ張っていくこと自体が覚悟でした。試合に出ることができないという今までの甘えを切り離すことや、4年生としての背中を見せるという意味での覚悟があります。今までは悔しい気持ちが大きかったですが、今はそれ以上に、目標を達成したいという気持ちがあり、これも覚悟の現れです。
人それぞれの覚悟があってチームが成り立つので、チーム全員が「覚悟」と言えるくらいのことをして欲しいという意味もスローガンには含まれています。各々がリーダーシップをもち主体的に考え行動することは全員にとって一つの覚悟だと思います。チームが新しいフェーズに進もうとしていることを全員が感じて、全員で勝ちに行くことを覚悟して欲しいです。学年関係なく、全員が同じ熱量で試合、練習に取り組むことは、とても難しいですが、その積み重ねが必ず大きなものになるので、毎日ベストを尽くして欲しいです。

―今年のチームの魅力について教えてください。
今年のチームの魅力は明るいところです。笑顔もあり、楽しい気持ちが表れています。また、全員がチームに参加している自覚を持ち、互いに発信したり、全員参加型で責任をもてているところも魅力です。自然と応援する声が出たり、お互いを応援できるチームです!
―今年度、最終的に目指したいチームの理想像はありますか?
目標を達成して終われることが理想です。また、次の代にも希望を持たせた状態で受け渡したいというのも、1つの理想としてあります。全員が我慢しないでシーズンを終えることは難しいですが、我慢よりも自分がチームに貢献したと、全員が思ってほしいです。自分がチームに貢献できたと思えるときは、チームと同じ方向をむけたときだと思うので、それができたらいいなと思います。一体感という言葉は難しいですが、各々がすべきことをする、家族のような組織、本当のチームになりたいです。
―それでは、4年生の同期について思うことを教えてください。
ヨウ(白藤優果・理工4)は、私にないものをもっているので、主将・副将ですごくいい関係性を築けていると思います。お互い異なる観点から物事を見ているので、バランスがいいです。お互い尊敬し合い、認め合っているから、ポジティブにチームについて話し合えています。また、行動で示すことができる人だと感じています。ヨウの「自分の背中を見て周りが頑張ろうと思ってもらうために、一番前でDFを頑張る」という発言が印象的に残っています。
ノア(足立はな・法法4)は、私にはできないことをしてくれる人です。プレー以外の部分での、自分の役割をいち早く確立させた人だからこそ、本当にチームのために貢献したと思えて、チームが勝ったときに喜べる人です。ノアのそういう姿を見て、私も気づかされた部分があります。また、彼女は冷静で、周りを一人一人見ることができて、人の気持ちを理解できる人です。誰かが先走っているときに、1度落ち着かせてくれる存在でもあります。個々に目を配れる彼女がいるからこそ、主将・副将で心置きなくチームについて考えることができています。
ナミ(小福川莉奈・法法4)は、高校生の頃からの憧れです。ずっと背中を追い続けてきました。高校3年生で一緒に主将をして、そのときに理想のチームについて考えていたので、今でも通ずる部分があり、言葉にしなくても分かる仲です。高校の頃から同じチームで、大学4年生になっても体育会で同じチームでバスケをしていると考えたら感慨深いです。いろんな悔しさや悩み、苦しさを一緒に経験してきました。ライバル意識もありましたが、今はそれよりも信頼が大きいです。同じ観点から物事を見ていて、考え方は最も似ている人だと思います。
アコ(柴田祥子・経済4)は刺激をくれる人です。純粋にバスケが凄く好きだという気持ちが伝わってきます。バスケに対する向上心がとても強くて、その姿勢に刺激されています。また、物事を発信する大切さを教えてくれた人でもあります。発信することとしないことでは、大きく違うことを彼女から学びました。また、とても面白い人なので、彼女といると楽しいです!
―他学年の印象についても教えてください。
3年生は、素直で真面目で純粋です。チームやバスケに対しての思いが強く、一人一人が責任感をもって行動できる学年です。同期同士でも厳しくお互い切磋琢磨して、高め合っています。1年生の頃から、チームのことを考えている学年で、チームで戦うためにはどうあるべきかということを学年内だけではなく、先輩やチームにも問い続けている学年だからこそ、特に自分たちに厳しいのかなと思います。
2年生は、個性的で仲が良い印象があります。人数が多い学年はまとまるのが難しいですが、バランスよくやっています。お互いのことがとても好きで、信頼し合っていることがよく伝わってきます。今年に入って、縦割り班での活動などでも2年生の発言が増え、チームに積極的に参加しようとしている姿に成長が垣間見えました。伸び代が大きいので、ここからどう化けるかが楽しみです。
1年生は、周りをよく見れています。一人が練習で何か工夫をしたら、次の日違う人が同じことをしているなど、互いに負けていられないという気持ちがよく見えます。日々変化を感じられ、行動が早いです。体力的にも余裕がありそうで、プレー面も頼もしいです。

―ソラさんが注目している選手はいますか?
4年生全員です。自分たちにプレッシャーをかけるという意味でも、4年生は注目されていると考えるようにしています。4年生の行動がチームを変えるので、軸である4年生がどう考え行動するかは凄く重要になってくると考えています。今までプレー面で注目されなかった代がつくるチームにおいて、結果を残すという意味で、今年の4年生ってどんな人達だろうという興味を沸かせるチームにしたいです。諦めが悪く、絶対に希望を失わずに続けられる人が多い学年なので、その泥臭さや粘り強さを、最後にチームに還元したいです。よくそんなに頑張れるなと思うほど、同期が頑張っていたりするので、4年生に注目して欲しいです!
―この1年で最も心に留めていることは何ですか?
全員で戦うことです。主将としては、チームの中心にいることを心がけています。自分が主将でよかったとみんなに思ってもらえるような行動を取りたいです。チームは個人の集まりなので、個人へのアプローチは欠かせません。なので、全員を理解した上で一人一人に対して接することは大切にしています。個人的には、ずっと笑顔でいたいので、辛い姿というのは絶対に見せないことは気を付けています。楽しんで主将をやっていることや、楽しんでこのチームで練習をしていることを日頃の練習から感じ取って欲しいです。このチームにいる限り、必要とされていない人は誰もいないことを全員に分かってもらいたいし、このチームにいることを楽しんで欲しいです。なので、私は絶対に笑顔でいたいです。また、チームの要でもある自分がブレたら、チームがブレてしまうので、自分は迷わないで自信を持って行動・決断・判断することは大切にしています。
―ソラさんにとって最上級生とはどのようなものですか?
最上級生の行動を後輩は見ているし、最上級生の行動でチームは変わっていくと思うので、責任感や自覚をもって行動したいです。雰囲気やシステム作りをして、理想のチームに近づけていくことは、チームの中心を担っている最上級生の役割だと思っています。また、4年の意地も見せたいです。今までの4年生もやっぱり他の学年とは違っていて、試合中でも練習中でも、ルーズやリバウンドなど、様々な場面で4年生なりの泥臭さがありました。その4年生の意地というのを、練習中から見せられたら良いなと思います。練習外だと、自然に4年生が中心にいて、みんなとワイワイしているというのが理想です。模範として4年生が引っ張り上げていくのと同時に、追い越されないようにしないといけないと感じます。今まで自分たちが学んできたことを還元できる、後輩たちに感じてもらえる行動を取りたいです。
―これまでの自粛期間をどのように捉えていますか?
自粛期間は主体的に考えることができる良い期間だったと思います。自粛期間以前は、思考ベースの課題を与えていませんでした。全員が自分の理想像を考えた上で逆算して考えるといった主体的に考える時間を作るというのは、自粛期間で取り組みたいことの一つでした。自粛明けにどうなっていたいかということを見越して、自分で考えて運動をすることも主体的に考えることに繋がったと思います。また、今までは時間がなくて出来なかったことにも取り組めてよかったです。例えば、チームメイト全員の練習ビデオを見て分析をした結果を細かく共有することです。プレー面での研究だけではなく、このような場を通して全員が発信することを求められた期間でもあったので、今まで発言量が少なかった子たちも、自分の発言の伝わり方や影響力を体感できたのではないかと思います。そして、バスケができることや、全員で集まって練習できることのありがたみを痛感し、今まで出来ていたことは、当たり前に出来ることではないと改めて感じられた期間でした。

―今季が4年生にとってラストシーズンとなりますが、今後の意気込みをお願いします!
個人スポーツを経験してきたからこそ、バスケットボールのチームで戦う良さを誰よりも分かっていると思います。自分ではできないことをチームメイトが補ってくれることで勝つ可能性が増えるという、「チーム」の魅力を感じてきました。高校のときの自分の納得するチームが作れなかったという悔しさから、理想のチームを作りたいという思いで体育会に入りました。これまでスポーツを通して関わってくれた人に、自分が作ったチームや戦った姿を誇って見せたいです。ラストシーズンは、予想をしていなかった活動自粛期間があり、完全な形にはなりませんでしたが、この学年が引っ張るからこそ、周りの想像を超える結果を残すチームにしたいです。最終的には、誰もが想像できないほどの良いチームにしたいと思います!
―ありがとうございました!主将であるソラさんのチームへ熱い想いを聞くことができてとても嬉しかったです。私ももっともっと頑張ろうと思いました。練習再開後も頑張っていきましょう!
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ご覧いただきありがとうございました。
熱い想いを持つ4年生5名が率いる今シーズンのチーム。それぞれの「覚悟」を体現し、全員でリーグ戦を戦い抜いていきます。
今後も女子バスケ部の応援を宜しくお願いいたします!
4年生インタビュー -白藤優果
2020年9月13日 20:00

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
今回インタビューを行った4年生は、白藤優果(ヨウ・理工4)です。
常にストイックに努力を続け、今年度は副将としてチームを引っ張っている彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。
是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回インタビュアーを務めます商学部3年のビディンガー美亜です。それではヨウさん、最初に自己紹介をお願いします。
理工学部管理工学科4年の白藤優果です。コートネームは「ヨウ」で、ポジションはガードです。出身高校は東京学芸大学附属高校です。
―それではまず、これまでのバスケキャリアについて簡単に教えてください。
小学校4年生からバスケを始め、中学1年生の1年間だけ山口県大会上位の強い学校でバスケをしました。すぐに引っ越してしまいましたが、そこでは厳しい指導者のもとでバスケの考え方はもちろん、人としての考え方も学びました。2年生からは東京の中学校で大学生コーチのもとでバスケをし、高校では都予選の3回戦進出が目標でした。
―中学1年生の時に今の考え方のベースができたのでしょうか。
はい。人としての考え方も、バスケでの考え方も、私の軸はその時にできました。
―自分のプレースタイル、得意なプレーは何ですか?
ガードですが、オフェンスよりもディフェンスを大事にしています。ガードは最も人の目に留まりやすい位置でディフェンスをしているので、どんな辛い時でも自分がワンアームで一線を頑張ることでチームを鼓舞することができると思います。自分の頑張りから全員で守るんだという意識を発信することができるように、今後もそこは誰にも負けないようにやっていきたいです。
―自分の尊敬する人・目標としている選手はいますか?
プロだったら町田瑠唯選手(Wリーグの富士通レッドウェーブ所属)ですね。高校の頃からビデオをよく見て、プレーを参考にしています。

―昨シーズンについて個人の振り返りをお願いします。
自分がどうチームに貢献できるかをすごく考えたシーズンでした。下級生の時は「試合に出たい」という気持ちが勝っていましたが、試合に出て貢献することが全てではないということに気づき、チームにおける自分の存在意義をいかに見出せるかを考えるようになりました。特にリーグ戦前は、試合に出るメンバーのために実際の試合を想定した練習ができるように、対戦相手のビデオをよく見て相手チームのコピーをしました。そんな点で、リーグでの勝利に直接つながるわけではないけれど、チームに貢献できることがあると考えて力を入れていました。
―それを踏まえて、今シーズンに入る前の意気込みはどのようなものでしたか?
個人のことではないですが、どうやってチームに貢献していくのかを下級生の時から考えていたからこそ、副将としてチーム全員が勝ちたいという気持ちをもつことのできる環境をつくっていきたいと思っています。
―シーズンに入る前の意気込みと深く関わっていると思うのですが、今シーズンのスローガン『覚悟』はどのように決まったのでしょうか。
4年生全員で話し合って決めましたが、それぞれの価値観によって考えていることは違うかもしれません。そもそもこの『覚悟』という言葉はソラ(梅田香・環境4)が提案した言葉で、良い言葉だなと私のなかで強く響きました。今シーズンは3部1・2位リーグと目標が高いです。試合に出ている人はチームの代表として戦うので、もちろん覚悟をもっていなければなりません。しかし、ベンチメンバーであるか否かに関わらず全員が目標に向かって、自分ができることやチームに貢献することに対して強い思いがないと、一丸となって目標を達成することはできません。「自分が試合に出場すること」が全てだと考えるのではなく、それぞれがチームにどう貢献するか、目標を達成するために自分はこうすべきであるという覚悟をもっていなければならないと思います。
―そんな『覚悟』というスローガンのもと始動しましたが、今年のチームの魅力は何だと思いますか?
どの学年もしっかりと意見を発信できるところが良いところです。私たちが下級生の時は、ソラやナミ(小福川莉奈・法法4)がたまに発言する程度でした。今のチームのように、学年隔たりなく円集合や日常的に意見を発することができるところは良い雰囲気にも繋がっていると思います。
―確かにひとりひとりの主体性を感じられるチームですよね。ヨウさんにとって今年のチームが最終的に目指したいチーム像はありますか?
チームとは何かということに関しては、それは「刺激し合えるもの」だと思っています。自分一人では頑張れないし試合に勝つこともできないからこそチームが存在しているのかなと。自分だけが上手くなるだけではチームスポーツとしては意味がなく、他の人を巻き込んで努力していくことがチームスポーツの醍醐味です。だからこそ、私なりの理想のチームとしては、全員が同じ方向を向いて、一致団結して戦っていきたいという思いがあります。そうすればお互いより刺激し合えますし、試合に出る出ない関係なく「この人のようになりたい」という気持ちがそれぞれの向上心を掻き立てて、より良いチームに繋がるのではないかと考えています。全員で同じ方向を向いて戦えるチームになりたいし、ならなくてはいけません。
―では4年生の皆さん、同期について思うことを教えてください。
ソラ(梅田香・環境4)の熱い気持ちをもって自分の意見を発信できるところは私にはない良いところです。感情も発信できることは主将として大事な部分かなと感じているし、尊敬しています。
ナミ(小福川莉奈・法法4)は客観的な視点でみんなの意見をまとめてくれて、5人の中でも大切な立ち位置にいます。
ノア(足立はな・法法4)は1年生の頃から自分の考えをもっていて、必ずすぐに発信してくれます。
アコ(柴田祥子・経済4)は人を駆り立てる力があり、頼りにしています。
―続いて他学年の印象、あればエピソードもお願いします。
3年生は試合に一番絡んでいる学年だし、バスケの知識がすごく豊富で、それを発信もしているからこそチームに良い影響を与えてくれています。2年生は人数が多く個性豊かでそれぞれの立場も違うけど、ひとりひとりが役割をきちんと認識している学年です。1年生は春休みから練習に参加してくれて、バスケに対する意欲がすごいし、行動で示してくれる学年かなと。ミーティングでも臆することなく発言してくれて、学年を意識することなくひとりの選手として行動してくれています。
―同学年でも他学年でも、注目している選手は誰ですか?
メイ(眞尾瞳・商3)とハク(武藤怜・商3)ですかね。これまでのチームを引っ張ってきたのはやっぱりその2人だし、プレーだけではなく気持ちの部分でもみんなを引っ張っているからこそ、2人のステップアップはチームにも繋がります。

―ヨウさんがこの1年で1番心に留めていることや「これだけはやるぞ!」ということはありますか?
私がチームにいた意味を残したいです。今まであまり試合に出ていなかったので、自分が部に存在した意味を形としては残しづらいです。しかし、後輩たちに試合に出るために諦めない気持ちやチームにどう貢献していくべきかという姿を伝えていくことができたら、私がチームに存在した意味になるのかなと思っています。自分がチームの勝ちに貢献することに加えて、チームにいた意味を残せるような行動をとっていきたいと4年生になってからずっと考えています。
―3年生の中で、ヨウさんは自主練やディフェンスなどで「行動や姿勢で示す人」「背中で引っ張っていく人」であると対談で話題になりました。「みんなに示そう!」と考えられる人はなかなかいないと思うのですが、ヨウさんがそうしようと考えた理由や背景はありますか?
1つ目は、たとえ自分の身長が低くても、たとえ理工学部で勉強がとても忙しくても、妥協せずに頑張る姿勢がチームに良い影響を与えられるのではないかと思ったからです。2つ目は、ニコさん(重増志保・R元年卒)の存在です。下級生の頃に全く試合に出られなくて「頑張れない」と感じてしまった時に、それでも朝練に行くと同じような境遇のニコさんの直向きに努力している姿や諦めずに取り組む姿があって、私も頑張ることができました。自分が何かをすることによって人に影響を与えられるのなら私もそういう人間になりたいと、自分が成長することによってチームに良い影響を与えられる存在になりたいと感じました。
―今までの質問と重なる部分が大きいのですが、ヨウさんにとっての最上級生像について教えてください。
チーム全員が同じ方向を向くために行動しなければならないです。向いていない人がいればきちんと向き合う必要があるし、それが4年生の役目です。
―シーズン開始当初は良いペースで練習もチーム作りも進められていたように感じていた矢先の活動自粛となりました。ヨウさんはこの自粛期間をどのように捉えていますか?
春は体力づくりや基礎練習などで練習がキツいシーズンだからこそ、みんなで同じ空間を共有して乗り越えることができなかったのは残念です。一方で、自分たちのビデオを見て意見を言い合う機会は今までリーグ期しかありませんでしたが、この期間のミーティングで全員が集まってそれぞれが意見することができたのは、一度立ち止まると言う意味で良かったなと感じています。他愛もない話もたくさんできたので、みんなとの距離も縮められたし、意見を言いやすい環境もつくれました。
―確かに全員が意見を言う機会はあまりなかったし、この期間のミーティングで全員が意見や想いを発信したり共有する場が設けられたのは良かったですよね。今季が4年生にとってラストシーズンとなりますが、今後の意気込みをお願いします。
例年とは違う環境ではあるけれど、絶対に目標は達成したいです。そのなかで全員が同じ方向を向いて戦いたいということは、私が4年間を通して抱いてきた感情です。全員が力を合わせて目標を達成したいです。それに向けて自分ができることをひたすら努力していきます!
―ありがとうございました!練習再開後も頑張っていきましょう!
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ご覧いただきありがとうございました。
これまでには、他学年のインタビューや対談も掲載しておりますので、是非併せてご覧ください。
最終回は、今年度主将を務める梅田香(ソラ・環境4)へのインタビューです。お楽しみに!
4年生インタビュー -足立はな
2020年9月12日 20:00

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
今回インタビューを行った4年生は、足立はな(ノア・法法4)です。
昨年度は副務として、今年度は主務としてプレイヤーと兼任しながらチームを支えている存在です。そんな彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。
是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回インタビュアーを務めます商学部3年の眞尾瞳です。それではノアさん、始めに自己紹介をお願いします。
法学部法律学科4年でチームの主務をしています足立はなと申します。コートネームは『ノア』です。ポジションはフォワードで、出身高校は聖心女子学院高等学校です。
ーでは、まずこれまでのバスケキャリアについて簡単に教えてください。
最初にバスケをしたのは小4のときのクラブ活動で、その後中高6年間バスケ部でした。平日週2回の練習・月に2回ほど土曜日に練習をするような部活をほとんどやらない学校でゆるゆるとバスケをしていました。高3で経験のあるコーチに変わったことがきっかけで、試合に出る5人の特徴や役割がはっきりしたチームになってからはバスケを競技として楽しいと感じるようになり、バスケを辞めてしまうのはもったいないなと思って大学でもバスケを続けました。
―自分のプレースタイル、得意なプレーを教えてください。
走ることが得意です。また、良い流れでパスをもらって打つ3ポイントに関してはだいぶ確率が上がってきているなと思います。しかしまだ課題もたくさんあります。自分のドリブルからシュートを打つといった、自分の判断で打つ3ポイントはまだ確率が悪いので練習していきたいです。
ー自分の尊敬する人、目標としている選手はいますか?
1個上の先輩であるニコさん(重増志保・R元年卒)です。ニコさんが悩みながらも地道に努力し続けていた姿勢を見てきたので、昨年4年生としてコートに出てがむしゃらにリバウンドやルーズボールに飛び込んでいる姿がかっこいいなと心から思いました。また、試合に出ていない立場も分かるからこそ頑張るという言葉をしっかりと体現してくれていたのも感動しました。自分の思いと仲間の思いを背負って実際にプレーで体現する、ニコさんの人間性を本当に尊敬しています。
また、リョク(井出友美・理工2)のプレーは尊敬する部分が多いです。リョクはガードとして自分が率先してプレーを回すという印象は与えないものの、しっかり各プレーヤーのことを分かった動きをしようとしているところが良い意味でちょうど良い。また冷静で熱くなりすぎないということもあり、プレーが安定しているので、コートにいると安心感を与えてくれます。
―昨シーズンについての個人の振り返りをお願いします。
3年間活動してきた中で、本当の意味で最も充実していたシーズンでした。その理由は自分の役割が分かっていた1年だったからです。1年生の頃は試合に出られなくても、まだ1年生だから頑張ろうと切り替えていました。2年生になると、自分はプレーで何もできなかったのですが、プレー以外に何をするべきか考えたときに明確な答えが出せず、個人的に辛い1年でした。3年生になった時に自分の考え方に変化が起きました。この考えの転換には2つの理由があります。1つ目は、チームに貢献できるのはプレーだけではないと考えるようになったから、2つ目は自分が次に4年生になるということを意識し始めたからです。4年生になるまでにプレー以外で信頼されるところがないと最上級生として恥ずかしい、と覚悟が変わりました。試合に出ることを諦めたわけではありません。コートでの活躍だけにこだわりすぎない考え方に転換できたことで、練習中の動き方やチームメイトとの関わり方をもう一度自分で考え直すことができ、楽しめた1年だったなと感じています。

―今シーズンの意気込みを教えてください。
プレーでは、試合に出る機会が与えられたら0以上のことをするということを絶対に全ての面でやろうと思っています。メインで出ているメンバーを休ませなければいけない場面でコートに出た時に、穴をつくらないかつ、オフェンスでもディフェンスでも何かプラスのことができるような選手になりたいです。チーム全体としては、私たちの代が終わるときに、悪い意味でやっとこの代が終わった…と思う人が0でありたいです。つまり常にいろんな面で我慢している人が少ない状態にしたいです。
―スローガン『覚悟』について、どう考えていますか?
かなりスムーズにこのスローガンは決まりました。チームや個々の理想を出し合って話したうえで、各自が単語に落とし込み、思いついたら言っていくという形でスローガンを決めていきました。
この『覚悟』には3つの意味があります。1つ目がチームの外に対する覚悟です。昨シーズン3部定着を果たすことができたので、3部定着に満足しているだけと思われることは絶対に嫌です。なので、しっかりと2部に向かって進んでいくという覚悟をチームの外に示していきたいです。2つ目が4年生として3年生以下に魅せる覚悟です。自分たち4年生全体としては、試合に出る主力メンバーではありません。それでも私たちの代で覚悟をもって3部1・2位リーグ出場という目標に向かうので、それについてきてほしいという意味で、覚悟を後輩たちに魅せていきます。3つ目は全員が同じだけの覚悟をもって戦うチームになるという意味です。お互いに信頼し合い、試合に出る、出ないは関係なく全員が同じレベルの覚悟をもつことで、お互いの覚悟を増強させられるようなチームになりたいと考えています。この3つの意味で自分の中のチームの理想ともリンクしてしっくりきています。
―今年のチームの魅力は何ですか?
キャラが濃い上に、繋がりがたくさん生まれているところです。先輩後輩関係なく、この人はこういういじりをしていい、この人はこういう特徴があるなどみんなが知っている上でそれをしっかり話せているところはチーム力として今年のチームの魅力です。
―今年のチームの理想・最終的になりたいチームを教えてください。
全員が、今年このチームがこの結果を出せたのは「自分が○○したからだ!」と思えるくらい、それぞれが我慢をせず、達成感を感じられるようなチームにしたいと思っています。どんな面でもいいので、全員が何か1つは満足していて欲しいです。
―良いチームとはどんなチームだと思いますか?
良いチームは、チーム全員がそのチームにいる自分のことを好きだなと思えるチームだと思います。要素としては、周りが自分を認めてくれている、またそれが伝わってくることや自分の素の部分を受け入れてくれることが挙げられます。みんながこのチームにいる自分を認められるようなチームにしたいです。
―同期について思うことを聞かせてください。
ソラ(梅田香・環境4)は何も考えてないようで、実はしっかり考えていてそれを体現しているところがすごいです。雰囲気でチームを盛り上げているようでも、実は最近○○と距離を詰めようとしているなどの話を後から聞くと、普段の行動の意味が見えてきて面白いです。見えないところでいろいろ考えていて、それを後輩に感じとらせない彼女のやり方はかっこいいです。
ヨウ(白藤優果・理工4)は絵に描いた努力家です。特にコツコツ頑張れる人で、その努力を本人は当然だと思っているところがすごい。背中で見せられる人として私も刺激を受けます。コミュニケーションをとって発信していくソラとは対照的に、ヨウは行動で示してチームを引っ張ってくれています。2人は真逆のところがある分、バランスの良い主将・副将コンビです。
ナミ(小福川莉奈・法法4)は同期の中で唯一、ずっとプレーでもチームを引っ張ってきてくれました。コート上ではナミ1人に背負わせてしまっていたことに申し訳ない気持ちがありますが、それでも持ち前の精神的な安定感でいつも変わらずにいてくれてありがたいです。
アコ(柴田祥子・経済4)は問題児ですが(笑)、とにかく真っ直ぐな人です。練習でアコが指摘することは核心を突いていることが多く、よく同期とぶつかることもありますが、正しいけれどもみんなが言いにくいことを伝えてくれる、彼女の性格にはいつも助けられています。
―では、他学年の印象の教えてください。
1年生は「自分」をもっている人が多いと感じています。しっかり意見を言ってくれて、先輩に任せるところは任せつつ自分が何をするべきかを冷静に考えることができる印象です。
2年生は愛に溢れた学年です。普段の生活を見ていて、本当にお互いのことが好きなんだなと感じます。相思相愛が良い意味でバスケに反映されて、練習のモチベーションや試合に出ている同期を一生懸命応援することに繋がっているのではないかと感じています。
3年生はお互いにプレー面でのリスペクトがあって、そこから普段の信頼も構築されている印象があります。常にバスケを中心に考えられている分、意見の食い違いや衝突もありますが、バスケを通して同期と向き合おうとする姿勢はすごいです。
―チームの注目選手は誰ですか?
たくさんいるなかでも、個人的にはイチ(阿部七奈子・商1)に注目したいです。入学前に一度練習に参加してくれた時、控えめだけどやっていることはすごいなという印象でした。また、縦割りで話している時もイチが指摘するところは新しい視点が多く、なるほど!と思わされます。あまり表には出さないけれど、実は内に秘めた積極性があると個人的に思っているので楽しみです。

―自分がこの1年で最も心に留めていること「これだけはやるぞ!」ということはありますか?そんな自分のルールを教えてください。
3つあります。1つ目は言動に嘘がないようにすることです。やると決めたことは忠実にやりきり、できないのであれば無責任にやる・できると言わないように気をつけていきます。2つ目は、頑張れば誰にでもできる細かいところを徹底することです。例えば、ラントレーニングでの折り返しラインは踏むのではなく越えることや練習中にコート上で絶対に歩かないことなどを徹底してやります。3つ目は自分で攻める意識をもっともつことです。今まで、自分のプレーに自信がなく、誰かにやってもらうための動きに徹してしまうことが多かったです。しかし、自分で攻められる人が自分で攻めるのをやめることはできるけれども、自分で攻められない人が急に自分で攻めることはできないということに気づきました。なので、自分で攻められるようにしておくために練習中から攻める意識をもち続けます。そして、いざコートに出るときに、自分に求められる動きを見極め、合わせの動きを重視するプレーと自分で攻めるプレーの使い分けができるようにしていきたいです。
―最上級生とはどんな学年だと思いますか?そしてどんな最上級生になりたいですか?
最上級生とは良くも悪くもチームの顔になる学年です。そのため、自分自身が何をしたかに関わらず、チームに起きたことについては自分たちのせいだと思えるくらいの当事者意識が必要だと思います。最上級生がチームの顔として、みんなを良い方向に導いていかなければなりません。
その上でどんな最上級生になりたいかを考えると、後輩達から「“良い代”にしてあげたい」と思ってもらえるような最上級生になりたいです。こう考えるのは、自分たちが直接的にプレーでチームに貢献できる側面が少なく、本当に後輩たちの力が必要だからです。そのために普段の生活や練習の姿勢を大事にし、みんなからの信頼を得ていきたいです。
―プレーヤーと主務を兼任していることに対して思っていることを教えてください。
昨シーズンは副務を務めプレーヤーと兼任していましたが、仕事に慣れるまでは副務の仕事に囚われてしまっていました。例えば、昨年の合宿ではプレー中にも仕事のことを考えてしまい、実際練習に集中できていない瞬間がありました。練習でやるべきことがあるのに、仕事に囚われるようなモヤモヤとした感情が現れ、悩みました。4年生では主務に専念することを考えた時もありましたが、自分は何をするべきか、何がしたいのかを自問自答し続けるうちにやはりプレーヤーと主務の兼任をやり遂げたいという気持ちが強いことに気づきました。そこから、両者を切り分けて考え、それぞれに考えが及ばないように意識して過ごすようになりました。主務として責任を持って仕事をしながら、プレーヤーとしても成長できるように、これからもメリハリをつけて全力でやり遂げたいです。
―この自粛期間をどのように捉えていますか?
自分とチーム、チームメイトそれぞれについて再度考え、見つめ直す期間と捉えています。もちろん、練習ができなくなり、大会が中止になったのは非常に悲しかったです。しかし、それは仕方がないことと割り切り、この期間を通してチームメイトとの関係性を築くことを1つの目標として設定しました。オンラインですが以前よりも同期や後輩とコミュニケーションをとることを意識して過ごしました。
―今季が4年生にとってラストシーズンとなりますが、現在の意気込みをお願いします。
来年1つ下の代で確実に上位入替戦に進んで欲しいという想いから、今年は2部を見据え繋げる年にしたいと考え、2部昇格の一歩手前である三部1.2位リーグ出場を今年の目標にしました。今年は秋リーグの形態が変わるため、その目標を達成することは実質不可能になりましたが、私たちが今年引退することに変わりはありません。これはこれで運命だと思っています。なので、現在は今年の目標を立てた意図を振り返り、後輩が本当に「来年2部に昇格する」と思えるまでの達成感をもって終わることができる1年にしたいと思っています。練習が再開したら、ほぼ0に近い状態からのスタートになってしまいますが、できる限り詰めていきます。そして、終わり方として、私達も含めた全員が来シーズンが楽しみと思えるようにしていきます。
ー貴重なお話ありがとうございました。ノアさんらしい考えがたくさん聞けて興味深かったです。また今回のインタビューは、私のモチベーションアップにとても繋がりました!これからも一緒に頑張りましょう!
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ご覧いただきありがとうございました。
これまでには、他学年のインタビューや対談も掲載しておりますので、是非併せてご覧ください。
次回は、今年度副将を務める白藤優果(ヨウ・理工4)へのインタビューです。お楽しみに!
4年生インタビュー -小福川莉奈
2020年9月10日 20:00

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
今回インタビューを行った4年生は、小福川莉奈(ナミ・法法4)です。
昨年のリーグ戦でのプレータイムが長く、プレー面では特に活躍を見せてきました。そんな彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回インタビュアーを務めます商学部3年の武藤怜です。それでは早速ですが、自己紹介をお願いします。
法学部法律学科4年の小福川莉奈です。コートネームは「ナミ」です。出身高校は慶應義塾NY学院です。会計とプレイヤーを務めていて、ポジションはセンターです。
―これまでのバスケキャリアについて簡単に教えてください。
中学からバスケを始めました。弱小チームに所属していましたが、楽しくバスケをしていました。高校では慶應NY高でバスケ部に入りましたが、シーズンスポーツであったため1年で3ヶ月間しかバスケに打ち込む期間はありませんでした。期間が短かったので技術を最大限に磨くことはできませんでしたが、大学でいうリーグ戦のような大会もありました。
―慶應義塾NY学院に進学したきっかけは?
理由は大きく2つあって、1つ目は兄弟が通っていたからです。学校の様子もなんとなく感じることができていたので…。2つ目は、英語力を取り戻したいなと思ったからです。私は帰国子女で、小学校の頃はアメリカに住んでいました。当時は英語を話す機会が多かったのですが、日本で中学校生活を送るようになってからは徐々に英語を忘れ始めているなと感じていました。せっかく身につけたものを失うのはもったいないなと思い、本場の英語に触れ合うためにもNY高への進学を決めました。
―NY高ではシーズンスポーツ制だったとのことですが、バスケ以外のスポーツもやっていましたか?
春はラクロス部、秋は女子サッカー部のマネージャー、冬はバスケ部と色々なスポーツを体験しました。そのため、大学入学当初は体育会ラクロス部に入部するか迷いました。
―日本にはない部活動のシステムでとても興味深いです!ラクロス部と迷い、最終的にバスケ部に入部を決めた理由は何ですか?
人柄や環境の良さはどちらの部にも感じました。極端なことを言うと、部の人数で決めました。大所帯の部活だとチームが分かれて練習時間も違うために全員が集まらないこともあるようですが、女子バスケ部はある程度人数はいますが1つのチームで同じ時間に活動しているのが良いなと思いました。

―それでは話題を変えていきたいと思います。ナミさんのバスケはどのようなプレースタイルですか?
個人でガツガツ攻めるより、周りを活かすプレーが好きです。でも周りを活かすには自分が攻めることができないといけないので、それは今後の課題でもあると思っています。
―参考にしている選手、または好きなバスケットボール選手はいますか?
長岡萌映子選手(Wリーグ・トヨタ自動車所属)です。長岡選手が高校生の時の試合からよく見ていて、当時のセンタープレーに特に憧れを持ちました。
―昨シーズンについての振り返りをお願いします。
昨シーズンは大学で過ごしてきて一番辛いシーズンでした。怪我をしてしまった期間もありましたし、技術的にもメンタル的にも個人の課題が見えた1年間でした。去年のチームが好きだったからこそ、当時自分の課題をなかなか克服できないことが辛くもあり、悔しくもありました。また、なかなか周りにもその悩みを打ち明けることができなくて、自分で考え込みすぎてしまったシーズンでした。昨年度の4年生やメイ(眞尾瞳・商3)・ハク(武藤怜・商3)などの3年生が試合で頑張っている状況、自分が試合に出ることで試合に出られない4年生や同期がいる状況のなかで「自分が何も引っ張れていないな」と感じて、多くの悩みや焦りがありました。いま振り返ればもっとできたと悔いが残るシーズンでした。
―昨シーズンでは4年生同期の中でナミさんの試合出場タイムが一番長かったと思います。そのことについてはどのように感じていますか?
同期が出られない分を背負ってプレーをすべきだと考えていました。練習試合などで同期と一緒にプレーする時は本当に楽しくて、普段から頑張っているけど、同期がいるだけで「こんなにも頑張れるんだ!」と思いました。そんなことを考えるとやっぱり同期と試合に出たいなと思うし、その分普段は「ナミになら任せたい!」と思ってもらえる選手を目指しています。
―今シーズンの意気込みについて教えてください。
この自粛期間で、練習ができなかったり試合が中止になったりと、すでに「この1年間を100%駆け抜け切れた!」とは言い切れない状況になってしまいました。だからこそ秋のリーグ戦にかける想いは120%でいきたいです。去年大切にしてきたチーム力の部分を今年も継続していきたいし、今年のチームカラーも存分に出していきたいです。
―思うようなシーズンインにはなりませんでしたが、この自粛期間をどのように捉えていますか?
体育会として試合の結果を求める部分が強いので忘れてしまいがちなことですが、やっぱりバスケが好きでバスケ部に入ったのだなということを再確認することができました。原点に帰ることができたという点では良かったと思います。ふとした時に「バスケしたい!点を取りたい!」と思います(笑)
―今年度スローガン『覚悟』についての想いを教えてください。
スローガンも決まって、さらに昨シーズン個人的に厳しい経験をしてきたからこそ、個人のためだけではなくてチームのためにより努力していきたいと感じました。「学年関係なく頑張る」と言うけれど、私はその言葉は3年生以下のための言葉であると考えていて、最上級生である4年生としての責任や自覚はもって練習や試合に臨んでいきたいです。
―『覚悟』のスローガンのもと始まったシーズンですが、今年のチームの強みは?
全員が持ち味を発揮できる場があるところです。体格、体力、走力など1つのポジションをとっても個人の強みはバラバラだなと。その強みを磨けば磨くほどひとりひとりが活きていくチームになるのではないかなと思います。リーグまでの練習期間が短くなってしまった分、体力を最大限につけることが難しいと思うのでそれぞれの強みを大切にしていきたいです。

―ナミさんが考える今年のチームの理想像について教えてください。
去年から大切にしてきたチーム力を重視したいし、試合経験が少ない4年生だからこそ全員で戦う意味を大事にするチームにしたいです。精神的な部分で全員が同じ方向を向いていきたいです。
―ナミさんにとって同期の存在は?
ソラ(梅田香・環境4)は、高校の時から一緒にプレーしていて、おちゃらけて見えるけど実はひたむきに頑張っているところを尊敬しています。
ヨウ(白藤優果・理工4)は真面目でひたすらにストイックだなと。ソラの言葉でチームに伝える部分とヨウの背中を見せて引っ張っていく部分でうまくバランスが取れているなと思います。
ノア(足立はな・法法4)は、主務という立場を置いておいても、チーム全体を見てひとり残さず全員の背中を押している感じが良いなと思います。運営の面で支えてもらっているだけではなく、チームづくりでも支えてもらっていると感じます。
アコ(柴田祥子・経済4)は常に刺激を貰える存在です。同期が慎重になっている部分を行動力のあるアコが押し進めてくれることがよくあり、助けられています。
―他学年の印象について教えてください。
3年生は全体的に大人な学年です。下級生の時から先輩やOBOGの方々のことまで考えていたり、学年が上がってからは後輩との接し方も考えていたりと、常にチームの中でどういう学年でありたいかを考えて過ごしているなと感じています。
2年生は刺激をもらえるエネルギッシュな学年です。それぞれの個性がしっかりあって良いなと思っています。
1年生は、まだオンライン上の縦割りでしかしっかりと話したことがないので、まだ未知数な部分が多いです(笑)プレー面で今後どう活躍するのかや、時折見せるポテンシャルを掘っていくのが楽しみです!
―今チームの注目選手は誰ですか?
どの学年にも期待大なのですが、その中でも2年生には期待しています。春休みの練習で食らいつこうとする姿を感じることができたのは非常に嬉しかったです。昨シーズン出場時間が少なかったキキ(松下花会子・文2)やシキ(川俣乃英・商2)は特に期待していますが、今後の伸びしろに期待して2年生を箱推ししています!(笑)
―今年のシーズンで自分の心に留めていることはありますか?
この自粛期間で自分が1年生だった時の試合を見る機会がありました。そのなかで、今よりも下手だけどがむしゃらにプレーしている自分を見て、色々と考えさせられることが多かったです。最後のシーズンだからこそ、周りをしっかりと見ることはもちろん、1年生の時の自分のような初心を忘れずにプレーしたいです。
―最後に意気込みをお願いします!
プレー面においては、これまでメインで点を取る選手ではなかったので自分で積極的に点を取っていく姿勢をもちたいです。そして、自粛期間などの波乱万丈なシーズンとなりましたが、後輩たちにとって結果的にこういう年もあって良かったなと思ってもらえるくらいの1年にしたいです。そしてこの期間で強く感じることができたバスケ愛・チーム愛を持って、全員で駆け抜けていきたいなと思います。
―ありがとうございました!ナミさんとのインタビューを通して私も色々と考える良い機会になりました。練習再開後は120%の想いで頑張っていきましょう!
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ご覧いただきありがとうございました。
これまでには、他学年のインタビューや対談も掲載しておりますので、是非併せてご覧ください。
次回は、今年度主務を務める足立はな(ノア・経済4)へのインタビューです。お楽しみに!
4年生インタビュー -柴田祥子
2020年9月6日 20:00

4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
(このインタビューは7月の活動自粛期間中に行ったものです。)
今回インタビューを行った4年生は、柴田祥子(アコ・経済4)です。
チームに勢いをもたらしてくれる彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回のインタビュアーを務めます環境情報学部3年の中島花です。まず、簡単な自己紹介をお願いします。
経済学部4年の柴田祥子です。慶應義塾女子高等学校出身で、コートネームはアコです。ポジションはフォワードです。よろしくお願いします。
―よろしくお願いします!早速ですが、これまでのバスケキャリアについて教えてください。
中学まではバレエを習っていて、高校1年生の時にバスケを始めました。当時の慶應義塾女子高は全員経験者のチームでしたが、初心者の私は思い切って入部することにしました。チーム全員で切磋琢磨していて、それそれが個人目標もチーム目標も明確にもっており、向上心のあるチームでした。
―バレエを辞めてバスケを始めた理由を教えてください。
バレエからバスケというあえて振れ幅が大きいものに挑戦することで、大きく成長したいと考えたからです。
バスケなら自分の脚力や走力を活かすことができるかなと思いました。また、厳しい部活であるからこそ得ることができるかけがえのない仲間を作りたいと感じていました。
―アコさん自身のプレースタイル、得意なプレーについて教えてください。
ディフェンスが一番得意です。いつも「目の前の相手に絶対負けない!」と意識してディフェンスしています。オールコートのディフェンスなどで相手にしっかりプレッシャーを与え、チームに良い流れをもっていきたいなと思っています。また、速攻のような自分のスピードが活かせるプレーも好きなプレーの1つです。

―自分の尊敬する人・目標としている選手がいれば教えてください。
決まった選手はいませんが、活動自粛期間にビデオを観るなかで、運動量が多くディフェンスがうまい選手を見つけることができたので、目標としてその人のプレーから学びたいと思っています。
―今シーズンの意気込みはどのようなものでしょうか。
自分が下級生だった時の疑問や違和感は自分たちの代で改善できるように、何をしたらいいか考えて行動していきたいです。そのためには全員が技術を向上させて、それぞれの個性や強みを100%還元できる体制がいいなと思っています。個人としては、昨年は自分のプレーを試せる場が少なかったので、今年は試合経験を多く積んだり、レベルの高い人とマッチアップしたりすることで、大きく成長したいです。
―スローガン『覚悟』に決まりましたが、どのように捉えていますか?
最後の年なので、これまでの全てを懸ける「覚悟」でこのシーズンに挑みたいです。引退する時に「150%でやりきった!」と思いたいです。バスケの技術を抜きにしても、一人一人がチームで存在意義を発揮して大きなものを残す代であることを目指します。チームで決めたことや言葉にしたことをきちんと実行し、嘘がないチームを目指すことに加え、それぞれが大事にしている価値観を活かしながらも結果をとことん追究していきたいです。個人的にも、OGの方々やそれ以外の今までお世話になった方々にもここまで成長したのか、と思ってもらえるような姿を見せて恩返しをしたいです。
―そんなスローガンのもと始まったチームですが、今年のチームの魅力はなんですか?
バスケスキルの高い選手が多いことです。練習で全員が切磋琢磨できる環境というのは強みです。また、下級生もしっかりと意見をもっていますし、芯のある人が多いので、全員でチームをつくっていくことが出来るのではないかと思っています。
―今年のチームの理想はどのようなものですか?
お互いの良いところを分かっているチームが理想です。誰かがもっていないものをもっている人が補うことで強くなるのがチームだと思うので、お互いの良いところを高め合いたいです。相手や自分を知ることでそれぞれの役割が明確になるはずなので、学年関係なくコミュニケーションをとり、全員がそれぞれの形でチームに関われるようにしたいです。
―同期それぞれについての印象を教えて下さい。
ソラ(梅田香・環境4)は、人のことを考えられる人です。一人ひとりに気を配って常に周りを見ています。そのため、誰かの変化にはすぐに気づき心配してあげられる優しい人です。彼女が4年間の中で最も良い意味で変化した人だと思います。
ヨウ(白藤優果・理工4)は、やろうと自分で決めたことは必ず最後までやり抜くことができる人です。彼女の姿勢が後輩に与える影響は大きいです。客観的な視点をもっているので、いつも冷静な判断をしてくれます。
ノア(足立はな・法法4)は、人を支えるプロだと思っています(笑)私と真逆だなと思うことが多々あります。とにかく優しく、真面目な人です。
ナミ(小福川莉奈・法法4)は、緩い雰囲気に見えて実はすごく面白い人です(笑)お姉さん感があるように感じますが、意外と抜けている印象です。
―他学年の印象についても教えてください。
3年生は、チームに対して自分の意思をもって行動できる人が多いです。私たちの学年には少ない部分なので、強い意思をもち続けられているのは凄いです。
2年生は、個性豊かで仲の良い学年です。人数が多いことでぶつかりそうなのに、良いバランスで補い合えています。
1年生は、バスケスキルの高いメンバーが揃っているので一緒にバスケができる日を楽しみにしています!

―今チームの注目選手は誰ですか?
アン(林えみり・理工2)とニナ(星野祐仁佳・商2)です。
慶應義塾女子高の時からの後輩ということもあり、頑張ってほしいなと思っています。2人とも思っていることを伝えられるので、コミュニケーションをとりながら自分のプレースタイルを見つけて輝いてくれることを期待しています。
―自分がこの1年で心に留めていることはありますか?
体力と脚力という自分の武器を生かし、辛い練習の時こそ誰よりも声を出して全力で取り組もうと決めています。ラントレーニングでのスピードやディフェンスの姿勢など、細かい部分でも気を緩めず練習することを心がけています。
―アコさんにとっての最上級生像とはどのようなものですか?
様々な経験をしてきたからこそ、これまで感じたやりにくさの部分は改善して、これまでの4年間の中で最も良いチームにしていくことが使命だと思います。最上級生は自分たちの意見を発信しやすい分、チームの声にしっかりと耳を傾け、取り入れていくことができる学年だと思っています。
―その最上級生像を踏まえて、どのような最上級生を目指していますか?
上級生と下級生で壁を作らず、どの学年にも話しやすいと思ってもらえる最上級生でありたいです。「最上級生」という枠ではなく「チームの一員」として全員と関わり、「最上級生」だからこそできる行動でチームに貢献したいと思っています。
―波乱万丈なシーズンインとなってしまいましたが、この自粛期間についてどのように捉えていますか?
今までは全体練習や大学の授業に時間を取られる中で、ビデオをじっくり見て考えを共有し合う時間がなかなかありませんでしたが、この期間に時間をかけて全員の意見を共有することができたのは非常に良かったです。頭を使うことがバスケではとても大事だなと再確認することができました。ここで学んだ技術や課題を練習が始まった時に有効に活用できれば、この期間は意味のある時間だったと感じられると思います。
―ラストシーズンの意気込みをお願いします!
チームで決めた目標を言葉にするだけではなく、しっかり結果として残せるように最善を尽くします!
―ありがとうございました。普段は今回のようにじっくりとお話をする機会がないので、とても充実した時間となりました。再開したら、この自粛期間で得たものを活かせるよう頑張っていきましょう!
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次回は、小福川莉奈(ナミ・法法4)のインタビューです。お楽しみに!