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AI ちゃん -頃末沙樹
2019年9月2日 11:00
慶應義塾大学理工学部4年ならびに体育会大学女子バスケットボール部の頃末沙樹と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
「AIちゃん」。同期たちは私にそう愛称をつけてくれました。”あい”ちゃんではありません。”AI”は人工知能を指す”エーアイ”です。私は機械を想起させるような気質を持っているらしいのです。
同期に聞いた理由や自己分析から推測するに、感動ものの映画やドラマを見ても感情移入せず涙を流さなかったり、頼まれごとに対して必要だと判断すれば何も言わずに引き受けたりする部分が機械を想起させるのだと思います。
また、性格の部分だけでなく、会話の中での言葉の選択が固いときがあり、それもまた機械らしさを感じさせるのかもしれません。私自身、この愛称はしっくりくるところがあり、気に入っています。そんな私の個性からか、部内では冷静な人だと言われます。感情に任せて話すことがない人、客観的な意見を言う人、という存在なのだそうです。
一方で、もっとバスケ中は人が変わったように熱くなった方が良いと言われたことがあります。心は熱く、頭はクールに、と言う言葉がある通り頭をクールに保つことは良いことだと思います。しかし、普段感情の起伏が激しくない私は、心の熱さまでもクールにしようとしてしまう節があるようなのです。
これからももちろん技術的な成長も目指しますが、最後のリーグ戦を目前に控え時間がない中で成長していくには、バスケ中の心の熱さを良い形でプレーに反映していくことも大事なのではないか、と思っています。残り少ない日々の練習でこれを念頭に置いて取り組んでいきたいと思います。
さて、こんなAIちゃんが早慶戦のランキングではなんと、とても人間らしい称号を手に入れました。その名も、いいお母さんになりそうランキング1位です。早慶戦ではパンフレットに様々なランキングが掲載されます。その内容は毎年異なっており、早慶男女が各々のチーム内で投票を行って集計を行います。
いいお母さんになりそうランキングでランクインした主な理由を一言でまとめると、創造力です。バレンタインデーに作ったクッキーが好評で皆の印象に残り、票を集めたようです。食べ物を作る能力…たしかにこれはいいお母さんにつながる感じがします。クッキー以外に作ったものはスマホケースです。趣味で3Dプリンタを用いて物を作ったりすることがあり、自身のスマホケースを自作したのです。
スマホの大きさをノギスで計測し、モデリングして印刷します。これがいいお母さんにつながるのか疑問に感じるかもしれません。スマホケースはたくさん市販されており、自分で作る必要はないのではないか、気に入ったものを買ってくればいいのではないかと感じるかと思います。
この3Dプリンタでのモノを作る力が真価を発揮するのは市販されていないようなものを作るときです。例えば、作戦盤の角。コートでの動きについての話し合いをするときには作戦盤が用いられることが多々あるのですが、この作戦盤の角はプラスチックでできており、構造上少々割れやすいかと思います。
これは替えが単品では売っていません。そこで、3Dプリンタでのモノを作る力を発揮し、見事直しました。この能力がいいお母さんにつながるであろうことがお分かりいただけたかと思います。
また、AIちゃんは意外にも他校とのイベントが好きだったりします。慶関戦では、両校合同のレセプションがあり、学年別で食事に行く機会もあります。年に一度しか会ってはいませんが、このレセプションと食事会で関西大学と交流できるのが好きでした。また来年、と言って毎年別れていたのが、またいつか、となってしまうのが少し寂しかったです。
早慶戦では、多くの観客の集まる大きな舞台でスタートとしてコートに立たせてもらえたことが素直に嬉しかったです。中学高校で相手チームとして何度か対戦した現キャプテン梅木と共にスタートとしてコートに立ったこと、中学高校での同期がチアとして、そして観客として応援をしてくれたことはとても感慨深いものでした。
バスケを通じて知り合った仲間たちと様々な形でまた関わりあえるというのが面白くて、楽しくて、他校との交流を私が好む理由はこのようなところにあるのだろうなと思います。
また、夏合宿で練習試合をしている信州大学とも交流があり、一年越しの相手の成長を目の当たりにして良い刺激を受けたりもします。それもまた面白みの一つだと思います。

今年の夏合宿では、それまでの試合で浮き彫りになったチーム力の向上という課題に挑みました。合宿内で行われた信州大学との練習試合では、今までなかなか拭うことが出来なかった、コート上とベンチに隔たりがあるような感覚がなくなり、チームの一体感を実感しました。
練習試合後の残りの合宿での練習は、今までより活気のあるものになり、秋のリーグ戦に向けてチームが出来てきたという感じでした。
自分自身の個性の良いところと直すべきところを見つめ直し、合宿での良い流れをしっかりと自分たちのものにして、怪我のないように気をつけながらリーグ戦に向かって良い練習を積み重ねて勝利を掴みにいきたいと思います。
チームでの存在意義-眞尾瞳
2019年8月5日 11:00
こんにちは。慶應義塾大学商学部2年ならびに体育会大学女子バスケットボール部の眞尾瞳と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
6/22に第77回バスケットボール早慶定期戦が行われました。たくさんの方に足をはこんでいただき、応援していただき、本当にうれしかったです。ありがとうございました。

早慶戦や慶関戦で実力的に格上の相手と対戦して、さらなる技術的な課題が見えましたが、それ以上にチーム力について課題が明確になったと感じております。
テーマは「慶関戦・新人戦・早慶戦を終えて、今想うこと」なので、私が近頃考えている「チームでの存在意義」について綴ろうと想います。
2019年のチームが始動し、これまで練習や試合を重ねてきた中で、昨年と比べて自分の考えることが変化しつつあると感じています。
昨年はとにかく自分が持つ力をプレーで体現することを考えていました。慶関戦や早慶戦も何も知らない状態で思い切りプレーしたという記憶が残っています。もちろんチームの目標である3部昇格のために自分が出来ることを考えて、対戦する相手の特徴を把握して対策を練ったり、プレーの向上のために努力したりはしていました。しかし、チーム自体の課題に目を向けたり、チームメイトの行動や考えに興味を持ったりすることが少なかったです。自分の存在意義を見つけるうえで「自分が直接的にチームの勝利に貢献するためにはどうすればいいか」のみを考えてしまっていたのかもしれません。
後輩もでき、試合に中心として出させていただくことで責任感がついたからでしょうか、最近はバスケットのことを考えたり、話をしたりするときにチームについて話すことが増えました。まずチームの現状や課題を見つめ、チームに必要なことを考える。そして課題解決のために自分ができることを考える。当たり前のこととして、自分が直接的にチームの勝利に貢献するためにできることは考え、行動し続けていきます。と同時にチームがもっと良くなって勝利に近づくため、チームの成長のためにできることを見つけて行動に移すことを意識しています。

具体的にはお互いに切磋琢磨できる練習の雰囲気をつくるために盛り上げる声を出したり、ハイタッチや笑顔を心がけるようにしたりしています。またチームメイトのプレーに対して、良いと思ったら良かったとしっかり伝えるようにしています。そして自分の今までの経験を生かして、他のプレー選択肢を提案することやアドバイスをすることも増やしています。さらにもっと知識をつけるために、本を読んだり、早慶戦や慶関戦の試合のビデオを早稲田や関西大学の目線で見返して上手なプレーを研究したりすることも始めています。
チームに必要なことを考え自分の存在意義を見いだすうちに、課題解決のために必要なことの中に自分にはできないことが存在することに気づきました。自分にはできないことや他の人と一緒にやった方がいいことが見つかったときに他のチームメイトを頼る、巻き込む。その力が今の私には足りないなと実感しています。先日、「チームとはアイデンティティと目的・目標が同じであり、相互依存している集団」という心理学者ザンダーの定義と、相互依存するためにはチームメイトのことをよく知り、適した役割や存在意義をチームメイトに与える必要があることを大学の授業で学びました。私はもっともっとチームメイトとコミュニケーションをとり、全員の良いところ・悪いところ・得意なこと・苦手なことを理解し、また自分のこともチームメイトにもっと理解してもらえるように努めます。無論、自分の存在意義を自ら深く考えることも重要です。それに加えてお互いがお互いに存在意義を与え、依存できるようにたくさんの場面で仲間を頼って、巻き込んでいきます。そして着実にチームとしてステップアップできるように、チームの1人として日々精進して参ります。

最後になりますが、3部リーグは厳しい舞台になるとことと思います。それでも、これからの練習や合宿を通じてチームを完成させていき、今年のチームで必ずグループリーグ4勝、3部3・4位リーグ出場を果たします。今後とも応援よろしくお願いいたします。
「チームが1つになる」こと - 足立はな
2019年7月29日 11:00
こんにちは。慶應義塾大学法学部法律学科3年ならびに体育会大学女子バスケットボール部の足立はなと申します。どうぞ宜しくお願い致します。
現在の4学年でのチームが始動して、既に4か月が経過しようとしています。今年度は、プレーヤー8名、マネジャー1名の計9名もの新入生が入部してくれたことで、また昨年度とは少し違ったチームの空気も生まれ、各々が新鮮な気持ちで日々の練習に臨めているように感じます。
春の関東トーナメントに始まり、慶関戦、早慶戦と、ここまで本当にあっという間でした。部員それぞれが、チームにおける役割を模索しながら、時には自分自身と葛藤しながら手探りでここまで駆け抜けてきた印象を受けます。少なくとも私自身はそうでした。
プレー面において、またそれ以外の面において、自分がチームのためにやるべきことは何か。そして自分は何がしたいのか。
現チーム全員揃って初めての公式戦となったトーナメントでは、1点差で敗北を喫しました。
「あのレイアップが決まっていれば」
「あのフリースローが決まっていれば」
「あのシュートを押さえられていれば」
後から言ったところで机上の空論にすぎませんが、試合終了後、このような悔しさと不甲斐なさが残る試合でした。
しかし、何よりも情けなかったのは、そのような決めるべきシュートを落としてしまったチームメイトに対して、自分自身が何もアプローチできなかった点です。タイムアウト時に明るく迎え入れて励ますわけでもなければ、厳しい言葉をかけて叱咤激励するわけでもなく、チームの落ちていく空気にベンチごと飲み込まれてしまっていました。
そして1か月も経たずに迎えた慶関戦。
トーナメントとは異なり、圧倒的に格上のチームとの対戦でした。
ある程度、相手に波を持っていかれてしまう時間帯が訪れることは、チーム全員が認識していたはずです。
だからこそ、トーナメントの反省を生かし、コート内の空気が重くなってしまった際にベンチがどう対応するかが鍵になると思い、試合に臨みました。
最終的に120%出し切れたのかと訊かれると、正直そこまで自信を持って断言することはできません。
しかし、トーナメントと比較すれば、格段に明るい雰囲気の中で、コートに立つプレーヤーも堂々とプレーできていました。
慶関戦は不参加の1年生もおり全員そろっての試合ではありませんでしたが、トーナメントから少しずつ、そして着実にチームとしてまとまってきていると実感できた遠征となりました。
6月22日には、早慶戦が行われました。試合が開始し、個人技で勝てるポイントはほとんどないと全員がすぐに感じたはずです。
それでも、コートに立つ5人はリバウンドやルーズなど、粘り強いプレーからオフェンスチャンスを掴み、「慶應らしい」バスケを魅せていました。

では、ともにコートに立っていない私に出来ることは何か。
春シーズンの間、常に考え続けてきた問題でした。
目の前の試合、戦っているチームメイトを懸命に応援しながらも、どこか自分本位に考え込んでしまう時間や、トーナメント同様、コート上の雰囲気に気持ちを引っ張られてしまう時間があり、「ベンチからコートに対して積極的にアプローチし、チームを作る」ことを達成しきれませんでした。
「チームが一つになる」
言葉で言うのは簡単です。
しかし、これを実践することがどれだけ難しいか。この春シーズンを通して強く痛感しました。
たとえば、圧倒的な点差をつけて試合に勝利すること。
日頃の練習での目標や全員の共通認識として意識していた注意点が明確に試合に反映されること。
全員が心の底から「やりきった」と言える試合をすること。一般に「チームが一つになる」とはこのようなことだと思っていました。
しかし、これだけではチームとして不十分なのです。
いくらコート上では良い試合が行われていても、そこにベンチメンバーの気持ちが寄り添っていなければ、その勝利はチーム一丸となって勝ち取ったものとは言えません。
反対に、いくらベンチメンバーが盛り上がり懸命に声を出していたとしても、コート上で何ひとつ私たちらしいプレーが発揮できなければ、その試合は結果も含め完全に敗北したと言わざるを得ません。
目に見えた形での、すなわち得点と言う意味での勝利に加えて、チーム全員が誰一人欠けることなく「その勝利のためには自分の存在が必要であった」と思えることが絶対に必要だと感じています。
繰り返しになりますが、春シーズンを通して私はいかにこの達成が容易ではないか実感しました。
それと同時に、今その力を身につけられれば、間違いなくチームは大き成長できるだろうということも確信しました。
昨年と比較して、今年のリーグ戦では格上の相手と対戦する機会が一段と増えます。
その中で、バスケの実力のみで戦っていくことは非常に厳しいと思います。
それぞれがこのチームの一員としての強い自覚と責任を持てるよう、一歩ずつでも着実に、チーム力を高められる夏にします。
春シーズンを通して - ビディンガー美亜
2019年7月21日 11:00
慶應義塾大学商学部2年ならびに女子バスケットボール部のビディンガー美亜と申します。 宜しくお願い致します。
今回、慶関戦、早慶戦を終えて感じたこと、また私が一つ上の学年になったことを通して感じたことを書かせていただこうと思います。個人的なことが多くなりますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
慶関戦、早慶戦私は昨年の7月までマネージャーであったため、プレイヤーとして慶関戦と早慶戦を経験するのは初めてでした。プレイヤーに転向した理由の一つに、この大きな舞台に私もプレイヤーとして立ちたい、という気持ちがありました。そのため、いざ試合を迎えるとなると、前回とは違う雰囲気を味わえるのではないかという楽しみと同時に、緊張と空気感に圧倒されてしまうのではという不安も抱いていました。実際、どちらの試合でも、アップのときの普段以上の興奮と体の震えがしたことを鮮明に覚えています。試合はあっという間に終わってしまったように感じました。格上の相手に対してどれだけ自分たちのプレーが通用するのか、相手のプレーに対して自分たちはどう反応してどう対応するか、目標をいかにして達成するかを考え集中していたから、ということもあります。しかし、きっと、目の前で繰り広げられる高度なプレーひとつひとつを必死に目で追っていたら試合が終わっていたのだと思います。相手チームのテクニカルなプレー、速さ、フィジカルの強さ、高いバスケットI.Q.全てに感動し、興奮し、思わず相手のプレーに拍手してしまうことが多々あるほどでした。
早慶戦ではコートに立たせていただいたのですが、やりたいことが何もできないもどかしさと、シンプルなプレーをシンプルにやりきることの難しさを痛感しました。また、チームに個人の力で戦えている人がいる中で、自分のレベルの低さと、格上の相手に勝ちにいくためのチーム力の底上げの必要性を強く感じました。

私たちは、日々の練習の中で、自分たちのなかで上手くいくことの質を高めたり意図的に違うことをしてみたりして、チーム力・個人の力の向上を目指しています。チームの目標である「3部で4勝する」ということについて、実際に実力差がある相手と試合をしたことで、 自分たちに何が足りていなくて何が必要なのか、課題が明確になったように思います。
-新人戦を終えて-
私はプレイヤーになってすぐ怪我をしてしまったため、実際にプレーした期間は短く、12月に新チームになってからもコートから離れていました。二年生になり出来ることも増え、ゲ ーム形式の練習に参加したのは一年生よりも遅かったのですが、慶関戦の頃には完全に練習に戻ることができました。
二年生という立場になり、一年生にいろんなことを教えなくてはいけない、自分のことでいっぱいになってはいけないとは思ってはいましたが、今までコートにいなかった分遠慮してしまい、自分はまずみんなに追いつかなければいけないと考えていたため、自分のことで精一杯になっていたことを正当化していました。しかし自分がどういう状況であれ、一年生から見ても先輩方から見ても私は二年生の一人であり一年生をサポートする立場にあって、やるべきことをきちんとやる責任があることに気がつきました。
それまでは自分を一年生と同じ立場のように考えており、恥ずかしながら周りの指示に従うだけで自分の判断で行動することは少なかったのですが、私は二年生としての自覚を持ち行動しなければならないと考えるようになりました。

それを具体的に身をもって感じたのが、新人戦であったと思います。先輩方がいない状況、つまり自分たちが最高学年であるそのなかでどう動くのか、何が必要とされているのかを常に考え、ひとつひとつの判断に自信と責任を持って行動する必要がありました。今までも常に考え行動してきたつもりではあったのですが、新人戦では改めてその重要性を感じ、また、普段どれだけ先輩方や同期に頼りきりであるかを実感しました。
春シーズンを通して、チーム力とは何かを考えることが多くありました。昨シーズンは、どのようにして自分がチームに貢献するかを直接問われる場面が多く、自分で言葉に表していたのですが他の人から言われることもありました。今シーズンは直接問われていない分、自分の役割は何か、チームから求められていることは何かを自分で見つめ直すようになりました。チームである以上、個人が責任を持ってそれぞれの役割を果たすことが求められており、その積み重ねによって信頼とは築き上げられていくものであると考えております。その役割は人によって違うと思うのですが、良くも悪くもひとりのチームに対する影響力は大きいことからも、役割をこなすのではなく果たすことに意味があることを学んだシーズンであったと個人的に感じました。
3部という舞台の厳しさを私はまだ知りませんが、「3部で4勝する」ということは、個人の力を伸ばすこと、そして何よりチーム力の向上無しには達成できない目標であると思います。チームでのコミュニケーションをとり続け、チームの一員であるという自覚と責任をもち、仲間同士刺激しあって日々精進してまいります。 今後とも応援よろしくお願いいたします。