夏合宿までを経て得たもの-小福川莉奈

こんにちは。慶應義塾大学法学部法律学科3年ならびに体育会大学女子バスケットボール部の小福川莉奈です。宜しくお願い致します。

今回は春シーズン、そして夏の合宿を終えて感じたことを書かせて頂きたいと思います。拙い文章になりますが、最後まで読んで頂けたら幸いです。

まず、今年は上級生になったことがプレーヤーでありつつも大きく変わったことだと感じています。

例年に比べたくさんの後輩が入部してきてくれたので、周りの環境の変化もあり3年生になった実感が湧きました。

たくさんの先輩の方々が「年々時間が過ぎることが早く感じる」と仰っていたのですが、まさにその通りでした。

いざ春シーズンが始まると一気に駆け抜け、そして濃い夏合宿も今考えるとあっという間に終わってしまったような気がします。

まず3年生初の公式戦であった春のトーナメントは、結果として1点差で負けてしまいました。

個人的に、2年生の間は怪我が続いてしまったこともあり試合にはほとんど出ていないので、久しぶりの公式戦でした。

公式戦を楽しみつつも、久々に感じる独特な緊張感もありとても複雑な心境だったことを覚えています。

1Qから軽い捻挫をしてしまい自分自身不完全燃焼な試合であったと共に、チームとして勝ち切ることの難しさを実感した悔しい試合でした。

慶関戦については、格上の相手ではあるものの、チームオフェンス、ディフェンスにおいて相手に通用する部分、そして通用しない部分の両面が表れた試合であったと思います。

個人としては特にオフェンスの技術的課題が明確になったこともあり、未だに奮闘中ですが、学ぶことの多い試合でした。

早慶戦は、1、2年生共に数分の出場であったため、3年生となった今年は実質的に初めて観客の方々に囲まれている中、早稲田を相手にコートに立ちました。

早慶戦で感じたことはやはり圧倒的な実力の差、そしてチーム力の差でした。体格や技術的に劣るところがあった上に、チームとしてまだまとまりきれていなかった部分があったと思います。

試合後には「チームとしての一体感が足りない」と指摘されてしまいました。
技術的な面などではなく、チームの根底にあるべき精神的な面をスタッフの方々から指摘されたことが上級生として、そしていちプレーヤーとしてとても悔しかったです。

技術向上と共にその「チームの一体感」を育むべく、8月上旬に合宿を長野の方で行いました。

厳しい暑さの中、午前、午後と体を動かすのは大変ではありましたが、チーム全員で乗り越えた実り多き合宿であったと思います。
学年関係なく指摘し合い、向上心を持ち、練習中も良い緊張感を持って臨めました。

各々がチームの当事者であり、1年生から4年生まで誰しもが主体性を持つということを再認識できた場であったように感じました。

そして主体性を持ちつつ、周りに興味・関心を持って接すること。

これが合宿を通じてチームとして大きく成長した部分ではないかと思います。

それぞれがコート上で必死にプレーする姿が個人に、そしてチーム全体に良い影響をもたらしたと感じました。

5泊6日の合宿を諏訪市で行った。

9月からは3部でのリーグ戦が始まります。

4年生の先輩方はもちろんのこと、去年からスタートやベンチから出場している現2年生や、1年目にして積極的にプレーをする1年生は本当に心強い存在です。

また、何が何でも上手くなろうと必死に努力しプレーする同期の姿に日々刺激を受けています。

その一方で、昨年の先輩方の引退で少なからず主力メンバーやベンチメンバーを失い、私たちは昨シーズンに比べて経験の浅いチームになりました。

今まで3部の舞台で実際に戦ったプレーヤーも僅かです。

私自身、1年生の時に少しだけ3部の試合に出場させて頂いたこともあります。

しかし、当時私はリバウンドを取るか、ペイントエリアでポジションを取り、相手の前でボールをもらうことで精一杯、あるいはボールをもらうことすらできない時も多々ありました。

ただただ相手のフィジカル、そしてスピードについていけず圧倒されていたことをよく覚えています。

今思い返すと、コート上にいても先輩方に支えてもらうばかりであったと思います。

1、2年生の時はもっと自分がどうしたら成長していけるか、何をしたら自分がチームに貢献していけるのか、どちらかというと個人を中心として周りを見ていました。

ですが上級生になり、まだ未熟ではありますが物事を広い視野で見ることをより意識するように心がけています。

チームを中心として考えることが求められるのが上級生ではないかと思います。

今のチームにとって、学年という括りだけでなく、一個人としてどのような役割を担うことが一番なのか、ということを下級生の時よりも考えるようになりました。

今も、個人の課題は山積みです。

コート上で少しでも下級生が安心し思いっきりプレーできるように、そして今までチームを良くしようとあらゆる方面で試行錯誤してきて下さった4年生の方々が目一杯リーグに向けて集中できるよう、コート内外で夏合宿から培ったチームの一体感を重んじながらリーグに挑めればと思います。

今後とも応援のほど、よろしくお願い致します。