4年生ひとりひとりにインタビューを行い、ラストシーズンについて考えていることを語ってもらいました。新入部員インタビュー・2年対談・3年対談に引き続き、慶應女子バスケ部について、4年生5名について詳しく知っていただきたく思い、このようなインタビューを企画いたしました!
(このインタビューは7月の活動自粛期間中に行ったものです。)
今回インタビューを行った4年生は、柴田祥子(アコ・経済4)です。
チームに勢いをもたらしてくれる彼女が考える今年のチーム、ラストシーズンにかける想いはどのようなものなのか。是非ご一読ください!
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―こんにちは。今回のインタビュアーを務めます環境情報学部3年の中島花です。まず、簡単な自己紹介をお願いします。
経済学部4年の柴田祥子です。慶應義塾女子高等学校出身で、コートネームはアコです。ポジションはフォワードです。よろしくお願いします。
―よろしくお願いします!早速ですが、これまでのバスケキャリアについて教えてください。
中学まではバレエを習っていて、高校1年生の時にバスケを始めました。当時の慶應義塾女子高は全員経験者のチームでしたが、初心者の私は思い切って入部することにしました。チーム全員で切磋琢磨していて、それそれが個人目標もチーム目標も明確にもっており、向上心のあるチームでした。
―バレエを辞めてバスケを始めた理由を教えてください。
バレエからバスケというあえて振れ幅が大きいものに挑戦することで、大きく成長したいと考えたからです。
バスケなら自分の脚力や走力を活かすことができるかなと思いました。また、厳しい部活であるからこそ得ることができるかけがえのない仲間を作りたいと感じていました。
―アコさん自身のプレースタイル、得意なプレーについて教えてください。
ディフェンスが一番得意です。いつも「目の前の相手に絶対負けない!」と意識してディフェンスしています。オールコートのディフェンスなどで相手にしっかりプレッシャーを与え、チームに良い流れをもっていきたいなと思っています。また、速攻のような自分のスピードが活かせるプレーも好きなプレーの1つです。
―自分の尊敬する人・目標としている選手がいれば教えてください。
決まった選手はいませんが、活動自粛期間にビデオを観るなかで、運動量が多くディフェンスがうまい選手を見つけることができたので、目標としてその人のプレーから学びたいと思っています。
―今シーズンの意気込みはどのようなものでしょうか。
自分が下級生だった時の疑問や違和感は自分たちの代で改善できるように、何をしたらいいか考えて行動していきたいです。そのためには全員が技術を向上させて、それぞれの個性や強みを100%還元できる体制がいいなと思っています。個人としては、昨年は自分のプレーを試せる場が少なかったので、今年は試合経験を多く積んだり、レベルの高い人とマッチアップしたりすることで、大きく成長したいです。
―スローガン『覚悟』に決まりましたが、どのように捉えていますか?
最後の年なので、これまでの全てを懸ける「覚悟」でこのシーズンに挑みたいです。引退する時に「150%でやりきった!」と思いたいです。バスケの技術を抜きにしても、一人一人がチームで存在意義を発揮して大きなものを残す代であることを目指します。チームで決めたことや言葉にしたことをきちんと実行し、嘘がないチームを目指すことに加え、それぞれが大事にしている価値観を活かしながらも結果をとことん追究していきたいです。個人的にも、OGの方々やそれ以外の今までお世話になった方々にもここまで成長したのか、と思ってもらえるような姿を見せて恩返しをしたいです。
―そんなスローガンのもと始まったチームですが、今年のチームの魅力はなんですか?
バスケスキルの高い選手が多いことです。練習で全員が切磋琢磨できる環境というのは強みです。また、下級生もしっかりと意見をもっていますし、芯のある人が多いので、全員でチームをつくっていくことが出来るのではないかと思っています。
―今年のチームの理想はどのようなものですか?
お互いの良いところを分かっているチームが理想です。誰かがもっていないものをもっている人が補うことで強くなるのがチームだと思うので、お互いの良いところを高め合いたいです。相手や自分を知ることでそれぞれの役割が明確になるはずなので、学年関係なくコミュニケーションをとり、全員がそれぞれの形でチームに関われるようにしたいです。
―同期それぞれについての印象を教えて下さい。
ソラ(梅田香・環境4)は、人のことを考えられる人です。一人ひとりに気を配って常に周りを見ています。そのため、誰かの変化にはすぐに気づき心配してあげられる優しい人です。彼女が4年間の中で最も良い意味で変化した人だと思います。
ヨウ(白藤優果・理工4)は、やろうと自分で決めたことは必ず最後までやり抜くことができる人です。彼女の姿勢が後輩に与える影響は大きいです。客観的な視点をもっているので、いつも冷静な判断をしてくれます。
ノア(足立はな・法法4)は、人を支えるプロだと思っています(笑)私と真逆だなと思うことが多々あります。とにかく優しく、真面目な人です。
ナミ(小福川莉奈・法法4)は、緩い雰囲気に見えて実はすごく面白い人です(笑)お姉さん感があるように感じますが、意外と抜けている印象です。
―他学年の印象についても教えてください。
3年生は、チームに対して自分の意思をもって行動できる人が多いです。私たちの学年には少ない部分なので、強い意思をもち続けられているのは凄いです。
2年生は、個性豊かで仲の良い学年です。人数が多いことでぶつかりそうなのに、良いバランスで補い合えています。
1年生は、バスケスキルの高いメンバーが揃っているので一緒にバスケができる日を楽しみにしています!
―今チームの注目選手は誰ですか?
アン(林えみり・理工2)とニナ(星野祐仁佳・商2)です。
慶應義塾女子高の時からの後輩ということもあり、頑張ってほしいなと思っています。2人とも思っていることを伝えられるので、コミュニケーションをとりながら自分のプレースタイルを見つけて輝いてくれることを期待しています。
―自分がこの1年で心に留めていることはありますか?
体力と脚力という自分の武器を生かし、辛い練習の時こそ誰よりも声を出して全力で取り組もうと決めています。ラントレーニングでのスピードやディフェンスの姿勢など、細かい部分でも気を緩めず練習することを心がけています。
―アコさんにとっての最上級生像とはどのようなものですか?
様々な経験をしてきたからこそ、これまで感じたやりにくさの部分は改善して、これまでの4年間の中で最も良いチームにしていくことが使命だと思います。最上級生は自分たちの意見を発信しやすい分、チームの声にしっかりと耳を傾け、取り入れていくことができる学年だと思っています。
―その最上級生像を踏まえて、どのような最上級生を目指していますか?
上級生と下級生で壁を作らず、どの学年にも話しやすいと思ってもらえる最上級生でありたいです。「最上級生」という枠ではなく「チームの一員」として全員と関わり、「最上級生」だからこそできる行動でチームに貢献したいと思っています。
―波乱万丈なシーズンインとなってしまいましたが、この自粛期間についてどのように捉えていますか?
今までは全体練習や大学の授業に時間を取られる中で、ビデオをじっくり見て考えを共有し合う時間がなかなかありませんでしたが、この期間に時間をかけて全員の意見を共有することができたのは非常に良かったです。頭を使うことがバスケではとても大事だなと再確認することができました。ここで学んだ技術や課題を練習が始まった時に有効に活用できれば、この期間は意味のある時間だったと感じられると思います。
―ラストシーズンの意気込みをお願いします!
チームで決めた目標を言葉にするだけではなく、しっかり結果として残せるように最善を尽くします!
―ありがとうございました。普段は今回のようにじっくりとお話をする機会がないので、とても充実した時間となりました。再開したら、この自粛期間で得たものを活かせるよう頑張っていきましょう!
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次回は、小福川莉奈(ナミ・法法4)のインタビューです。お楽しみに!