入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2009年
2009年度 一般受験: 桂 竜馬
学部:法学部政治学科
出身校:都立国立高等学校
<志望動機>
私は、高校2年生までは国公立大学を目指そうと考えていたのですが、3年生で引退を迎え高校生活を振り返った時、大学でも本気で、そして最高の環境でバスケットボールを続けたいと強く思いました。
本塾のバスケットボール部は、前年度のインカレ優勝チームであり、高いレベルの環境であることは間違いないことに加え、実績に関わらず努力をすれば誰にでもチャンスが巡ってくるチームスタイルは、高校であまり実績を残せなかった私にとって非常に魅力的なものでした。
また、勉強面に関しても、本塾には国公立大学に引けを取らない環境が整備されています。語学を中心に、学部にとらわれず様々な分野の授業を履修することができ、文武両道を体現するには、一番やりがいのある大学であると確信しました。
私は、将来就きたい職種や職業に関して具体的なイメージがまだ見つけられずにいたのですが、私が在籍している法学部は、法学のみならずあらゆる分野の学問を勉強できるシステムになっているという特徴があります。例えば、生物や化学といった自然科学分野や数学や統計学のような理系分野も、全員が履修できるようになっています。
4年間の大学生活を通じて豊富な教養を身につけ、興味のある学問を見つけ、自分のやりたいことを見つけられる場所であると思い志望しました。
<受験準備>
本塾の法学部の一般入試は、非常に難易度が高く、念入りな準備が必要になります。 具体的には、過去問を通じて例年の傾向や問題の雰囲気をつかむことが、一番大事だと思います。法学部はもちろんですが、他学部の過去問を解いてみるのも力をつける手段のひとつでしょう。
国公立大の受験勉強だと、様々な教科を浅く広くバランスよく勉強することが大切かと思いますが、受験科目が限定される私大入試は、「その分ひとつの教科で要求される知識量」は多くなります。私が本塾に志望を変更してからは、「細かい説明が施されている用語集」などをより多く用いて勉強するようしました。
私が受験した英語や歴史の入試では、深い学力を問われるのが本塾の特徴です。
英語に関しては、「速読する中での読解力や要約力」が試されます。その能力を培うには、問題演習が一番効率的です。細かい文法や構文などを覚えるより、問題文の主張や流れを読み取れるようにならなければいけません。
その際には、色々な参考書に手をつけるというやり方ではなく、本塾の過去問や一部の参考書のみを解いた方がいいと思います。その代わり解いた過去問については、徹底的に突き詰めることが大切で、わからない単語は、全て調べ文脈を理解できるまで何回も問題を読み返すといいでしょう。より実践的な勉強を通じて、本番に直結する能力を身につけてください。
歴史の試験では、「基本的な事項から細かい情報まで幅広い知識」が要求されます。教科書や参考書を用いて、あらゆる記述に注目しながら勉強を進めるといいと思います。
私は、世界史を選択したのですが、ひとつの効果的な勉強法として出題されやすい地域ごとの年表を、自分で作成するということを実践していました。
中国や西欧といったメジャーな地域はもちろん、中南米・アフリカ・中東などについての細かな事項、「特に、現代史における地域紛争」など「普通の受験生はなかなか手がまわらない分野」まで網羅することで、他の受験生と差をつけられると思います。
小論文は、「法の在り方や現代社会の社会構造など法学的な考え方」のみならず「社会学的な思考力」も試されるものであると思います。
与えられたテーマに関して、「自分の主張を明確に伝える能力」が必要であり、「論理展開や主張の説得力」もしっかりしていなければいけません。
この教科もやはり実践的な演習が必要で、過去問を解いて必ず学校の先生や塾の講師など「文章を見慣れた人に添削」してもらい、客観的な意見をもらってください。
そして何より効果的なのが、一般受験を体験した先輩に話を伺うことです。
私自身、同じ高校の先輩のうち一般受験で法学部に入学した方に色々なアドバイスを頂き、非常に効率の良い勉強ができました。自分の周辺で慶應義塾大学法学部の先輩を探して、様々な情報を得てください。
<バスケットボール部について>
現在バスケットボール部は、A・Bで分離せず全員で練習を行っており、一体感を感じながら充実した練習を積み重ねています。
「自立から勝利へ」のスローガンの通り個人の意識が非常に高く、自分の役割を模索しそれを全うするために日々全力で活動している印象を受けます。リーグ制覇やインカレ連覇など高い目標を掲げるチームであり、意志と意欲次第で他の環境では得ることのできない体験や充実感を経験することができます。
バスケットボールの技術のみならず、人間力や社会性の著しい向上を図れる場所だと思います。
2009年度 塾内進学: 野呂昇平
学部:法学部法律学科
出身校:慶應義塾高等学校
<バスケットボール部について>
私達バスケットボール部は、週6日で2~3時間/日の短時間に集中した練習を行っています。部員全員が、「勝利」というチームの目標を達成するため、全力で練習に取り組んでいます。
練習中は、ひとつのシュートやパスまで注意を行きわたらせ、コーチ・先輩からの指摘などの声がいつも絶えないほどの内容の濃い練習となっています。
練習時間は短いですが、その分自分の時間を作れるので、自主練習やウェイトトレーニングなどに励むことができ、高校にはない大学独特の「時間」をそれぞれの部員が自己管理の下、有意義に過ごしています。
今年度は、「自立から勝利へ」というスローガンの下、メンバー一人ひとりが個人の役割を理解していることから、チームの組織力もとても高いものとなっています。そして、先輩と後輩の縦のつながりの深さも、慶應義塾というチームの大きな特徴といえるでしょう。練習中は厳しい先輩も、コート外では優しく接してくださいます。
また、文武両道を目指したいという人にも、このチームは最適といえます。学業優先なので、練習で授業に出席できないということがない、つまり学業がおろそかになることはありません。
高いレベルでの学業とバスケットボールの両立が実現できるのは、慶應義塾だけでしょう。
<内部進学者へ>
内部進学の最大の利点は、なんと言っても大学受験がないことでしょう。受験勉強に縛られることがないので、時間を自由に使うことができます。
私の場合は、車の免許を取得し、ウェイトトレーニングなどに時間を費やして大学進学の準備をしました。また、塾内のつながりを活かして早い段階から大学の練習に参加したことで、大学のバスケットボールに慣れることも可能です。入部を考えている人は、一度練習に参加してみてください。
また、入部を決心している人や、入部を選択肢に入れている人は、早い時期からウェイトトレーニングなどで体作りをしておくといいと思います。大学では、高校以上にフィジカル面でハードになってくるので、時間のあるこの時期に準備をしておくことをお勧めします。
本塾のバスケットボール部において、内部進学者の存在はチームを作り上げていく中でとても重要です。その理由は、内部進学の皆さんには「高校で培ってきた慶應バスケット」を、外部入学者に是非伝えていって欲しいと思います。
日本一のチームを目指すためは、内部進学者が重要な役割を果たしているのです。
内部進学者のみなさんは、大学入学までの自由な時間をどう使うかが重要になってくると思うので、そのためにも今ある時間を有効に使い「大学生活をどのように送るのか」をよく考えて欲しいと思います。