入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 一般受験
2021年度 一般受験:橋本和隆
学部:文学部
出身高校:麻布高等学校
〈志望動機〉
私が慶應を志望した理由としては、部活動と学業を双方とも高いレベルで両立できること、これにつきます。体育会として個々人がそれぞれ目的を持ち、お互いに高め合いながら目標を達成しようとすることは、慶應で部活動をする大きな魅力と言えます。また学業の面でも研究を含め、多くの選択肢がある大学であり、漠然とした将来像しか持っていない自分にとっては最良の環境だと感じました。
〈各教科の勉強〉
・受験学部…文学部、法学部法律学科、商学部B方式
・受験科目…英語、世界史、小論文
国公立大学受験も視野に入れて考えていたこともあり、浪人の冬までに行なっていた慶應対策は十分とは言えませんでした。そのため12月以降は過去問を解いて問題形式に慣れること、時間配分の調整を行うとともに、これまで習得してきた知識を確実にするための勉強を中心に行いました。
・英語
浪人してもなお最後まで思うようにいかなかった科目です。読解スピードが遅く、商学部の受験ではそれがおそらく致命傷となってしまいました。読解スピードを上げようと色々なことを12月まで試しましたが、最終的には単語力の問題も大きいということに気づきました。それからは受験までは過去問をとくのを控えめにし、これまでやっていた単語帳(システム英単語)の復習ばかりをしていました。文学部受験では得意であった和訳がある、そして辞書を使えるということでなんとか間に合いましたが、万人におすすめできる方法ではないかもしれません。
・世界史
現役時、浪人時と通史はかなりやっていたので、ある程度は得意科目でした。しかし、用語にかなり抜けがあったため、12月から直前までは他大学、センター試験も含めた過去問で抜けを確認しつつ、一問一答の繰り返しを中心に勉強しました。結果として慶應の過去問を多くこなすことはしませんでしたが、知識はかなり定着したと思います。またただ暗記するだけではなく、簡単な図や年表を作成して自分なりに関連付けて覚えたことは役に立ったと思います。
・小論文
12月になるまでほとんど対策をしておらず、冬季講習で本格的に対策を始めました。そのため直前までひたすら過去問をこなし、小論文として書くことに慣れるようにしました。文学部、法学部ともに小論文といっても要約が大事になってくるので、もし時間に余裕があるようなのであれば、これまで現代文で扱った文章の要約や、難関国立大学の現代文に挑戦してみるのも意味があるかも知れません。
〈受験に向けて〉
自習室で勉強することを忌避してきた私ですが、12月以降は周りに人がいる環境の方が良いと思い、自習室で勉強しました。また受験はなるべく朝型の勉強スタイルにした方が良いと言われておりますが、夜型の勉強スタイルが最後まで抜け切らなかった身としてはセオリーに従った方が良いなと思いつつも、人それぞれで良いのではないかとも思います。
〈最後に〉
慶應義塾大学、そしてバスケットボール部は私が志望動機として上で書いたことをそのまま実現できる場所だと思います。この文章を読んで参考になったと思ってくださる方がいれば幸いですし、皆さんの努力が報われることを心よりお祈り申し上げます。
2021年度 一般受験:菊地康月
学部:総合政策学部
出身高校:洛星高等学校
<志望動機>
私が慶應義塾大学を志望した理由は2つあります。1つ目は、京都出身である私にとって関東の大学は非常に憧れで、そんな関東でも最難関のレベルで知られる慶應義塾大学で学んでみたいという単純な好奇心でした。2つ目は高校時代、コロナの影響で引退試合がなくなり、歯切れの悪い自分のバスケット人生を大学でもう1度やり通してみたかったからです。慶應義塾体育会バスケットボール部はスポーツ推薦制度がないにも関わらず非常に高いレベルで戦っていることに魅力を感じ、入学してバスケットをするなら慶應義塾大学しかないと決めました。
<受験準備>
私が受験したのは経済学部A方式・商学部A方式・法学部政治学科・総合政策学部の4つです。使った科目は英語・数学・世界史・小論文で、国公立や滑り止めも考えていなかったため全ての勉強時間を慶應義塾大学の受験に注いでいました。私は長いスパンで予定をガッチリ決めてしまうとズレてしまった時が大変なので、あえて1日の中でその日やるべきことを優先順位で並べてそれを毎日達成していくという形で予定を立てていました。ただ、予定の組み立て方は人それぞれなのでなるべく多くの人の意見を聞いて自分に合うものを見つけるべきだと思います。全体的に見ると、英語・数学・世界史の過去問は夏休みから解き始め、小論文は直前の1,2ヶ月前から一気に解きました。
<科目別対策>
まず英語は最も力を注ぐ必要のある科目で、自学習では参考書を夏までにひたすら解き続けました。順番としては、まず単語や文法、そのあと英文解釈、そして英作文を終えた後に長文という流れがオススメです。単語帳は基本的なもの1冊を3周ほどしてから、慶應義塾大学特有のマニアックな語彙が載っているものを2冊目として選び、その2冊を直前まで使い続けました。文法は、選択形式のものを数冊と1冊の文法書を用意し、問題集を解きながら文法書を辞書のように使いました。英文解釈や長文については私は2周したら次々と新しいものを用意していました。また、長文は既に解いて知っているその文章を自己採点した後に音読するということを心がけると、特有の超長文の速読の練習になるので是非やってみてください。学校や予備校の授業やその復習と並行して、これらの分野を夏までに終わらせておくと、かなりの力がつくと思います。夏以降の過去問の解き方ですが、慶應義塾大学の英語は分量が多く、時間配分を間違えると最後まで解ききれないということも起こります。初めは時間をオーバーして良いので集中力を切らさずじっくり問題と向き合うべきです。上記の自学習がきちんと出来ていれば解いているうちに自ずとスピードは上がってきます。そして過去問は点数ではなく復習が大事です。私は長文をコピーして段落ごとにノートに切り貼りして英文を解釈し、難しい単語や文章をその都度書き出して意味や構文を調べ上げました。このような過去問ノートを作って、本試験が始まる直前まで読み込んでいました。
次に数学ですが、これに関しては私立用の対策ではなく一般の国公立向けの勉強をするのが良いと思います。慶應義塾大学は数学もマーク形式でトリッキーな問題も多いですが、実際に問われているのはきちんとした基本的な数学力なので、総合模試や教科書、さらには共通テストなどの問題でも全てが練習になると思います。英語同様、数学も夏までに基礎・標準問題をやり込み、それなりのパターンを頭に入れた上で、夏休みから過去問を解きました。数学も時間配分が肝心で、私は過去問を大問ごとに分割し、1つ1つ時間を計測しながら解きました。その中で意識したのは、15分間手が止まってしまったら解答を見て復習に移るということでした。いわゆる捨て問の可能性もあるからです。直前期は1つの試験丸々を時間計測し、解き進めますが、大事なのは手が止まった問題に時間を割くよりも他の問題に移行すること、そしてページをめくって1番最初に解くべき簡単な問題を見極めることです。数学の復習は模試や教科書、過去問で分からなかったものを解法とともに公式や自身のコメントなどを、ノートにまとめ、試験に持っていきました。
世界史に関しては、私は学校の授業で学んだ通史をノートにまとめ、模試や過去問で新しい情報があるとそこにどんどん書き込んでいくという形式で勉強していました。しかしやはり慶應義塾大学の問題は情報量が多く、通常の模試や一問一答の問題集ではなかなかカバーができません。そこで重視すべきは過去問と用語集です。世界史の問題は分野が同じ場合、似たような形式で出題されるということもあり得るので、同レベルの他大学の過去問も含めてしっかり活用するべきです。そして用語集は、過去問の復習のための辞書としてしっかり使ってください。教科書にも載っていない予備知識が豊富なので、それを覚えるのではなくじっくり読み込んでください。また現代史も細かく聞かれるので日々の世界情勢にアンテナを張っておくことも大切です。
最後に小論文については、私は社会問題についてニュースでも新聞でも良いので見識を深めることが1番の対策になると思います。特に自分が受ける学部に関わる事柄は親や周りの大人に説明することができるくらいの知識があると有利だと思います。過去問ももちろん大切ですが、この科目は直前まで自分で色々と調べ続けることが重要です。また、小論文において最難関となるSFCの問題については、前置きの文章を時間を気にせず読み込んでください。SFCの小論文には非常に長い文章や数多くの図が初めに用意されています。しかしその中に、後の問題で発想のヒントとなるキーワードが必ずあるので、時間がないからと読み飛ばすことは禁物となります。
<直前期>
まず直前になって大事になってくるのはメンタルです。模試での判定がA判定でも落ちることはあるし、逆にE判定でも合格することはあります。後のことは考えず、今まで自分がきちんとやってきたという自覚があれば、どっしり構えていればいいと思います。試験当日は朝が早いので、朝早く起きて勉強し、夜は遅くならないうちに切り上げて寝るという生活スタイルに変える必要があります。勉強する場所については、私は直前期は自宅にこもって勉強していましたが、どうしても集中しきれないところがあったので結局最後の方は予備校の自習室に通ったりもしていました。1人でやっていても不安で、一緒に勉強している友達の顔を見て安心した覚えがあります。さらには試験慣れというのも必要かと思います。練習で共通テストだったり慶應より試験日程が早い他大学を受験してみるのも1つの手です。また過去問に関しては、私は新しい年の問題にチャレンジするのではなく今まで解いた過去問をもう1度解き直していました。それで解けるようになっているのであれば自信に繋がるし、解けなければ「こんな問題みんなどうせ解けへん」とある意味開き直っていました。試験直前については、私が予備校でお世話になった先生は「試験中は緊張をほぐせた人から合格していく」と仰っていました。どこの大学でも、受験を意識して勉強している以上、直前期を迎えるほとんどの受験生のレベルにあまり差はないと考えてください。全員が緊張している中、そこから脱した人が合格するのであって、賢さだけの勝負ではないということです。もちろん集中することは必須ですがあくまで体が固まらないようなマインドに自分をもっていくための期間が直前期だと考えてください。そのためには友達と話したり、外に出て散歩したり体を動かしたりするのも効果的だと思います。以上が私が直前期に実践していた過ごし方と考え方です。少しでも受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。
<バスケットボール部について>
最後になりますが、本塾のバスケットボール部を少し紹介させていただきます。ここでは1人1人がチームに対する強い貢献意識を抱いて日々練習に励んでいます。選手もスタッフもひたすらチームの勝利に向かって一丸となって戦っており、その結束力が慶應バスケットボール部の大きな武器です。自分がどうしたら貢献できるのか、そういった存在意義を常に考えながら自身と向き合うことができるので、ハードな環境ではありますが充実した毎日を過ごしています。このような素晴らしい環境でバスケットをさせていただいていることに感謝しつつ、今の経験が今後の自分の人生の大きな糧となることを確信しています。
拙い文章ではありますが、これを読んで慶應義塾大学、さらには慶應義塾体育会バスケットボール部に少しでも関心をもっていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
2021年度 一般入試:石倉史菜
学部:文学部
出身校:都立国立高校
<志望動機>
私はもともと私立文系を志望しており、その中でできるだけ上を目指して頑張りたいという思いから慶應大学を受験することにしました。文学部を志望した理由としては、将来やりたいことが具体的に決まっておらず、この学部なら様々な選択肢を広げられると思ったからです。文学部は、2年次の専攻選択に向けて1年生の時は色々な分野の授業を受けられるため、将来何をしたいのか明確に決まっていない人にはとても合っていると思います。実際にここまで授業を受けてきた私も、専攻選択に向けて少しずつやりたいことが定まってきたと感じています。私は、志望校を決める上で知り合いの先輩や塾の先生など沢山の方に相談したことがとても良かったと感じているので、これから決める人は色々な人の意見を聞いた方が良いと思います。
<受験勉強>
勉強法については人それぞれだと思うので、参考程度に読んでいただけると幸いです。受験勉強を終えた私が一番大切だと感じることは、基礎固めです。私は夏休みまでに基礎固めを終わらせることを意識して、日々の勉強スケジュールを立てました。私は、「システム英単語」(単語)、「頻出英文法・語法問題1000」(文法)、「ポレポレ英文読解プロセス50」(精読)などを英語の基礎固めとして使っていました。色々な参考書に手を出して中途半端になるよりも、これと決めた参考書を一つ完璧にする方がいいと思います。国語は、夏までに古文、漢文の単語や文法をしっかり覚えることがとても大切です。正直使う参考書は何でも良いと思いますが、私は学校で配られた教材を使って覚えていました。世界史は、まず教科書などを何度も読んでインプットし、夏休みくらいからアウトプットを始めました。アウトプットとして使っていたのが東進の一問一答で、これは基礎から応用まで一冊にまとまっていて勉強しやすいためオススメです。歴史科目は、単語の丸暗記ではなく、因果関係を頭に入れて「流れ」で覚えることが一番重要だと思います。受験勉強をしていると、周りの人が難しい参考書を使っていたりして焦ることもあると思いますが、基礎があってこその応用です。基礎固めを早めに終わらせて、+αの参考書や過去問演習に時間を使えるといいと思います。
<バスケ部について>
私は小学校から高校までバスケをやっていて、別のスポーツをしてみたいという思いもあったため、大学で体育会のバスケ部に入ろうとは考えていませんでした。ですが、同じ高校のシキさんから誘って頂いて練習体験に行ったり、どういう大学生活を送りたいのかを考えたりしたときに、やっぱりこの体育会でバスケを続けたいなと思うようになりました。最初は不安などもありましたが、今はレベルの高い環境の中でバスケをすることに楽しさを感じています。そして何より、本気でバスケと向き合い、目標に向かってひたむきに努力する一生の仲間と出会えたことをとても嬉しく思います。慶應義塾體育会女子バスケットボール部という、様々な面で自分を成長させてくれるこの環境で、仲間と切磋琢磨し合いながら充実した4年間を送りたいです。
2020年度 一般受験:熊野俊介
学部:理工学部 物理情報工学化
出身高校:湘南高等学校
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、慶應義塾体育会バスケットボール部所属、理工学部物理情報工学科2年の熊野俊介と申します。体育会バスケットボール部では選手として活動させていただいております。何卒宜しくお願い致します。
はじめに、困難な世の中であるにも関わらず我々部員が日々練習に励むことができるのは、慶應義塾体育会バスケットボール部を支援してくださる多くの皆様による手厚いご支援の賜物です。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、私は神奈川県藤沢市にある県立湘南高校から1年間の浪人を経て一般受験で慶應義塾大学理工学部に入学しました。現在は、横浜市にある実家から電車で通学しています。
このブログでは、私の受験生の頃の夏の1日と現在の慶應義塾体育会バスケットボール部の部員としての夏の1日を紹介します。
<志望動機>
私が慶應を受験した理由は、家から通える範囲で高いレベルの教育を受けられる大学であったためです。関東圏で理工学を十分に学べる環境が整っている大学は多くなく、慶應はその大学の中でも様々な点で優れていると感じたため受験しました。理工学部では1年次では学科が決められておらず、1年間学んだ上で成績に応じて自分の興味のある分野の学科に進級できる制度があり、その制度も自分にとって魅力的でした。
<受験生の頃の夏の1日>
正直なところ、受験生に楽しい夏休みはありません。受験生にとって夏休みはひとつの山場です。冬の入試に向けてまとまった時間が取れる期間なので、朝から晩まで勉強に励みます。つまらないかもしれませんが、そんな夏休みの1日を紹介します。
・6:30 起床。朝食をとり、身支度を済ませます。
・7:30 家を出発。電車で予備校に向かいます。電車では英単語などの紙とペンがなくてもできる勉強をします。
・8:15 予備校到着。その日にやることを大まかに決め、勉強を開始します。夏休みは主に前期の復習、模試に向けた勉強を行っていました。夏期講習がある日もあるので、その予習・復習などもしながら計画的に勉強を進めます。
・13:00 昼食。予備校には同じ高校からの友人が多くいたので、彼らと志望校の話や世間話などをしながら昼食をとります。息抜きも大切なので、予備校の周りを散歩したりもしていました。
・14:00 勉強再開。1日で最も眠い時間帯ですが、眠気に負けず勉強します。負けることも多々ありましたが。
・18:00 軽食。1日の終わりに向けて、もう1度スイッチを入れなおします。
・21:00 予備校を出発。
・21:45 帰宅。夕食を取ります。私は高校3年生の受験のときに、好きなものを食べすぎて10kg近く太ってしまったので、浪人中の夕食はサラダとプロテインのみでした。毎日この時間に30分ほど筋トレも行っていたので、受験後には少しいい身体になっていました。
・22:45 日中にやり切れなかった部分や暗記物などを寝る前に済ませます。
・24:00 就寝。寝不足は次の日の集中力などにも影響するので、6時間以上は寝るように心がけていました。
受験生の頃のノートは今でも大切にとってあります。
<現在の練習がある夏の1日>
浪人の夏休みとは打って変わって、今ではバスケの練習に励む夏を送っています。そんな夏休みの1日を紹介します。
・5:00 起床。朝食を取り、身支度を済ませます。
・5:35 家を出発。電車で日吉に向かいます。
・6:20 体育館到着。着替えを済ませて、ストレッチを行います。
・6:45 全体練習開始。
・8:30 全体練習終了。
・9:00 着替えを済ませて、同期とご飯を食べます。
・10:00 午後の練習まで時間があるときは帰宅しますが、あまり時間がないときは日吉生の同期の家で時間をつぶします。仮眠を取ったり、趣味に時間を費やします。この時間にウェイトトレーニングを行うこともあります。
・13:00 昼食。
・17:00 午後練開始。午後は主にシューティングなどの個人練習やセットの確認などを行います。
・19:00 午後練終了。
・20:00 帰宅。夕食を取ります。
・21:00 練習のビデオを見たり、ストレッチを行うなど次の日に向けて自分の時間を過ごします。
・23:00 就寝。次の日も早いので、少し早めに寝るように心がけています。
日によって、全体練習が午前中のみの日や午後のみの日もあります。練習時間はその時々によって変化するので、それにあわせて上手く自分の時間を作ってリフレッシュしています。
練習風景
<オフの日の過ごし方>
オフの日は練習の疲れを取りながら、リフレッシュすることを心がけています。家で趣味に時間を使うこともあれば、同期とドライブに出かけたり、高校や地元の友人と遊びに行くこともあります。オフを有意義に使うことは、練習でのパフォーマンスを上げることにもつながるので、大事に利用しています。
同期と海に行ったときの写真。時間があるときはよく海まで車を飛ばします。
<最後に>
いかがだったでしょうか?
受験生の頃と現在では、全く異なる生活を送っています。ですが、受験生のときに入試に向けてコツコツと勉強を頑張れた経験は今でも活きていると痛感しますし、これからの人生においても大きな財産となると確信しています。現在大学進学に向けて日々勉強に励んでいる学生も、その努力はいつか大きくなって自分に返ってくると信じて努力し続けてほしいと思います。
また、慶應義塾体育会バスケットボール部では、バスケットボール部の部員である前にまず慶應義塾大学の学生であるという理念のもと、部活の前に学業、そして自分がやりたいことも上手く時間を作って行うことができます。ハードな毎日ではありますが、充実感を得ながら日々成長を感じています。
拙い文章ではありましたが、このブログを読んで少しでも慶應義塾体育会バスケットボール部に興味を持ってくださった人がいれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
2020年度 一般受験:岡崎祐也
学部:経済学部
出身高校:岡山朝日高等学校
<志望動機>
僕が慶應を志望した理由は、二つあります。一つ目は、学業面で、経済学や語学などの勉強のための充実した環境があり、自分のやりたい勉強ができるからです。二つ目は、慶應には、学問やスポーツなどの様々な面で優れた人が多いイメージがあり、自分にとって成長できる場だと思ったからです。慶應の卒業生が様々な業界で活躍されており、自分も将来社会で人のために働き、活躍できる存在になりたいと思います。
<受験準備内容>
僕が受験した経済学部A方式では、英語200点、数学150点、小論文70点の合計420点となっており、教科数が少ない分、各教科を全て強化する必要があります。
英語は三教科の中で最も配点が高く、最も重要な教科だと思います。経済学部の問題では、長文読解問題三問と英作文二問の計五問で、時間は100分と短くなっています。
長文読解問題は、三題で文量はそれほど多くないため、素早く正確に問題を解く必要があります。単語や文法などの基礎を定着させ、過去問や他大学の入試問題を解き、長文読解問題の対策をしました。また、三題とも経済に関する話題なので、経済関連の単語や時事問題の確認を行いました。
英作文は、和文英訳と意見陳述の二問があり、配点も高いので、十分に対策する必要があります。和文英訳は、会話文形式が多いので、口語表現の書き換えの練習を多く行いました。意見陳述では、長文読解問題の内容について、引用しながら自分の意見を述べる形式になっています。そのため、長文読解問題を解きながら内容を理解し、自分の意見を英語で表現する力が必要です。
英語の問題形式は毎年あまり変わらないので、過去問に取り組むことで対策できると思います。
数学は大問が六つあり、前半がマークシート形式、後半が記述形式になっています。マークシート形式の問題は、標準的な問題が多く、素早く正確に解く必要があります。記述形式の問題も難問はあまり出ないので、標準的な問題で対策しました。問題が多く、解答時間も短いので、日頃の勉強から時間を意識して、問題に取り組みました。
小論文は、現代社会の問題がテーマになることが多いので、日常的に新聞やニュース番組などで様々な情報や考え方に触れるように意識しました。試験時間が60分なので、素早く自分の考えをまとめ、相手が理解しやすいように文章を構成する必要があります。練習では、添削をしてもらうと良いと思います。
<バスケ部について>
本塾のバスケットボール部では、チームファーストの考えのもと、一人一人が自分の役割を考え、その役割に徹することで、チームへ貢献することを大切にしています。チームでの自身の存在意義や役割を考えることで、自分自身と向き合い、成長できると思います。また、文武両道を大切にしているので、バスケットボールだけでなく、様々な学問や価値観に触れることができます。
2020年度 一般受験:山口智大
学部:文学部
出身高校:海城高等学校
<志望動機>
私が慶應を志望した理由は大きく分けて二つあります。一つ目は、様々な分野で高いレベルの講義を受けることができるからです。慶應義塾大学には、私立大学の中では最難関と言われる一般入試は勿論、AO入試やFIT入試などの狭き門を突破した、多岐にわたる分野の優秀な学生が全国から集まってきます。そのような学生たちと共に高いレベルの講義を受けられることは、自分にとって非常に魅力的に感じました。さらに、慶應義塾大学という環境は、授業外の時間でも強い刺激を受けることができると考えました。そして、もう一つの理由は、2019年度の第77回早慶戦を観戦して、このチームの一員としてコートに立ちたいと思ったからです。
<受験準備>
高3の6月まで部活をやっていたため、クラスメイト達からは半年ほど遅れて、本格的な受験勉強をスタートするという状態でした。私が受験すると決めた学部(入試方法)は、慶應の経済学部A方式、商学部A方式、文学部、総合政策学部(英数)、環境情報学部(英数)のみであったため、国語の勉強やセンターの対策は一切しませんでした。入試を受けるにあたり、数学を使うかどうかはかなり悩みましたが、高2の冬頃の私の成績の中で最も良かった科目が数学であったため、数学を利用するA方式を受験することにしました。
私は1週間程度ごとにおおよその学習計画を立てて勉強を進めました。その週に何時間程度勉強するのか、各教科をどの曜日に何時間程度割り当てるのかを決めると良いと思います。私は常に英語に重きを置いていましたが、特に夏休み中は1日に13時間勉強するとしたら9時間は英語に割いていました。慶應は英語の得点配分が大きいという特徴があります。英語に不安があるという方は、歴史などの勉強時間を削って英語の基礎を固めることを優先させるというのも一つの手だと思います。また、英語と数学の過去問は10月ごろから、日本史の過去問は11月頃から解き始めました。
<各教科の勉強方法について>
先述した通り、慶應を受験する上で最も重要なのは英語です。ワード数が比較的多く何度も読み直す時間が無いため、ある程度の速読力と精読力が要求されます。細かい勉強法については各々に適した勉強方法を見つけることが重要だと思いますが、個人的には過去問を上手く使うことが大切だと感じました。私は法学部以外の過去問を問題演習も兼ねて、用意できる分だけ解きました。異なる学部の入試問題であったとしても、似たような傾向の問題が見られたり、全く同じイディオムが問われたりすることがありました。また、SFCは文中や選択肢内の単語の難易度が高いため、過去問を解いていて自分の単語帳では網羅しきれていないと感じたら、少しマニアックな難易度が高めの単語帳に触れてみるのもいいかもしれません。
日本史は一問一答と用語集を中心に勉強しました。国立大学に比べれば単語知識のみを聞いてくる問題が多いですが、法学部や経済学部、文学部(日本史)では論述問題が出題されるため、語句のインプットのみでは対応しきれません。一問一答に対応するものでも良いと思うので、問題集を通してアウトプットを行い、流れを説明できるようにすることが大切だと思います。「~年に~が起こる」とだけ覚えていても、流れを説明する問題や、月単位の年代配列問題などでは完答できません。
小論文対策に関しては、SFCの小論文は他学部の小論文とは全くの別物なので、SFC以外の学部の小論文対策に限定して勉強方法をご紹介いたします。結論から言うと私は、小論文は学校で組まれていた講習のみで対策を行いました。あまり差がつかない科目と言われることも多いですが、苦手意識がなくなる程度まで過去問演習から添削の流れを繰り返しました。所謂ネタ本というものを読んでも良いかもしれませんが、日常的に時事問題をニュースなどで把握すれば十分だと思います。また、学校の授業中に触れた現代文や英語の問題の内容を、小論文の過去問を解いている時に見かけたりすることもありました。小論文に大きく時間を割く必要はありませんが、常にアンテナを張っておくのは大切かもしれません。
他にも、勉強する環境も大切だと思っています。私は学校に近い場所にある、いわゆる大手では無い塾に通っていました。その塾の自習室はとても居心地が良く、朝から晩まで同じ場所で勉強し続けることができました。受験生の皆さんも自分が勉強しやすい場所を見つけることをお勧めします。自室でやるのはダメ、喫茶店でやるのはダメ、といった意見を耳にすることもありますが、これに関しては本当に人それぞれだと思うので、自分が集中して勉強できる環境であればどこでも良いと思います。
以上が主に私が実践していた勉強方法です。少しでも受験生の皆さんの役に立てば幸いです。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は学生主体となっており、各々が「チームに貢献するにはどうしたら良いか」を追求することによって、質の高い練習を行っています。
また、学業の面においても高い意識で取り組んでおり、文武両道を目指し日々活動しています。もちろん、大学の部活なのでハードな一面もありますが、その分自分を大きく成長させることができる環境です。
2020年度 一般入試:町村真子
学部:法学部法律学科
出身校:田園調布雙葉高校
<志望理由>
私は家族が全員慶應出身という環境で育ったため、慶應は幼いころからとても身近な存在であり、進学先を考えるときも常に選択肢の中にありました。しかし、本格的に志望校について考えた際に、第一志望としては国立大学を選択し、慶應は併願校として受験することを決めました。高校2年生の冬ごろ、志望していた国立大学の受験方法が特殊であり、併願校である慶應に事前に受かっていれば国立の対策に専念できるだろうという考えから、慶應の法学部FIT入試とSFC-AO入試を受けることにしました。志望理由書を書くため慶應や学部の特色ついて自分で調べたり、さまざまな人にお話を伺ったりしました。その中で慶應義塾の魅力を多く知り、本気で慶應義塾大学に行きたいと思うようになりました。私は学校の成績があまり良くなく、AO入試の準備期間も他の受験者より短かったため、AO入試には合格することができませんでした。しかし、このことがきっかけで志望校を慶應義塾大学に変更し、一般受験に向けて勉強し始めました。その中でも、将来どの分野で働くにしても絶対に役立てることのできる法律を学びたいと思い、法学部法律学科を第一志望にしました。
<受験勉強>
私は幼稚園から高校まで一貫校に通っていたため、大学受験が人生で初めての受験でした。そのため、受験というものに現実味がなく、高校3年生の夏休みまでは塾に通う以外は受験勉強と呼べるようなことをほとんどしていませんでした。しかし、AO入試に失敗し、受験で落ちるということを実際に経験したことによって危機感が芽生え、そこから本気で勉強を始めました。しかし、入試まで時間がなかったため、苦手な古文と漢文になるべく時間を割かないように併願校を選び、その分を慶應の受験科目対策に充てられるようにしました。
英語は長く塾に通っていたため元々得意でしたが、暗記が苦手で単語がなかなか身につかなかったため、前後の文脈から推測したり、単語の語源から考えたりする方法を取りました。慶應の英語の試験は単語がとても難しく、単語帳に載っていないものも出題されるため、この方法はとても役立ちました。
小論文はAO入試対策から継続し、最初は2週間に1問、年末くらいから1週間に1問のペースで書いていました。試験前にはどのような話題が出たときにどの具体例を使うかをまとめ、どのような話題が出題されても応用できるように準備しました。
世界史は通史が一周終わった後はひたすら問題演習を解きました。その中で間違えたり覚えていなかったりしたものがあれば、用語集にチェックを入れ、付箋を貼り、暇さえあれば用語集を見ることを繰り返しました。また、慶應の特に法学部の世界史は非常に細かい知識まで出題されるため、過去問などに用語集にはない単語が出てきたら、書き込んだり苦手な分野をまとめた紙を表紙の裏に貼ったりして、用語集一冊あれば自分の苦手なところがすべてわかるようにしました。これは受験当日も持参し、試験が始まる直前まで確認していました。
<バスケットボール部について>
私は小学5年生の時にバスケを始め、中学・高校での5年間もバスケ部に所属していましたが、思い切りバスケに打ち込める環境ではありませんでした。部活動に力を注いでいる学校ではなかったため、平日は1時間半しか練習できず、決してレベルが高いと言えるようなチームではありませんでした。また、顧問の先生が忙しくて練習に来られないことも多く、自分たちでメニューを考えて練習したり、夏休みには大会直前に2週間部活ができない時期もあったので、自分たちで体育館を借りて練習したりしました。そのような環境で完全燃焼できなかった私は、大学では絶対に体育会バスケ部に入り、本気でバスケをすると決めていました。そのため、志望校選びでも女子バスケ部の有無やレベルは最優先事項でした。
慶應義塾体育会女子バスケットボール部はそんな私にとって最高の環境と言えます。一人一人の志が高く、全員が真剣にバスケットボールと向き合い、切磋琢磨しています。また、自分よりもバスケスキルの高い人が多くいる環境なので、様々なことを学び、吸収し、毎日少しずつ自分が成長できているのが実感できます。このような素晴らしい環境でプレーできることは、大学生活を充実させるだけでなく、今後の自分の人生に良い影響を与えてくれると確信しています。
2020年度 一般入試:河内英慧
学部:経済学部
出身:東洋英和女学院高等部
<志望動機>
私は高校生の時に大怪我を経験しました。手術と長いリハビリの間に「自分はバスケが好きだ、このままでは不完全燃焼で終わってしまう」と感じ、大学でもバスケを続けたいと考えるようになりました。バスケを続けることのできる大学を調べているうちに、多くの大学がスポーツ推薦で選手を集めるなか、慶應義塾体育会バスケ部へはすべての学生に門戸が開かれていることを知り、入部したいと考えるようになりました。しかし、現役の時は、慶應義塾大学への入試は補欠という結果でした。補欠の繰上げ合格がなかったら浪人をするか、それとも受かった他の大学へ行くかを悩んでいた時、クラスの担任の先生に、「浪人をしたからといって合格が保証されているわけではなく、人生の大きな転機になるので、浪人をするほど強い意志があるか、自分が目標にしていた慶應バスケ部を一度見学させてもらって決めたらいいのでは」と勧められ、実際に慶應のバスケ部の練習を見学しに行きました。そこでは、一生懸命、切磋琢磨しながらバスケをして輝いている先輩方がいて、必ずここに入りたい、諦めたら後悔をすると思い、「浪人をしてでもバスケ部に入りたいです。」と思わず先輩方に言いました。結局、私は繰り上げ合格をすることができなかったので、浪人をすることになったのですが、現役の時と変わらず、慶應を第一志望に勉強しました。
<受験勉強>
英語では、単語(速読英単語、速読英単語上級、リンガメタリカ、準一級単語)や熟語(解体英熟語)、文法(UPGRADE、全解説頻出英文法・語法問題1000)は受験前まで何度も繰り返し、抜けがないように完璧に取り組みました。また英文解釈(英文熟考上下、英文解釈の透視図)や多読(速読英単語上級、リンガメタリカ)は慶應の過去問演習を始める10月頃まで何度も繰り返し、難解な長文もスラスラと読めるようにしました。
日本史は、塾のテキストでインプット、参考書(実力をつける100題、HISTORIA)でアウトプットをし、プラスアルファの知識習得のため、年表や資料集・用語集を用いました。何度も繰り返し復習をしていくとともに、日本史の用語の意味や時代の流れを説明できるようになることを意識しました。
小論文は、比較的難易度の高い文章を理解して要約をする練習と自分の意見を述べる練習をしました。その上で、実社会の様々な問題に目を向けて、自分の意見を持てるようにしました。また、文章が論理的であるか、説得力があるかを問い続けるようにしました。
そして、全教科において何よりも力を入れていたのは過去問演習です。慶應の入試問題は、他大学とは異なり、かなり特殊な入試形式であるため、過去問対策次第で合格へ近づくことができるからです。
<バスケットボール部について>
慶應義塾体育会女子バスケットボール部は、バスケ技術面においても人間としても日々成長をすることができる場所だと実感しています。なぜなら、部員一人一人が常にバスケットボールという競技および組織における個々人の役割について主体的に考え、それらを学年問わず発信することが求められているとともに、昨日よりも今日、今日よりも明日、個人としてもチームとしてもより良くなれるように、上を目指し、行動をしているからです。
確かに、本気でバスケットボールに向き合う上で、悩むことや苦しいこともあると思います。しかし、学生のうちに本気で向き合い打ち込めるものがあること、そしてそれを一緒に頑張ることのできる仲間が得られることから、大学4年間を過ごす上でこのチームでは人一倍の充実感が感じられると思います。