入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2020年
2020年度 一般受験:熊野俊介
学部:理工学部 物理情報工学化
出身高校:湘南高等学校
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、慶應義塾体育会バスケットボール部所属、理工学部物理情報工学科2年の熊野俊介と申します。体育会バスケットボール部では選手として活動させていただいております。何卒宜しくお願い致します。
はじめに、困難な世の中であるにも関わらず我々部員が日々練習に励むことができるのは、慶應義塾体育会バスケットボール部を支援してくださる多くの皆様による手厚いご支援の賜物です。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、私は神奈川県藤沢市にある県立湘南高校から1年間の浪人を経て一般受験で慶應義塾大学理工学部に入学しました。現在は、横浜市にある実家から電車で通学しています。
このブログでは、私の受験生の頃の夏の1日と現在の慶應義塾体育会バスケットボール部の部員としての夏の1日を紹介します。
<志望動機>
私が慶應を受験した理由は、家から通える範囲で高いレベルの教育を受けられる大学であったためです。関東圏で理工学を十分に学べる環境が整っている大学は多くなく、慶應はその大学の中でも様々な点で優れていると感じたため受験しました。理工学部では1年次では学科が決められておらず、1年間学んだ上で成績に応じて自分の興味のある分野の学科に進級できる制度があり、その制度も自分にとって魅力的でした。
<受験生の頃の夏の1日>
正直なところ、受験生に楽しい夏休みはありません。受験生にとって夏休みはひとつの山場です。冬の入試に向けてまとまった時間が取れる期間なので、朝から晩まで勉強に励みます。つまらないかもしれませんが、そんな夏休みの1日を紹介します。
・6:30 起床。朝食をとり、身支度を済ませます。
・7:30 家を出発。電車で予備校に向かいます。電車では英単語などの紙とペンがなくてもできる勉強をします。
・8:15 予備校到着。その日にやることを大まかに決め、勉強を開始します。夏休みは主に前期の復習、模試に向けた勉強を行っていました。夏期講習がある日もあるので、その予習・復習などもしながら計画的に勉強を進めます。
・13:00 昼食。予備校には同じ高校からの友人が多くいたので、彼らと志望校の話や世間話などをしながら昼食をとります。息抜きも大切なので、予備校の周りを散歩したりもしていました。
・14:00 勉強再開。1日で最も眠い時間帯ですが、眠気に負けず勉強します。負けることも多々ありましたが。
・18:00 軽食。1日の終わりに向けて、もう1度スイッチを入れなおします。
・21:00 予備校を出発。
・21:45 帰宅。夕食を取ります。私は高校3年生の受験のときに、好きなものを食べすぎて10kg近く太ってしまったので、浪人中の夕食はサラダとプロテインのみでした。毎日この時間に30分ほど筋トレも行っていたので、受験後には少しいい身体になっていました。
・22:45 日中にやり切れなかった部分や暗記物などを寝る前に済ませます。
・24:00 就寝。寝不足は次の日の集中力などにも影響するので、6時間以上は寝るように心がけていました。
受験生の頃のノートは今でも大切にとってあります。
<現在の練習がある夏の1日>
浪人の夏休みとは打って変わって、今ではバスケの練習に励む夏を送っています。そんな夏休みの1日を紹介します。
・5:00 起床。朝食を取り、身支度を済ませます。
・5:35 家を出発。電車で日吉に向かいます。
・6:20 体育館到着。着替えを済ませて、ストレッチを行います。
・6:45 全体練習開始。
・8:30 全体練習終了。
・9:00 着替えを済ませて、同期とご飯を食べます。
・10:00 午後の練習まで時間があるときは帰宅しますが、あまり時間がないときは日吉生の同期の家で時間をつぶします。仮眠を取ったり、趣味に時間を費やします。この時間にウェイトトレーニングを行うこともあります。
・13:00 昼食。
・17:00 午後練開始。午後は主にシューティングなどの個人練習やセットの確認などを行います。
・19:00 午後練終了。
・20:00 帰宅。夕食を取ります。
・21:00 練習のビデオを見たり、ストレッチを行うなど次の日に向けて自分の時間を過ごします。
・23:00 就寝。次の日も早いので、少し早めに寝るように心がけています。
日によって、全体練習が午前中のみの日や午後のみの日もあります。練習時間はその時々によって変化するので、それにあわせて上手く自分の時間を作ってリフレッシュしています。
練習風景
<オフの日の過ごし方>
オフの日は練習の疲れを取りながら、リフレッシュすることを心がけています。家で趣味に時間を使うこともあれば、同期とドライブに出かけたり、高校や地元の友人と遊びに行くこともあります。オフを有意義に使うことは、練習でのパフォーマンスを上げることにもつながるので、大事に利用しています。
同期と海に行ったときの写真。時間があるときはよく海まで車を飛ばします。
<最後に>
いかがだったでしょうか?
受験生の頃と現在では、全く異なる生活を送っています。ですが、受験生のときに入試に向けてコツコツと勉強を頑張れた経験は今でも活きていると痛感しますし、これからの人生においても大きな財産となると確信しています。現在大学進学に向けて日々勉強に励んでいる学生も、その努力はいつか大きくなって自分に返ってくると信じて努力し続けてほしいと思います。
また、慶應義塾体育会バスケットボール部では、バスケットボール部の部員である前にまず慶應義塾大学の学生であるという理念のもと、部活の前に学業、そして自分がやりたいことも上手く時間を作って行うことができます。ハードな毎日ではありますが、充実感を得ながら日々成長を感じています。
拙い文章ではありましたが、このブログを読んで少しでも慶應義塾体育会バスケットボール部に興味を持ってくださった人がいれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
2020年度 一般受験:岡崎祐也
学部:経済学部
出身高校:岡山朝日高等学校
<志望動機>
僕が慶應を志望した理由は、二つあります。一つ目は、学業面で、経済学や語学などの勉強のための充実した環境があり、自分のやりたい勉強ができるからです。二つ目は、慶應には、学問やスポーツなどの様々な面で優れた人が多いイメージがあり、自分にとって成長できる場だと思ったからです。慶應の卒業生が様々な業界で活躍されており、自分も将来社会で人のために働き、活躍できる存在になりたいと思います。
<受験準備内容>
僕が受験した経済学部A方式では、英語200点、数学150点、小論文70点の合計420点となっており、教科数が少ない分、各教科を全て強化する必要があります。
英語は三教科の中で最も配点が高く、最も重要な教科だと思います。経済学部の問題では、長文読解問題三問と英作文二問の計五問で、時間は100分と短くなっています。
長文読解問題は、三題で文量はそれほど多くないため、素早く正確に問題を解く必要があります。単語や文法などの基礎を定着させ、過去問や他大学の入試問題を解き、長文読解問題の対策をしました。また、三題とも経済に関する話題なので、経済関連の単語や時事問題の確認を行いました。
英作文は、和文英訳と意見陳述の二問があり、配点も高いので、十分に対策する必要があります。和文英訳は、会話文形式が多いので、口語表現の書き換えの練習を多く行いました。意見陳述では、長文読解問題の内容について、引用しながら自分の意見を述べる形式になっています。そのため、長文読解問題を解きながら内容を理解し、自分の意見を英語で表現する力が必要です。
英語の問題形式は毎年あまり変わらないので、過去問に取り組むことで対策できると思います。
数学は大問が六つあり、前半がマークシート形式、後半が記述形式になっています。マークシート形式の問題は、標準的な問題が多く、素早く正確に解く必要があります。記述形式の問題も難問はあまり出ないので、標準的な問題で対策しました。問題が多く、解答時間も短いので、日頃の勉強から時間を意識して、問題に取り組みました。
小論文は、現代社会の問題がテーマになることが多いので、日常的に新聞やニュース番組などで様々な情報や考え方に触れるように意識しました。試験時間が60分なので、素早く自分の考えをまとめ、相手が理解しやすいように文章を構成する必要があります。練習では、添削をしてもらうと良いと思います。
<バスケ部について>
本塾のバスケットボール部では、チームファーストの考えのもと、一人一人が自分の役割を考え、その役割に徹することで、チームへ貢献することを大切にしています。チームでの自身の存在意義や役割を考えることで、自分自身と向き合い、成長できると思います。また、文武両道を大切にしているので、バスケットボールだけでなく、様々な学問や価値観に触れることができます。
2020年度 一般受験:山口智大
学部:文学部
出身高校:海城高等学校
<志望動機>
私が慶應を志望した理由は大きく分けて二つあります。一つ目は、様々な分野で高いレベルの講義を受けることができるからです。慶應義塾大学には、私立大学の中では最難関と言われる一般入試は勿論、AO入試やFIT入試などの狭き門を突破した、多岐にわたる分野の優秀な学生が全国から集まってきます。そのような学生たちと共に高いレベルの講義を受けられることは、自分にとって非常に魅力的に感じました。さらに、慶應義塾大学という環境は、授業外の時間でも強い刺激を受けることができると考えました。そして、もう一つの理由は、2019年度の第77回早慶戦を観戦して、このチームの一員としてコートに立ちたいと思ったからです。
<受験準備>
高3の6月まで部活をやっていたため、クラスメイト達からは半年ほど遅れて、本格的な受験勉強をスタートするという状態でした。私が受験すると決めた学部(入試方法)は、慶應の経済学部A方式、商学部A方式、文学部、総合政策学部(英数)、環境情報学部(英数)のみであったため、国語の勉強やセンターの対策は一切しませんでした。入試を受けるにあたり、数学を使うかどうかはかなり悩みましたが、高2の冬頃の私の成績の中で最も良かった科目が数学であったため、数学を利用するA方式を受験することにしました。
私は1週間程度ごとにおおよその学習計画を立てて勉強を進めました。その週に何時間程度勉強するのか、各教科をどの曜日に何時間程度割り当てるのかを決めると良いと思います。私は常に英語に重きを置いていましたが、特に夏休み中は1日に13時間勉強するとしたら9時間は英語に割いていました。慶應は英語の得点配分が大きいという特徴があります。英語に不安があるという方は、歴史などの勉強時間を削って英語の基礎を固めることを優先させるというのも一つの手だと思います。また、英語と数学の過去問は10月ごろから、日本史の過去問は11月頃から解き始めました。
<各教科の勉強方法について>
先述した通り、慶應を受験する上で最も重要なのは英語です。ワード数が比較的多く何度も読み直す時間が無いため、ある程度の速読力と精読力が要求されます。細かい勉強法については各々に適した勉強方法を見つけることが重要だと思いますが、個人的には過去問を上手く使うことが大切だと感じました。私は法学部以外の過去問を問題演習も兼ねて、用意できる分だけ解きました。異なる学部の入試問題であったとしても、似たような傾向の問題が見られたり、全く同じイディオムが問われたりすることがありました。また、SFCは文中や選択肢内の単語の難易度が高いため、過去問を解いていて自分の単語帳では網羅しきれていないと感じたら、少しマニアックな難易度が高めの単語帳に触れてみるのもいいかもしれません。
日本史は一問一答と用語集を中心に勉強しました。国立大学に比べれば単語知識のみを聞いてくる問題が多いですが、法学部や経済学部、文学部(日本史)では論述問題が出題されるため、語句のインプットのみでは対応しきれません。一問一答に対応するものでも良いと思うので、問題集を通してアウトプットを行い、流れを説明できるようにすることが大切だと思います。「~年に~が起こる」とだけ覚えていても、流れを説明する問題や、月単位の年代配列問題などでは完答できません。
小論文対策に関しては、SFCの小論文は他学部の小論文とは全くの別物なので、SFC以外の学部の小論文対策に限定して勉強方法をご紹介いたします。結論から言うと私は、小論文は学校で組まれていた講習のみで対策を行いました。あまり差がつかない科目と言われることも多いですが、苦手意識がなくなる程度まで過去問演習から添削の流れを繰り返しました。所謂ネタ本というものを読んでも良いかもしれませんが、日常的に時事問題をニュースなどで把握すれば十分だと思います。また、学校の授業中に触れた現代文や英語の問題の内容を、小論文の過去問を解いている時に見かけたりすることもありました。小論文に大きく時間を割く必要はありませんが、常にアンテナを張っておくのは大切かもしれません。
他にも、勉強する環境も大切だと思っています。私は学校に近い場所にある、いわゆる大手では無い塾に通っていました。その塾の自習室はとても居心地が良く、朝から晩まで同じ場所で勉強し続けることができました。受験生の皆さんも自分が勉強しやすい場所を見つけることをお勧めします。自室でやるのはダメ、喫茶店でやるのはダメ、といった意見を耳にすることもありますが、これに関しては本当に人それぞれだと思うので、自分が集中して勉強できる環境であればどこでも良いと思います。
以上が主に私が実践していた勉強方法です。少しでも受験生の皆さんの役に立てば幸いです。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は学生主体となっており、各々が「チームに貢献するにはどうしたら良いか」を追求することによって、質の高い練習を行っています。
また、学業の面においても高い意識で取り組んでおり、文武両道を目指し日々活動しています。もちろん、大学の部活なのでハードな一面もありますが、その分自分を大きく成長させることができる環境です。