入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2007年
2007年度 塾内進学: 黒澤 悠
学部:法学部政治学科
出身校:慶應義塾志木高等学校
<バスケットボール部について>
活動頻度としては、週6日と一見多いように感じますが、練習そのものは短時間に集中して行われ、それ以外の時間の自主練習・ウエイトトレーニングなど各個人の時間も多くあります。そのため、練習の時間とそれ以外のフリーな時間を、バランス良く、かつ効率的に利用することができれば、充実させることは可能です。そして、勉学が優先されているため、勉強がおろそかになる心配もありません。
練習中は、コート内外での声が響き、とても活気があり、メニュー間の切り換えなど地味な部分にも注意が行き渡っています。毎回の練習で反省と改善が行われており、1回1回の練習をとても大切にしています。それは、切羽詰った雰囲気で練習しているというよりは「厳しさの中にも楽しさがある」というような感じで、心地よい環境です。
そして、何より役割分担がはっきりしています。学年ごとの仕事はもちろん、スタッフの方々、スターティングメンバー・ベンチメンバー、それ以外の選手でも、チームの勝利に貢献するための個人の役割が明確で、それを徹底できるようチーム内に共通意識ができています。
とにかく、チームの雰囲気はとても良く、貪欲に勝利に向かって行く「日本一のチーム」を肌で感じることができます。
それを体感できるのはこの慶應義塾体育会バスケットボールだけではないでしょうか。
<内部進学者へ>
内部進学の利点として最も大きいのは、「受験勉強がない」という点です。一般受験生と比べて入学までの自由な時間は格別に多く、あらゆることに挑戦することができます。
私の場合はアルバイトに精を出し、免許取得や海外旅行をしました。それ以外にも、大学入学後に備えて高校の部活に参加したり、個人的にウエイトトレーニングを行ったりしていました。
特に、高校生と大学生の大きな違いの1つがフィジカル面なので、この時期にウエイトトレーニングは有効です。そして、大学とのつながりを活用して大学の練習に一足先に参加するのも良いと思います。
このように、時間があることは内部進学者の強みであるので、この利点を積極的に利用すると良いでしょう。
2007年度 AO受験1期: 二ノ宮康平
学部:環境情報学部
出身校:京北高等学校
<志望動機>
私が、慶應義塾大学を目指した理由は、大好きなバスケットボールが高いレベルででき、また、勉強も疎かにしないでしっかりと取り組むことができると考えたからです。
私が、所属させて頂いている湘南藤沢キャンパス(SFC)の最大の特徴は、「文系・理系に関係なく、自分が興味あることを自由に学べる」ことだと思います。この素晴らしいカリキュラムで、自分をさらに高めることができると確信しました。
実際に入学して感じていることは、自分の想像以上に充実した環境の中で毎日楽しい大学生活を送っています。
また、バスケットボール部に関しては、この体験談を読む人には言うまでもないのかもしれませんが、慶應義塾大学は、全国でも高いレベルのチーム力を擁しています。高い個人能力を持つトッププレーヤーが率いる他大学チームに対して、慶應義塾大学は、「チーム全体の総合力で勝つことを目標」としている、他の大学チームにはない特異な性格を持ったチームです。
さらに日々の練習や試合などにおいて、「手を抜かず、最後まで全力を尽くすこと」のできるチームでもあります。この魅力あるチームでプレーしたいとの気持ちを強くもったこと、そしてこのチームなら更に自分の技術力を向上させることができると考えたことも、私が慶應義塾を志望した大きな動機です。
<受験準備>
受験にあたっては、私はできるだけ早い段階から準備を始めることをお勧めします。私の場合は、高校の全国大会との関係上準備を始めるのが遅く、受験準備に大変苦労した覚えがあります。さらに、AO入試の場合は、準備に相当な時間と労力を要します。受験に合格した今、この点から考えても、早い時期から準備に取りかかることは有効だと感じています。
次に、具体的な準備ですが、「高校で有意義な経験」があると割とスムーズに進められるのではないかと思います。それは、バスケットボールの場面ばかりでなく、「高校生活での様々な場面」に当てはまります。こうしてたくさんの経験を得ておけば、志望理由書やその他の書類に「その経験を十分に表現」すれば良いのです。
AO入試1次審査に合格すると、2次審査の面接が待っています。面接の準備で有効なのは、模擬面接でした。聞かれそうな質問を想定して、繰り返し練習すれば回を増すごとに上達し、自信にも繋がります。また、想定した質問と本番での質問がまったく同様でなかったとしても、模擬面接を繰り返すことで応用力も身に付くのではないのでしょうか。
面接本番では、リラックスして「これから自分が慶應義塾で何をしたいか」ということを、存分にアピールするとことです。しかし、決してバスケットボールに関することを前面に出すのではなく、「先ずはしっかりと学業に励み」、その上でバスケットに取り組むという、「しっかりと文武両道を両立させるという姿勢」で面接に臨むことが重要だと思います。
受験にあたっては、準備などのプレッシャーを感じることもあるかもしれませんが、「絶対に合格する」という気持ちを忘れずに、最後まであきらめずに頑張ってください。
2007年度 AO受験1期: 岩下達郎
学部:総合政策学部
出身校:芝高等学校
<志望動機>
私の大学を選ぶ基準としては、まず「マネージメントに関する勉強」ができること、次に「バスケットボールも高いレベル」でプレーできることという、2つのポイントがありました。この2つの基準を満たすのが、慶應義塾大学総合政策学部でした。
この学部の最大の特徴は、「自分の学びたい学問ならば、何でも専門に勉強できる」ということです。また、その研究のためなら「他のジャンルの学問もつまみ食いで勉強できるシステム」があり、知識の裾野を広げるのにうってつけのキャンパスです。
私は、将来マネージメント関係の仕事をしたいと考えていますので、このフィールドの学問とあわせて会社を経営するために有利になる法律・語学やパソコンなど、いろいろなことを勉強したいと思っていました。この将来の希望に完全に合致するのが、総合政策学部でした。
また、バスケットボールに関しては、関東大学リーグ1部というトップレベルのリーグに所属し、素晴らしいスタッフと、常に目標を共有し技術向上に努めるとても意識の高いチームのメンバーに感銘をうけました。
この2点を踏まえて、私は総合政策学部を志望しました。
<受験準備>
受験準備を始める時に一番重要なのが、「自分のやりたいことを具体的かつ明確に示す」ことです。
AO試験とは分かりやすくまとめると「自分が将来やりたいことは、どういうこと」で、そのために「この学部でどんなことを学んでいくか」を大学側にアピールし、「大学側がその熱意と将来構想を受け止めて入学を許可する」というようなシステムだと、私は理解しています。
よって、この受験方式で合格を勝ち取るためには、「自分の将来構想と総合政策学部の繋がりがなんたるか」を完全に自分の中で把握し、「なぜ、総合政策学部でないといけないのか」という「自分の考え方と主張を通す」ことが必要になるのです。
現に私は、この作業に一番時間を割きました。自分と向き合って「自分の将来」を考え、総合政策学部と「他学部との差別化ポイントの把握」と「その優位性の理解」することです。そして次に、「自分の将来構想」に総合政策学部の掲げる「スローガンや勉強できる学問」をなぞらえていく。これが完璧にできてしまえば、あとはそれを文章化すれば良いだけなので、比較的楽です。しかし、作成する書類の量が多いために時間が取られてしまうことを、頭に入れておきましょう。
面接については、この書類作成をしっかりやっていれば、あとは「自分の考え・主張を相手に正しく伝える」という単純作業になるので、それほど心配する必要はありません。
しかし、この「自分の考え・主張や学部の下調べを怠る」と、まず「総合政策学部に対する熱意がないと判断」されてしまいます。また、質問で問い詰められた時に「知識がないため、回答がしどろもどろになって不合格」という結果になってしまうでしょう。
<バスケットボール部について>
慶應のバスケットボール部は、文武両道がモットーです。そのため授業が優先されるため、勉学に支障をきたすことはまずないでしょう。
チームは、常に向上心をもち全員がいつも本気で練習に参加しています。また、練習は単に体を動かすのではなく、頭を使って自分のプレーや1つ1つの練習の意義を理解しながら取り組んでいるため、意識も高く上達も早いです。
そして、1人1人が闘志をもって練習していることが肌で感じられ、周りからもとてもいい刺激を受けながら切磋琢磨することができる素晴らしい環境だと、私は思います。