入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: AO受験
2021年度 AO受験(夏AO):島谷姫らら
学部: 環境情報学部
出身校 :富山国際大学付属高等学校
<志望動機>
私はテクノロジーを使ったスポーツアナリティクスを一般にまで拡大し、日本で認知率が低い身体 不活動の問題に取り組みたいと考え、慶應義塾大学SFCの受験を決めました。
私は高校在学時、プロ選手のアナリストから最前線のスポーツアナリティクスを学びました。その技術を一般向けへと改良し、姿勢推定の人工知能OpenPoseなどを使い、ラジオ体操、バスケットボールなどで個別最適化された運動の指導ができるパーソナルAIトレーナーのプロトタイプを 開発してきました。私は将来、AIトレーナーを活用して適切な運動を継続しながら、スポーツを通 したヘルスケアを向上させる手段を提供したいです。また、地域スポーツで分析を行うアナリストになり、データを使ったスポーツを社会に浸透させ、スポーツの楽しさを多くの人に伝えながら、 現在約14億人いる身体不活動者の解消に貢献したいという目標があり、この目標を達成するた めの学び場がSFCだと考えました。
SFCはスポーツを科学・工学の両面から学べるだけでなく、ヘルスケアやゲーミフィケーションなど幅広い知識を得ることができます。さらに、スポーツから健康までの幅広い領域で、科学に基づきながらデータ分析や、身体不活動をテーマに運動の理論やデータ分析を学ぶことができる、 正にSFCは私にとって理想的な学部でした。
<受験勉強>
私がSFCの受験を決めたのは高校2年次の3月頃でした。コロナ禍の自粛期間に自分と真剣に向き合い自分ののやりたいことを考えた時、SFCに行かないと自分の学びたいことを全て学ぶこ とできないと気づきました。そこからSFCの受験に関して先生などに相談し、私が本格的に受験準備に取り掛かり始めたのは4月に入ってからでした。非常に出だしが遅かったため、残る3ヶ月 間で必死に資料制作にあたりました。
1次試験で意識したことは、「なぜSFCなのか」ということです。自分がSFCで何がしたくて、SFC に行くことで自分の将来にどう繋がるのかということを提出資料の中で詳細に説明しました。例えば、志望理由書には、「1年次は〜するために、〜を学び、〜に取り組む。2年次は〜、3年次 は〜、4年次は〜、卒業後は〜」といったように、より具体的に、達成したい目標に対しての計画 を立て、実現可能であるということを伝えるよう意識しました。任意提出書類はあくまで任意です が、私は提出可能な10ファイル分全て提出し、計A4用紙100枚分以上に及びました。合格した友 人の中には、任意提出書類は出していない人もいたので、あくまで任意ということを忘れず、必須 書類を優先した方が良いと思います。また、添削やアドバイスなどは、私はAO受験のための塾 に通ったりはしていなかったため、学校の先生やSFCに合格した先輩、友人などに見てもらって いました。
2次試験は、私が受験した年は、COVID-19の影響で面接は無くなり、その代わりに1次試験に自己アピール動画の提出が必須でした。そのため、面接練習はしていません。
<バスケ部について>
私は小学生時からずっとバスケをしていて、高校最後の試合で思うような結果を残せず、大学で もう一度本気でバスケをしたいという思いが強かった為、入学前からバスケ部に入ることを心の中で決めていました。入学前に女子バスケ部の体験に参加しました。そこで私は、「慶應女子バ スケ部でバスケがしたい」と心の底から思ったのを鮮明に覚えています。練習前、始めて体育館 に行った私に対して優しく声をかけてくださっていた先輩方は、練習が始まるとガラリと雰囲気を 変え、選手1人1人が真剣な眼差しで練習に取り組み、選手同士では厳しく指摘をしあっている姿 がありました。私はこの姿にすごく惹かれました。また、私が1番魅力に感じたのは、選手主体の バスケです。監督コーチに頼りきりの、受け身のバスケではなく、選手一人一人が思考しながら プレーするバスケを実践していました。このような環境で4年間全力でバスケに打ち込みたいと思いました。
そして、2021シーズンを終えた今、過去を振り返れば、慣れない環境の中で辛い思いも多くあり ましたが、新たな仲間に出会えて、素晴らしい環境下で毎日大好きなバスケに打ち込むことができて、本当に女子バスケ部を選んで良かったと思っています。この女子バスケ部で、全力でバスケをする限り、私の大学生活は有意義なものになると確信しています。
2020年度 AO受験Ⅰ期B方式:野本美佳子
学部:総合政策学部
出身校:東京成徳高校
<志望動機>
私は将来、スポーツ現場におけるライフスキル教育を普及させることで社会に貢献したいと考え、慶應義塾大学SFCへの入学を目指しました。
ライフスキルとは、コミュニケーション能力や問題解決能力、リーダーシップなどの概念の総称で、1994年にWHO(世界保健機構)が提唱した社会的能力のことです。スポーツを通じて身につけたライフスキルは、競技を引退した後にも残り、その後の社会生活でも能力を発揮すると言われています。
私は中学・高校の部活動や学校生活を通してライフスキルの重要性に気づくことができました。しかし、それと同時に、全国的にはスポーツ現場においてライフスキルという概念は十分に普及・実践されておらず、課題も多い事実を知りました。
ライフスキルの新しい学びの場を提供するためには、専門的な知識を身につけることに加え、そのクリニックの作り方やコーチング、組織論、心理学など様々な分野を学び、習得しなければなりません。文理融合で多角的に自分が学びたいことを追求できるSFCは私にとって理想的な学部でした。
また、中学・高校で文武両道を目標としてきた私は、大学でも部活動を継続したいと考えていました。慶應義塾体育会バスケットボール部の先輩方の話を聞き、バスケットボールへの情熱や練習に取り組む姿勢などに大いに刺激を受け、入学後は私もこのチームでプレーしたいと思い、志望に至りました。
<受験準備>
SFCのAO入試は1次試験と2次試験の2段階に分かれています。
私がSFCを受験することを決心したのは高校3年生の4月でした。その時、12月までは高校の部活動が続き、他の学生よりも受験勉強にかける時間が圧倒的に少ないことは分かっていました。しかし、この差は自分で努力すれば埋める事ができると思い、部活動以外の時間は受験対策の時間として確保し、その少ない時間の中で入念な準備に打ち込みました。
まず、1次試験となる志望理由書の作成では、自分の実体験をもとに、いかにSFCで学びたいかが読み手に伝わるように記述することを意識しました。他の大学でも学べるようなこと、誰でも言えるような一般常識を書いても他の学生と差がつきません。また、この志望理由書の内容は2次試験の面接の際に面接官から詳細に質問があるので、何度も自身の経験と擦り合わせて、深く考える事が大切です。
2次試験の面接では、専門的な知識を持った面接官から質問される可能性があります。その際、どのような質問に対しても回答できるよう、提出書類全てに対して想定される質問を考え、書き出しておくことをお勧めします。自分の関心のある分野の教授が書いている本や周辺情報を調べることで多くの知識を身につけることなど、万全の対策をし、面接に臨みましょう。
また、面接準備の際、自身の志望理由を醸成することを目的に、志望理由の詳細を友人に聞いてもらいました。「なぜ、志望するのか?」「なぜ、SFCなのか?」「なぜ、その考えで将来を描くのか?」を他人に理解してもらう過程で、自身の理解は確実に深まりました。
<未来の受験生に向けて>
AO入試受験は必ず合格出来る保証はなく、不合格のことも考えながら準備をしていかなければならなかったためとても不安でしたが、慶應義塾体育会バスケットボール部の魅力やSFCで学びたいという想いを強くもつことで、部活動とAO受験の両立をなしえる事ができました。
私は、部活をやっていたからこそ得られたものが大きく、それが合格の要因のひとつではないかと考えています。
受験をする上で心掛けてきたのは、日々の積み重ねを大切にすることでした。まとまった時間は取れなくても隙間時間を活用することで部活動と両立しながら受験勉強を進めることはできます。他の学生よりもまとまった時間がない分、自分から自由になる時間を積極的に作り出して受験勉強に費やしていくことが大切です。準備の段階で集中して取り組むことが、面接本番には自信に変わっていきます。自信を持って面接会場へ行くためにも、万全の準備ができるように頑張ってください。
<バスケットボール部について>
高校では選手が主体的に活動をすることには限界がありました。最終的には監督やコーチがメンバーを決め、チームのスタイルを決めていきます。しかし、本塾のバスケットボール部では全てが学生主体で進んでいきます。セットプレーや練習メニューを考案したり、ミーティングを行なったり、一人一人の行動次第でチームに大きな変化をもたらすことができます。私はこのチームスタイルがとても魅力的だと感じています。
また、高校でバスケをしている時は、全国大会出場や上位入賞を使命とするチームであったためにプレッシャーを感じながら常にプレーしていて、バスケを心から楽しいと思う瞬間はほとんどありませんでした。しかし、今は純粋にバスケを楽しむことができていると感じています。もちろん、チームの代表としてコートに立つ自覚と責任は、前と変わらず持ち続けていますが、このチーム全体がバスケを楽しむ、格上の相手に挑戦していく、という明るい雰囲気であるため、日々新しいチャレンジを続けることができています。
バスケのスキルをはじめ、人間的にも成長することができる最高の環境で、大学生活の4年間がかけがえのないものになると確信しています。
2019度 AO受験Ⅰ期B方式:水谷 祐葵
学部:環境情報学部
出身校:三重県立四日市工業高等学校
〈志望動機〉
私には、「スポーツを通して日本中に活気をもたらしたい」という夢があります。このような夢を抱くようになったきっかけは、小学3 年生の頃から取り組んできたバスケットボールにあります。今でこそ、八村塁選手のようなスーパースターが出現したバスケットボールですが、2年前の秋まで、その競技人口からは想像できないほどメディアでは注目されていませんでした。私は、その原因は、日本代表の国際舞台での実績不足と、メディアでの露出が少ないことにあるのではないかと考え、「競技自体の底上げ」そして「新たな観戦方法の提供」という2 つの面で、スポーツを通じた社会貢献をしていきたいと考えました。
具体的には、アスリートを支えるために医療機関とスポーツ教室を融合させたような「新しい概念のクリニック」の設立、そして、観る人を魅了するために、多くの人が集まる場所に、3D映像や音声システムを駆使した街頭ビジョンを設置し、ニューヨークのタイムズスクエアのような躍動感のある空間を作る事業を考えています。
この夢を実現するためには、スポーツ工学、脳科学、デジタルテクノロジー、心理学、経営学、法律学など様々な分野の学問を、多角的かつ深く学ぶ必要があり、これを成し遂げることができるのは、各分野で最先端の研究が行われている文理融合型の慶應義塾大学環境情報学部しかないと考えました。また、勉強や習い事、バスケットボールに全力で取り組んできた私にとって、学問にもスポーツにも一切の妥協を許さない慶應義塾大学は幼い頃からの憧れであり、入学後は体育会に所属し、文武両道を体現したいという強い思いがあり、志望するに至りました。
〈受験準備〉
私が慶應義塾大学受験の覚悟を決め、本格的に取り組み始めたのは、高校3年生の6月下旬でした。これは他のAO受験者と比べ大変遅いスタートだったと思います。
まず、2000字の志望理由書を完成させるために、「自分の将来やりたいこと」と、そのために「慶應義塾大学で学びたいこと」を整理する必要がありました。そこで、マインドマップを作り、それぞれのアイディアに肉付けをしながら文章を書くことで、考えを深めていく作業を行いました。また、クリニック起業を考えるきっかけとなったU18日本代表候補キャンプで受けた指導および全国大会での経験も述べることにしました。
↑高校3年時の全国大会の写真です。全国大会で戦った経験は今もかけがえのない経験として活きています。
次に、志望理由書には大学での学びの計画を述べる必要があります。私は、SFCの先生方の専門分野や研究内容などを詳しく調べ、自分の夢を実現するためにSFCでどのような学びが可能かを徹底的に考えました。志望理由書の内容に客観性を持たせるために、関連する分野の研究論文を読んだり、インターネットで大企業や省庁のホームページを調べたり、その分野に携わる人の記事を読んだりしました。時には良い考えが浮かばず焦ることもありましたが、学校の先生や先輩と話すことで新たな気づきを得ることができました。何度も書き直した末にようやく納得できる志望理由書になったのは、インターハイ出発の直前でした。
一次の書類を提出した後は、すぐに2次の面接試験の準備をする必要があります。私はまず、想定される質問に対する答えを考えるところから始めました。志望理由書に書いた内容を、より広く深く調べたり、その分野で活躍されている方に実際にインタビューをしたりして現場での苦労話を聞いたりしました。
加えて、自分のこれまで歩んできた道をもう一度振り返り、面接官に私という人物をより理解してもらえるように、自分の強みを改めて考えることにしました。
高校時代オール5を取るためにたゆまぬ努力をしたこと、情報技術検定他9つの資格を取得したこと、一般受験に向けて受験対策をしていること、中学校時代も3年間ほぼオール5であったこと(成績を証明する通知表および定期テスト・模試の結果も付けた)を述べ、高校時代に習得したC言語や通信技術の知識をSFCでの学びに活用したいということをアピールすることにしました。
これらの準備に多くの時間を費やしてしまったため、模擬面接を始めたのは1次試験合格後、つまり2次試験の10日前からでした。実際にやってみて思ったことは、書くことと話すことはまったく別物であるということでした。
最初のころは、言葉がうまくつながらず、しどろもどろで悲惨な状態でした。
しかし、学校の先生、先輩方、高校教師である両親に面接官役になってもらい繰り返して練習をするうちに、少しずつ上達しました。面接官からするどい質問が飛んできても、粘り強く考えて、最良の答えを出すように努めました。試験当日は、100パーセントの力を発揮できなかったかも知れませんが、どの質問にも誠実に答えられたのではないかと思います。
私は、幸運にもⅠ期で合格することができましたが、もしAO受験で不合格なら一般受験、それでも結果が出なかった場合は浪人しようという覚悟で受験に臨みました。慶應義塾大学になんとしても入学したいという強い意志があれば、おのずと道は開けると思います。
↑憧れだった慶應義塾大学では、文武両道の毎日を送っています。昨年は公式戦にも出場させていただきました
〈バスケットボール部について〉
現在、新型コロナウイルスの影響で、本塾バスケットボール部は昨年度までのような活動ができない状態が続いています。早慶戦は延期、夏までの試合は全て中止となり、自主練習やオンライントレーニング、オンラインミーティングを行う日々です。このような時だからこそ、今まで以上に、慶應義塾大学バスケットボール部の存在意義は何か、チームとして何を追求すべきかを問いながら、一人一人がチームのためにやるべき事に取り組んでいます。
この先どうなるか、見通しが立っていない状況ではありますが、今後、早い時期に仲間とバスケットボールに打ち込み、そして私の夢である「スポーツを通して日本に活気があふれる日」がくることを心から願っています。
2019年度AO受験Ⅰ期B方式:蛇谷幸紀
学部:環境情報学部
出身校:近畿大学附属高等学校
<志望動機>
私は将来、環境問題の解決に取り組むソーシャルビジネスの会社 を起業して、持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。
具体的には、環境問題の中でも地上のゴミ問題に着目し、ゴミを発生させるところから抑えるような取り組みを行います。その後、ゴミ問題だけでなく他の全ての環境問題解決に取り組めるような会社を設立しようと考えています。
環境問題解決をビシネスとして解決することにより、日本の経済発展と地球環境保全という二つの目標が同時に達成することが可能になります。
このような目標を達成するためには、ただ環境のことを学ぶだけでは到底成し得ず、他に起業や経済学、組織経営、その他様々な分野を学ばなければいけません。
幅広い分野で様々なことを学びたい私にとって文理融合型であるSFCは理想的だと考えました。
また、高校まで文武両道を実践してきた私は、大学でも文武両道を貫きたいと考えており、慶應義塾体育会バスケットボール部は、学業のみならず、部としての活動も高いレベルにあると考え志望に至りました。
<受験準備>
まず始めに、私が慶應義塾大学の受験を決心したのは6月下旬であり、他の受験者に比べかなりの遅れをとっていました。
しかし、この遅れは自分の努力と工夫次第で追いつけると信じ努力した結果、合格することができました。
一次試験は、志望理由書を含む書類審査によって合否が決定します。
その中でも一番重要視されるのは、志望理由書です。
志望理由書に書いた内容は、二次試験の面接で深く追求する質問をされるので、できるだけ時間と労力をかけて具体的に作成すべきだと思います。
また、2000字の志望理由書だけではどうしても全てを伝えるのが難しく、そこを補うことが出来るのが自由記述で、自分の伝えたいことをより丁寧に面接官に伝えることができます。
内容として一番重要なのは、
「なぜSFCでないといけないのか、他の大学ではダメなのか?」
「SFCでどんなことを学びたいのか?」
この二つだと考えています。
(これは面接の時も同様で、この二つをできる限り明確にして相手に伝えることができると面接官に好印象を与えることができると思います。)
次に二次試験の面接ですが、約30分の面接を3人分行います。
志望理由書に書いたことをより深く質問されるので、自分の志望理由の内容を十分に理解し、志望理由に関する知識をできるだけ蓄えた方がいいと思います。
それと同時に親や先生、友達などに協力してもらい面接の練習をすることをお勧めします。
最初は軽く練習し、ある程度回数を重ねスラスラ言えるようになったら今度は本番さながらの雰囲気で取り組みます。
本番と練習では雰囲気が全く違い上手く喋れないことがあります。
本番さながらの模擬面接の回数を重ね、場慣れしていくことが大切です。
最後に、私が面接で意識したのは「面接官と会話する」ことです。
面接官も人間で、ただの質問の受け答えだけだとあまり良い印象を受けません。
途中変わった質問が飛んでくることもありますが、「これだけは絶対に伝えたい」という軸を持って、思い切ってやれば結果はついてくると思います。
<バスケットボール部について>
本年度の本塾のバスケットボール部は、秋に行われるリーグ戦で1部復帰を目標において、その目標達成のために部員一人一人が自分の仕事を考えて日々鍛錬を積んでおります。
「独立自尊」を掲げ、部員だけで考えて問題解決にとり組んでいるのでバスケットボール技術だけでなく、その他得られるものは多くあると思います。
また、学業においても高い意識で取り組んでいるため、文武両道を体現でき、より充実した大学生活を送ることができます。
2017年度 AO受験I期B方式:甲谷勇平
学部:環境情報学部
出身校:東山高等学校
<志望動機>
私は、将来ウェアラブルセンサとスマートフォン等のアプリケーションを連携させ、特に高齢者・肢体不自由者等の歩行困難者の傷害予防と安全で安心な移動をサポートする会社を設立したいと考えています。
そして、私の出身地である京都府には、国内外から多くの観光客が来訪し、その中には高齢者も多数います。そこで、移動の安全性を確保する事で高齢者の観光客を増やし、さらには高齢者だけでなく外国人観光客を増やす事で日本の経済成長に貢献できると考え、傷害予防システムと移動案内システムを京都観光にも導入しようと考えています。
このような目標を実現するためには、様々な分野の知識が必要になってきます。その様々な分野の学問を、一つの学部で高い水準で学べる環境が慶應義塾大学環境情報学部には整っていると考えました。
また、私はレベルの高い関東でバスケットボールがしたいと考えていたため、高い水準で勉学とバスケットボールを実践し、文武両道を体現することができる慶應義塾大学環境情報学部を志望しました。
<受験準備>
SFCのAO受験は、1次書類審査・2次面接があります。
まず私が受験準備を始める際に取り組んだことが、「ネットや雑誌等でSFCに関する事柄を全て読む」ということでした。つまり、SFCを隅々まで理解するということです。
1次書類審査の中で、最も重要であるのが志望理由書です。志望理由書については、できるだけ時間をかけ、じっくり内容を吟味する必要があります。2次面接の際、志望理由書の内容をさらに深く質問されるため、志望理由書にはできるだけ時間をかけ、丁寧に作成することが重要だと思います。
内容としては、「なぜ、SFCでないといけないのか?」「なぜ、他の大学ではダメなのか?」「SFCでどんなことを学びたいのか?」といったように、SFCと他の大学を差別化し具体的な学習計画まで書かなければいけません。
私は、高校1年生の時にSFC受験を決意したため、じっくりと志望理由書の準備に取り組む時間がありました。その分、質の高い志望理由書ができたのではないかと考えています。
次に2次面接は、志望理由書の内容に関して、さらに深く追求する質問が30分間実施されます。面接では、志望理由書で書いた内容に対してさらに専門的な知識・関連する多くの幅広い知識が必要になってきます。
私の場合、とにかくネットや新聞・雑誌・書籍をたくさん読みました。図書館に1日こもっている時もありました。とても大変な作業ですが、この時に目にした文字や文章が、実際に面接で役に立った場面が多々あったので、大切な受験準備だと思います。
そして、面接練習は回数を重ねる必要があります。多く面接練習したほど自分の弱点や課題が見えてき、それが自信につながり、面接の際堂々と発言できるようになります。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、個人で勝負するチームではなく組織力で戦うチームです。スター選手が少ない分、チームの結束力で戦います。
そのため、泥臭い部分の徹底を追求しています。「ディフェンス・リバウンド・ルーズボール」といったように、派手なプレーではなく、地道な努力をするということです。
私は、そういった数字に表れない部分を徹底的に追求する本塾のバスケットボールが好きです。
また、先輩と後輩の仲がとても良く、気軽にコミュニケーションが取れることも大きな特徴だと思います。
2017年度 AO受験II期A方式:寺部勇佑
学部:環境情報学部
出身校:洛南高等学校
<志望動機>
私は将来、故郷の愛知県岡崎市を拠点にスポーツトレーナーの育成・派遣会社を起業したいという夢があります。
その中で、障がいを抱えた方々へスポーツの楽しさを伝えるとともに、次世代を担う選手を育成・サポートし、更に増加が見込まれるシニア世代に対しては、健康トレーニング指導に加えメンタルトレーニング指導ができるトレーナーによる意思疎通を図るというシステムを構築する事で、地域スポーツの活性化・岡崎市から地域の健康づくりモデルを、日本全体へ発信していきたいと考えています。
この夢を実現するためには、起業・会社経営・IT・スポーツ・地域政策といったような幅広い分野を学ぶ必要があるため、文理融合型である慶應義塾大学環境情報学部を志望しました。
また、私は「文武両道」がモットーであり、慶應義塾体育会バスケットボール部は、競技・学業と双方が高いレベルにあるため志望に至りました。
<受験準備>
私は、AO入試I期の二次面接で不合格でしたが、II期で合格することができました。
受験準備において、一番重要なのは「なぜ、SFCでなければいけないのか?」「何を学びたいか?」「将来、何をしたいか?」という動機を、明確化することです。
私がI期を失敗した原因は、自分が取り組みたいことへの動機が明確化できてなかった上に知識が乏しく、面接官に「SFCじゃなくてもできる」と言われてしまいました。
そのため、SFC AO受験を考えている受験生は、「最初に自分の将来やりたいこと」を明確化した上で、SFCでなければならない理由やSFCの特色に結びつかせていくというのが重要です。
一次試験は書類審査によって、合否が決まります。書類を作成する上で、一番重要なのは志望理由書です。
志望理由書は、二次面接でも深く聞かれるので、志望理由書の作成に一番時間を確保するべきだと思います。
また、志望理由書を考える上で、マインドマップの作成をお勧めします。
将来やりたいことを中心において「そこで何をしたいのか?」から「それを実現する」ためには「何を学ばなくてはいけないのか?」を網目状に書き、繋げていくことで全体像がはっきりしてきます。頭で考えるより、書いて頭の中を整理していくことが大切です。
上記を実践したら、二次面接の準備をスムーズに進めることができると思います。
二次試験の面接は、約30分を3人の面接官と行います。
志望理由書の中から細かく質問されるので、自分の志望理由の内容を理解し、細かく話せるようになるために、友達や先生を捕まえて多く練習したほうがいいと思います。
また、私がII期の面接を受けた際に「なぜI期で落ちたのか?」「どういうところを改善すべきだったか?」といったような自己分析についても質問されたので、I期を失敗してII期を受けようと考えている方は、このような質問に対しても準備しておいた方が良いかもしれません。
面接で私が一番困ったことは、言いたいことがうまく言葉にできないということです。この対策は、学校の先生や友達・親など多くの人と面接練習した事です。
本番では、練習でやってきたことと「慶應義塾になんとしてでも入学したい」という熱意をぶつければ、結果はついてくると思います。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、伝統である堅守速攻をスタイルとし、部員全員で勝利という目標に向かって日々バスケットボールに取り組んでいます。
また、部員一人一人が役割を持ち「自分にできることは何か?」ということを追求し、練習からとても質の高いものになっています。
日常生活では、先輩後輩が気軽にコミュニケーションを行なっており、充実した大学生活を送ることができています。
2016年度 AO受験1期A方式:山﨑 純
学部:総合政策学部
出身校:土浦日本大学高等学校
<志望動機>
私は、将来「国際的なスポーツエージェント会社」を起業し、日本と海外をスポーツでつなぐ架け橋になりたいという夢があります。そして、海外に挑戦する若いアスリートを多く育成・輩出することで日本のスポーツレベルを底上げし、日本のスポーツ界を盛り上げたいと考えています。
この夢を実現するためには、あらゆる分野の学問を広く学ぶ必要性があるため、私は慶應義塾大学総合政策学部を志望しました。具体的に学びたい分野は、会社経営・語学・スポーツ・ITなどです。
文理融合学部のSFCには、他大学に無い多様な研究分野があり、私が目指す問題解決のための学問があります。
また、本塾のバスケットボール部は、関東リーグ1部(2016年当時)という非常に高いレベルに位置しており、高いレベルで文武両道を体現できると考え志望に至りました。
<受験準備>
志望理由書・面接に関わらず、AO入試において一番重要な部分は、「なぜ、SFCでなければならないのか?」「SFCで何を学びたいのか?」ということを、できる限り明確にして相手に伝えることだと思います。
そのためには、自分の夢や将来像を具体的に持ち、それを達成するために必要なことをSFCの特色とうまく結びつけることが重要だと思います。
受験準備は、なるべく早く始めることを強くお勧めします。私がⅠ期の書類準備を始めたのは5月上旬であり、比較的早く始めることができたため、ある程度余裕を持って一次試験の準備ができました。
一次試験は、書類審査によって合否が決定します。その中でも一番重要視されるのは、志望理由書です。志望理由書に書いた内容は、面接でかなり深く質問をされるので、できるだけ時間と労力をかけて作成すべきだと思います。
私の場合は、スポーツエージェントというあまりメジャーではない仕事だったため、関連するような記事をできるだけ多く集めることや、スポーツ関係の仕事に従事されている方に直接お話を聞きに行くことによって、知識量を増やしました。
このように、志望理由書の作成に多くの時間と労力を費やすことができれば、二次試験の面接の準備もスムーズに進めることができると思います。
二次試験の面接は、約30分間3人の面接員によって行われます。私の場合は、最初から最後まで志望理由書の内容をひたすら質問されました。難しい質問も数多くありましたが、事前に学校の先生方に協力してもらい、しっかりと準備をしていたので焦ることはありませんでした。
試験前の面接練習で感じたことは、「頭の中でわかっていても、実際に相手に説明することは難しい」ということです。そのため、先生や友達に協力してもらい、実践練習を何度も行うことが一番大切だと思います。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、厳しいディフェンスからの走るバスケットをコンセプトに春シーズンは「早慶戦優勝」、秋シーズンは「インカレ優勝」という目標に向かって部員全員が団結しています。また、学生主体で取り組んでおり、一人一人がどうすればチームに貢献できるのか、ということを常に考え、日々質の高い練習を行っています。
更に、部員全員が学業との両立を目指しているので、非常に充実した学生生活を過ごせる環境だと実感しています。
2016年度 AO受験1期A方式:髙田淳貴
学部:環境情報学部
出身校:徳島県立城東高等学校
<志望動機>
私の目指す将来像は、スポーツの「心・身体・技術」を言語化した論理的な指導方法による「スポーツ指導者とトレーナーの育成・派遣会社」を起業することです。そして、アスリート育成で日本スポーツ界の発展や高齢者の介護予防と生活支援に取り組むことで、社会に貢献したいと考えています。この目標を叶えるため、慶應義塾大学環境情報学部を志望しました。
この目標を実現するためには、会社経営・スポーツ・認知的言語化・語学など多様な分野を同時に学ばなければなりません。これは、「問題発見解決型」「創造性開発型」の教育理念を持ち、文系理系にこだわらずに多種多様な将来の夢を自由に研究できるSFCでしか成し得ないことです。
さらに私にとって、慶應義塾の「独立自尊」の理念は、既成概念にとらわれず自分の頭で物事を考えること、それは「自ら問題を発見し・実証し・解決する」という私の目標に通ずるものであると考えました。
また、私は関東リーグ1部の大学でバスケットボールがしたいという思いがありました。その中で、文武両道が基本である慶應義塾体育会バスケットボール部は非常に魅力的だったこともあり、志望に至りました。
<受験準備>
一番重要なことは、志望理由書です。2次試験の面接も、志望理由書の中からほとんどの質問される為、志望理由書が具体的であればあるほど、面接も楽になると思います。
内容としては、「なぜ慶應義塾でなければならないのか?」そして、「慶應義塾で何を学びたいのか?」という部分を具体的に書くことが非常に重要だと思います。まず、自分の将来の夢を見つけ、その夢を達成するまでの手順を明確にし、上記の2つと結びつけていけば上手く作成できるのではないかと考えます。
1次試験は書類審査です。やはり、ここでは志望理由書が最も重要になります。そのため私は、実際に自分の夢に近い企業を先ず探し、そして会社を訪問して企業活動内容を尋ねることで、自分の体験談としてより具体的に書くことができました。また、面接の時にも話しやすくなるので非常に良かったです。
私は、志望理由書作成に取り掛かりのが遅くて準備期間が短くなってしまいました。よって、少しでも内容を詰めるためにも、出来るだけ早めに準備をすることをお薦めします。
2次試験は面接です。約30分の時間で、質問の内容はほとんどが志望理由書の中から問われます。よって、自分の志望理由書をしっかりと理解することが非常に重要になります。
また、上手く話すコツは何度も繰り返し練習をすることだと思います。私の場合は、学校の先生や親に面接練習の相手をしてもらい、色々な視点からの質問にも答えられるように練習しました。本番では緊張してしまうと思いますが、練習をしっかりしていれば必ず対応できます。
「これだけは絶対に伝えたい」ということを意識して、思い切ってやれば結果はついてくると思います。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、日本一という目標を掲げ、日々練習に取り組んでいます。練習内容も、部員一人一人が、自分の仕事を考えて行動する、非常に質の高いものとなっています。
また、バスケットボールだけでなく、学業の面でもしっかりとしています。文武両道が体現できる大変良い環境だと思います。