入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2011年
2011年度 塾内進学: 八島太郎
学部:商学部
出身校:慶應義塾湘南藤沢高等学校
<入部動機>
私は慶應義塾普通部出身であったこともあり、慶早戦は毎年観戦しており、慶應のバスケットボールを見てきました。そして、そこにはいつも「日本一」という高い目標とそのためのチームが、コート上だけでなく、出場出来ない選手も含めた部員全員の一人ひとりに、勝利への意志がありました。
高校で現役を引退してから、私は「何を軸に大学生活を充実させようか?」と考えて、初めに浮かんだのはやはりバスケットボールでした。常に「日本一」のため切磋琢磨し、決して個人の力ではなく、チームの力で戦う慶應の誇り高い組織は他にはないと思い、私は慶應義塾体育会バスケットボール部への入部を決めました。
<入部までの時間の使い方と準備>
慶應義塾の塾内進学者の大きな利点として、「受験勉強がない」ことが挙げられます。この点で一般受験との差別化を図ることができ、この自由な時間で入部までの準備としてトレーニングを行ったり、高校の練習に参加して体を動かすなど、活用することをお勧めします。
また慶應の特色である「縦のつながり」を上手く活用し、早めから大学の練習に参加して新しい環境に慣れておくことも、一つの手段だと思います。
この時期にしかできないことはたくさんあると思いますが、大学までの時間を有意義に過ごしてください。
<バスケットボール部について>
私たちバスケットボール部は、週6日、1日3時間で活動しており、短時間に集中した練習に取り組んでいます。バスケットボール部に所属する一人ひとりが、「日本一」という高い目標を掲げて、パスの精度など細かい点にまで気を配ることがこの部の特徴です。また、部員全員がただ練習をこなすのではなく、頭を使ってプレーをすることも心掛けています。
各自の時間もあり、そこでは各部員がウェイトトレーニングやシューティングなど個人練習もすることができ、高校とは違い、自主性に任せられることが多いです。そこからも、バスケットボールに対するやりがいを感じることが出来ます。
また、バスケットボール部は、学業優先なので授業に出席できなくなる心配もありません。文武どちらも充実させたい人にとっても、良い環境だと思います。
塾内進学者であるために既に理解できている「慶應義塾の精神」など、今まで培ってきた「慶應義塾のバスケットボール」を、大学から入学した人たちに伝えてください。
2011年度 塾内進学: 権田隆人
学部:法学部政治学科
出身校:慶應義塾高等学校
<入部動機>
私は、慶應義塾高等学校バスケットボール部で国体やインターハイなど、様々な舞台での試合を経験しました。しかし、チームとしては、残念ながら全国上位の成績を残すことができませんでした。そのため、毎年日本一を目標に、練習の環境も整っている慶應義塾体育会バスケットボール部への関心は非常に強く、このレベルの高いチームでもう一度自分自身を磨いていこうと考えました。
また、チーム全員で一つの目標に向かって突き進むその姿は憧れであり、私自身の目標でもあるため、その一員になりたいと考え入部を決断しました。
<入部までの時間の使い方と準備>
塾内進学者は、大学受験に要する時間を様々なことに充てることができます。趣味や資格の取得、自身の鍛錬や旅行などこの時期に過ごしたことは、人生の中でもとても大切になると思います。私は、この期間を主に自動車免許の取得に使い、また様々なスポーツを経験しました。
また、体育会に入ろうと早くから考えていたため、トレーニングも続けていました。さらに春休みに海外へと旅行し、異文化を学んだことは私にとってかけがえのないものとなりました。
この期間を趣味等に費やすのもいいですが、入部を決断したならばトレーニングをすることをお薦めします。高校以上に身体接触が多くなるため、早めに準備をしたほうがいいと思います。この時期を有効に使って、大学への大きなアドバンテージを作ってほしいと思います。
<バスケットボール部について>
私たちバスケットボール部は、週に6日、2~3時間の短い時間で各々が全力で取り組む内容の濃い練習を行っています。また、細かく技術的な分解練習が多く、全てが試合へと繋がっていく練習です。コートで自分の力を、皆が体現しようと活気にあふれています。
練習の効率上、A・Bチームに分かれていますが、常に全員の目がコートに向けられているために一体感のある練習が行われています。互いに切磋琢磨できる環境にあるので、毎回の質は非常に高いです。
また、我が部は、基本的に学業優先であるため勉強に関しての心配は全くありません。勉強を疎かにせず、これほどバスケットボールへ全力で取り組むことができる環境が整っている大学は、慶應義塾しかありません。
2011年度 AO受験2期: 吉川治瑛
学部:環境情報学部
出身校:世田谷高等学校
<志望動機>
私は、志望大学を決める時から、「父親が経営している建築業を継ぎさらに成長・発展させる」という夢を実現させるための勉強と、「バスケットボールを高いレベルでやりたい」という考えがありました。
慶應義塾大学の環境情報学部では、「文武両道」をモットーに文系・理系に関係なく自分が学びたい事を自由に学ぶ事ができます。私の夢実現のために建築学や経営学、作業中に身体にかかる負担等を学ぶ身体学等、様々な分野の勉強に取り組みたい私からすると、この学部はとても魅力的でした。
また、環境情報学部のもう一つの特徴は、コンピュータです。環境情報学部では、コンピュータに詳しくない私のような人でも基礎から学べます。「これからのIT時代において、仕事にはコンピュータ技術は欠かせない」と考えている私にとって、うってつけのキャンパスでした。
バスケットボール部に関しては、全国トップレベルの実績があるチームであり、チームや個人の目標が明確化され、部員やスタッフ一人ひとりが高い意識を持って練習や試合に取り組んでいます。慶應義塾の試合を観戦した時、個人の能力のみで戦う他大学とは違い、チームが一丸となって全員の総合力で戦っており、自分もこのチームの一員としてプレーしたいと強く感じました。
以上の事を踏まえて、私は慶應義塾大学を志望しました。
<受験準備>
私が考えるAO入試で重要な事は、「何故、慶應義塾大学に入りたいのか?」「入ってから何を学びたいのか?」「他大学ではダメなのか?」ということに対して、「自分が将来やりたい事」と強く結びつけることです。そのためにまず、自分と向き合って「自分の将来」を深く考える必要があります。「自分の将来」が決まれば、後はそれを環境情報学部で学べる事や、SFCの特徴と絡めながら文章化していく作業になります。
また、一次審査では志望理由書以外にも多くの書類を作成し、二次審査での面接ではその書類から質問されるので、書いていく段階でしっかりと頭に入れておく必要があります。
面接については、自分の書いた志望理由書を細かく深いところまで調べて、どんな質問をされても焦らず答える必要があります。質問の大半は、志望理由書の内容から出題されるからです。
さらに、志望理由書以外の質問をされることがあるので、模擬面接を繰り返し行い、対応できるようする必要があります。面接では、自分の慶應義塾大学に絶対入りたいという熱い気持ちを確実に伝えることが、一番重要だと思います。
<バスケットボール部について>
慶應義塾大学のバスケットボール部は、チームの団結力が他大学と比べてはるかに優れていると感じています。それは試合を観てもあきらかであり、能力の高い相手にもチームの総合力で勝利を勝ちとっていきます。練習中も常に全員が向上心を持ち、全員で盛り上げながらとても良い雰囲気でバスケットボールに打ち込んでいます。
また、バスケットボールの技術だけではなく、人間として身体的にも精神的にも大きく成長できる最高の環境だと私は思います。
2011年度 AO受験1期: 伊藤良太
学部:環境情報学部
出身校:洛南高等学校
<志望動機>
私は、スポーツで、特にバスケットボールで日本が世界で渡り合える方策を探るために、SFCの環境情報学部で学びたいと考えました。
世界レベルで互角に戦うことができるようになれば、そのスポーツの人気が高まり、すそ野も広がり、日本のそのスポーツの発展・強化につながると考えたからです。そのようなスポーツの発展・強化のために目指す私自身の将来像は、身体面と技術面だけでなく、心理面でもアスリートをサポートできるスポーツトレーナーです。
なぜ、そのようなスポーツトレーナーになりたいと考えたかというと、高校時代に韓国の一番強いチームと試合をした時、身体能力では劣るものの組織力と精神力で競り勝つことができたという経験があったからです。
SFCでは、スポーツトレーナーとして、身体面・技術面だけでなく精神面・組織面でも、アスリートの能力向上に取り組むにあたっての環境が充実しています。また、学業で学んだ知識を体育会の活動を通じて実践的に活かし、かつ、その活動をSFCでの研究に活かすため、体育会バスケットボールで活動し、日本一を目指したいと考えました。
<受験準備>
一次審査用の書類を作成するにあたって、最も重要なのは「志望理由書」であり、そこには「将来の具体的な目標」「その目標を達成するための過程(将来の夢をかなえるために慶應で何を学び、何をしなければならないか)」を、特に力を入れて書く必要があります。そのため、「早い段階で自分の将来の目標を明確にしておく」ことが、最初の準備でありながら、最も重要な準備でもあります。
また、志望理由書を作成する上で、慶應義塾に入りたいのはその自分の夢を実現し、「日本・世界をリードする先導者になりたい」からであることを強調すべきです。
私の夢は、日本のスポーツの発展・強化につながるようなスポーツトレーナーです。日本にも数多くのスポーツトレーナーがおられます。しかし、身体面をサポートするトレーナーは多く存在しますが、心理面・組織面でサポートするスポーツトレーナーの存在はあまり例がないと考え、身体面と技術面だけでなく、心理面でもアスリートをサポートできるスポーツトレーナーを自分の最終目標としました。
自分の目指す姿が決まったら、その職業について自分なりの調査をしました。スポーツトレーナーに関する書物、インターネットを通じた情報収集を行い、その職業の現状をまず理解し、自分なりに「どのようにその現状を変えていきたいか?」を考えました。小中高と私も少なからずスポーツトレーナーの方々にお世話になってきましたが、その方々の素晴らしいところも参考にしながら、自分なりの理想像を心に描きました。
次に、その理想像を実現するために、「どのような研究を行わなければいけないか?」を、SFCのカリキュラムを見ながら考えました。私の場合、身体面のみならず心理面・組織面でサポートするトレーナー像を描いておりましたので、環境情報学部のスポーツ科学・心理学のみならず、総合政策学部系の組織論についても学びたいと考えました。このように様々な視点から学べるところも、文理が融合したSFCの特徴です。
AO受験は一次の書類審査を通ると、次は二次の面接試験です。面接試験での質問は、「主に志望理由書の内容」からなので、先ず「提出した志望理由書を隅々まで把握・理解する」ことが基本です。そして、志望理由書の内容を要約し丸暗記ではなく、「何も見ないで話せるようにしておく」ことが重要です。というのも、本番では、「志望理由を簡単に説明してください」という質問から始まることが多く、それをミスしないで言いきることは、面接官が良い印象を持つことはもちろん、自分の緊張も少し和らげることができるからです。
そして、志望理由書以外からの質問としては、時事問題も出題されることが想定されますので、受験を志した段階から主要な時事問題には関心を持ち、「自分なりの考えをまとめる」ようにしました。また、それ以外の一般的なAO入試に出題される質問に関しても、答えをまとめておきました。「この問いがきたら、答えるポイントは3つ」といった感じで、ポイントをまとめておくと良いと思います。
面接練習は、ひたすら数をこなすことが重要です。学校でも、いろんな先生に面接練習をしてもらいましょう。 面接では、上手く答えられなくても、「最後まで答えきるという姿勢」を見せることが重要です。答えられずに黙り込んでしまうと、面接官に大変悪い印象を与えてしまいます。
<バスケットボール部について>
体育会バスケットボール部は、全国でもトップレベルの実力を持っています。個々人が自分の役割を認識し、練習に励み、チーム力、組織力で日本一を目指すチームです。また、学業優先のため、勉強も疎かになることはないので、文武両道を実践でき、人間的にも成長できる素晴らしい環境だと思います。