入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2013年
2013年度 一般受験一浪: 中村美里
学部:文学部
出身校:八雲学園高等学校
<志望動機>
私には、「世界史が好き」という理由から、将来は社会科の教師になるという夢があります。特に私は、ヨーロッパの歴史や文化について関心を持っているので、大学では主に西洋史を学びたいと思っていました。
本塾の文学部は、2年次から自分の志望する専攻に分かれるため、1年次は総合教育科目として、様々な分野の学問について学ぶことができます。今まで勉強したことのなかった倫理学・心理学や教育学など、自分にとって新しい学問に触れることで、自分の学問に対する視野を広げ、教師という将来の夢に生かすことができると感じたため、本塾の文学部を志望しました。
<受験準備>
私は当初、国公立大学を志望していました。しかし、学習塾に通い受験勉強を始めたのは8月の終わりからで、それまでの高校生活は毎日部活動に打ち込んでいました。
「家に帰ったら、必ず最低一時間は机に向かって勉強しよう」と決め、取り組んではいたものの、結局高校の定期試験に間に合わせる程度の勉強にとどまっていました。英語・国語・世界史の主要三科目の基礎さえも儘ならなかったので、もちろん政経・数学・生物などの他の科目に手を出せるはずもなく、現役での受験は苦い結果に終わってしまい、1年間浪人することに決めました。浪人してからは、本塾を第一志望校として掲げ、私立受験だけにしぼりました。
浪人してからの一年間は、特に英語に力を入れて勉強しました。というのも、本塾の文学部入試問題では英語の配点が一番高く、また英語の試験時間が120分もあり、内容も含蓄のある論説文が出題されるため、高度な英文の読解力と忍耐力が必要とされるからです。
本塾の英語に立ち向かうためには、まず前提として無ければならないのは単語力です。文学部の試験では辞書の持ち込みが可能ですが、試験中に分からない単語をいちいち調べている余裕はありません。そのためにも、日々の勉強で新しい単語に出会ったら、「その時に覚える」といった気持ちで単語に向き合うべきです。そして、英文和訳では、単純に文構造をとって和訳できる問題と、そのまま直訳するのではなく、文章のテーマと流れに即して意訳をしなければならない問題があります。難しいのは後者で、いかに出題者の意図を読み取り、上手い訳をとれるかが鍵となります。
世界史は、自分の一番勉強しやすい参考書やノートを使って、毎日反復して暗記を進めることが大事だと思います。また、本塾の過去問を解くことはもちろんですが、本塾以外の大学入試問題も多く解くことを薦めます。たくさんの問題をこなすことで、自分の弱点が発見でき、新しい用語を覚えることができるからです。
小論文は、出題されやすいテーマやキーワードについて、あらかじめ知識を入れておくと良いと思います。小論文のテーマは様々なジャンルから出題されるため予想がつきませんが、受験勉強で現代文を学ぶと同時に読んだ文章の内容を頭に入れておけば、その知識が小論文を書く際に役立つことがあります。そして自分が書いた文章は、必ず学校の先生や塾の先生に添削してもらい、見直しをすることが大事です。最初は、制限時間内で書くことができなくても、毎週毎週書いていれば書き方も自然と身に付き必ず書けるようになります。
本塾の入試問題は、数ある大学の中でもトップレベルの難易度ですが、私が受験を通して思ったことは、それに対して怖気づく必要は全くないということです。日々の勉強を「当たり前にやる」という単純なことが、一番大切だと感じました。もちろん難問はありますが、なにも満点をとる必要はないのです。合格点をしっかりとれればいいのだと思います。
最後に、受験とは常に自分との闘いであり、自分次第で結果を変えることができる一つの試練です。自分を成長させることのできる“最高のチャンス”というように、前向きに捉えてほしいと思います。私が受験生の皆さんに一番伝えたいことは、「自信を持つ」ことです。自信を持って試験を受けられるように、最後まで根気強く受験生活を送り、たまには息抜きも入れながらも、諦めずに頑張ってください。
<バスケットボール部について>
私は、大学でも何らかの形でバスケットボールを続けたいとは思っていましたが、体育会に入部し今までのように自分を追い込んでまで続けるつもりはありませんでした。しかし、入学前に練習を見学させて頂いたときや、入学後の食事会や練習会のときの雰囲気が、自分にとって心地良いと感じ、また「文武両道」をモットーしているところに魅力を感じたため入部することに決めました。
さらにバスケットボールプレイヤーとして、「再び代々木第2体育館で試合をすることができる機会を、逃すわけにはいかない」と思ったのも入部するきっかけとなりました。
慶應義塾体育会女子バスケットボール部は、三部復帰という目標のためにお互いに刺激し合いながら、日々の練習に取り組んでいます。人数は少ないですが、その中でも皆で常にひたむきに頑張ることは、たとえ辛いことがあったとしてもその何倍もやりがいを感じられると思います。
2013年度 AO受験2期: 後藤宏太
学部:環境情報学部
出身校:藤枝明誠高等学校
<志望動機>
私が、慶應義塾大学環境情報学部を志望した理由は2つあります。 一つ目は、将来独自の介護予防プログラムを確立し、日本・世界に広めていきたいという目標があったからです。なぜ、このような目標を持ったかというのは、小学生の頃からバスケットボールを始め、このバスケットボールを通じて運動トレーニングやメンタルトレーニングの知識を学びました。この経験で培ったノウハウを今問題となっている高齢化問題に活かしたいと考えたからです。
このような目標を持った私にとって、本塾の環境情報学部はとても魅力的でした。文系理系を区別することなく、自らの目標に沿ってどんなことでも学べるからです。
私の場合、運動・脳神経・経営・地域政策など多くの学びたい事がありました。他大学では、一つの学部に在籍しながら沢山の事を学べる環境はなく、本塾独自の魅力だと思い強く入学を希望しました。
二つ目は、「文武両道」の精神で文武共に高いレベルで取り組みたいという思いがあったからです。この目標を達成するためにも、本塾のバスケットボール部は大変魅力的であり、志望に至りました。
<受験準備>
私は、AO入試のⅠ期は2次面接で落ちてしまい、Ⅱ期の受験によって合格することができました。
私の場合、Ⅰ期は準備のスタートが遅くなってしまい不完全燃焼のまま失敗してしまいました。個人的には、これから受験を考えている方は、なるべく早く準備を始めることをおすすめします。
本塾のAO入試は、1次の書類選考と2次の面接によって合否が決まります。1次の書類選考で大切なのは、“将来の目標”を明確にすることです。そして、この目標を実現するためには、「本塾でなければならない」ということを強くアピールすることが必要であると思います。
私がⅠ期を失敗してしまった原因は、この目標に実現性がなく空想上のものになってしまったからです。面接の際にも、「すごい人を採りたいけれど、この内容では採りたいとは思わない」と言われてしまいました。将来の目標に関する知識は、様々な方法を使い、細かくリサーチし、実体験を加えることが必要であると思います。
2次の面接試験は、主に1次の志望理由書の中から質問されます。この面接試験で大切なのは、「答えようとする姿勢」を見せることだと思います。もちろん先ほどにも言ったように、事前に細かくリサーチを行い、的確に答えることが大切ですが、中にはとても難しい質問をしてくる面接官もいます。
この時に分からないからと黙ってしまうと、「考える力がない」「「理解していない」と判断され、悪い印象を与えてしまいます。難しい質問に対しても、“自らの精一杯の知識”で答えようとすることが好印象に繋がり、重要であると思います。
また、面接の練習は何度も重ねることが大切です。学校の先生にお願いして何度も練習し慣れることが必要です。私は、Ⅰ期の反省からⅡ期の面接の際は入念に練習したので、面接官の先生にも太鼓判を押して頂く事が出来ました。
決して簡単な受験ではありませんが、努力した結果は必ず返ってくると思います。
自らの成長にも繋がる大きなチャンスです。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、部員一人一人が文武共に高い目標を持って取り組んでいます
毎日の練習から“やらされる”のではなく、自ら行動することを意識して質の高い練習を心がけております。サイズがあるチームではないので、「堅守速攻」をコンセプトに日本一を目指します。
これから受験されるみなさんも、是非一緒に日本一を目指しましょう。
2013年度 一般受験: 金井堅介
学部:環境情報学部
出身校:横浜緑ヶ丘高等学校
<志望動機>
私が本塾を志望した理由は、“日本最高の学府”であるこの本塾で学問を追求したいと考え、またバスケットボールというスポーツに真剣に取り組むことの出来る環境が整っていると感じたからです。
私の出身高校は進学校であったため、入学した時から本塾に入りたいと何となく考えておりました。そこで、本塾を志望した理由は上記の通りですが、それ以上に本塾の練習に参加した際、先輩の方々のバスケットボールに対する真摯な姿勢を見て、このような先輩の方々ともう一度バスケットボールに取り組み、学生生活の4年間で本塾バスケットボール部の勝利のために貢献したいと考えたことが最大の理由です。
<受験準備>
本塾の入学試験は、どの学部も共通して英語の配点が高いのが特徴で、全体の約半分を英語が占めています。そのため、「英語の勉強を優先させる」ということは明らかです。
英語の受験準備として私が取り組んできたことは、まず、英単語・英熟語・英文法などの基礎を夏休みまでに徹底的に学習し、秋以降は長文対策を主に行いました。
私が、英語を学習する際に最も大事にしていたことは「音読」です。英単語集や例文集、または予備校の長文テキストなどを「繰り返し声に出して音読する」ことによって、英語特有のリズム感が得られ、英単語や英熟語の暗記も容易にできるようになります。身体を使って英語の学習を進めることが、肝要です。
特にSFCの英語は、量・質ともにかなりハイレベルな問題であるため、難しい参考書や問題集 につい手を出してしまいがちですが、「基本をしっかりこなす」ということが、一番の合格への近道です。
次に私は日本史選択でしたので、日本史の受験準備について述べたいと思います。本塾の入学試験の日本史は、基本が理解してさえいれば、点数は取れます。そのため、「なぜ」と「流れ」を理解し、暗記の量をどれだけ減らすことができるかがポイントです。一問一答などで用語を覚えることも重要なことですが、まず流れを理解してから細かい用語などを詰めていくことがなによりも大事です。また、本塾の日本史は、近現代の比重が大きいため 近現代の学習を入念にすることが肝要です。
最後に小論文ですが、私が小論文の受験準備として行ったことは、予備校の先生に過去問を添削して頂くということです。第三者からの客観的な視点から添削してもらうことにより、自分一人だけでは気づくことのできないような、間違いや指摘を頂く事ができます。
また、日頃から新聞やニュースなどに目を通し、小論文を書く際の知識を蓄えとくことも大事です。私は毎日、新聞記事の社説部分を切り抜き、通学の際読んでいました。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、セレクションなどを行っておらず意志のある人ならば誰でも入部することができます。練習は週6日の練習で、春シーズン・秋シーズンとそれぞれ勝利という結果を求め日々練習に励んでいます。
日々厳しい練習ですが、1日の練習を乗り越えることに成長を実感できる素晴らしい環境です。先輩方も時に厳しく、丁寧な指導をしてくださる素晴らしい方々です。
「日本一」という目標は決して容易なことではありませんが、本塾バスケットボール部の部員であることを誇りに思い日々精進していきたいと考えております。
2013年度 一般受験: 金子 煕
学部:環境情報学部
出身校:鶴丸高等学校
<志望動機>
私は、高校3年間におけるバスケットボールをとても納得した形で終わらせることができなかったため、大学でもバスケットボールを続けようと考えていました。その上、私の通っていた高校は県内トップの進学校だったため、この高校に進学したからには学力も十分に高い大学に進学したいとも考えていました。
色々と調べた結果、両方の希望も実現させることが可能である環境は、「この慶應義塾大学だ」と思い受験することを決めました。
また、環境情報学部は、文系でも理系でも受験可能であり、そのため就職の幅も広いと聞いていました。よって、「将来どのような仕事に就職するのか?」とほとんど頭に浮かんでいなかった私は、文理問わない環境に身を置くことで、見識を深めて将来最適な職業を選択しようと考えました。
<受験準備>
私は、数学・英語・小論文で受験したのですが、正直、英語ですべてが決まると思います。
これは、慶應のどの学部においても共通に言えることだと思いますが、慶應の入試英語はとても難解です。「聞いたことも、見たこともないような単語」が、普通に出てきます。設問も英語で書かれています。
また、SFCの英語は、1000語前後の超長文であることも大きな特色です。英語対策は本当に大事で、特に赤本は絶対に解いておく必要があると思います。私は、赤本を3回解きました。
1回目は、早い段階で取り組みます。と言っても、私が最初に解いたのは10月頃です。解いて○付けだけしておしまい。2回目は、もう一度同じように解きます。私の場合では、12月頃でした。1回目に解いた時から、語彙力は単語帳などで勉強していれば必ず上がっているはずなので、分からない単語は減っていると思います。その中でも分からない単語や熟語を書き出し、「自分で調べ・覚える」という作業を行います。この時解説も軽く読みます。
3回目は、私の場合センター試験が終わったぐらいに解きました。そこで初めて解説を熟読し、まだ完璧に記憶しきれていない単語や熟語を再度記憶します。これで慶應の英語の傾向は、ほぼ理解できている状態に達することができるはずです。赤本の最初に書かれている対策と傾向を見ておくのもすごく大事です。
数学は、私が元々理系で数ⅢCまでやっていたということもあり、SFCの試験範囲が数ⅠA・数ⅡBまでなので、SFC入試対策としては、英語ほど細かくやりませんでした。各学校で使っている問題集を、1冊完璧に仕上げれば何の問題もないと思います。そして赤本は、ちゃんと解いておいてください。
小論文ですが、正直言って全く対策しませんでした。SFCにおいて配点の半分を占めるのですが、大事なことは「誰も思いつかないようなこと」を書く事だと思います。無駄に文法ミスや誤字脱字さえしなければ、多少小論文の型から外れていても、採点者が食いついて見てもらえば勝ちだと思います。多くの小論文を読んでいる採点者にとっては、斬新さこそ評価に反映するのではないかと思います。
最後に“勉強の不安”は、「勉強をすること」でしか解決することはできませんので、頑張ってください。
<バスケットボール部について>
本塾の体育会バスケットボール部は、インカレ優勝を目標に掲げて日々精進しています。そのため練習は非常に厳しいですが、日々困難に突き当たり、それを乗り越えていく達成感を味わうことができます。
仲間と共に自分が人間としても成長出来、勉学に勤しむこともできるため、良い環境であることは間違いありません。