入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2019年
2019度 AO受験Ⅰ期B方式:水谷 祐葵
学部:環境情報学部
出身校:三重県立四日市工業高等学校
〈志望動機〉
私には、「スポーツを通して日本中に活気をもたらしたい」という夢があります。このような夢を抱くようになったきっかけは、小学3 年生の頃から取り組んできたバスケットボールにあります。今でこそ、八村塁選手のようなスーパースターが出現したバスケットボールですが、2年前の秋まで、その競技人口からは想像できないほどメディアでは注目されていませんでした。私は、その原因は、日本代表の国際舞台での実績不足と、メディアでの露出が少ないことにあるのではないかと考え、「競技自体の底上げ」そして「新たな観戦方法の提供」という2 つの面で、スポーツを通じた社会貢献をしていきたいと考えました。
具体的には、アスリートを支えるために医療機関とスポーツ教室を融合させたような「新しい概念のクリニック」の設立、そして、観る人を魅了するために、多くの人が集まる場所に、3D映像や音声システムを駆使した街頭ビジョンを設置し、ニューヨークのタイムズスクエアのような躍動感のある空間を作る事業を考えています。
この夢を実現するためには、スポーツ工学、脳科学、デジタルテクノロジー、心理学、経営学、法律学など様々な分野の学問を、多角的かつ深く学ぶ必要があり、これを成し遂げることができるのは、各分野で最先端の研究が行われている文理融合型の慶應義塾大学環境情報学部しかないと考えました。また、勉強や習い事、バスケットボールに全力で取り組んできた私にとって、学問にもスポーツにも一切の妥協を許さない慶應義塾大学は幼い頃からの憧れであり、入学後は体育会に所属し、文武両道を体現したいという強い思いがあり、志望するに至りました。
〈受験準備〉
私が慶應義塾大学受験の覚悟を決め、本格的に取り組み始めたのは、高校3年生の6月下旬でした。これは他のAO受験者と比べ大変遅いスタートだったと思います。
まず、2000字の志望理由書を完成させるために、「自分の将来やりたいこと」と、そのために「慶應義塾大学で学びたいこと」を整理する必要がありました。そこで、マインドマップを作り、それぞれのアイディアに肉付けをしながら文章を書くことで、考えを深めていく作業を行いました。また、クリニック起業を考えるきっかけとなったU18日本代表候補キャンプで受けた指導および全国大会での経験も述べることにしました。
↑高校3年時の全国大会の写真です。全国大会で戦った経験は今もかけがえのない経験として活きています。
次に、志望理由書には大学での学びの計画を述べる必要があります。私は、SFCの先生方の専門分野や研究内容などを詳しく調べ、自分の夢を実現するためにSFCでどのような学びが可能かを徹底的に考えました。志望理由書の内容に客観性を持たせるために、関連する分野の研究論文を読んだり、インターネットで大企業や省庁のホームページを調べたり、その分野に携わる人の記事を読んだりしました。時には良い考えが浮かばず焦ることもありましたが、学校の先生や先輩と話すことで新たな気づきを得ることができました。何度も書き直した末にようやく納得できる志望理由書になったのは、インターハイ出発の直前でした。
一次の書類を提出した後は、すぐに2次の面接試験の準備をする必要があります。私はまず、想定される質問に対する答えを考えるところから始めました。志望理由書に書いた内容を、より広く深く調べたり、その分野で活躍されている方に実際にインタビューをしたりして現場での苦労話を聞いたりしました。
加えて、自分のこれまで歩んできた道をもう一度振り返り、面接官に私という人物をより理解してもらえるように、自分の強みを改めて考えることにしました。
高校時代オール5を取るためにたゆまぬ努力をしたこと、情報技術検定他9つの資格を取得したこと、一般受験に向けて受験対策をしていること、中学校時代も3年間ほぼオール5であったこと(成績を証明する通知表および定期テスト・模試の結果も付けた)を述べ、高校時代に習得したC言語や通信技術の知識をSFCでの学びに活用したいということをアピールすることにしました。
これらの準備に多くの時間を費やしてしまったため、模擬面接を始めたのは1次試験合格後、つまり2次試験の10日前からでした。実際にやってみて思ったことは、書くことと話すことはまったく別物であるということでした。
最初のころは、言葉がうまくつながらず、しどろもどろで悲惨な状態でした。
しかし、学校の先生、先輩方、高校教師である両親に面接官役になってもらい繰り返して練習をするうちに、少しずつ上達しました。面接官からするどい質問が飛んできても、粘り強く考えて、最良の答えを出すように努めました。試験当日は、100パーセントの力を発揮できなかったかも知れませんが、どの質問にも誠実に答えられたのではないかと思います。
私は、幸運にもⅠ期で合格することができましたが、もしAO受験で不合格なら一般受験、それでも結果が出なかった場合は浪人しようという覚悟で受験に臨みました。慶應義塾大学になんとしても入学したいという強い意志があれば、おのずと道は開けると思います。
↑憧れだった慶應義塾大学では、文武両道の毎日を送っています。昨年は公式戦にも出場させていただきました
〈バスケットボール部について〉
現在、新型コロナウイルスの影響で、本塾バスケットボール部は昨年度までのような活動ができない状態が続いています。早慶戦は延期、夏までの試合は全て中止となり、自主練習やオンライントレーニング、オンラインミーティングを行う日々です。このような時だからこそ、今まで以上に、慶應義塾大学バスケットボール部の存在意義は何か、チームとして何を追求すべきかを問いながら、一人一人がチームのためにやるべき事に取り組んでいます。
この先どうなるか、見通しが立っていない状況ではありますが、今後、早い時期に仲間とバスケットボールに打ち込み、そして私の夢である「スポーツを通して日本に活気があふれる日」がくることを心から願っています。
2019年度 内部進学(女子高) :塚本萌花
学部:法学部法律学科
出身校:慶應義塾女子高校
<入部動機>
私は幼稚舎から8年間、バスケ部として活動してきました。ですが、高校3年生の引退時、私は悔いなく現役生活を終えることができませんでした。
内部進学のため、大学入学まで時間があったおかげで、大学入学後、自分が何をしたいかを十分に考えることができました。そして様々な体育会やサークルの見学に行き、やはり自分の中でバスケットボールという選択肢を捨てることができず、マネージャーとして入部することを決意しました。
理由としては、高校時代は怪我も多く、体力があまりなかったためプレーヤーとして活動する自信はなかったのですが、練習を見学しているうちに、先輩方が切磋琢磨し、全員が同じ目標に向かって練習に励んでいる姿をみて、自分がプレーする形ではなくマネージャーとしてこのチームに携わりたいと思うようになったからです。
また、当時女子バスケットボール部にはマネージャーがいなかったため、不安はありましたが、逆に自分に出来ることが沢山あるのではないかと思い、入部を決意しました。
2019年度 内部進学(女子高):林えみり
学部:理工学部
出身校:慶應義塾女子高校
<入部動機>
私が内部進学者として體育會女子バスケットボール部に入部を決めた理由は、私が高校生の時に體育會との合同練習をした際に、学生が主体となって活動している姿に憧れたからです。
體育會では休日はコーチングスタッフや多くの先輩方のお力をお借りして日々の練習に励んでいますが、平日は学生のみで練習を行っています。また私は慶應義塾中等部および慶應義塾女子高校においても6年間バスケットボール部に所属し、その間も公私を通じて先輩方の手厚いサポートをいただきました。特に、学生コーチを務めてくださったOG及びOBの方々には、放課後の練習はもちろんのこと、休日の練習や公式戦にも来ていただき、6年間ご指導いただきました。その中でOGやOBの方々から様々な体験談や沢山のアドバイスをもらい、バスケットボールについての技術面はもちろんのこと精神面や考え方について学びました。
このようなつながりの強さから生まれる一体感は正に慶應義塾體育會バスケットボールならではのものであり、他では経験できない非常に大切なものだと思います。そして、私は自分が大学體育會に入部することによって大学、高校、そして中学を繋ぐことができる橋渡しになりたいと思っています。
2019年度 一般入試:松下花会子
学部:文学部
出身校:小山台高校
<志望動機>
受験勉強を始めた時から私立文系と決めていた私は、まず文学部のある私立大学に注目しました。さらに、やるなら目標は高く持つべきだと考え、私立の難関校である慶應義塾大学を志望しました。具体的には、国語の代わりに小論文があったり、英語は辞書持ち込み可であったりと他とは異なった本塾の受験形式に興味を惹かれました。また、私の担任の先生が本塾の出身であり、勧めてくれたことも志望した大きな理由です。
本塾の文学部は、1年次は専攻を決めず広く学ぶことができます。今まで専門的に学びたい学問や将来の夢を考えていなかった私にとって、視野を狭めず多くの選択肢を残すことのできるこのシステムはとても魅力的でした。以上のことから、私は本塾の文学部を第1志望に決めました。今は文系科目に限らず幅広い科目を受け、何が自分に1番必要か、何を自分は学びたいかを探すことができています。
<受験勉強>
私が受験勉強を始めたのは部活を引退してからです。多教科を満遍なく勉強する必要のある国立受験よりも、少ない科目を極める私立受験の方が自分の性に合っていると考え、私立文系と決めました。塾に通い始めたのも引退の頃からで、慶應大学を第1志望としていたため小論文と英語の2つを取りました。小論文は週に1回の塾の時間だけと決め、自分の時間は英語と日本史に費やしました。夏休みに英語は単語と長文、日本史は同じワークを繰り返し解きました。
夏休みを過ぎた頃から、自分の中で中だるみの期間がありました。そこで助けとなったのが学校の友だちです。恵まれたことに、私には同じレベルの志望校でかつ自分よりもいつも1歩前をいく友だちがいました。そのため、その子たちに追いつくためにもサボっていられないな、という気持ちで勉強することができました。また、受験前日まで学校でその子たちと一緒に勉強できたことも良かったです。休日に1人でなかなか勉強できなかった私は、平日に学校でみんなと残ることで勉強時間を稼ぐことができました。
「受験は団体戦だ」とよく言われますが、私はまさにその通りだと思います。互いに分からないことを教え合い、時には気分転換もしつつ、同じ目標を共有する仲間が大切です。私1人では絶対に成しえなかった目標は、家族や友人がいたからこそ達成することができました。受験に勝つ1番の方法は共に闘う仲間を見つけることだと思います。
<バスケットボール部について>
私は高校時代週6日部活動がありバスケットボール中心の毎日でしたが、引退試合で自分の力を出し切れず悔しい思いが残ったまま引退してしまったので、大学でもバスケットボールを続けたいと思っていました。また、やるからには楽しむだけのためにやるのではなく、真剣にバスケットボールに取り組みたいと思い体育会への入部を検討していました。
新歓や体験練習会で女子バスケットボール部の雰囲気に強く惹かれ、自分もこのチームの一員としてプレーしたいと思い入部を決意しました。
この環境で仲間と共に高みを目指す4年間は自分の人生の中でかけがえのないものになると確信しています。
2019年度 FIT入試:森谷日向子
学部:法学部政治学科
出身校:学習院女子高等科
<志望動機>
私は政治思想の視点から日本の民主主義のあり方を研究したいと考え、本塾の法学部政治学科を志望しました。もともと倫理学や哲学に興味があり得意科目でもあったため、そういった分野の本を読んでいたところ、政治思想のおもしろさに気づき、そこから政治学科を目指そうと決めました。特に、高校の時に出会ったフランスの政治思想家であるアレクシス・ド・トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』という本が非常に興味深く、トクヴィルが述べた、「民主主義が人々の社会への無関心を生み、結果的に専制へと繋がっていく」という理論が現代日本にも当てはまるのではないかという問いを立て、これを本塾への志望動機となる研究テーマとしました。
この研究をするためには、政治学はもちろん、国民形成に不可欠な法律、歴史、宗教などの様々な学問を学んでいく必要があると考えました。法学や政治学だけでなく、幅広い分野を学ぶことができる本塾の法学部政治学科は、まさに自分に合った環境だと感じました。
また、私の兄が慶應義塾中等部から現在まで塾員だったため、幼い頃から慶應という環境に馴染みがありました。そこで「社中協力」や「半学半教」の精神を目の当たりにし、「絶対に慶應生になってやる」という強い意志があったのも本塾を志望した大きな理由です。
<受験勉強>
私は一般受験を受けることは考えておらず、志望していた大学も慶應義塾大学のみでした。FIT入試の対策を始めたのは高校一年生の時です。FIT入試はA入試、B入試の二種類があり、B入試を受験するためには高校の評定平均が必要です。また、一般受験と違い自分をいかに魅力的にアピールできるかが重要になってくるため、部活と勉強の両立をアピールできる定期テストには力を入れていました。
また、AO入試に特化した塾に通い、慶應の小論文を解いたり、ディスカッションの練習をしたり、志望理由書や自己推薦書などの書類作成をしていました。塾以外の空いた時間では、部活を引退するまでは、政治思想に関する新書や論文を読んだり、英語や、高校一年から履修していたフランス語の検定試験のための勉強をしていました。部活を引退してからは、受験の直前期だったため、本格的に書類作成や二次対策に力を入れました。
先述した通りFIT入試は自分をアピールする場ですが、私は中高バスケ部での部長経験と運動会・球技会の運営委員での経験しか語れるポイントがなかったため、塾主催の香港でのプログラムに参加したり、論文コンテストに応募するなど、学校外での活動もしていました。
<バスケットボール部について>
私は中高6年間のバスケットボール部に所属していました。そこでこれからも付き合っていくことになるであろう大切な仲間と出会い、「チームで戦う」ことの難しさや楽しさを知ることができました。この6年が私にとってかけがえのないものであったため、大学でもバスケットボールを続けようと決めていました。
バスケットボールを続けたいという意志はあったものの、私が所属していた高校のバスケットボール部は決して強いチームとは言えなかったため、大学の部活についていけるかどうかとても心配していました。しかし、大学の練習を見学させて頂いた際、先輩方が真剣に部活に取り組んでいる姿を見て、ついていけるかどうかの問題よりも「私もここでバスケがしたい」という思いの方が強くなり、迷わず入部をしました。
たしかに、部活と学業を両立していると自分の時間がなくなってしまいます。しかし、慶應義塾體育會女子バスケットボール部は、自らの時間を割いてでもこの仲間とバスケがしたいと思える魅力的な部活です。また、ここで過ごす4年間が私の大きな強みになることを確信しています。
2019年度 法学部FIT推薦:松村美宇
学部:法学部政治学科
出身校:常総学院高等学校
<志望動機>
今から4年前、茨城県常総市の鬼怒川が氾濫しました。32名の死傷者を出した大水害です。常住人口は約1000人減少し、4年経った今でも未だ多くの人が他地域での避難生活を余儀なくされています。そして私もその災害の被災者です。自分の目で見た洪水の恐ろしさ、瓦礫撤去や炊き出しを手伝った際に感じた市民の絶望、様々な出来事の中で災害の恐ろしさを痛感しました。自然災害は事前に防ぐことができないため、私たちは常に受け身です。私はこの経験から、国民1人ひとりに自分自身で命を守ることを考えさせ、その上で市民と行政の連携を潤滑に行うことが災害大国と呼ばれるこの日本で重要な鍵を握っていると考えるようになりました。行政の立場で市民の意識改革も含め災害対策に取り組みたい。そのために、本塾法学部政治学科への進学を志望しました。国家や行政側の視点から見た研究ではなく、生活者側の視点で政治学を学べるという本塾の特徴にも惹かれました。今後待ち受けるどんな大災害にも負けない日本をつくるべく、しっかり法学部政治学科で4年間学んでいく所存です。本塾は全国から優秀な学生が集まるため、価値観やバックグラウンドが自分と全く違う人と出会うことができます。自分の可能性の幅を広げ、そして卒業後の多方面で活躍する友人たちとの交流も非常に刺激的な環境であると期待しています。
<受験勉強>
毎朝2時間バスに揺られて登校し、午後6時に授業が終わって夜まで部活。私の高校生活は少し変わっていたと思います。家でペンを持つことはほとんどありませんでした。高校から家が遠いという関係もあり、勉強するのは高校3年間ほぼ移動時間でした。英語の単語などはその中で毎日コツコツと覚え、基礎を固めて資格を取りました。FIT入試では直接英語の技能を問う試験がないため、英検やTOEIC等のスコアを提出します。また、出願資格に評定平均の規定があったため、学校内の試験も怠りませんでした。FIT入試を受けようと決意したのは高3の頃ですが、高校時代ずっと続けてきた移動時間内でのこまめな勉強が大きく役に立ったと確信しています。FIT入試には2つの論文問題があり、私は塾に通いながら過去問を徹底的に分析したり、論文を書くにあたって文章構造から根本的に見直しました。また、グラフを読み取る力やどんな問題にも対応できる知識が必要だったため、私は特に世界史と日本史に力を入れました。たくさん本を読んで知識を増やし、万が一、本番で憲法が出ても解答できるよう、日本国憲法もひと通り覚えました。面接は、もともと私が得意とする分野だったので、自分が慶應義塾への進学を強く希望する理由を明確にして臨みました。
<バスケットボール部について>
私は8歳からバスケットボールを続けていますが、高3で部活を引退した時はもうバスケはやらないと決めていました。当初は他の部活でマネージャーをしようと考えていたのですが、どうしてもバスケをしたいという気持ちから離れることができず、また高校時代の悔しさをこのまま不完全燃焼で終わらせるわけにはいかないと思い、意を決して練習を見学しに行きました。そこで、部員1人ひとりが真剣に練習に取り組む姿やチームの雰囲気の良さに胸を打たれました。私も絶対ここでバスケがしたい!見学当日、入部を即決しました。
体育会に所属するということは、大学生活の大半を部活に捧げるということです。私は、その覚悟を持って大好きなバスケットボールと真剣に向き合っていきます。もちろん、辛くて投げ出したくなることもあると思いますが、お互いを高め合いながら一丸となって勝利を目指す仲間や、そのような環境でバスケができることに感謝し、学生時代しかできないことを悔いのないよう思いっきり楽しんでいきたいです。
2019年度 一般入試:中根さくら
学部:経済学部
出身校:愛知県立豊田南高校
<志望動機>
本塾は、様々な分野で高いレベルの授業をしているところが魅力です。全国から優秀で多種多様な考えを持った学生が集まるため、自分への刺激となり、視野を広げられると思ったため志望しました。また、私は数学が好きなこともあり、数学を使う学問を勉強したいと思っていたので、経済学部を志望しました。
<受験準備>
経済学部の入試で一番重要なのは英語です。英語の試験では、マークシートの部分である程度の点数を取らないと足切りをされ、記述の採点をしてもらえないため、勉強時間の半分以上を英語に充て、特に英文読解に力を入れました。まず、英語の基本となる単語と文法を通学時間などを活用してきっちり固めました。次に、英文をいちいち日本語に変換せず、英語で理解できるようにするために、今まで読んだ英文を何回も音読し、英文を読んだ瞬間に内容が入ってくるまで徹底してやりこみました。英作文に関しては、出題されそうなネタを集めたり、過去問を何周もして、時間配分と書き方を身に着けました。
数学に関しては、予備校のテキストを何回も解き直していました。
小論文は、世の中で起きている事に関心を持つことが重要です。世の中で起きていることを知るためには、日ごろからニュースや新聞に目を通す必要があります。私は、通学時間に日本経済新聞の経済面や社会面をほぼ毎日読んでいました。そのおかげで知識も増え、小論文に役立ったと思います。
受験勉強をやり抜くためにはメリハリをつけることが大事です。受験生は遊んではいけないと思われがちですが、たまに息抜きをし、心に余裕を持つことも重要です。
<バスケットボール部について>
私は中学生の頃はバスケットボールをしていましたが、高校では部活をやっておらず、なんとなく毎日を過ごすだけでした。そのため、大学では何か熱中して打ち込むことのできるものをしたいと思い、バスケットボール部へ入部することを決めました。本塾のバスケットボール部は、学業も重視しているので、学業が疎かになるようなこともありません。仲間ととても充実した4年間を過ごすことができると感じています。
2019年度AO受験Ⅰ期B方式:蛇谷幸紀
学部:環境情報学部
出身校:近畿大学附属高等学校
<志望動機>
私は将来、環境問題の解決に取り組むソーシャルビジネスの会社 を起業して、持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。
具体的には、環境問題の中でも地上のゴミ問題に着目し、ゴミを発生させるところから抑えるような取り組みを行います。その後、ゴミ問題だけでなく他の全ての環境問題解決に取り組めるような会社を設立しようと考えています。
環境問題解決をビシネスとして解決することにより、日本の経済発展と地球環境保全という二つの目標が同時に達成することが可能になります。
このような目標を達成するためには、ただ環境のことを学ぶだけでは到底成し得ず、他に起業や経済学、組織経営、その他様々な分野を学ばなければいけません。
幅広い分野で様々なことを学びたい私にとって文理融合型であるSFCは理想的だと考えました。
また、高校まで文武両道を実践してきた私は、大学でも文武両道を貫きたいと考えており、慶應義塾体育会バスケットボール部は、学業のみならず、部としての活動も高いレベルにあると考え志望に至りました。
<受験準備>
まず始めに、私が慶應義塾大学の受験を決心したのは6月下旬であり、他の受験者に比べかなりの遅れをとっていました。
しかし、この遅れは自分の努力と工夫次第で追いつけると信じ努力した結果、合格することができました。
一次試験は、志望理由書を含む書類審査によって合否が決定します。
その中でも一番重要視されるのは、志望理由書です。
志望理由書に書いた内容は、二次試験の面接で深く追求する質問をされるので、できるだけ時間と労力をかけて具体的に作成すべきだと思います。
また、2000字の志望理由書だけではどうしても全てを伝えるのが難しく、そこを補うことが出来るのが自由記述で、自分の伝えたいことをより丁寧に面接官に伝えることができます。
内容として一番重要なのは、
「なぜSFCでないといけないのか、他の大学ではダメなのか?」
「SFCでどんなことを学びたいのか?」
この二つだと考えています。
(これは面接の時も同様で、この二つをできる限り明確にして相手に伝えることができると面接官に好印象を与えることができると思います。)
次に二次試験の面接ですが、約30分の面接を3人分行います。
志望理由書に書いたことをより深く質問されるので、自分の志望理由の内容を十分に理解し、志望理由に関する知識をできるだけ蓄えた方がいいと思います。
それと同時に親や先生、友達などに協力してもらい面接の練習をすることをお勧めします。
最初は軽く練習し、ある程度回数を重ねスラスラ言えるようになったら今度は本番さながらの雰囲気で取り組みます。
本番と練習では雰囲気が全く違い上手く喋れないことがあります。
本番さながらの模擬面接の回数を重ね、場慣れしていくことが大切です。
最後に、私が面接で意識したのは「面接官と会話する」ことです。
面接官も人間で、ただの質問の受け答えだけだとあまり良い印象を受けません。
途中変わった質問が飛んでくることもありますが、「これだけは絶対に伝えたい」という軸を持って、思い切ってやれば結果はついてくると思います。
<バスケットボール部について>
本年度の本塾のバスケットボール部は、秋に行われるリーグ戦で1部復帰を目標において、その目標達成のために部員一人一人が自分の仕事を考えて日々鍛錬を積んでおります。
「独立自尊」を掲げ、部員だけで考えて問題解決にとり組んでいるのでバスケットボール技術だけでなく、その他得られるものは多くあると思います。
また、学業においても高い意識で取り組んでいるため、文武両道を体現でき、より充実した大学生活を送ることができます。